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出発点の二荒山神社前 | これから登るべき山頂も見える |
チェックポイント | 予定 | 実績 |
---|---|---|
二荒山神社前 | 8:35 | 8:35 |
一合目 | 8:55 | 8:40 |
二合目 | 9:15 | 不明 |
三合目 | 9:35 | 9:05 |
四合目 | 9:55 | 9:30 |
五合目 | 10:15 | 9:45 |
六合目 | 10:35 | 10:00 |
七合目 | 10:55 | 10:30 |
七・五合目 | ─ | 10:45 |
八合目 | 11:15 | 11:10 |
九合目 | 11:35 | 11:25 |
頂上 | 11:55 | 12:00 |
1合あたり20分という読みはほぼ当たったかと。ゆっくりゆっくり登っても、休憩によるタイムロスが減るので結局一定のペースを刻める。一番きつかったのが七・五合目〜八合目(岩場後半戦)とラストの砂礫場。ここで時間がかかるのはしゃーない。
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一合目付近の山道 | 二合目付近。結構急な山道 |
三合目から四合目が舗装された車道。傾斜も非常になだらかであり、ここだけはハイキングの趣だった。四合目に登山道入口と大書してある鳥居があり、ここから本格的な登山開始。急な階段! 三合目までとは一味違う山道! こうでなくてはな! と思っていたのはここまでだった。四合目を過ぎて5分ほど経過したあたりで、ありえなさすぎる事態が発生した。
……丹沢塔ノ岳の下りでやられた右膝に違和感が。
マジかよ! まだ登りの半分も来てねえのに何でだよ! しかーし登りはまだ誤魔化しが効く。さほど右膝をかばう必要もなく、そのまま進む。五合目を過ぎたあたりから岩がちらほらと混ざり始め、足場が不安定になってきたため杖も使い始める。
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ここからが本番 | 五合目付近。急な登りが続く |
六合目あたりからは登山道がほぼすべて岩と化す。軍手を装備し、ひたすらよじ登りまくる。登りでは、杖は1本あればいい。片手を空けておいて岩をつかむ方が安定する。ちなみに、この辺からは岩に文字が書いてあることが多い。「六合目」「七合目」等の標識や、「落石注意」、それに登山ルートを表す矢印など。そういえば五・七・八合目に避難小屋があるという情報を得ていたが、まさに文字通りの「避難用小屋」だった。むしろ物置みたいな感じ。フジヤマや丹沢にある山小屋と違って、宿泊・休憩・食事・水補給等は一切できない。あくまでも天候変化時や急病人が出た時等の避難用だ。
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岩また岩! ここを登るんです | 七・五合目付近。岩登りはまだまだ続く |
よう〜やく岩登りが終了したのは九合目付近になってからだった。ここからは木製の階段が整備されている(丸太で枠を作って土で埋めているタイプ)。驚くべきことに、6月に入ったこの時期に残雪があったりする(!) この辺になると右膝がいよいよヤバくなってくる。普通に登るだけなら問題ないが、無理な力がかかると脳天に突き抜ける激痛が。杖を駆使して衝撃を緩和しながら登っていく。ラストの階段を登りきると赤土っつーか礫をひたすら登ることになるが、この辺であからさまにペースが落ち始めた。
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九合目付近の残雪 | 木製の階段が整備されている |
膝以外は何ともないんですよ。心拍数はいい感じにキープできているし(むしろ心地良いくらい)、呼吸も乱れていない。筋肉痛もなければ高山病もない。丹沢頂上付近のあの苦しさは一体なんだったんだというくらい楽だった。休憩中に座り込むこともほとんどなく、コンスタントにペースを保って登ったと思う。
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眼下に広がる中禅寺湖 | こちらは戦場ヶ原 |
そして! 12:00、何とか頂上に到達!
神像やら2486m標識やら最高点の剣やらを記念撮影しつつ、昼食。疲労があまりないので冷たい固形物を喰うのも全く苦にならない。むしろ美味すぎる。コンビニおにぎり+コンビニサンドイッチがこれほど美味いものだったとは!
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海抜二、四八六米の標識 | 最高点の剣 |
チェックポイント | 予定 | 実績 |
---|---|---|
頂上 | 12:35 | 12:35 |
九合目 | 12:50 | 12:50 |
八合目 | 13:05 | 13:10 |
七合目 | 13:20 | 13:40 |
六合目 | 13:35 | 14:10 |
五合目 | 13:50 | 14:20 |
四合目 | 14:05 | 14:40 |
三合目 | 14:20 | 15:00 |
二合目 | 14:35 | 不明 |
一合目 | 14:50 | 15:35 |
二荒山神社前 | 15:05 | 15:45 |
1合あたり15分という読みだったが、結局登りと同程度の時間を要してしまった。原因は、ひとえに右膝をかばいながらの下山だったため。ほぼすべての行程でカニ歩きみたいな降り方をしていた。特に三合目〜二荒山神社前が一番の苦行だった。
登山靴の紐を締め直し、軽くストレッチをしてから下山開始。杖もあるし、何とかなるかな〜などと考えたのは甘かった。元気はつらつ状態でガンガン降りていくYuzoやJinさんのペースからはひたすら遅れまくる。杖2本を使っているが膝の痛みは無かったというぽかたんからも遅れ気味。右膝をかばいながら降りていくのがマジ苦行! 頂上付近の砂礫を降りる時点で、一歩右足を踏み出すごとに凄まじい激痛が。
九合目付近の階段もマジ地獄。基本的には、一段ずつ足踏みしながら降りるしかない。左足→右足の順に降りる方がきつい。右膝の曲げ伸ばしが入るからだ。よって右足→左足の順に降りるしかない。右足への衝撃は増すが、止むを得ない。杖は痛んでいる足とは逆の手(今回の場合は左手)で持った方が良いとよく言われるが、そうでもなかった。なぜなら、右足が完全に使い物にならなくなったら、右手に持った杖と左足で体重を支えるしかないからだ(松葉杖みたいな感じで)。
そしてついに来てしまった八〜六合目の岩場! が、実は階段よりこっちが楽だったりする。軍手を装備すれば全身を使えるからだ。もはやなりふり構ってはいられない。杖を駆使しつつ、岩場に手をついて体重を支え、全身で右膝をかばいまくる。大きな岩に対しては、両腕で全体重を支えつつ、そろりと両足を下ろす要領で。なるべく全身のバランスを崩さないように。
六〜四合目はほぼ全行程でカニ歩きを繰り返す。四〜三合目はほぼ平地に近い。ここは楽だった。ここでも杖の威力を文字通り痛感した。丹沢下山時には平地を歩くのさえ辛かったが、杖があると全然違う。
本当の苦行は三合目から先だった。まさに意地と根性と執念で足を運び続けての下山だった。肉体と精神の鍛錬にはなるかもしれないが。つかまるべき岩もなく、一段ごとに休憩できる階段もない。単純に斜めになっている山道というのが一番きつい。歩幅を小さくしつつカニ歩きを繰り返す。衝撃を最小限に抑えつつ、ゆっくりと着実に下山を続けていくしかない。三合目から二荒山神社前まで、休憩なしで45分かかった。わずか15分で駆け降りた(!)Yuzoには30分も待たせることになってしまった。申し訳ない。
一方、温泉に入る時に毎回わずらわしく思うのが眼鏡だ。私は裸眼視力が0.01程度しかない。人の顔が見えないだけでも厳しいが、段差が見えないのは致命的すぎる。ってことで、毎回眼鏡を装備して入っている。確かに見えるようにはなるが、すぐ曇るので面倒なことこの上ない。コンタクト派の人も同じような悩みを抱えているのだろうか。そんな時にJinさんから聞いたレーシックの話が大変魅力的に思えてきた。いろいろとリスクがあるのは確かだが、最新情報を収集してみる価値はあると思う。
帰りはJinさんの車で。ありがとうございます。それにしても、もともと東京の実家に寄る予定だったとはいえ、名古屋からの運転→車中泊→登山という強行軍で疲労した後に全部運転を任せてしまうのは大変恐縮すぎた。車中で、フジヤマの日程もある程度固まった。タイパーキャンプ(タイパーに限る必要も無い)とかはまたそのうち。
・左すねに擦り傷(20mm×5mm×2mmくらい) ・左足親指外側に軽い痛み(靴による圧迫) ・右足親指爪の右側に内出血(同上) ・右足首に軽い靴擦れ(同上) → 一晩経過したら水ぶくれと化した ・腕・肩関連の筋肉痛(杖を駆使したため) ・足もそれなりに筋肉痛 ・右手首外側と首の後ろに日焼け |
いずれも軽傷/軽症であり、日常生活には全く支障無し。上4つは右膝をかばって無理な力がかかったのが原因だ。5〜6番目も似たようなものか。7番目は、帽子と服と軍手に覆われていなかった部分がピンポイントで焼けた。そーいえば高山病らしき症状は全く無かった。2486mという高度には十分に適応できるようだ。フジヤマは3776mなのでどうなるか分からないが。
だが、山に行くたびにあれほどの激痛に襲われるのは何とかしなければならぬ。遅れることでメンバーに迷惑をかけるし、自分も激痛に苛まれる。このままではフジヤマの下りで再発するのが目に見えている。登りはまだ誤魔化せるが、下りはヤバすぎる。