2.2 選択キャラ及び性別・性格

DQVでは、アリアハン出発時に勇者以外の3人の仲間をルイーダの店で選択する。そ
の仲間キャラの職業および性格次第で冒険の旅は全く異なったものになる。ここではこ
れらの事項について低レベル攻略のために必要な知識を書いておきたい。

<キャラの性別>

SFCDQVでは、職業によっては同じ性格でも男性は力や体力の上限値が高く女性は
素早さの上限値が高い。これだけを考えれば男性が良いのだが、SFCDQVでは強力
な防具の中に「女性のみ装備可」なものが多く、そのような防具を装備できるか否かで
強さが全く異なってくる。

バラモス戦までは、女性のみ装備可の防具と言ってもマジカルスカートや銀の髪飾り、
ルーズソックス程度であり、これらを装備できないことによる多少の守備力の低さを補
える体力の上限値が得られるという点で、体力上限に男女差がある戦士や勇者について
は男性が良い。しかし、ゾーマ戦以降では最強防具の光のドレスを装備できるか否かが
決定的な違いとなる。

低レベル攻略ではこの特性を踏まえて性別を決定する。詳細は各職業の項で記述するが、
バラモス戦までは僧侶以外を男性、ゾーマ戦以降は勇者以外を女性、とするのが良い。
また、神竜への初回挑戦時には光のドレスが1個しかないため、攻撃担当の戦士にはド
ラゴンメイルを装備させる。そのため、少しでも体力の高い男性を選択する。また、転
職未使用の攻略ではバラモス戦までの魔法使いと僧侶を女性にした方が比較的良いが、
男性でも大きな支障はない。

<性格決定の際の種の使用>

勇者以外の全職業に言えることだが、もともと体力の高い者を選び、すべてスタミナの
種を使って性格を「タフガイ」にし、かつ体力を14以上上げる。この場合大抵「タフガ
イ」「鉄人」のどちらかになるが、「タフガイ」になるまで粘るべきである。運の絡む
部分も大きいが、できるだけ時間をかけて納得のいくキャラを作りたい。種使用時にタ
イミングをつかめば3アップを一定して出せることもあるし、50回に1回程度の確率で
種を6個与えられることもある。この初期値が低くても後である程度挽回できるが、特
にバラモスの低レベル攻略を狙う場合には挽回が間に合わないので、ここでこだわらな
くてはならない。

各職業の性別・性格と初期体力の目標値は次のようになる。

【バラモスを倒すまで】
職業  性別  性格  初期体力(種使用前→後)
戦士   男 タフガイ 14→28
僧侶   女 タフガイ 7→21
魔法使い 女 タフガイ 7→21

【その後】
職業  性別  性格  初期体力
戦士   女 タフガイ 11→25
武闘家  女 タフガイ 9→23
盗賊   女 タフガイ 8→22

<各職業について>

【勇者】
主人公であり、即ちこのキャラだけはプレイヤーの意志にかかわらず冒険の旅に加えな
ければならない。そして性格もこのキャラだけは「すべてをつかさどる者」からの声に
よって決まる。

低レベル攻略では、最大HPが極めて重要である。よって性格は「タフガイ」以外考えら
れない。性格決定時の質問で前半すべて「いいえ」を選択し、「昔のことをよく思いか
えしますか?」以降すべて「はい」を選択すると岩を運ぶイベントになるが、そこで岩
を40個運んで「タフガイ」にする。性別は、装備品の男女差がほとんどないので、最大
HPの多い男性が良い。さらに、同じタフガイの男性でも初期HPが37〜40のいずれかの値
になる。そこで、体力20、最大HP40になるまでやり直す。大変な作業だが、レベル1で
のバラモス・ゾーマ攻略を狙うなら必須である。

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そしてルイーダの店で選ぶ3人の仲間の職業だが、バラモスの低レベル攻略を狙う場合
は戦士・戦士・僧侶がベストであろう。様々な必須呪文を覚える僧侶は外せないし、残
りの2人はドラゴンシールドを装備できて最もHPの上がりやすい戦士で決定である。一
方、転職を行わずにプレイを進める場合、スカラ・スクルトを使える魔法使いが必要と
なる。その後の世界も視野に入れると、素早さそして守備力の高い盗賊、盗賊の代わり
にレベルアップの遅い武闘家が候補に上がってくる。しかし武闘家は装備品が限られる
(例えばドラゴンシールドを装備できない)ので、全体を通して苦しい戦いとなる。

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【戦士】
この職業の魅力は何と言っても卓越した最大HPと攻撃力である。中ボス戦では回復にあ
たる仲間達を尻目に攻撃に徹する。特にバラモス戦では、1ターンに約100の自然回復
に対抗するために欠かせない存在である。また、素早さが極端に遅いのでボス戦では確
実に後攻でき、戦略を立てやすい。さらに、ほとんどの武器防具を装備できるのが武闘
家との決定的な違いである。

性別は、バラモス戦までは男性が良い。体力上限の男女差はわずかに1だが、バラモス
戦ではこの差が命取りになる。ゾーマ戦以降に関しては、光のドレスを装備できる分女
性の方が良い。男性の場合は刃の鎧を装備して打撃攻撃のはね返しを狙うのだが、守備
力が低いのでスクルトをかけてもダメージが大きく危険である。神竜戦に関しては、回
復役は女性(光のドレス装備)、攻撃役は男性(ドラゴンメイル装備)とするのが良い。
最後に闇ゾーマ戦に関しては女性が良い。確かに打撃攻撃のターンには刃の鎧を装備さ
せてはね返しを狙うのだが、他のターンでは凍える吹雪の連打をしのがなくてはならな
いので、光のドレスを装備させたい。

初期ステータスに関しては、バラモスの低レベル攻略を狙う際には体力にこだわる。で
きれば力も高いと良いが、体力を最優先するので多少の妥協はやむを得ない。但し闇ゾ
ーマ戦では力が必要となるので、攻撃専門の戦士を作って力と体力の両方を伸ばすよう
にする。

【僧侶】
パーティの回復役として欠かせない存在。回復呪文以外にも、雑魚敵対策やボス戦(特
にバラモス戦)に必要不可欠な呪文を次々と覚えていく。このキャラなしでのバラモス
低レベル攻略は不可能と言っても良いだろう。ただ、アレフガルド以降ではいなくても
何とか攻略できる。

性別は、女性が良い。体力の男女差がないため、女性の利点である豊富な装備品とそれ
に伴う守備力の上昇を利用する。また賢者に転職後、素早さの上限が高いためでもある。
性格は、「タフガイ」にする。回復役として素早さや最大MPも重要であるが、ピオリム
や祈りの指輪である程度補えるので、やはり体力の伸びを最優先にすべきであろう。

なお、中ボス戦に使う僧侶と将来バラモス戦・ゾーマ戦で賢者にするための僧侶とを別
々に育てるのも一つの手段である。というのは、中ボス戦に使う僧侶はレベルアップ時
のステータスの伸びにこだわることが難しいためである。しかし実際には、上限ぎりぎ
りまで体力を伸ばさなくてもバラモスには勝てるため、下記の値を目標に中ボス戦での
吟味を行えば良い。

【転職ありバラモス攻略:僧侶→賢者の成長プラン】
レベルアップ         狙う上昇値 トータル 上限値
初期             ─     21    25
レベル2に          4     25    29
カンダタ@戦(8レベル上昇) 30     55    64
カンダタ子分A戦       6     61    68
カンダタA戦(2レベル上昇) 10     71    78
レベル14、15に        6×2   83    87
おろちA戦(2レベル上昇)  9     92    97
レベル18、19、20に      6×3   110    111
賢者に転職          半分    55    55
レベル2、3、4に(※)   1×3   58    58

※そして「最大HP=体力×2±α」のαの部分を狙って、賢者レベル4でHP118を目指
 す。

【賢者】
僧侶と魔法使いの長所を併せ持つ職業だが、ボス戦で実際に必要な呪文は僧侶の呪文に
加えてスカラ、スクルトくらいである。むしろ、レベル15程度までは体力が戦士並みに
あるというメリットの方が大きい。従って、僧侶をこの職業に転職させるのが最も現実
的だろう。

性別と性格については僧侶と同じであるが、レベル4でスカラを覚えた時点でバラモス
に挑む(注:賢さの値が高くても、レベル3以下ではスカラを覚えない)ので、僧侶で
いる間にできるだけ体力を上げておきたい。なお賢者に転職後しばらくの間は体力が伸
びないため、一時的に「電光石火」「一匹狼」「頭脳明晰」等にして素早さをはじめと
する他のステータスを積極的に上げたい。女性でも体力は戦士並みにあるので、素早さ
の上限を考慮すると女性が良い。

【武闘家】
盗賊と同様、卓越した素早さと守備力が魅力である。しかし装備できる武器防具が少な
いという欠点のため、盗賊に比べてボス戦が辛くなる。一方、盗賊と比較した場合のこ
の職業の唯一の利点はレベルアップが遅いことである。このためゾーマ戦にはぜひとも
武闘家を入れたい。なお、力が強く会心の一撃を出す確率が高いという特長は、低レベ
ルでは残念ながら使えない。

性別は女性が良い。ラストバトルではやはり最強防具の光のドレスを装備できるメリッ
トが大きい。バラモス戦までについては、攻略の容易さ・攻略レベルの低さの両面で戦
士や盗賊の方が上なので使う必要はないだろう。武闘家はドラゴンシールドを装備でき
ない分だけ最大HPを上げなくてはならないので、結果的に攻略レベルが上がってしまう。
性格については、やはり盾となる上での重要な要素である最大HPを伸ばすため「タフガ
イ」にする。

【盗賊】
この職業の魅力は卓越した素早さと守備力である。この点では武闘家と変わらないのだ
が、ドラゴンシールドを装備できることと雷神の剣を使えること、この2点において明
らかに武闘家より強い。確かにHPがやや少ないのだが、ドラゴンシールドで炎や吹雪の
ダメージを軽減できるため、ボス戦では安定感がある。他にも宝探しに役立つ特技を修
得するなど、使い勝手が非常に良い。しかし低レベル攻略では、HPは戦士に劣り、レベ
ルアップの遅さは武闘家に劣るため残念ながらほとんど出番がない。盗賊が活躍するの
は、神竜を35ターン以内で倒す時だけである。

性別は、女性が良い。体力の男女差がないため、女性の利点である豊富な装備品とそれ
に伴う守備力の上昇を利用する。特に神竜戦では最強防具の光のドレスを装備できるメ
リットが大きい。性格については、基本的には体力をとことん伸ばすため「タフガイ」
なのだが、素早さもレベル19で128(星降る腕輪装備時255)にしなくてはならない。そ
して「タフガイ」ではそこまで上げることが難しい。そこで、装飾品により性格を操作
して「電光石火」と「タフガイ」の両方を使い、体力と素早さの両方を効率的に上げる。

【魔法使い】
転職を使わない場合、スカラ・スクルト係としてバラモス戦・ゾーマ戦に欠かせない存
在。また、闇ゾーマ戦ではバイキルトが必要なので、レベル21まで育てて戦士に転職さ
せる。

性別は、体力の男女差がないので装備品を考えると女性が良い。性格は「タフガイ」が
良いが、闇ゾーマ戦で使う「魔法戦士」を育てる際には「切れ者」にする。

【商人】
○○○○バーグに送り込むため、1人は必ず作ることになる。実はレベル8以下では戦
士を上回る体力を誇るのだが、ドラゴンシールドを装備できないため残念ながらボス戦
では使えない。

性別は、初期体力が高い男性が良い。性格は何でも良い。レベル1のまま送り込むので、
初期HPが高ければ良い。

【遊び人】
低レベル攻略ではまず使わない(笑)。


2.3 ステータス値のランダム上昇

DQVでは、全員レベル1での攻略は不可能なためある程度のレベル上げが必要である。
レベルアップ時のステータス上昇のランダム性を利用して、最大限の上昇を狙う。同じ
職業・性格でも、ただ漠然と冒険を進めているのと、ステータス上昇値にこだわりレベ
ルアップ時の戦闘を納得できるまでやり直すのとでは、全然能力の違うキャラができる。

低レベル攻略を目指す際にはこの特性を最大限に利用し、レベルアップ時の戦闘は納得
できるまで何度でも繰り返す。当然ながら、パーティの誰かがあと1回の戦闘でレベル
アップ、という段になったらセーブしておく。基本的には第4章に記述してある中ボス
戦の際のステータス、及び「5.5 ステータス上限一覧」「5.6 キャラクターの成長デ
ータ」を参考にして欲しいのだが、執筆陣がプレイした際のポイントについて職業別に
書いておく。

なお、全職業について言えることだが、最大HPよりも体力、最大MPよりも賢さの伸びを
重視する。これは、最大HPは体力の2倍±α、最大MPは賢さの2倍±α(αは最大で体
力/賢さの5%程度)という関係があるためである。例えば体力が伸びずに最大HPが伸
びたとすると、次のレベルアップでその分だけ最大HPの伸びが鈍ってしまう。

【勇者】(タフガイ)
勇者のレベルを上げるのはクリア後だけであり、しかも高々4までである。他のステー
タスの伸びは期待できないため、体力のみにこだわる。そこで体力の伸びについては次
の基準を設けておく。この上昇がない時にはリセットしてレベルアップ時の戦闘をやり
直す。

Lv3までは6以上(目標:7)
Lv11までは4以上(目標:5)
それ以降は8以上(目標:9)

【戦士】(タフガイ/豪傑)
力はあまり気にしなくても順調に伸びていくので、やはり体力の伸びにこだわっていき
たい。体力の伸びの基準は次の通りである。

Lv8までは4以上(目標:5)
それ以降は11以上(目標:13)

また、闇ゾーマ戦における戦士(攻撃)と戦士(補助)については体力と力を同時に上
げなくてはならない。この場合の基準は次の通りである。戦士(攻撃)は初期体力の高
い「タフガイ」にし、レベル8までは「豪傑」、それ以降は「タフガイ」で育てる。戦
士(補助)は常に「タフガイ」で良い。

Lv8までは9以上(目標:11)
それ以降は18以上(目標:20)

【僧侶】(タフガイ)
バラモス戦・ゾーマ戦で使う賢者となるべきタフガイ僧侶を育てる際には、他の職業と
同様に体力の伸びにこだわっていきたい。体力の伸びの基準は次のようになる。

さらに、余裕があれば素早さや賢さもできるだけ伸ばしておきたい。ただ僧侶に関して
は、勝率の低い中ボス戦の終了後のレベルアップも多いので、その時はこの限りではな
い。

Lv9までは4以上(目標:5)
Lv20までは5以上(目標:6)

【賢者】(タフガイ/電光石火)
バラモス戦では確実に殺してレベルアップを抑える。祈りの指輪を入手した後なので、
賢さを伸ばす必要はあまりない。従って体力と素早さを重点的に伸ばす。基準は次のよ
うになる。

但し転職直後の体力が50以上ある場合には、レベル6くらいまでは体力がほとんど上昇
しない。この場合は「一匹狼」等の性格にして体力以外のステータスを上げる。

     体力の伸び     素早さの伸び
Lv6まで 1         2以上
それ以降 6以上(目標:7) 2以上

【盗賊】(タフガイ)
素早さは別に気にしなくても順調に伸びるので、重視するのは体力の伸びのみである。
基準は次の通りである。

また、神竜を35ターン以内で倒す際に素早さを255(星降る腕輪装備時)にするには、
初期体力の高い「タフガイ」にし、レベル8までは「電光石火」で素早さを8以上(目
標:10)ずつ伸ばし、その後「タフガイ」で育てれば良い。

Lv8までは3以上(目標:4)
それ以降は8以上(目標:10)

【武闘家】(タフガイ)
力と素早さは別に気にしなくても順調に伸びるので、重視するのは体力のみである。基
準は次の通りである。

Lv3までは1以上(目標:2)
Lv10までは5以上(目標:6)
それ以降は6以上(目標:8)

【魔法使い】(タフガイ/切れ者)
レベルが一桁のうちはとにかく体力が上がりにくいが、次の基準を設けておく。

Lv10までは3以上(目標:4)
それ以降は5以上(目標:7)

一方、闇ゾーマ戦で使う「魔法戦士」を育てる際には、賢さのみを伸ばす。この場合の
基準は次の通りである。

Lv8までは3以上(目標:4)
それ以降は4以上(目標:5)

<同時レベルアップ・複数回レベルアップの回避>

基本的に2人以上の同時レベルアップは回避し、1人ずつじっくりとレベルを上げる。
というのは、同時レベルアップの際には全員が納得できるステータス上昇を得られない
ことが多いからである。そのため、同時レベルアップを避けるために仲間をあらかじめ
ルイーダの店に預けたり、殺しておいたりする。そうすることでステータスの上昇が鈍
ることはない。また、ある程度レベルが高い場合は地球のへそを利用して、1〜2回の
戦闘を行って経験値を調節しても良い。

また、目安としてレベル3以下の場合は、レベルが2以上一気に上がることを防ぐため、
アリアハン周辺(4人パーティの場合はカザーブ周辺などでも可)で経験値の低い敵と
戦い、1回ずつじっくりとレベルを上げていく。そうすることでステータスの上昇が鈍
ることはない。

要はこの低レベル攻略実現のためにはレベルアップ時のステータスの伸びには4人とも
最大限にこだわらなければならない、ということである。


2.4 制限事項

<種や木の実の獲得・すごろく場でのステータス変動>

種や木の実の使用については、制限を設ける必要がある。さもないと、穴掘りを行った
りモンスターを倒したりして大量に種や木の実を獲得することにより(経験値はボス戦
に参加しない仲間に請け負わせて、レベルが上がったら追放すれば良い)、レベル1で
HPが999もあり、力や素早さも255あるキャラを並べて「平均レベル一桁でクリアしまし
た」などということが可能になってしまう。これでは興がなさすぎるというものだ。そ
こでこの低レベル攻略では、次の制限を設けている。

・冒険の途中で宝箱等から入手できるものについては、自由に使用可
・モンスターを倒し、そのお宝として入手するのは不可(入手したら売るか捨てる)
・穴掘りで集めるのは不可(そもそも商人がレベル1なので穴掘りを覚えない)
・すごろく場の床で拾うのは不可(入手したら売るか捨てる)

また、すごろく場の「?」や「!」のマスでステータスを伸ばす行為も、これと同様の
結果を招くことになるから、制限する。すなわち、ステータスが変動したらリセットす
るか、ボス戦に参加しない仲間をすごろく場に入れるようにする。

<転職>

転職についても制限を設ける必要がある。制限がないと、例えばレベル99の賢者を転職
させることにより、レベル1でHPが250近くあり、メラゾーマやザオリクを使えるキャ
ラを並べて「平均レベル一桁でクリアしました」などということが可能になってしまう。
これでは興がなさすぎるというものだ。

従って、転職は基本的に僧侶→賢者の1回、多くとも2回に抑えるべきである。また、
転職前のレベルアップは可能な限り少なくし、レベル20もしくは21までとするべきであ
る。この制限をつけた場合、許される転職のパターンとしては次のようなものがある。

・僧侶をレベル20まで上げ、賢者に転職させる。
・バラモス戦の経験値を戦士2人に集め、賢者や武闘家などに転職させる。
・闇ゾーマを倒すため、魔法使いをレベル21まで上げてから戦士に転職させる。

このようなことを考えるのは、SFCDQVではFC版と違い、バラモス戦で余分な経
験値が大量に入ってしまうからである。平均レベル11でクリアしようとする際に、この
経験値はあまりにも多い。そこで転職によりレベル1、経験値0にするという対策を行
わざるを得ないのである。

とはいえ、転職は一種のパワーアップである。転職を使わずに攻略できるのであれば、
その方が好ましい。そこでこの改訂第3版では転職未使用での攻略も行っている。


2.5 ゴールド(Gold、G)

低レベルクリアを目指すためには、可能な限り良い装備やアイテムを常に揃えておくの
は鉄則である。しかしそのためには必要なGを調達する戦略を立てなくてはならない。

G節約のため、基本的に装備は細かく買い換えず、最初からボス戦で使うものだけを揃
える。初回クリアだけを考えれば、メダルの景品や宝箱という形で強力な武器・防具を
入手できるし、余分な所持品を見極めて売却すれば必要な買い物も何とかできる。しか
しクリア後の世界を攻略する場合は、それだけでは不足する。従って経験値を得ない形
でGを入手する必要がある。

一方、失うGを最小限に抑えることも重要である。特に、全滅すると手持ちのGが半分
になるので、絶対に避けなければならない。また、仲間が死んだ場合は復活アイテムを
持っていない限り教会にGを払って復活させなければならないので、雑魚戦では基本的
に仲間を死なせてはいけない。全滅した場合やしそうな場合は潔くリセットしよう。但
し、冒険前半は宿代やキメラの翼よりも復活の方が安いため、仲間が何人か倒れても目
的地を目指して突き進む方が効率的である。

それから、冒険が進むと宿代が上がってくる。利用できるタダ宿は最大限に利用したい。
冒険前半はアリアハンの生家、後半はラダトーム城の回復所がお勧めだ。この他、無料
ではないがダーマの宿も安いので助かる。それから、大量のGは持ち歩かず預かり所に
預けておこう。

以下、冒険の進行に沿ってG調達の戦略について述べる。

<船を入手するまで>

イシスまでは拾える武器防具の装備のみにとどめ、魔法の鍵の獲得を第一目標とする。
魔法の鍵入手後はイシス城内にある宝を売ることでかなりのGが入るので、その段階で
装備を整えれば良い。そして、カンダタ@戦までに新しく購入する必要のあるものは次
の通りである。

必要なもの  使用者   必要なG
大鋏×2   戦士    4700G×2=9400G
鋼鉄の鎧×2 戦士、勇者 2400G×2=4800G
鉄の盾×3  戦士、勇者 1200G×3=3600G
魔法の盾   僧侶    2000G
鉄兜×4   全員    1000G×4=4000G

必要なGは計23800Gである。序盤にしては意外と多いように思われるが、実際に何と
か工面することは不可能ではない。

まず、この時点までに入手できるアイテムのうち、クリアには不要で、高額で売却でき
るものを売り飛ばす。この時点で売ってはいけないのは石のかつらくらいである。

アイテム名   存在場所/入手方法 売値
派手な服    ピラミッド      975G
皮の腰巻    ノアニール      600G
ルーンスタッフ アリアハン     5100G
ルビーの腕輪  イシス城      7350G
黄金のティアラ イシス城      3750G
鉄の槍     地底の湖       487G
ブーメラン   第1のすごろく場   412G
鋼鉄のはりせん 第2のすごろく場   975G
鉄の爪     第2のすごろく場   652G
ガーターベルト メダル5枚      975G
刃のブーメラン メダル20枚      900G

これらを売却することにより、計22176Gを入手できる。また、カンダタ@戦までで宝
箱から計2000G以上を入手できる。実際には少額で売却できるアイテムもあるため、薬
草やキメラの翼などの出費を考えても何とか間に合う。

<バラモスを倒すまで>

やはり装備は細かく買い替えず、最初からやまたのおろち@戦以降で使うものを揃える。
やまたのおろち@戦までに新しく購入する装備と、バラモス戦までに購入する道具は次
の通りである。

必要なもの      使用者              必要なG
ゾンビキラー×4   全員               9800G×4=39200G
魔法の鎧×3     戦士(大地の鎧を装備)以外の3人 5800G×3=17400G
ドラゴンシールド×3 僧侶以外の3人          3500G×3=10500G
とんがり帽子     僧侶               2300G
鉄仮面×2      戦士               3500G×2= 7000G
疾風のリング     各戦闘で異なる          3100G
眠りの杖×4     全員               4200G×4=16800G
祈りの指輪×2    僧侶/賢者            2500G×2= 5000G

必要なGは計101300Gである。船入手以前とは桁違いであるが、実際に何とか工面する
ことは不可能ではない。やまたのおろち@やボストロールと戦う前の時点で入手できる
アイテムのうち、クリアには不要で、高額で売却できるものを売り飛ばす。なお、風神
の盾と黒頭巾はラストバトルで使用するため売ってはならない。

アイテム名      存在場所/入手方法      売値
ルビーの腕輪     ピラミッド           7350G
黄金の爪       ピラミッド           6000G
いかずちの杖     スー              1875G
マジカルスカート×2 ピラミッド、第3のすごろく場  1125G×2= 2250G
パーティードレス×2 エジンベア、第3のすごろく場  8850G×2=17700G
おしゃれなスーツ   エジンベア           9900G
アサシンダガー×2  ロマリア、第3のすごろく場   4125G×2= 8250G
ルーズソックス    海賊の住みか          1650G
ドラゴンテイル    第3のすごろく場        4950G
パワーベルト     第3のすごろく場        3375G
金のクチバシ     ○○○○バーク         5775G
インテリ眼鏡     メダル35枚           1275G
忍びの服       メダル50枚           3150G
正義のそろばん    メダル60枚          18750G
ガーターベルト×2  グリンラッド、幽霊船       975G×2= 1950G

これらを売却することにより、計94200Gを入手できる。また、船を入手するまでに購
入した装備のうち、魔法の盾以外は不要なので売却する。これで、さらに12750Gを入
手できる。従ってバラモス戦の前に少なくとも106950Gを入手できることになる。実際
には少額で売却できるアイテムや宝箱に入っているGもあるため、薬草やキメラの翼な
どの出費を考えても十分に間に合う。

<クリアまで>

必要なGはさらに増大する。そこで、以下の工夫を行う。

・王者の剣は不要(35000G節約……しかし転職なしでの攻略では基本的に必要)。
・戦士の盾はドラゴンシールドだけで十分。オーガシールドは不要(25000G節約)。
・賢者には草薙の剣を装備させ、ゾンビキラーを売却する(7350G入手)。
※ゾンビキラー(攻撃力+67)と草薙の剣(攻撃力+65)では攻撃力に大差がない。

その結果、ラストバトルまでに新しく購入する必要のある装備品やアイテムは次の通り
である。

必要なもの     使用者         必要なG
ドラゴンローブ   賢者          27000G
グレートヘルム×2 勇者、戦士       35000G×2=70000G
ミスリルヘルム   賢者          18000G
魔封じの杖×3   全員(既に1個入手済)  3300G×3= 9900G
賢者の杖×3    各戦闘で異なる     15000G×3=45000G
ドラゴンメイル   戦士           9800G
雷神の剣      各戦闘で異なる     65000G

必要なGは計244700Gである。バラモス戦の前の倍以上であるが、何とか工面できる。
ラストバトルまでで入手できるアイテムのうち、クリアには不要で、高額で売却できる
ものを売り飛ばす。

アイテム名    存在場所/入手方法          売値
誘惑の剣     ポルトガ                7350G
パーティードレス メルキド                8850G
金のクチバシ   リムルダール              5775G
オリハルコン   ドムドーラ(マイラの道具屋で売る)  22500G
魔法のビキニ   アッサラーム              3750G
刃の鎧      ネクロゴンドの洞窟           4875G
         (光のドレス入手後に売る)
ドラゴンテイル  第4のすごろく場            4950G
命の指輪×2   リムルダール、第4のすごろく場     1800G×2= 3600G
破壊の剣     岩山の洞窟              33750G
地獄の鎧     岩山の洞窟               5250G
炎のブーメラン  ルビスの塔               4875G
大地の鎧     地球のへそ(光の鎧入手後に売る)    9000G
オルテガの兜   ムオル(グレートヘルム購入時に売る)  6150G
諸刃の剣     ゾーマの城               3750G
神秘のビキニ   メダル95枚              24750G

これらを売却することにより、計149175Gを入手できる。また、バラモスを倒すまでに
購入した装備やアイテムのうち、ドラゴンシールド1個・魔法の盾・祈りの指輪以外は
不要なので売却する。これで、さらに69600Gを入手できる。宝箱からは計5518Gを入
手できる。従ってラストバトル前に少なくとも224293Gを入手できることになる。

ここで初めて、G不足の問題が発生する。しかしこの時点では不足金額が2万G程度で
あるため、第4のすごろく場で石のかつらを拾う際についでに高額アイテム(パワーナ
ックル、魔法の前掛け、ルーンスタッフなど)を拾えば比較的短時間で不足分を調達で
きる。また、少額アイテムを売却したり、レベルアップ時の戦闘で稼いだりする分を合
わせれば、1万Gにはなる。

<その後の地域>

クリア後、神竜戦(35ターン以内を含む)及び闇ゾーマ戦までに新しく購入する必要の
ある装備品やアイテムは次の通りである。

必要なもの      使用者   必要なG
雷神の剣×2     戦士、勇者 65000G×2=130000G
ドラゴンメイル×2  戦士     9800G×2= 19600G
ドラゴンシールド×3 戦士     3500G×3= 10500G
グレートヘルム×2  戦士    35000G×2= 70000G
光のドレス×2    戦士    19000G×2= 38000G
刃の鎧×3      戦士、勇者  6500G×3= 19500G
オーガシールド×3  戦士    35000G×3=105000G

必要なGは計392600Gである。一方、クリア後の世界の売却可能アイテムはかなり限ら
れている。また、初回クリア時の売却アイテムのうち「誘惑の剣」「刃の鎧」「眠りの
杖×4」はクリア後も使い、かつ再入手が不可能もしくは難しいため、売ってはならな
い。以上より、巨額のGが不足するのは明らかである。しかし、実際に何とか工面する
ことは不可能ではない。

まず、初回クリア前の時点で不要な所持品を売却する。誘惑の剣や眠りの杖などを売れ
ないとはいえ、この時点で計20万G程度は持っている計算になる。次に、すごろく場の
「?」のマスでの「財布がずっしりと重くなった」を利用する。これにより手持ちのG
が1.5倍になるので、全財産を持った状態で発生させれば一気に10万G程度を稼げる。
その際には、ゴールドパスを持った状態で第1のすごろく場を利用するのが良い。スタ
ートから7マス目と10マス目に「?」のマスがあるので、止まる可能性はかなり高い。
もちろんすぐには成功しないが、1時間も続けていれば何とか成功するだろう。第4の
すごろく場で高額アイテムを拾う方法に比べれば短時間で所持金を増やせる。この作業
をさらに2回実行すれば、所持金は60万G以上にまで増える。


第3章 戦闘における基礎知識


3.1 武器

低レベル攻略では、打撃攻撃の中心となる戦士はもちろんのこと、他の仲間にもGの許
す限り良い武器を揃えたいものである。特に戦士以外のメンバーも打撃攻撃を行う冒険
前半のボス戦では、僧侶や勇者の攻撃力も意外と重要である。宝箱やすごろく場などで
拾える武器を有効に活用しつつ、買える武器でより良いものがあれば購入を検討したい。

戦士には基本的に攻撃力が最大のものを装備させるのだが、バラモス戦以降は、ミスも
多いが会心の一撃も多い魔神の斧が良い。通常攻撃:ミス:会心=7:1:2程度の割
合なので、トータルで見れば同じ攻撃力の他の武器を上回るダメージを与えるからだ。
特に闇ゾーマ戦では、攻撃力が多少不足でも2割程度の確率に賭けて魔神の斧で攻撃す
ると威力を発揮する。但しバラモスブロス戦に限り、一定ダメージを確実に与えるグリ
ンガムの鞭の方が良い。また、ゾーマ戦や神竜戦では雷神の剣を道具として使った方が
確実にダメージを与えられる。

それから、グリンガムの鞭や破壊の鉄球など複数の敵を攻撃する武器を装備していると
会心の一撃が出ない。バラモスブロス戦終盤など、会心の一撃が出ては困る時にこれら
の武器を使うのも一つの方法である。

また、神竜戦で眠った仲間を叩き起こす際に、全体攻撃の武器を装備しているとパーテ
ィアタックができない。単体攻撃もしくは1グループ攻撃の武器を持っておく必要があ
る。


3.2 防具及び装飾品

武器とは対照的に、優先して強化しなければならない。対戦するボスに応じて、守備力
を優先したり呪文やブレスへの耐性を優先したりと使い分ける必要がある。特に重宝さ
れる防具としては次のものがある。

防具名       特殊効果         使用場面
黒頭巾、闇の衣   回避率上昇        対バラモスゾンビ
魔法の鎧、魔法の盾 呪文への耐性がある。   対イオナズン、メラゾーマ
          守備力もそこそこ高い。
ドラゴンシールド  炎・吹雪への耐性がある。 対やまたのおろち、バラモスなど
般若の面      守備力に関しては最強。  対やまたのおろちA、ボストロール
          但し防御によるダメージ半
          減は不可。
光のドレス、光の鎧 炎・吹雪・呪文への耐性が 対ゾーマ、神竜
          ある。
勇者の盾      炎・吹雪への耐性がある。 対ゾーマ、神竜

また、ゾーマ城以降では雑魚敵と戦う際にも「装備」コマンドを利用して装備を換装す
る必要がある。最大HPがかなり低い場合、これをするとしないとでは、生存性にかなり
の開きが出る。よって戦闘に突入したら、まず忘れずにこの装備の換装をして、それか
らコマンドを入力するようにしたい。

【装備の換装の例】
敵名                  装備
アークマージ、マントゴーア       魔法の盾、魔法の鎧
ソードイド、トロルキング、大魔神    オーガシールド、水鏡の盾
ドラゴン、ドラゴンゾンビ、サラマンダー ドラゴンシールド、勇者の盾、
                    ドラゴンローブ

装飾品については、ボス戦では攻撃力や素早さなど戦力を高めるものを用い、ボス戦以
外のレベルアップ時には体力など特定のステータスの伸びが大きい性格に変化するもの
を用いる。但し、元の性格がタフガイのキャラに関しては、性格が変化する装飾品をレ
ベルアップ時に逐一外すように心がける。低レベル攻略で用いる装飾品には次のものが
ある。

装飾品名    装備効果   性格変化   使用場面
銀のロザリオ  守備力 +4 ロマンチスト カンダタ戦。
ルーズソックス 守備力 +5 ─      バラモスブロス戦など。
怒りのタトゥー 力   +8 乱暴者    カンダタ戦など。
豪傑の腕輪   攻撃力 +15 豪傑     ほぼすべてのボス戦で使う。
星降る腕輪   素早さ 2倍 ─      入手以降ラストバトルまで。
疾風のリング  素早さ +15 すばしっこい バラモス戦など。
疾風のバンダナ 素早さ +30 電光石火   バラモス戦など。
                      素早さを伸ばす時にも使う。
石のかつら   守備力 +15 頑固者    ラストバトル以降、守備力
                      アップに使う。
パワーベルト  体力  +15 タフガイ   タフガイ以外のキャラに。
                      (闇ゾーマ戦の「魔法戦士」など)


3.3 アイテム

回復アイテムは常に余裕を持って用意しなければならない。特に次のアイテムは必須で
ある。

アイテム名 使用場面
薬草    地底の湖の攻略以降、常に99個近く袋に入れておく。
祈りの指輪 エルフの隠れ里で買える。バラモス戦以降、3個以上持っておきたい。
世界樹の葉 上の世界、第4のすごろく場、ゾーマの城で入手できる計3枚を持った状
      態でゾーマ戦及び神竜戦を行う。
賢者の杖  アレフガルド以降の必需品。呪文を使えない戦士でも回復できるのが大き
      い。
賢者の石  ラストバトル以降の必携アイテム。クリア後は速攻で2個目を入手したい。

他にも、戦闘中に道具として使うと効果を発動するアイテムが多いので、有効に使いこ
なすことが重要である。

アイテム名  効果    使用場面
魔封じの杖  マホトーン 雑魚敵対策にもボス戦にも有用なアイテム。戦士か勇者に
             持たせる。ゾーマの城以降は賢者以外の3人に持たせてお
             きたい。
草薙の剣   ルカナン  転職なしの攻略では、キングヒドラ・バラモスブロス戦で
             使う。
眠りの杖   ラリホー  エルフの隠れ里で4個買っておく。低レベルでバラモスを
             倒すための必需品。アレフガルド以降でも非常に重宝する。
稲妻の剣   イオラ   ネクロゴンドの洞窟以降の雑魚敵対策として使える。
さざなみの杖 マホカンタ 呪文を連発してくる雑魚敵への対策の他、バラモスブロス
             戦ではマホトーンや魔封じの杖以上の効果を発揮する。入
             手するのは大変だが、第3のすごろく場で確実に拾ってお
             きたい。
妖精の笛   ラリホー  眠りの杖と効果は同じだが、使用の際に時間がかかるのが
             欠点。
誘惑の剣   メダパニ  アレフガルド以降、強力な雑魚敵との戦いに重宝する。
王者の剣   バギクロス 転職未使用の攻略ではアレフガルドでの戦闘に重宝する。
             また、神竜戦では戦士の打撃攻撃よりも確実性がある。し
             かし雷神の剣よりは弱いため、転職ありの攻略ではあえて
             買う必要はない。
雷神の剣   ベギラゴン ゾーマや神竜との戦いにおいて最強の攻撃力を発揮する。
             65000Gと高価だが、ぜひ2本以上揃えておきたい。

また、レベルが低いためルーラを使えなかったり、使えても最大MPの制限から使用回数
が少なかったりするので、キメラの翼も常に数十個準備しておきたい。

それから、銀の竪琴は、ラストバトルで各バトル終了後に死者を復活させる際に、下り
階段から1歩の場所で戦闘を発生させるために使う。

低レベル攻略では疾風のバンダナと復活の杖が重要な役割を果たす。また、所持金を増
やす際にゴールドパスも重要である(「2.5 ゴールド」を参照)。従って、小さなメ
ダルはほぼ完璧に集める必要がある。存在場所については「5.1 小さなメダルリスト」
を参照して欲しい。

宝箱や壷・樽などに入っているアイテムは有効に活用しよう。「5.2 アイテムリスト」
を参照して欲しい。


3.4 呪文

低レベル攻略で使える呪文はかなり限定されるが、ボス戦では有効に利用すれば相手の
戦力の大半をそぎ取ることが可能であることが多い。良く使うものは次の通りである。

【回復と防御】
呪文名   修得者・標準修得レベル 用途
ホイミ   僧侶1 勇者4     冒険前半の強い味方。
ベホイミ  僧侶14         やまたのおろち戦以降の強い味方。
キアリー  僧侶11         冒険の基本。
スカラ   魔法使い4       対バラモス。
スクルト  魔法使い9       対ゾーマ。転職なし攻略ではボストロール戦以
                  降使う。
ピオリム  僧侶5         対バラモス、バラモスブロス。

【攻撃と攻撃補助】
呪文名   修得者・標準修得レベル 用途
ヒャド   魔法使い5       ボス戦での微調整に使う。
ギラ    魔法使い7       ボス戦での微調整に使う。
ベギラマ  魔法使い14       ボス戦での微調整に使う。
ニフラム  僧侶2 勇者6     対ミイラ男、エビルマージなど。
マヌーサ  僧侶7         対やまたのおろち、バラモス、バラモスゾンビ
                  など。
ルカニ   僧侶8         対バラモス、バラモスブロスなど。
ラリホー  僧侶9         対やまたのおろち@など。
マホトーン 僧侶13         対バラモス、バラモスブロスなど。
バシルーラ 僧侶20         対大魔神、バラモスエビルなど。
バイキルト 魔法使い21       対闇ゾーマ。

【その他】
呪文名   修得者・標準修得レベル 用途
忍び足   盗賊17         ダンジョン攻略の基本。
盗賊の鼻  盗賊13         宝探し。
ルーラ   勇者7 魔法使い12   移動時間の短縮。
リレミト  魔法使い9       ダンジョン攻略では是非欲しい。

※賢者は、僧侶と魔法使いの覚える呪文を同時に覚えていく。

攻撃呪文については、低レベルでは強力な呪文を覚えないことと、雷神の剣などのアイ
テムで代用できることから、相手を倒すための手段としてはまず使わない。但し、ボス
戦であと一撃で倒せる状態に到達するまでの間に、打撃攻撃では会心の一撃で倒してし
まうかもしれないという状況が発生することがある。そういう時に少しずつHPを削るた
めに、ヒャドやギラ、ベギラマなどを使う。

欲しい呪文としては、ザオラル系、ベホマ、フバーハ、マホカンタ、メダパニなどがあ
るが、低レベルでは覚えない。もっとも、最大HPが低いので回復はベホイミや賢者の杖、
賢者の石で十分であるし、他の呪文についても復活の杖やさざなみの杖、誘惑の剣など
のアイテムを駆使することである程度代替できる。


3.5 技

低レベル攻略を行う際に知っていると便利な、使える技をまとめてみた。いずれも裏技
ではなく、仕様の範囲内と思われる技である。むしろ常識と言っても良いだろう。

【防御】

FC版DQVには「防御攻撃」という裏技があったが、防御するだけでもかなり有効で
ある(但し般若の面装備時は例外である)。攻撃呪文や炎、吹雪を含めすべての攻撃の
ダメージを約半分に減らすことができる。ゾーマ戦や闇ゾーマ戦では恐るべき打撃攻撃
をしのぐために不可欠。また、戦闘中、死にそうな仲間を防御させて回復するのは鉄則
である。もっとも、防御させても死にそうな場合には開き直って打撃攻撃や回復を行っ
た方が良いこともある。

【敵の攻撃の先読み】

ボスの中には攻撃パターンがある程度決まっているものがいる。そのローテーションを
あらかじめ知っていると、敵がダメージの大きい攻撃をする時には防御し、比較的軽い
攻撃をする時を狙って攻撃するというような効率の良い戦闘が可能になる。低レベル攻
略では、先読みをできるかどうかで勝敗が決まる場合が多数ある。具体的には、ボスト
ロール、バラモス、闇ゾーマの攻撃がローテーションなので、それに応じた対策を行う。

【守備力上げの限界】

SFCDQVでは戦闘中にスカラやスクルトで一時的に上げることのできる守備力は
1023までである(ちなみにFC版では999である)。なお、守備力が相手の攻撃力の2
倍を超えている場合、受けるダメージは最大で相手の攻撃力の8分の1弱となる(数値
はランダムである)。そして守備力をさらに上げてもダメージが少なくなることはない。
但しこの法則は敵には当てはまらず、こちらの攻撃で与えるダメージはすべて0か1に
なってしまう(例:メタル系モンスター)。

【種と木の実の使い方】

種、木の実等は入手後すぐに使うのではなく、温存しておいてラストバトルあるいは神
竜戦の直前にまとめて使う。その理由は、種や木の実を使うとその次のレベルアップの
際にステータスの伸びが鈍る傾向があることと、最後のゾーマ戦や神竜戦の直前に各々
の弱点を補強する、あるいは長所をさらに伸ばす形で種を使いたいことである。また種
や木の実を使用する際には、できるだけセーブ&リセットを繰り返せる時点で使い、最
大値の上昇が得られなければリセットする。

【理力の杖にMPは不要】

理力の杖は攻撃のたびにMP3を消費する武器であるが、戦闘中にMPが2以下になっても
与えるダメージが少なくなることはない。また、戦闘開始時にMPが2以下であった場合
も、与えるダメージが少なくなることはない。これは転職なしでの攻略における重要な
テクニックである。

【パーティアタックの利用】

DQVは、DQWと並びパーティアタックが可能な作品である。低レベル攻略では、中
ボス戦で特定の仲間だけを残して倒す必要がある時に、手っ取り早く仲間を殺すために
利用する。仲間の守備力が高く打撃攻撃ではなかなかHPを減らせない場合には、雷神の
剣を仲間に向けて使う方法もある。それから神竜戦では、パーティアタックは眠った仲
間を叩き起こす唯一の手段である。またこの時に限り、与えるダメージは高々20程度に
抑えられる(攻撃力に依存)。

【雑魚敵への対処】

冒険を進めている時にはレベル上げのための戦闘を行ってはいけない。なぜなら冒険の
旅を進めている途中でレベルアップし、ステータス上昇値が納得いかないからといって
リセット、ということをしていたのでは先に進めないからである。冒険を進めている時
は雑魚敵との戦闘はあくまで「ある程度まで戦って敵の攻撃力を減殺してから逃げる」
という付き合い方が基本であり、経験値の取得がないような形で戦闘を終わらせなけれ
ばならない。

【装備】

戦闘中コマンドで「装備」を選ぶと、装備を変更することができる。例えばゾーマ城で
は、全員がブレス系・呪文系・打撃攻撃系のそれぞれに対応する装備品を持ち歩き、敵
に応じて装備を換装することにより、生存率を高める。これがこのコマンドの本来の目
的なのだが、低レベル攻略ではさらに、同じ防具を再装備した場合でもそれまでにかか
ったルカニ・ルカナン・スカラ・スクルト・ボミオス・ピオリムが無効になるという特
性を利用する。ルカナンを連発してくる敵との戦闘に使ったり、戦闘終了直前に仲間を
殺す際に使ったりする。但し、バイキルトの効果はこの技を使っても、実際に別の武器
を装備し直しても、消えることはない。余談だが、この技を使う時にコマンド入力を間
違えて「逃げる」を選ばないように……。

【先読み回復】

ゾーマ城以降では、死んだ仲間を復活させる際にも気を使う必要がある。ただでさえ最
大HPが低いのに加えて、復活の杖で生き返った場合は最大HPの半分のHPで生き返るため、
直後の敵の攻撃で瞬殺されることもある。そこで、復活の杖と賢者の杖、賢者の石を組
み合わせて使い、復活直後にそのキャラのHPを回復して死ぬ可能性を減らすことが必要
となる。ちなみに、賢者の杖を死者に対して使った場合、そのターンに死者が生き返れ
ば本来の効力を発揮する。

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以上で基本知識の説明を終わらせていただく。しかし最後に一つだけ書いておきたいこ
とがある。それは、DQVはよく言われていることだが本当に自由度の高い作品である、
ということである。つまり、この基礎知識は大体のマニュアルに過ぎず、プレイヤー自
身の勘で判断しなければならない部分が大きな気がする。そういう意味ではDQVの低
レベルクリアを目指す際には豊富なプレイ経験も役立つ、という言い方もできるのでは
なかろうか。

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