SFC版DQ3 低レベル攻略レポート 第3弾

バラモスはレベル一桁、ゾーマは平均レベル16.25を達成!

                                文責 dqmaniac

バラモスはレベル一桁、ゾーマは平均レベル16.25で倒せることが、ついに証明された。

まず断っておくが、SFC版DQ3の低レベル攻略の理論やノウハウに関してはゲーム
研碓井氏による「SFC版DQ3 低レベル攻略ガイド 初版」や、工学院大の真下氏
による「すごろく場完全マップ」「傾向と対策」による部分が非常に大きい。ここに至
るまでの戦略・戦術両面の理論やノウハウを提供して下さった皆様には大変感謝してい
る。

なお、現在筆者は碓井氏と共同で、今年の冬コミで頒布予定の「SFCDQ3 低レベ
ル攻略ガイド 改訂第2版」を執筆中である。ゾーマや神竜の攻略レベルをもう少し下
げたいという思いはあるので、冬コミまで残された時間でさらなる低レベル攻略を模索
する努力をぎりぎりまで続ける予定である。

さて、ここでは今回の低レベル攻略の根幹とも言えるレベル一桁バラモス戦、そして平均レベル16.25でのゾーマ戦を振り返ってみる。レポート第1弾と比較していただけると、今回の攻略の凄味を分かっていただけると思う。

<バラモス>
攻240 守200 素85 HP2500 MP∞ Ex65535 G0

【ステータス・持ち物】
    Lv  HP  MP  攻  守  素
武闘家  9 116   0  83 147  69 眠りの杖 魔封じの杖 世界樹の葉 薬草×4
戦士   9 116   0 163 116   9 眠りの杖 薬草×6
賢者   7 120  52 100 117  62 眠りの杖 祈りの指輪×6
勇者   9  94  20 120 129  35 眠りの杖 薬草×6

【装備】
武闘家 黄金の爪   忍びの服 風神の盾     銀の髪飾り  疾風のバンダナ
戦士  魔神の斧   刃の鎧  ドラゴンシールド 鉄仮面    豪傑の腕輪
賢者  ゾンビキラー 魔法の鎧 魔法の盾     とんがり帽子 星降る腕輪
勇者  稲妻の剣   大地の鎧 ドラゴンシールド オルテガの兜 疾風のリング

【特性】
1ターンに100自然回復するので、それを上回るダメージを与えなければならない。基
本的に2回行動だが、1回行動の時もある。通常は「イオナズン → 打撃 → 激しい炎
→ 打撃 → メラゾーマ → メダパニ → イオナズン → バシルーラ」というローテー
ションらしい(こちらは筆者は未確認)。呪文を封じると「打撃 → 激しい炎 → 打撃
→ バシルーラ」というローテーション。

呪文を封じると全体攻撃の頻度が下がり(3/8→1/4)、メダパニ、バシルーラという厄
介な小技もなくなる(しかも無駄にバシルーラを唱えて隙を見せてくれる!)ので戦い
が有利になる。

【最大HPの解説】
呪文を封じ、スカラを連打して守備力を上げた場合、1ターンで受けるダメージは「激
しい炎+打撃」の場合が最大となる。激しい炎では通常で最大100、ドラゴンシールド
装備時で最大75のダメージを受ける。打撃では最大30程度である。従って理論上必要な
最大HPは、盗賊・戦士・勇者が105、武闘家・賢者が130となる。しかし、平均ダメージ
を考えれば盗賊・戦士・勇者で95程度、武闘家・賢者で120程度あれば耐えられる。今
回の攻略では、この計算をベースにして極限最低レベルにこだわってみた。実際には戦
士のレベルをもう1つだけ下げることが可能だが、それ以上下げるのは困難を極めるだ
ろう。

しかし、激しい炎のダメージを回復させないうちに次の激しい炎が来ることも多いので、
少なくとも戦士、できれば盗賊/武闘家も、激しい炎×2のダメージに耐えられるよう
にしておくに越したことはない。特に、戦闘終了直前に勇者や賢者を殺そうとする場合
にはなおさらである。

【装備の解説】
バラモスは打撃も強いのだが、何よりも恐ろしいのは激しい炎とイオナズンであり、1
発食らっただけでパーティは半身不随となり、回復前に2発目が来るとリセットしかな
い。打撃はスカラである程度しのげるので、数字的な守備力はある程度犠牲にしてこの
2つの全体攻撃に対する防御を固めねばならないのだが、呪文は封じるのだから、実は
魔法防御はさほど気にしなくても良い。そこで戦士には魔法の鎧でなく刃の鎧を装備さ
せる。勇者に関しては、第1ターンの「イオナズン(+打撃)」のダメージを軽減する
ために魔法の鎧を装備させても良いが、第2ターン以降は大地の鎧の方が良い。

装飾品については、バラモス戦では一瞬の回復の遅れが命取りになるためベホイミを使
える賢者は必ずバラモスよりも先攻できなければならない。そこで盗賊が身につけてい
た星降る腕輪はこの戦闘においてのみ賢者に譲り、盗賊と勇者の素早さ(そして守備力)
は疾風のバンダナと疾風のリングで上げる。実際にはそれでも盗賊以外はバラモスの素
早さを上回れないので、ピオリムを使うことで完璧となる。

【攻略法】
@第1ターンに4人全員で眠りの杖を使い、とにかくバラモスを眠らせる。第1ターン
にダメージを食らい、しかもターン終了時にバラモスが起きている場合にはリセットし
かない。効いても第1ターンの内に目覚めた場合には第2ターンも同じことを繰り返す。

Aバラモスが眠ったら薬草やベホイミ(場合によっては世界樹の葉)で完全に回復を行
う。回復の優先順位は、レベルが高ければ勇者と賢者を優先するのだが(戦士は世界樹
の葉を「生き返り+ベホマ」という感覚で使えるので優先順位が低い)、レベルが低け
れば打撃を食らう可能性が高い先頭のキャラから順番に回復を行う。盗賊/武闘家には
一応世界樹の葉を持たせてあるが、第2ターン以降にそれを使う状況になってはまず勝
てないだろう。従って1人も死なせずに持ちこたえなければならない。そのためには、
回復を行う間も戦士だけは眠りの杖を常に使い、バラモスが目を覚ましたらまた眠らせ
るようにする。もし効かなかったら次のターンは4人全員で眠りの杖を使う。

B盗賊が魔封じの杖、賢者がピオリム、他2人は眠りの杖。魔封じの杖は効くまで繰り
返し使う。ピオリムは1回唱えれば十分(戦士の素早さはバラモスより遅い状態でなけ
ればならないため)。その後しばらくは賢者が補助呪文を唱え、他3人は常にバラモス
が眠っている状態になるように眠りの杖を使い続ける。この段階で攻撃してもあまりダ
メージを与えられず、バラモスの自然回復を上回ることすらできないことが多いので無
駄である。また、バラモスが目覚めてしまったら、補助呪文を使っていない状態では到
底勝ち目はない。

C賢者 → 勇者 → 戦士 → 盗賊 → 賢者……の順にスカラをかけていく。盗賊/武闘
家には2回、他3人には3回必要。これで打撃攻撃のダメージは高々30程度に抑えられ
る。途中MPが尽きる前に余裕を持って祈りの指輪で回復するのも忘れずに。さらに、念
には念を入れてマヌーサもかけておく。

Dルカニでバラモスを裸にする。これで準備完了。レベル一桁では、ここまで到達する
確率が2割以下(29戦中5回)であった。

Eそれ以降の戦い方であるが、バラモスが起きている状態の時には戦士以外の3人で眠
りの杖を使い、とにかく眠らせるのが基本である(ちなみに、眠りの杖が効く確率は20
〜30%くらいであろうか)。よほど急を要する回復をしなければならない時は賢者のみ
ベホイミ(場合によっては盗賊の薬草も)を使い、他の2人は眠りの杖を使う。こちら
のHPが満タンで、しかもバラモスが眠っているという理想的な状態の時には勿論全員で
打撃攻撃を行う。なお戦士だけは常に攻撃し、バラモスの自然回復に対抗する。そうし
ないといつまでたっても戦闘が終わらない、ということになりかねない。

当然、勘や経験、あるいは運といった、言葉では書き表せない部分も大きい戦闘だが、
この状態で勝率は1割程度であろうか。メンバーを意図的に戦闘終了直前に殺して経験
値獲得を調節することは不可能ではないと思うが、筆者は自然回復のメカニズムの解明
が不完全だったことが原因で結局4人全員生きている状態でバラモスを倒してしまった。
戦闘終了と同時に4人全員に16383ものExが入り、武15戦17賢15勇15まで一気にレベル
アップしてしまった。今回は時間の制約もあるので、バラモス挑戦前の冒険の書を残し
ておいて先に進んだ。当然ながら、バラモス戦で最低でも勇者を、できれば賢者も殺す
チャレンジは続ける予定である。

バラモスのHPと自然回復のメカニズムに関しては、「HP2500、ターン終了直前に100回
復」ではないようだ。今後の研究課題としたい。(例えば、HPは2400かもしれないし、
自然回復メカニズムについても、1ターンに100未満のダメージしか与えられなかった
場合には100自然回復するのではなくそのターンに与えたダメージ分だけ回復するとい
う考え方もできる)


<ラストバトル>

【注】
筆者はバラモス戦を4人全員生きている状態で終わらせてしまい、その結果武15戦17賢
15勇15までレベルアップしてしまった。このままの状態でラストバトルに挑むとパーテ
ィ平均レベルが20近くまで上がってしまうので、戦闘が面白くない。そこで、武闘家と
戦士を外して代わりにレベル1の盗賊と戦士を新たに登録して育て、盗13賢15勇15戦11
という状態でキングヒドラ戦を迎えた。

なお、今回の攻略では3匹のしもべから得られる経験値を参考に事前に計算を行い、戦
16盗17賢17勇15でゾーマ戦を迎えるためにキングヒドラ戦で勇者を殺し、バラモスブロ
ス・バラモスゾンビ戦を勇者以外の3人で勝利するという戦略を用いた。ちなみに盗賊
のレベルをあと1つ下げるなら、キングヒドラ戦到達レベルを盗10まで下げる必要があ
る。

【レベルの上昇】
            盗賊 賢者 勇者 戦士
キングヒドラ戦直前   13 15 15 11
キングヒドラ戦終了時  15 16 15 13 (勇者は死んでいる)
バラモスブロス戦終了時 16 16 15 15 (勇者は死んでいる)
バラモスゾンビ戦終了時 17 17 15 16 (勇者は死んでいる)

【ステータス・持ち物】
   Lv MHP MMP  攻  守  素  持ち物
戦士 16 220   0 230 172  15  賢者の杖 光の玉
盗賊 17 213  52 151 260 200  賢者の石 稲妻の剣
賢者 17 212 125 119 190  64  賢者の杖 復活の杖 世界樹の葉 祈りの指輪×4
勇者 15 167  28 173 224  64  賢者の杖 世界樹の葉

【装備】
戦士 魔神の斧   神秘のビキニ ドラゴンシールド グレートヘルム 豪傑の腕輪
盗賊 グリンガムの鞭 光のドレス ドラゴンシールド ミスリルヘルム 星降る腕輪
賢者 草薙の剣  ドラゴンローブ 水鏡の盾    ミスリルヘルム 疾風のリング
勇者 王者の剣  光の鎧     勇者の盾    グレートヘルム 疾風のバンダナ

※ステータス、装備はゾーマ戦直前のもの。

ゾーマと戦う前にしもべ3匹を倒さねばならない。ここでは戦闘が終わるごとに必ず命
の指輪(あるいはベホイミ→祈りの指輪)で、全員の体力を満タンにしてから次の戦い
に臨む。

<キングヒドラ>
攻280 守150 素50 HP1600 MP0 Ex12200 G350

ゾーマのしもべの割には吐く炎は燃えさかる火炎、と大したことはない。しかし必ず2
回攻撃を行うし、むしろ打撃攻撃の方が脅威である。さて戦法であるが、まずは賢者は
4回ほどスクルトを唱えて守備を固める。実はこうしておけばHPはそれなりにあるので
長い戦いにはなるものの別に恐怖感は何もない戦闘になってしまうのだ。戦闘を早く終
わらせたければルカニで裸にしても構わないし、眠りの杖も効くのでダメージをあまり
受けたくなければ使っても良いだろう。

戦闘終了直前にキングヒドラを眠らせつつ勇者を殺し、他3人の装飾品をルーズソック
スやパワーベルトに変更して(ここで「装備」技が発動して守備力が元に戻るので注意)、
タフガイ状態でレベルアップを迎える。


バラモスブロスは3匹のしもべの中では最強である。戦闘前に以下の準備を行う。

・戦士にグリンガムの鞭を装備させる。魔神の斧ではミスが多い点が困るし、戦闘終了
 直前に間違って会心の一撃が出てしまっても困る。ちなみに、盗戦賢勇のパーティで
 は盗賊に稲妻の剣を持たせる。武戦賢勇のパーティでは賢者に草薙の剣やゾンビキラ
 ー、武闘家にドラゴンクロウを装備させる。
・賢者の石を使う盗賊/武闘家には光のドレスを装備させ(盗賊にはさらにドラゴンシ
 ールドも装備させる)、戦士には魔法の鎧(イオナズンのダメージを軽減)あるいは
 神秘のビキニ(守備力が高い)を装備させる。
・全員がマホトーン又は魔封じの杖を使えることを確認する。

それから、平均レベル15程度であれば世界樹の葉を使って勇者を蘇生させたくなるが、
世界樹の葉はゾーマ戦に残しておきたいのでここで使ってはならない。戦闘中に復活の
杖を使うのもリスクが大きいので、ここでは勇者抜きの3人で戦う方が良い。

<バラモスブロス>
攻210 守300 素72 HP1100 MP∞ Ex13500 G450

【特性】
バラモスなどとは格が違い、最大3回行動で激しい炎やイオナズンを連発する強敵であ
る。従ってこの2つの全体攻撃に対する防御を固めなくてはならないのだが、その際に
「イオナズン×3」「イオナズン×2+激しい炎」「イオナズン+激しい炎×2」とい
うパターンはあるが「激しい炎×3」はまずないことに着目し、イオナズンを抑える、
つまり呪文を封じることがより重要になる。

なお、マホトーン/魔封じの杖は50%程度の確率で効くようだ。そして呪文を封じた場
合には激しい炎または打撃による最大3回行動となるが、「激しい炎×3」はまず来な
いし、「激しい炎×2(+打撃)」を2ターン連続で繰り出すことも稀である。従って
戦闘がかなり楽になる。

ちなみにラリホーや眠りの杖は全く効果がないが、ルカニ、マヌーサといった小技が効
くので最大限に利用する。

【攻略法】
まずは呪文を封じることを最優先で考えるのだが、第1ターンに全員でマホトーンまた
は魔封じの杖を使うのはやや危険なので、賢者は防御するかスクルトでも唱えておいた
方が良いだろう。第1ターンに呪文を封じられなかった場合は、回復最優先にしつつ戦
士が常に魔封じの杖を使っていれば持ち直せることもあるが、最悪の場合「イオナズン
×3」を食らって一気に全滅ということもありうるので、リセットも考慮したい。

呪文を封じたら今度はスクルト連打+マヌーサで打撃攻撃を無効化する。この間戦士は
防御である。盗賊/武闘家の素早さが120程度では先攻されることもあるので、念のた
めピオリムも使っておく。こうして守備を固めてからルカニをかけて攻撃に転じれば、
「激しい炎×2(+打撃)」が時々来るものの極めて楽に、安定して勝つことができる。
なおバラモスブロスは自然回復をしないので慌ててダメージを与える必要は全くない。
「激しい炎×2(+打撃)」の次のターンには戦士も回復に回ったり、場合によっては
防御するといった慎重な戦い方をすべきであろう。但し打撃しか来なかった場合など、
ほとんどダメージを受けないターンもあるので、そういう時に限り盗賊の稲妻の剣、賢
者の打撃で一気にたたみかけても良い。

そして、あと一撃というところまでダメージを与えたらルーズソックスやパワーベルト
を装備し、タフガイ状態でレベルアップを迎える。


バラモスゾンビ戦も勇者抜きの3人で臨む。戦闘前の準備として、今度は打撃攻撃に対
する防御を固めるため、盗賊/武闘家には闇の衣、戦士/賢者には神秘のビキニなどを
装備させ、守備力と回避率を上げる。当然スクルトを使う賢者は最後尾に下げておく。
また、バラモスゾンビは1ターンに50自然回復するので与えたダメージの計算が面倒で
あり、あと一撃という状態の見極めが難しい(この見極めを誤ると、「装備」技で守備
力が元に戻っているのであっという間に全滅である)。守備力も素早さも0であること
を考慮すると、最初からルーズソックスやパワーベルトを装備して戦ってもほとんど支
障がないので、タフガイ状態でレベルアップを迎えるためにはそうした方が良いだろう。

また、盗賊の最後のレベルアップの直線にスタミナの種を、賢者の最後のレベルアップ
の直前に賢さの種をすべて与える。そうすればレベルアップ時にHPとMPが一気に増加す
るため、命の木の実や不思議な木の実を節約することができるのだ。

<バラモスゾンビ>
攻400 守0 素0 HP3000 MP0 Ex14300 G115

今まで戦ってきた敵とは格の違う攻撃力をもっての2回攻撃を行ってくるが、それ以外
の特殊攻撃も何もなく、守備力も0なのでスクルト4回以上+マヌーサで守備さえ固め
てしまえば勇者抜きの3人でも十分対応できる。但し、ごく稀に最後尾の賢者に打撃が
2回当たることもあり、守備力が十分に上がっていない状態でそうなったらリセットし
かない。

バラモスゾンビ戦終了後、3枚ある世界樹の葉(上の世界、第4のすごろく場の宝箱、
ゾーマの城の宝箱)のうちの1枚を使って勇者を生き返らせ、今までためておいた種や
木の実を割り振ってステータスを上げ(力の種…すべて戦士、素早さの種・ラックの種
…すべて盗賊/武闘家、命の木の実…盗賊/武闘家と勇者、不思議な木の実…すべて賢
者)、いよいよゾーマ戦に臨む。

<ゾーマ>
光の玉使用前 攻500 守350 素255  HP4500 MP∞
光の玉使用後 攻360 守200 素 80  HP4700 MP∞

【特性】
光の玉使用前は、「吹雪 → マヒャド → 吹雪 → 打撃 → 波動 → 吹雪 → (マホカ
ンタ) → 吹雪」というローテーションで、1ターンに100自然回復する。呪文は無効。
光の玉使用後はローテーションはないが、吹雪の頻度が減り、凍てつく波動の頻度が増
える。自然回復はせず、呪文も有効。また、光の玉使用前・後とも常に2回行動。

光の玉使用後のゾーマは攻撃がゆるくなるのだが、それ以上に大きいのは、素早さが一
気に下がるということだ。素早さ200の盗賊はほとんど先攻できるし、前記のように戦
士以外の3人の素早さを最大限に上げるように装飾品を割り振れば、勇者、賢者に至っ
ても3割程度の確率で先攻できるのだ(その代わり盗賊が先攻されることも時々ある)。
従って前記のように盗賊に賢者の石、残りの3人に賢者の杖を持たせておけば、ゾーマ
の恐るべき凍える吹雪や打撃で甚大なダメージを受けても慌てる必要はなく、落ち着い
て回復を行えばこのレベルでも何とか持ちこたえることができる。

また、光の玉使用後はメラ・ギラ・イオ・デイン系の呪文がほぼ確実に効く(バギ系の
呪文は20%程度しか効かず、ヒャド系に至っては全く効果がない)。従ってこの戦闘で
王者の剣や吹雪の剣を使うのは無意味だが、稲妻の剣やメラミはかなり有効である。ホ
イミ系も一応効くが、ダメージは小さい(ベホイミで最大45程度)。

【攻略法】
盗賊の素早さが200以下という状態では、ほぼ確実に第1ターンに光の玉無しゾーマに
先攻されて「凍える吹雪+マヒャド」を食らう。従って第1ターンは戦士が光の玉を使
い、盗賊は賢者の石を使い、勇者は盗賊に賢者の杖を使い、賢者は防御しておくという
慎重な戦い方で良いだろう。

光の玉使用後は、ゾーマのHPは4700ととても多いものの自然回復しなくなるので慌てて
ダメージを与える必要など一切ない。もちろん凍てつく波動×2が来た、などで余裕が
できた時は盗賊の稲妻の剣や賢者のメラミでダメージを与えて構わないが、基本的には
「攻撃は戦士1人だけ、残りの3人は回復」という戦い方でゆっくりとダメージを与え
ていく。さらに、先頭にいてしかも守備力が低く、凍える吹雪で最大104ダメージ受け
る戦士はHPが110を切ったら(=盗賊の賢者の石で200まで回復しない場合)防御、とい
う慎重な考え方で良いし、むしろ盾として使うと割り切っても構わない。

注意すべき点としては、勇者は常に盗賊に賢者の杖を使うということである。盗賊はパ
ーティの要であり、盗賊が死んだらまず勝ち目はないということ、そして常に賢者の石
を使わなければならず防御ができないこと、しかも位置的にゾーマの強力な打撃を食ら
うことが多いことを考えれば、これは当然であろう。勇者は凍える吹雪に対する防御力
が高い(ダメージ60程度)ため、最大HPが160台でも防御する必要はほとんどない。

なお、盗賊に光のドレス+ドラゴンシールドを装備させて凍える吹雪やマヒャドのダメ
ージを減らし(凍える吹雪で60、マヒャドで40程度)、戦士にはドラゴンシールドを装
備させるという方法を今回は採用した。その結果、戦士が防御するターンが増えるとい
う難点はあるが回復の安定感は増している。この場合盗賊は闇の衣を装備できないので、
打撃攻撃に対する守備力が低下しているが、スクルトをかければ少なくともダメージを
2桁に抑えることができるので、あまり支障はない。

また、ゾーマの強力な打撃を軽減するため、賢者は盗賊の賢者の石でHPが満タン付近ま
で回復する場合に限りできるだけスクルトを唱え、常にスクルトが少なくとも1回かか
った状態にしておく。当然凍てつく波動で打ち消されることも多いので、先を読んで2
回、3回とかけていく。凍てつく波動が来なければ戦闘がかなり楽になるし、来た場合
でもそのターンのゾーマの攻撃がその分ゆるくなるので余裕を持って持ち直せる。逆に、
盗賊や戦士のHPが220前後という状況ではスクルトなしで持ちこたえることは難しい。

一方、ルカニは使わない。凍てつく波動で無効化されるので無意味になることが多いし、
戦士の会心の一撃、盗賊の稲妻の剣、賢者のメラミなどルカニを必要としない攻撃手段
も多いからだ。ルカニを唱える余裕があるならその分防御したりスクルトを唱えたりし
た方が良いし、さらに余裕があるなら祈りの指輪でMPを回復したりメラミで攻撃したり
した方がずっと効率的である。約100ターンはかかる辛抱の必要な戦闘なのだが、この
戦法で勝率はだいたい3割、といったところであろうか。

また、これも一つ大切なことだが、さすがに確実に先攻でき、賢者の石を持っている盗
賊が殺されたら勝ち目はほぼないが、盗賊以外の3人の内1人が不運にも途中で昇天し
てしまっても決して慌てたりしないことだ。生き残った3人が確実に生き延びることを
第一に考え、回復を行いながら余裕が生まれるのを待ち、余裕ができたら世界樹の葉や
復活の杖で復活させれば案外持ちこたえることができるからだ。


【最後に】
バラモス戦の極限最低レベルは恐らく武9戦8賢7勇9、あるいは盗9戦8賢7勇9と
いったところであろう。「激しい炎+打撃」に耐えるにはこれが限界である。激しい炎
のターンに防御という考え方もあるが、リスクが大きすぎる。今回の攻略ではこの限界
にかなり近づくことができたという点で満足している。

しかしながら、「バラモスの自然回復のシステムを解明したため戦闘終了直前に勇者を
殺すことが可能になった」(前回レポートより)のにもかかわらず、その解明が不完全
だったためにまたしても勇者を殺し損なってしまった。その結果レベル15でHPが127し
かないというどうしようもない勇者ができてしまい、ラストバトルではかなり苦労した。
命の木の実の大部分を勇者に割かなくてはならず、戦16盗17賢17勇15未満での攻略が難
しくなってしまったのだ。

ラストバトルについては、平均レベル16台でのゾーマ攻略、そしてさらに低いレベルで
のバラモスブロス攻略という目標は達成できたものの、バラモス戦で少なくとも勇者を、
できれば賢者も殺すことがきちんとできていればさらに低レベルで攻略できただろう。
この点に関しては、武9戦9賢7勇9でバラモス戦直前の冒険の書を残してあるので、
近い将来再挑戦を行う予定である。最終的に、平均レベル10台前半でクリアするのが目
標である。

また、パーティは盗戦勇賢がベストとは限らない。現にゲーム研究会会議室において、
GHOST氏による「戦16勇15賢13賢13でゾーマ戦3100ダメージ到達」という報告がなされ
ている。また、今回の攻略で武戦賢勇のパーティでもバラモスゾンビまでは低レベル攻
略が可能であることが証明された。ちなみに、低レベルでラストバトルを迎えるための
戦略として、GHOST氏の場合は「転職を利用して4人だけで攻略」、筆者の場合は「新
たに仲間を育てて攻略」という方法を採用している。これらの点を見ても、DQ3の自
由度の高さが良く分かり、実に興味深い。

それから、神竜に関しても今後挑戦する予定である。前回レポートでは平均レベル23で
倒しているが、レベルはあと1〜2下げることが可能である。ステータスの限界への再
挑戦も余裕があれば試みるつもりだ。武戦勇賢のパーティでも攻略してみたい。

さらに、光の玉使用前のゾーマの低レベル攻略も模索してみたい。こちらは1ターン100
という自然回復に加え、守備力350、呪文無効という難敵である。ダメージを与える方
法は打撃しかなく、しかも生半可な攻撃力では自然回復を上回ることすらできない。そ
んな強敵ではあるが、何とかレベル20台で攻略する可能性を模索してみたいと考えてい
る。

なお前回レポートでも述べたことだが、商人の特技「穴掘り」を使った種・木の実稼ぎ
や、すごろく場でのステータス変化を使ってのステータスアップは必要最小限に抑える
のが条件である。すごろく場ではお宝を全部回収する途中にステータスが上がったらセ
ーブ、下がったらリセットという作業はするものの、ステータスアップだけを目的とし
た攻略は行わない。というのは、レベル1でHPが999もある勇者を作ることも可能だが、
それでは興がなさすぎるからだ。一歩間違えば死を招くような戦闘、HPが一桁になるよ
うな紙一重の戦闘こそが低レベル攻略の醍醐味というものであろう。

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