第1回タイピングサミット:レポート(2001.11.3-4)



約1年半ぶりに京都へ。会場となった父・信仁さんのお宅は京都市街にほど近いのにもかかわらず山の中にあって空気が良く、かつ20名近く集まれるキャパシティがあるという素晴らしい環境。もう2、3日いられれば付近をいろいろと散策してみたくなる雰囲気であった。

さて、今回はむなしいさんのHPに倣って、対戦結果から記述する。1章につき1戦とし、勝率順&対戦順に並べている。実際にはポイントで上回ってもこちらが先にコンティニューしたこともあったし、「勝率50.0%」でもトータルポイントでは負けている対戦もあるのだが(対あきうめさん)。

【かな】……TOTAL9勝18敗 勝率33.3%

対戦相手結果勝率
かり〜さん0勝14敗0.0%
たにごんさん3勝4敗42.9%
jxnzさん6勝0敗100.0%

【ローマ字】……TOTAL29勝13敗 勝率69.0%

対戦相手結果勝率
たにごんさん0勝6敗0.0%
あきうめさん5勝5敗50.0%
Jinさん4勝2敗66.7%
yosshi-さん4勝0敗100.0%
YAMEさん3勝0敗100.0%
むなしいさん1勝0敗100.0%
doraguさん6勝0敗100.0%
hondytaさん3勝0敗100.0%
ふーかいさん3勝0敗100.0%

特筆すべきなのは、やはり現在知る範囲内ではタイピング第一人者であるたにごんさんとの対戦だろう。記念すべき初回対戦はかな入力の団体戦で5章で当たった時だった。我がチームは4章のかり〜さんの頑張りで3章までの劣勢をはね返し、トータルスコアで800点ほどリードしていた。この時点では5章でたにごんさんと対戦して800点差に抑えるというのは想像を絶する難事に思えたのだが、実際に対戦してみると意外とかみ合ってワードを取ることができ、予想に反して800点差に抑えることに成功。チームも総スコア10ポイント差で勝利! その後は個人戦。かな入力では予想に反して1・3・4章で勝利。全体的に、初速で上回って長文でやられた。4章では黄金のカエルをゲットしたおかげで、ストレングスはほとんど取られたがギリギリ勝利。ただ、5章以降は長文の実力差を挽回できず、善戦はしたものの1000〜2000点差で敗北。一方、ローマ字入力では初速でも長文でもかなわず、全く勝ち目がない。予想通り、全章通してボッコボコにやられた。6章では2300点差がついた。

たにごんさんには他にもいろいろととんでもないものを見せていただいた。百人斬りとコインキーパーではあっさりと新記録を叩き出すし、美佳テキストでは速く打っているようには見えないのだが630台が平気で出ているし、美佳かなでも単語練習580台を3連発しているし、タイプウェル英単語では全種目XSを軽く叩き出しながら「XXが出ねえ」と首をかしげているし……。それにしてもたにごんさんの打鍵というのは、端から見た限りではそんなに速そうには見えない。ということは、ほとんど余分な力を入れず、無駄なく必要最小限の打鍵をしているのだと思う。おまけにローマ字入力では小指を使用せず6本指で打っており、まさに最適化の極致である。ローマ字と英単語系に関しては、埋め難い才能の差を感じた。今後筆者が最適化などの努力を行ったとしても、とてもかなわない。だが、かな入力では速度&正確さ向上+最適化により、TOD対戦に限ればあるいは将来追いつけるのではないかという希望もかすかに見えた。

かり〜さんとは全章通して2回対戦し、さらにパスワードWORDBOXを入力した状態で5・6章で対戦した。Normal状態では、1・3・4・5章を1000点差以内に抑えた(2回目の3章は200点差だった)が、2・6章では2000点以上の差がついた。相変わらず初速では全然かなわないが、長文を中心に7月の初対戦時よりは善戦。ノーミスでよどみなく打てた時は予想以上にワードを奪うことができた。この傾向はWORDBOX状態でより顕著となり、5章では500点差、6章では193点差まで迫った。ということは! 今後の最適化次第では次回対戦時に初勝利を挙げられるかもしれない。

初速と言えばやはりあきうめさんだろう。3章以前では勝負にならなかった。特に1章では1300点差。筆者がここまでボッコボコにやられたのは、2001.8.13のMADRIGALさんとの対戦以来である。ローマ字団体戦では、MADRIGAL隊チームが2章であきうめさんをぶつけてくることは予測できたため、筆者が被害を最小限に食い止めて後半でたにごんさんに逆転してもらう作戦をとったが、やはり2章では1200点差の大敗。4章以降は長文で巻き返したが、2001.3.10の秋葉原オフ時よりも確実に長文の力をつけているため、例えば4章で黄金のカエルを取られると危険だ。実際、1回敗北した。

Jinさんには1章と6章で敗北。6章は長文が多いように見えるが、斧雑魚とかエンペラー第2形態のズィールモードなど初速重視のものも実は結構多い。長文にしても、2体同時に出現した場合はよほどのことがない限り1人1体ずつ打つため、明らかに差がつくのはエレベーター前・MISSION1・MISSION2・エンペラー長文系くらいだ。4日にはWORDBOX状態の5・6章でリベンジした。

今回たにごんさん・あきうめさん以外で初対戦となったのはYAMEさん・hondytaさん・ふーかいさん。YAMEさんについては、Jinさんの掲示板でしばしば「ワイルド」「破壊女王」という形容がされていたために、ある種の先入観(笑)があったのだが、実際に対戦した感じではむしろ「エレガント」だった。筆者自身も4月まではかなり「ワイルド」に打っていて、ノートPCが破壊寸前になるに及び「エレガント」な打ち方に移行したので、YAMEさんもひょっとすると同様の過程をたどったのかもしれない。hondytaさんは長文が、ふーかいさんは初速が得意であるように感じたが、たまたま1〜3章でhondytaさんと、4〜6章でふーかいさんと対戦したためにスコアでは大差がついた。対戦した章が逆だったら結果が変わっていたかもしれない。

jxnzさん・doraguさんとは今後関東圏ではなかなか会えない(と思う)ので、全章対戦。jxnzさんとは2001.7.8の初対戦時よりも余裕を持って戦うことができた。これは、6〜9月にかな入力をろくにやっていなかった一方、今回はサミットに備えて2週間ほどリハビリを行ったからだろう。前回はTOD1コインクリアすら怪しい実力だったが、今回は全章1コイン&全A評価&6章スコア8000オーバーを達成して乗り込んだ甲斐があったというものだ。doraguさんにも全章で勝利したが、3月の初対戦時よりも長文の実力がかなり上がっているという印象を受けた。もっとも、doraguさんによれば筆者の初速が上がっているということなので、お互い苦手だった分野を補ったというところか。

この他、yosshi-さんには2001.9.22の前回対戦で1・2章で敗北したので今回はリベンジ。むなしいさんとはローマ字入力の団体戦で2章で当たり、200点くらいの僅差で勝利。だが、団体戦ではここで200点差しかつかなかったのが響いてKeNoレンジャーチームに敗北した。また、yasmさんとはTOD対戦こそできなかったが、「ウェザータイピング」(ローマ字入力)で対戦。何だか2001.8.13にTODで対戦した時よりも余裕があるな〜などと思っていたら、実はyasmさんがDvorakで打っていたことを知り、改めて尊敬の念を抱いた。qwertyとDvorakを自在に使い分けるというのは、ローマ字入力とかな入力を打ち分けるのと同じくらいすごいことだと思う。117さん・AcKeyさん・Ibukiさん・KeNoさんとは対戦する機会がなかった。117さん以外とは今後も関東圏のオフで対戦する機会があるとしても、今回117さんと対戦できなかったのは悔やまれる。

ドリルモードではdoraguさんの樽167個(!)を拝見。筆者はてっきり、これを達成するためにはラスト4樽出現と同時にAtoZもどき(←出やすい文字を事前に調査しておいて上位10キーくらいを一気にぶっ叩く)でもやるのかと思っていた。だが、実際には根本的に違う方法によるものだった。あのような方法を思いついたのはすごいと思う。だが、一旦見てしまうと同じ方法を試す気にはなれないな〜。

また、4日にはWORDBOX状態でザ・パーフェクトや百人斬り。ザ・パーフェクトではローマ字26体、かな21体しか打てなかった。普段この種目をやる時はチンタラ打つので、文字数が増えると打てなくなるのは当たり前か。百人斬りは、ローマ字では最後から2体目に斬られて終了(そこまで4分56秒)。かなでは辛うじてクリアしたが、5分44秒を要した。かり〜さんとは20秒以上の差がついており、速度・正確さ・反射神経のすべてにおいてまだまだ向上の余地がある。

TOD以外では「TYPING OF THE デート」を少し。ローマ字・かな両方に対応しており、ミニゲームがそこそこ充実しているのでまぁまぁ楽しめるかな〜。肝心のギャルゲー部分は1回やれば十分と感じた。ギャルゲーとしてもタイピングゲームとしても何となく中途半端かな〜。

サミットは3日夕のカレー&ハヤシパーティー、4日昼のバーベキューパーティーを経て4日夕方に終了。なお、ついでに金閣寺を観光しようと思ったのだが既に拝観時間が終わっていた。筆者にとって今回が4回目の上洛だが(修学旅行×2+タイピング遠征×2)、結局金閣寺には一度も行っていない。

第1回タイピングサミットは、現時点で最高レベルのタイピングマニア(というよりもTODマニア)が一同に会し、ハイレベルな対戦や交流を楽しんだという点で特筆すべきものと言える。個人的にもかな入力でたにごんさんやかり〜さんに善戦し、今後さらに実力を伸ばすためのモティベーションを得られたという点で実りあるものだった。上の表を改めて見てみると1章を1戦として計69戦もしている。1章につき5分かかったとしても、6時間近く打ちまくった計算になる。特に、計31敗もしたことは貴重な体験となった。京都まで遠征した甲斐があったというものだ。


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