2001.5.20
エスタークはステータス・攻撃能力とも、ＤＱ５で最強のボスです。呪文とブレスを同時にしのぐ時点で攻略が難しいのですが、それに加えて守備力MAX状態でも80程度のダメージを食らう打撃が厄介です。
防御能力も高いです。最初からマホカンタの効果がかかっているため、呪文を唱える前に天空の剣で解除する必要があります。また、ルカナンが効かないため、打撃中心で攻めるなら守備力150に対抗しなくてはなりません。魔封じの杖は効くのですが、呪文を封じると打撃の頻度が上がるのでかえって危険です。呪文反射によるダメージも狙えなくなるので、使うべきではありません。
しかしながら、正攻法で勝利が難しい場合は状態変化など他の手段を使うのが低レベル攻略の常道です。そこで、ラリホー系と１回休み系の有効度を調査してみました。レベル99のデータを用い、ラリホーマはメッキー、甘い息となめ回しはミニモン、雄叫びはアンクルが担当しています。
| 呪文・特技名 | 試行回数 | 有効回数 | 確率 |
|---|---|---|---|
| ラリホー | 78 | 51 | 65.4％ |
| ラリホーマ | 25 | 15 | 60.0％ |
| 甘い息 | 117 | 83 | 70.9％ |
| （覚醒確率） | 351 | 146 | 41.6％ |
| 雄叫び | 80 | 51 | 63.8％ |
| なめ回し | 23 | 12 | 52.2％ |
ラリホー・ラリホーマ・甘い息の効果が大して変わらないのは意外です。また、雄叫びとなめ回しは単独では効果を期待できません。レベル一桁のキャラが並ぶのですから、エスタークの動きが止まらなかったら確実に瞬殺されます。なお、眠っている時に雄叫びをぶちかましたことは23回、なめ回したことは４回ありましたが、すべて無意味でした。また、覚醒確率とは眠っているエスタークが起きる確率です。「エスタークは眠っている！ エスタークは目を覚ました！」なら、試行回数２回、有効回数１回と数えます。これについては、打撃を加えると目覚める確率が上がるので、あくまで参考程度です。
甘い息と雄叫びの組み合わせが有効であるように思われます。両方ともMPを消費しませんし、修得レベルもそこそこ低いのです（甘い息はコドラン５、雄叫びはイエッタ１）。そこで実戦を試みたところ、次のようになりました。
| HP | MP | 攻撃 | 守備 | 素早 | Ex | Ｇ | 標準ターン数 | レベルアップ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9000 | ∞ | 420 | 150 | 85 | 5000 | 510 | 200 | ─ |
| 行動パターン：打撃／メラゾーマ／イオナズン／灼熱炎／輝く息／凍てつく波動 （比率はほぼ同じで、常に２回行動） 打撃以外の行動を１ターンに２回連続してとることはない。 特徴 ：最初からマホカンタがかかっている上、ルカナンは無効。 呪文を封じた後は呪文攻撃を行わない（魔封じの杖が有効）。 |
||||||||
| 名前 | Lv | HP | MP | 攻撃 | 守備 | 素早 | 賢さ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ジュエル | 6 | 131 | 150 | 82 | 238 | 204 | 21 |
| リッチー | 6 | 131 | 150 | 82 | 233 | 102 | 12 |
| ピエール | 1 | 76 | 6 | 192 | 254 | 20 | 20 |
| イエッタ | 1 | 48 | 0 | 156 | 205 | 23 | 23 |
| ジュエル | 亀の甲羅 山彦の帽子 星降る腕輪 |
| リッチー | 亀の甲羅 シルクハット |
| ピエール | 吹雪の剣 神秘の鎧 オーガシールド メタルキングヘルム |
| イエッタ | グリンガムの鞭 水の羽衣 炎の盾 知力の兜 |
| ジュエル | 妖精の剣 賢者の石 天空の盾 復活の玉 世界樹の葉×５ |
| リッチー | 天空の剣 祝福の杖 ドラゴンの杖 世界樹の雫 世界樹の葉×６ |
| ピエール | 世界樹の葉×８ 戦いのドラム |
| イエッタ | 世界樹の葉×８ |
ジュエルがラリホーマを連発し、とにかく眠らせます。確率は１回につき６割として、山彦の帽子の効果で２回唱えられるので84％まで上昇します。
ここまでは良いのですが、その先がうまくいきませんでした。覚醒確率が高すぎるのです。１回の覚醒確率は４割（つまり起きない確率は６割）ですが、エスタークは１ターンに２回行動します。２回連続で起きない確率は実に36％まで低下するのです。そして、一旦エスタークが目覚めてしまうと、雄叫びをしようとしたイエッタや、戦いのドラムを使ってから攻撃しようとしたピエールが一撃で抹殺されていきます。結局ダメージを与える手段はリッチーのドラゴンの杖に限られ、1177ダメージ与えたところでリッチー、ジュエルが相次いで波動後の打撃を食らって一撃死。これでは全く勝ち目がありません。
また、ジュエルとリッチーも、レベル７と６とでは大違いです。レベル６ではHPが131しかないので、【凍てつく波動→打撃】を食らうと一撃で死にます。このため、『ジュエル６、リッチー６』での攻略は、事実上不可能であると判断しました。なお、コドランについては戦力外通告することを事前に決定しています。甘い息を使えるレベル５までは上げてみましたが、素早さが34と圧倒的に低く、エスタークに先攻できないのが致命的な欠点となります。