SFC版ドラゴンクエスト5 低レベルボス撃破 簡易メモ 2007/8/14 文責:dqmaniac ■まえがき このたび、SFC版ドラゴンクエスト5の「低レベルボス撃破」を行い、 いくつかのボス戦で「ドラゴンクエスト5 極限低レベル攻略ガイド」 の記録を更新することに成功しました。 詳細は夏コミ(2007/8/17 東ト−45a 極限攻略研究会)で発行する新刊、 「SFC版ドラゴンクエスト5 極限低レベル戦術概論3」で発表します。 Web上では当分の間、この簡易メモのみを公開するにとどめておきます。 ご質問等ありましたら庭掲示板の書き込みにレスして下さい。 ■ボス攻略レベル ★印のボスが今回の記録更新です。 ブオーン、ゴンズ、ゲマ、ヘルバトラーは前回も実質1人で倒していたような ものなので、実質的な更新は「溶岩原人×3」「ミルドラース」「エスターク」 になります。 ・お化けキャンドル×4 :主人公1 ビアンカ1 ・親分ゴースト :主人公3 ビアンカ3 ・ザイル&雪の女王 :ベラ7 主人公5 ボロンゴ2 ・偽太后 :ピエール1 ★溶岩原人×3 :ピエール1 ・カンダタ〜ジャミ :ピエール1 ★ブオーン :ピエール1 ★ゴンズ :ブラウン1 ★ゲマ :ピエール1 ・ラマダ :ピエール1 ・イブール :イエッタ1 ★ヘルバトラー×2 :ピエール1 ★ミルドラース(変身前) :ピエール1 アーサー1 ★ミルドラース(変身後3):ピエール1 アーサー1 ・ミルドラース(変身後2):ピエール1 クックル1 ニトロ1 ★ミルドラース(変身後1):ピエール1 アーサー1 ちゅん1 ★エスターク :ジュエル5 リッチー5 ■条件、制限事項等 ・「低レベルボス撃破」形式。「ゲーム進行とボス攻略の分離」を採用。 ・種や木の実は宝箱から拾えるもののみ使用(敵から得た場合は、売るか捨てる) ・主人公のレベルは、ミルドラースまでは7(極限最低)、エスターク戦のみ16 ・超強力アイテム「復活の玉」は、敵を倒しての入手を禁止 ・ボス戦では、「ひとしこのみ」技を使用しての会心連打を禁止 ■今回の記録更新のカギ 「ドラクエ攻略」さんに記述されていた、次の内容。 (以下「パルプンテ技」と命名します) パルプンテの効果の1つ「隼のようにすばやくなった!」を利用して、 種や木の実の効果も2回分得ることができる! 1996年のファミ通大技林に掲載されていたらしいですが、そちらは未確認。 もちろん、これだけで簡単に記録更新に結びつくわけではありませんが。 まずパルプンテを使えるのは、実質的に主人公だけです。 ミニデーモンやスライムベホマズンもレベルを上げれば覚えますが、 主人公がレベル7では仲間になりません。 また、主人公もレベル7ではMPが19しかなくてパルプンテを唱えることが できないため、不思議な木の実を1個投与する必要があります。 その分、クックルやニトロに投与すべき不思議な木の実が減ります。 また、たとえ種や木の実で2回分の効果を得たとしても、ボス攻略レベルの 更新はそれなりに厳しいです。 何しろレベル1で攻略済みのボスがほとんどなので、記録更新のためには 人数を減らさないとならないわけですから。 ■各ボス戦ダイジェスト 【お化けキャンドル×4】 :主人公1 ビアンカ1 (難易度A) 【親分ゴースト】 :主人公3 ビアンカ3 (難易度S) 【ザイル&雪の女王】 :ベラ7 主人公5 ボロンゴ2 (難易度C) →前回と同じ。 なお、ザイル&雪の女王まで撃破した後に「超やり直し」を発動します。 そして、幼年時代前半に入手できる「守りの種」「力の種」を使用せずに ここまでのボスを倒し直し、ゲームを進行させます。 お化けキャンドルをレベル3、親分ゴーストをレベル4で倒せば、 主人公がレベル7の状態で青年時代に進むことができます。 【偽太后】 :ピエール1 (難易度D) →レベル1ピエールのみで撃破した後にリセットし、 他のキャラ(今回はヘンリー)で倒し直して先に進みます。 戦闘自体は種や木の実を使用するまでもなく、 メタルキングの剣装備のピエールのみで楽勝です。 【溶岩原人×3】 :ピエール1 (難易度B) (前回記録:ピエール1 コドラン1 ニトロ1) →前回は3対3でしたが、今回は3対1。明らかに厳しいです。 ここまでで拾える種や木の実をフル活用して、初めて勝負に持ち込むことができます。 戦術は極めてシンプルで、ホイミと某アイテムを駆使して粘りつつ、 隙を見てメタルキングの剣で殴るだけです。 5回殴ってようやく1匹倒せますが、ここまでがとにかく大変です。 1匹倒してしまえばその後は回復が追いつくので楽勝です。 【カンダタ〜キメーラLv35】 :ピエール1 (難易度D) →この辺は楽勝。所詮は神秘の鎧の自然回復を打ち破れないザコです。 カンダタの痛恨とかキメーラLv35のヒャダルコMAXダメージとかが 来るとさすがに死にますが、その確率は極めて低いです。 【ジャミ】 :ピエール1 (難易度C) →今回はバリア解除後に倒します。 開幕で凍える吹雪、メラミが来たら死にますが、天空の盾さえ使ってしまえば 後は防御しているだけで確実に勝てます。 【ブオーン】 :ピエール1 (難易度C) (前回記録:ピエール1 ブラウン1) →前回と同じ。 命の木の実を1個、守りの種を3個投与し、妖精の剣で固めれば負けはありません。 「戦闘終了直前に経験値請負用のキャラを復活させてトドメを刺す」 というプロセスが省略される分だけ、むしろ楽です。 なお、青年時代後半に入って主人公がパルプンテを習得した時点で、 今回の目玉である「パルプンテ技」を使えるようになります。 しかし、ブオーンごときのためにあえて使う必要はありません。 【ゴンズ】 :ブラウン1 (難易度C) (前回記録:ボコボコ1 スラリン1) →第1ターンのゴンズの行動がミスであるか否かで勝敗が決まります。 その確率は1/6なので、結構高めです。 妖精の剣を使ってしまえば、あとは楽勝。 前回わざわざスラリンの死体を入れたのは、勝率を100%にするためです。 実際には、ゴンズ戦よりもそこにたどり着くまでの雑魚戦の方が数段きついです。 【ゲマ】 :ピエール1 (難易度A) (前回記録:ピエール1 ちゅん1) →ここからパルプンテ技を使います。 ピエールに力の種7個を投与するのですが、その効果が倍になります。 その分だけ与えるダメージが増えて決着が早まります。 力の種を投与するついでに守りの種6個と命の木の実6個を投与しておくと、 さらに楽になります。 但し一撃必殺の「焼けつく息」は相変わらず脅威なので、殺られる前に殺ります。 勝率は5%程度。親分ゴーストを除けば、今回の攻略でも最難関です。 ちなみに、ゲマのところにたどり着くまでの雑魚戦でも結構死ねます。 【ラマダ】 :ピエール1 (難易度D) 【イブール】 :イエッタ1 (難易度D) →前回と一緒です。ここは種や木の実を投与する必要がありません。 【ヘルバトラー×2】 :ピエール1 (難易度D) (前回記録:ピピン1 ちゅん1 ニトロ1) →前回はニトロのメガンテで砕いていましたが、今回はピエールが殴り続けて倒します。 ここも、開幕さえしのげば、種や木の実を投与するまでもなく楽勝です。 【ミルドラース(変身前)】 :ピエール1 アーサー1 (難易度A) (前回記録:ピエール1 クックル1 ニトロ1) →親分ゴースト、ゲマに次ぐ強敵です。 パルプンテ技を駆使して強化しただけでは到底勝ち目がありません。 輝く息やメラゾーマは相変わらず脅威ですし、雑魚の打撃やザオリクも厄介です。 レベル1×3人での攻略と違って、召喚直後に雑魚を排除することも困難です。 ニトロのメガンテに頼る戦術では、自然回復を上回ることすらできません。 そこで、MS-06さんの「DQ7 真・レベル1ボス撃破」や 「PS2版DQ5 極限低レベルボス撃破」でも採用されていた とある手法を採用します。 それでも、勝率は1割を切ります。 さらに某アイテムを駆使して、ようやく勝率1割を確保することができます。 ちなみに、「ピエール1、イエッタ1」「ピエール1、クックル1」でも 撃破可能ですが、勝率がさらに低くなります。 【ミルドラース(変身後3)】:ピエール1 アーサー1 (難易度C) (前回記録:ピエール1 クックル1 ニトロ1) →「灼熱炎→痛恨→メラゾーマ→瞑想→イオナズン→凍てつく波動」。1回行動。 変身前さえ撃破できれば、変身後3に苦戦する理由はありません。 行動順序さえ狂わなければ、100%勝てます。 むしろ、変身後がパターン3になる確率が1/3なので、そっちにイライラします。 ちなみに「ピエール1、イエッタ1」「ピエール1、クックル1」でも撃破可能です。 勝率はどちらも100%。 【ミルドラース(変身後2)】:ピエール1 クックル1 ニトロ1 (難易度B) →「瞑想→灼熱炎→凍てつく波動→メラゾーマ→ルカナン→打撃」。1〜2回行動。 「ピエール1、アーサー1」での撃破を狙ったのですが、失敗しました。 死者が出た時の苦しさが大きく違ってくるためです。 また、2人パーティでは持てる世界樹の葉の枚数が少なく、 4500のHPを削り取るよりも早く世界樹の葉が尽きてしまいます。 仕方がないので、ここは前回と同様のパーティで倒します。 種や木の実の投与は前回と同様です。 パルプンテ技で2倍の効果を得る必要はありません。 【ミルドラース(変身後1)】:ピエール1 アーサー1 ちゅん1 (難易度B) (前回記録:ピエール1 アーサー1 ちゅん1 クックル1 ニトロ1 フローラ1) →「打撃→灼熱炎→凍てつく波動→イオナズン→マホカンタ→瞑想」。1〜2回行動。 変身前を「ピエール1、アーサー1」で撃破するため、 クックルとニトロが不要になります。 また、余った命の木の実をアーサーに投与することで、 打撃対策としてのフローラの役割をアーサーが果たすことができます。 以上により、前回の半分の人数での攻略に成功しています。 さらに、力の種の効果が倍になったことで与えるダメージが増えたため、 勝率も飛躍的に向上しました。(前回2割程度→今回8割程度) とはいえ、さらに人数を減らすと、今度は瞑想を上回るのが不可能になります。 よってレベル1×3人が本攻略における限界になります。 【エスターク】 :ジュエル5 リッチー5 (難易度A) (前回記録:ジュエル7 リッチー7) →ジュエルとリッチーの賢さが5しかないため、賢さの種をフル活用します。 しかし、パルプンテ技で賢さの種の効果を2倍にするためには、 戦闘中にジュエルとリッチーに賢さの種を使ってもらわなくてはなりません。 賢さ5のジュエルとリッチーは全く命令を聞かないので、戦闘中に賢さの種を 使うことはできず、パルプンテ技で2倍の効果を得ることができません。 従って、最初の賢さの種は移動中に使うしかありません。 この時点では、2人とも賢さ8止まりです。 その後はレベルアップ時に賢さを吟味して1ずつ上げていけば、レベル4の時点で 賢さが10に達します。これで、2回に1回は命令を聞くようになります。 しかし、賢さの種は冒険を通して5個しか入手できないため、 この時点で残ったのは3個のみ。 たとえパルプンテ技で2倍の効果を得ても、ジュエル、リッチー両名の 賢さを同時に20以上にすることは不可能です。 ……今回の攻略のウリは、この賢さの問題を解決する革命的な発見にあります! しかし、たとえ賢さの問題を解決しても、まだまだ壁があります。 エスタークの行動が「凍てつく波動+打撃」だった場合はほぼ確実に死者が出ますし、 「打撃+打撃」「メラゾーマ+打撃」が1人に集中した場合も危険です。 また、凍てつく波動を喰らうと補助呪文(アイテム)を使い直す必要があり、 なかなか攻撃に回ることができません。 この状況で、ジュエルとリッチーに持たせた世界樹の葉を使い切るまでに、 9000という膨大なHPを削っていかなくてはなりません。 まさに気が遠くなるような、壮絶な死闘が展開されます。 ■参考文献等 ・「ドラクエ攻略」さん(http://isyokai.fc2web.com/DQ4.htm) →「パルプンテ技」を知るきっかけとなったサイトです。 この技がなければ、今回の攻略はまず不可能でしょう。 ・MS-06さん(極限攻略研究会) →前作「DQ5極限低レベル攻略ガイド」の共同執筆者にして、 「低レベルボス撃破」特に「ゲーム進行とボス攻略の分離」の発案者です。 今回の記録更新はこのアイデアを採用して達成しています。 特にミルドラース戦では、「低レベルボス撃破」に特有のとある手法を 採用させていただきました。 ・PONさん(極限攻略研究会) →ミルドラース(変身前)戦の勝率アップに必要不可欠なとあるアイテムに関して、 チャット中にヒントをいただきました。 ・真珠さん(極限攻略研究会) →パルプンテ技が1996年のファミ通大技林に掲載されていたとの情報をいただきました。 また、DQ6への横展開が不可能であることもいち早く確認されています。 ・おてうさん(極限攻略研究会) →ミルドラース(変身前)戦の勝率アップに必要不可欠なとあるアイテムに関して、 極限攻略研究会の内部校正中にヒントをいただきました。 ■今後の発展? 「主人公レベル7」という条件を外せば、ミルドラースをレベル1ひとりで 撃破することも可能です。 はぐりんに「パルプンテ技」を使いつつ命の木の実を集中投与すれば MHPが78に達し、変身後の痛恨の一撃に耐えられるようになるからです。 しかし、はぐりんを使うのは「イカサマ」の範疇に属するものと言うべきでしょう。 なお、DQ6のパルプンテには隼効果がないため、同様のアイデアによる 低レベルボス撃破の記録更新は不可能です。 PS2版DQ5やDQ7等は未確認。MS-06さんに任せた!(笑