トレッキングオフ壱:丹沢塔ノ岳



●概要

・3人パーティ(ぽかたん、ゆぞ、筆者)
・頂上(1491m)まで到達
・全員登頂&無事下山万歳!
・筆者は下山時に膝を痛めた

●動機、日記、感想

丹沢塔ノ岳登山の動機
丹沢塔ノ岳登山の準備
丹沢塔ノ岳登山の日記
丹沢塔ノ岳登山の感想


丹沢塔ノ岳登山の動機

ゆぞは学生時代に八甲田山を登るなど若干の経験があるが、ぽかたんと筆者は初心者だ。例えば筆者が今までに登った一番高い山は筑波山(877m)だ。

そこで、8月の富士登山に向けた最初の訓練として、丹沢塔ノ岳を選択した。目的は靴慣らし、装備品吟味、歩き方訓練等だ。4月末時点で関東地方の2000m級の山はまだ山開き前であるため、今回は1000m級かつ関東地方からアクセスの良い山を選択した。なお、事前のリサーチ不足で「塔ノ岳=丹沢で一番高い山」と勘違いしていたのだが、実は奥の方にもうちょい高い山があった。だが、そこまで行くと日帰りがきつくなるので、今回はちょうど良かった。

訓練は関東組と関西組に分けて実施することとした。つまり今回のメンバーは関東組であり、関西組は関西の山で訓練を実施する。


2008.3.30(Sun)

丹沢塔ノ岳登山の準備

登山靴と雨具を調達してきた。御茶ノ水のVICTORIA L-Breathで両方とも手頃なものが見つかったので、即決した。

アイテム価格
17755G(17800−5%引+消費税)
中敷3705G(3714−5%引+消費税)
雨具7599G(7618−5%引+消費税)
合計29059G

靴はフジヤマ以降も使うことを念頭に、重点的に投資した。中敷は足の疲労度が違ってくるので合わせて購入した。ぽかたんが事前に教えてくれた通り、確かに足型計測専用機なるものがあった! 試着の際には厚手の登山用靴下(店に常備)と中敷入りの靴を同時に装備し、店内に設けられた岩場を歩いてみて違和感がないことを確認した。

雨具はたまたま「上がM、下がS」という組み合わせのものが安くなっていたので、試着した上で決定した。当分の間は冬山に登るわけではないので、上だけで3万円もする製品を買う必要はないと判断した。


2008.4.26(Sat)

トレッキングオフ壱:丹沢塔ノ岳

●登り(スケジュール)

チェックポイント予定実績
大倉バス停9:209:20
観音茶屋9:559:40
見晴茶屋10:1510:10
駒止茶屋10:5510:35
堀山の家11:1510:55
花立山荘12:0511:45
塔ノ岳12:4512:30

●登り(詳細)

初心者なのでペース配分が全然分かっていない。一応抑え気味に歩くように心掛けていたし、適宜休憩も入れていたが、特に前半はかなりハイペースで登ってしまった。前半のうちは登りも緩く、パワーが有り余っているので余裕があった。

途中の休憩所まだ道もそんなにヤバくない

だが、後半に入るとマジ苦行。階段を一段ずつ足踏みしながら登るとか、五段登ったら休憩するとか、そのうちももが上がらなくなってくるとか、初めて体験した。いやーキツかった。花立山荘(約1300m)到着直前と、頂上(1491m)到着直前では執念と根性のみで足を動かしていた。

前半で周囲の年配の登山者に合わせて、もっと心拍数を上げない登り方を心掛けるべきだった。なお呼吸法については、マラソン式呼吸法(鼻で2回吸って口で2回吐く)をずっと実践していたので、そんなにきつくなかった。また、休憩時にはチョコレートと水を適宜補給していた。これはかなり有効だった。が、今後はこれに加えて塩分補給が必須だと痛感した。ポカリスエットを調達しておくべし!

堀山の家の手前。まったりと花立山荘あたりでガスってきた

高度1200mを超えたあたりで雲の中に入り、気温も一気に低下した。登っている間は適度に温かいが、休憩時には木綿の下着が汗で濡れて冷え、容赦なく体温を奪っていく。頂上付近では寒さでガタガタと震えがきた。花立山荘(約1300m)で休憩した時にレインウェアを上だけ着用した。これが無茶苦茶有効だった。

●頂上

達成感というよりは力を使い果たした感がありありと。しかーし、頂上の石碑の前で記念写真を撮影した時に、ようやく達成感がこみ上げてきた。「なぜ山に登るのか? そこに山があるからだ。」という有名な問答をしみじみと実感できた。それから、頂上の山小屋で300G投資して入手したホット日本茶のうまかったこと! カップラーメンもソソられたが。弁当を持っていくのもいいが、寒い時には温かいものを摂取するべきだと心の底から実感した。

山頂にて(撮影:ぽかたん)

●下り(スケジュール)

チェックポイント予定実績
塔ノ岳13:1013:10
花立山荘13:3013:30
堀山の家13:5514:05
駒止茶屋14:1514:25
見晴茶屋14:3514:55
観音茶屋14:4515:15
大倉バス停15:0515:35

●下り(詳細)

山小屋から出た瞬間に一気に襲ってくる寒さ! おまけに雨! レインウェアでガードしていたとはいえ、濡れた木綿のシャツが容赦なく体温を奪っていくのは相変わらず。雨が降ってきたこともあり、体力の許す限りのスピードで降り始めた。が、これが今日一番の判断ミスだった。

下りの膝へのダメージを甘く見すぎた。頂上付近の急な階段をガンガン下ったので、両膝にどんどんダメージが蓄積していった。その結果、駒止茶屋到着時で右膝が痛み、左膝が笑うという状況に。以降は、階段を降りる時に右膝をかばう形になり、観音茶屋以降では平地を歩くのも辛くなった。まさか上りだけでなく下りも執念と根性だけで足を動かす羽目になるとは思わなかった。

ついでに言えば、竹橋でぽかたん・ゆぞと別れた後に自宅に辿り着くまでも無茶苦茶きつかった。右膝の痛みは増すばかりで、特に下り階段が苦行すぎた。帰宅後速攻で風呂に入り、冷湿布とサポーターで応急手当中。明後日は普通に出社なので、それまでに回復させなければならぬ。


丹沢塔ノ岳登山の感想

●アイテム類の総括

【持っていって正解だったもの】

アイテムコメント
登山靴思いきって投資して(中敷き含め2万円超!)大正解。
足へのダメージが全然違う。靴ずれ等のトラブルも皆無だった。
雨具上下セパレートタイプを持っていく。命にかかわる。
フリース下山後しばらくしてからこれに着替えた。
が、山頂付近でとっとと着てしまった方が良かったかも。
絶対に必要。但し持っていく量は500mlで十分。不足分は山小屋で買う。
甘いもの今回はチョコレートを。エナジー補給に効果的。

【改善した方がいいもの】

アイテムコメント
弁当疲労が蓄積していると喉を通らない恐れあり。
多少高かろうが、山小屋で温かいものを買った方が良い。
下着木綿はやめておけ。特に山頂付近では寒くて死ぬ。
膝対策に、あった方がいいと痛感した。
ポカリスエット塩分補給用に必要。
ザック用レインウェアこれがなかったため、ザックの中身が全部濡れた。
タオル↑のため、濡れて使い物にならず。

【今回使わなかったが、今後持っていくべきもの】

アイテムコメント
軍手岩場では必須と思われる。
ビニール袋雨からザック内の衣類を守るために。
帽子晴れたら確実に日焼けし、そのうち痛み始める。

●その他の総括

【ペース配分の改善】

周囲の年配の登山者に合わせるイメージで、ゆっくりと確実に! 前に人がいると抜きたくなるが、厳禁! 登山中に抜いた人に休憩中に抜き返されることも多く、結局無駄! というよりも、登りも下りも、初心者を先頭に立たせてはダメ。

【膝対策】

特に下りは歩き方をゼロから学び直せ! 杖は必需品! あとは膝強化の運動を普段からやっておくべきと痛感した。まずはエレベーター使用禁止が効果的かと。

【山までの交通手段】

今回はPoCarを出して頂いた。感謝するとともに、大変申し訳なく思った。登山で疲労した後に帰りの運転を全部任せてしまうのはとても顰蹙な行為なのではないかと思い当たった。適宜運転を代わるか、それができないなら最初から公共交通機関を利用するべきかと。今後はもっと高い山に登るわけだし!

●今後の登山訓練

目的は、今回の失敗点を改善することと、フジヤマに向けた高山慣らしだ。時期は6月第1週(梅雨に入る前)を予定している。行き先は2000m級を念頭に別途選定する。但し、1500m弱の丹沢塔ノ岳でも結構キツかったので、初心者向け演習を別途やるべきかもしれない。


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