筆者のタイプウェル憲法遍歴:その1(2002.5.5)


●コンテンツ

[タイプウェル憲法E:Machineに到達(2002.3.5)]
[タイプウェル憲法R:総合レベルXBに到達(2002.4.8)]
[タイプウェル憲法K:Machineに到達(2002.5.5)]
[今後の展望(2002.5.5)]


●タイプウェル憲法E:Machineに到達(2002.3.5)

タイプウェル憲法については、
2001.12.1にGANGASさんにβ版の動作確認を願い出た。最も長い章を打つには上級者でも10分近くかかるというとんでもない代物であり、初心者向けではない。だが、仮にも長文派を自任する筆者は、概要を見た時点で「一刻も早く打ってみたい!」と思った。それほどに、期待を大幅に上回る、マニア魂をくすぐる出来であったのだ。そして、その時点ではかな入力と英文入力の動作確認が進んでいないとのことだったので、重点的に打つことにした。

英語に関しては、4日までにChapter 3(β1版ではこの章だけバグがあって打ち切れなかった)を除く11章を打ち切った。この時点で総合ポイント(仮・予測)は1079587(レベルXD)。ローマ字やかなに比べて打ちやすく、スコアも良かった。最初のうちは不慣れが原因でのロスが多く(1画面打ち終わった時に次に移る時など)、思うように打てないこともあった。だが、全体的にはやはり楽しく、長文派にとってはこたえられない出来であると感じた。日本国憲法の英訳版には打ちづらい単語もたまに出てくるが概して打ちやすい。実は、この文章を打つのは今回が初めてではなく、学生の頃にtrrで打ったことがあるので、それが多少は影響しているのかもしれない。そして文章暗記と慣れによりミスを減らせば、将来はMachineも可能だろうと考えた。

二巡目では条項別練習を試し始めた。一般的に条項別練習の方が疲労による落ち込みが少なく、繰り返し練習することも容易であるため、スコアは伸びる。実際、タイプウェル英単語でMachineを達成していた筆者にとってはXAが普通に出て、調子が良いとXSが出た。一方、通し練習もぬるい章から順に更新した。この段階では目標を「自己ベストの1つ上のレベル」に設定した。当初の記録がぬるかったためか青ゲージが20個たまることも多く、なかなか快感だった。また、条項別練習で更新すると総合ポイントにも反映されることに気付いた。しかも、通し練習を更新するよりもずっと簡単に、総合ポイントが伸びていく。6日にはあっさりと総合レベルXB(仮・予測)に到達し、Machine到達も時間の問題と思われた。だが、そこからが長かった。

その後数日してβ2版がリリースされ、Chapter3が打てるようになった。この時点でようやく正式な総合ポイントとして1091464(レベルXB)が出た。Machineにするには条項別練習で遅いものを底上げするとともに、通し練習のChapter3,4,5を底上げする必要があると感じた。

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【タイプウェル憲法E】ver1.0.0β2
★総合ポイント : 1091464 / 575.440 XB
◇BestTH  : Chapter 8  612.170 XA
◇WorstTH : Chapter 5  547.673 XC
◇BestJO  : Article 92  668.661 XX
◇WorstJO : Article 45  531.663 XD
◆達成日 : 01.12.11
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その後、条項別練習で560未満のものを潰すなどして、14日には総合ポイントを1095188(レベルXB)まで伸ばした。また、12日にはArticle68-1を722.892(ミス2)まで伸ばし、タイプウェルシリーズを通して自己初のレベルZJを記録した。

12月後半はDQ4と同人誌作業に忙しく、タイピングの時間が思うように取れなくなった。2002年に入ると今度は「毎日パソコン入力コンクール」の準備が始まり、やはりタイプウェル憲法Eを打つ暇がなかった。1月下旬に暇を見て少しずつ打ったが、今度はスランプが到来し、Machineまであと3000弱というところで伸びが止まった。このスランプは心身ともに長く、タイピングをやる気力が湧き起こらないという点で、昨年までのスランプとは異質のものだった。

「毎日パソコン入力コンクール」が終わった2月下旬、ようやくスランプからも脱出し、いよいよMachineに向けて本格的な攻略を開始した。まずは2002.2.26に、あまりの長さに萎えて延ばし延ばしにしていたChapter 3を566.828(XC、ミス4.4%)に更新。「自己記録更新」の目標に対して、青ゲージ20個をキープしてゴール。全体のペース配分を考えて飛ばし過ぎないように打ったことと、大ミスでロスしても比較的冷静に対処したことが勝因か。それ以降は、正確さを多少犠牲にしてでも終始トップスピードで攻める方針で、短めの章(Chapter8,9,10)を攻略した。特にChapter8は2日に分けて攻略し、640.309(XS、ミス2.2%)と大きく更新した。

条項別練習では600未満のものを着々と駆逐した。苦戦した条項は次のように、手を変え品を変えて撃破した。

Article苦戦の原因対策
58-2スピードを殺す単語が多い正確さを犠牲にして、周辺のキーもろとも叩きまくる
59-4大文字が多い大文字対策として、ミスを抑える
23短すぎる試行回数を増やして突破
21-1連打が多い連打部分でスピードを落として他で稼ぐ
69最難関試行回数を増やして突破

そして2002.3.5、Article73-(5)を一気に686.298(XX、ノーミス)に更新してMachine達成! また、600未満の条項をすべて駆逐した。その結果、XAの条項が115個、XSが55個、XXが10個、ZJが2個となった。さらに上を目指すにはXAの条項をXS以上にする必要があるだろう。総合ポイントは1100437(レベルXA)となった。


【英語:通し練習スコア(Machine達成時)】

通し練習strokes/m levelmissdate
Preamble585.320 XB3.0%01.12.14
Chapter 1575.155 XB3.8%02.01.28
Chapter 2634.671 XS0.7%02.01.21
Chapter 3566.828 XC4.4%02.02.26
Chapter 4573.938 XB4.4%01.12.13
Chapter 5578.189 XB3.4%01.12.12
Chapter 6574.564 XB3.3%01.12.07
Chapter 7580.741 XB3.4%02.01.23
Chapter 8640.309 XS2.2%02.03.01
Chapter 9625.064 XA2.2%02.02.28
Chapter10598.662 XB2.8%02.02.28
Chapter11596.980 XB3.2%02.01.22

【英語:練習履歴(Machine達成時)】

環境練習日数総練習時間 総消失時間総中断回数
会社PC20日02:58:16 03:48:282169
自宅PC2日00:16:10 00:36:1290
TOTAL22日03:14:26 04:24:402259

……何なんだこのEsc回数の多さは! Escはすべて消失時間に叩くので、1分あたり約8.5回、言い換えれば約7.0秒に1回のペースだ。また、総練習時間よりも総消失時間の方が多いのが筆者のタイピング練習の特徴だ。少しでも納得がいかないと即Escであり、粘って持ち直して打ち切ることが極めて少ないからだ。


●タイプウェル憲法R:総合レベルXBに到達(2002.4.8)

憲法Rについては、動作確認が既に進んでいるとのことだったため、憲法Eや憲法Kを打つついでに暇があれば打った。それでも総合ポイントは出したかったため、自宅PCで全章打ち切った。この時点で総合ポイントは1058256(レベルXF)。英文やかなと違って本気を出していなかったので、まだまだ伸びる余地があった。だが、ローマ字入力は疲れるので今一つやる気が湧かなかった。なお、日本語では英語と違って読めない漢字が厄介だが、タイプウェル国語Rほど凶悪ではないのですぐに覚えた。一例を挙げれば、「左」(さ)、「他の」(たの)、「賜与」(しよ)、「毎年」(まいねん)、「便益」(べんえき)などである。

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【タイプウェル憲法R】ver1.0.0β1
★総合ポイント : 1058256 / 541.165 XF
◇BestTH  : 第9章  582.399 XD
◇WorstTH : 第4章  513.946 XG
◇BestJO  : 第93条第1項  624.342 XC
◇WorstJO : 第7条-C  404.555 SB
◆達成日 : 01.12.05
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ローマ字で最も印象に残ったのは、何と言っても4章である。ローマ字で長文を打った経験はそれなりにあったが、この章だけは非常につらかった。「議員の」シリーズが非常に打ちづらい。「国会議員の」(kokkaigiinnno……k連打→i連打→n3連打)や「衆議院議員の」(syuugiingiinnno……u連打→i連打→i連打→n3連打)で挫折してEscを叩きまくった末、ヘロヘロになりながら打ち切った。スコアは513.946(レベルXG、ミス273)で、飛び抜けて低かった。

会社PCでも暇を見ては打ち続け、2001.12.27には最難関の4章を565.166(レベルXE、ミス4.1%)まで伸ばすなどしてようやく全章打ち切った。この時点で総合ポイントは1074092(レベルXD)。通し練習だけでもまだまだ伸ばす余地があったため、条項別練習にも手を出せば総合レベルXCには到達できそうだという手応えを感じた。

その後しばらく憲法Rは打たなかった。と言うよりも、かなや英語に比べると明らかに疲れるため、打つ気力がなかった。ようやく再開したのは2002年3月だ。タイプウェル全シリーズでMachineを達成するという野望のためには、憲法Rも避けては通れなかった。まずは条項別練習を本格的に開始し、総合ポイントを順調に伸ばして2002.3.11には総合レベルXCに到達した。まだこの頃は540〜550台の条項を更新していれば良かったので楽だった。

その後は通し練習と条項別練習を均等に攻略した。特に3月中旬は3章や4章といった超長文を更新したため、総合ポイントはやはり順調に伸び続けた。さらに、27日に600未満の条項を駆逐した。この時点で総合ポイントは1087335(レベルXC)に伸び、総合レベルXBが射程に入った。一方で14日に第65条で853.995(ZJ)、25日に第7条-7で868.307(ZI、ミス5.0%)を叩き出し、Best条項を相次いで更新した。

4月に入り、今度はレベルXCの条項を駆逐した。この頃になると簡単には更新できないものが出てきた。特に第54条第1項ではXB以上を出せる気がしなかった。総合ポイントの伸びも目に見えて鈍ってきた。それでも2002.4.8には総合ポイント1090018(レベルXB)まで伸ばした。結局第54条第1項だけはXBにできなかったが、他のXC条項はすべて駆逐した。だが、それだけにMachineへの道のりはかなり厳しくなったと言えるだろう。


【ローマ字:通し練習スコア(総合レベルXB達成時)】

通し練習strokes/m levelmissdate
前文617.421 XC3.7%02.03.27
第1章624.779 XC3.1%02.03.27
第2章655.258 XB4.0%02.03.13
第3章588.432 XD4.1%02.03.15
第4章591.198 XD3.5%02.03.18
第5章610.829 XC2.8%02.03.14
第6章606.683 XC3.3%02.03.06
第7章619.118 XC3.0%02.03.13
第8章633.067 XB2.5%02.02.26
第9章658.541 XB3.2%02.03.07
第10章633.593 XB2.4%02.03.19
第11章634.490 XB3.1%02.04.04


●タイプウェル憲法K:Machineに到達(2002.5.5)

憲法Kについても、憲法Eと並行して
2001.12.3の動作確認開始以来しばらく打ち続けた。だが、かな入力はタイプウェル国語K・美佳かな・DC版TOD・補完計画など短期決戦型のソフトで鍛えてきたため、長文を打ち切る持久力が不足だった。英文は美佳テキスト、和文は普段の文章執筆(ほとんどローマ字入力)で鍛えていたが、かな入力で長文を打った経験はないに等しかった。

実際、前文(打数925)を試し打ったところ、312.043(レベルXH、ミス49)に低迷した。ローマ字入力とは3レベルも差があったため再挑戦したが、334.551(レベルXF、ミス48)に伸ばすのが精一杯だった。しかし、原因のほとんどはミスや硬直なので、これを改善すれば将来伸ばす余地はあると感じた。

かなに関しては英語やローマ字よりも早く、4日までに通し練習を全章終了した。この時点で総合ポイントは1054448(レベルXF)。案の定、英語には遠く及ばず、ローマ字のスコアにも届かなかった。Machineなど夢のまた夢であった。

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【タイプウェル憲法K】ver1.0.0β1
★総合ポイント : 1054448 / 532.029 XF
◇BestTH  : 第10章  571.489 XD
◇WorstTH : 第11章  520.302 XG
◇BestJO  : 第66条第2項  450.902 XB
◇WorstJO : 第7条-F  256.332 SE
◆達成日 : 01.12.04
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その後自宅では打つ時間がなくなったので会社PCで一からやり直した。やはり眠くない時にやると大きく違う。6日にはかり〜さんのMachine到達にも刺激され、超長文である3章と4章を一気に打ち切った。この時点で総合ポイントは1075751(レベルXD)に達した。

その後会社PCで通し練習のみを打ちまくった。かり〜さんは通し練習のみでMachine付近まで到達されたということなので、同じ条件でどこまで迫れるか試そうと考えた。最初のうちはローマ字の方が打ちやすいと感じていた文章も、指がシーケンスを覚えるとかなの方が打ちやすいと思えるようになった(「定めるところにより」「日本国民」「衆議院議員」「なければならない」など)。そして11日には総合レベルXCに到達し、14日には総合ポイント1086024(レベルXC)まで伸ばした。条項別練習をやれば総合レベルXBには到達できるという見通しを得た。

その後憲法EでMachineを達成し、次に憲法RでMachineを目指したため、憲法Kはしばらく打たなかった。だが、国語Kでは2002.3.20に総合レベルXSに到達し、AC版TODやルパン(ロケテスト)でもかな入力の実力が一皮むけたという感触があった。このため、ゴールデンウィークを利用して自宅PCで一気にMachineを狙った。

自宅PCでは会社PCとは逆に、まず条項別を詰めてから通し練習を打った。これが的中し、条項別練習を一通り打ち終わった時点で総合ポイント1075312(レベルXD)、二巡目が終わった時点で総合ポイント1084551(レベルXC)と、順調にレベルアップ。加えて、条項別練習ではXA以上が普通に出て、かみ会うとXXやZJが出たので非常に快感であった。特に第29条第1項は打ちやすく、2002.5.4617.399(ZH、ローマ字換算982.226)、5日に643.902(ZG、ローマ字換算1024.390)を叩き出した。ローマ字では到底望み得ない記録であり、打鍵数の少ないかな入力ならではの魅力である。

こうして条項別練習を詰めたところで、満を持して通し練習を開始した。元々の記録がぬるいので、目標を「自己ベストより1つ上のレベル」にすると青ゲージがあっという間に20個たまる。途中から「自己ベストより2つ上のレベル」に変更したが、それでも楽々青ゲージをキープして、面白いようにレベルアップ更新を重ねた。結局4日には全章更新し、総合ポイントを1098033(レベルXB)まで伸ばした。

翌5日、5章の通し練習と条項別練習を集中的に攻略してMachineまであと500ポイントまで迫る。この段階では条項別練習でXSやXXを出しても納得せず、更新の余地がある限り打ちまくった。実際、5章の条項には打ちやすいものが多く、Zレベルを連発した。次に3章の条項別を同様の方針で攻略した。最後は14-3を467.297(XS、ノーミス)に更新し、総合ポイントを1100029(レベルXA)としてMachine達成!

なお、この時点でXC以下の条項はすべて駆逐済みである。XBが12個、XAが75個、XSが50個、XXが22個、ZJが13個、ZIが6個、ZHが3個、ZGが1個となっている。


【かな:通し練習スコア(Machine達成時)】

通し練習strokes/mR換算 levelmissdate
前  文401.532641.324 XB3.3%02.05.04
第1章426.976659.871 XB3.6%02.05.04
第2章415.414673.474 XA1.5%02.05.04
第3章389.564604.149 XC6.3%02.05.04
第4章405.770609.613 XC6.0%02.05.04
第5章422.525644.593 XB5.7%02.05.05
第6章423.985638.704 XB4.0%02.05.04
第7章419.213668.868 XA2.4%02.05.04
第8章429.416655.272 XB3.4%02.05.04
第9章419.729664.707 XB1.6%02.05.04
第10章423.170655.703 XB2.7%02.05.04
第11章421.195648.484 XB3.7%02.05.04

【かな:練習履歴(Machine達成時)】

環境練習日数総練習時間 総消失時間総中断回数
会社PC8日01:11:23 01:20:35349
自宅PC6日03:15:30 01:54:221684
TOTAL14日04:26:53 03:14:572033

Esc回数は英語よりも多い。1分あたり約10.4回、言い換えれば約5.8秒に1回のペースで叩いた。ただ、総消失時間は比較的少なく、英語よりもかなり楽にMachineを達成できた。


●今後の展望(2002.5.5)

憲法Eと憲法KのMachine達成により、タイプウェル全7シリーズ中6シリーズでMachineを達成した(国語K、英単語、オリジナル、国語R、憲法E、憲法K)。残すは憲法Rのみ。7シリーズMachine(名付けて「タイプウェル・グランドスラム」)、何としても達成したい。そのためにも今後、「第2回毎日パソコン入力コンクール」への調整を兼ねて憲法Rと国語Rでリハビリを行う。憲法RでMachineを目指すと同時に、国語Rでは総合レベルXSを目指したい。

だが、その過程は決して平坦ではないだろう。英語入力とかな入力に関しては、タイプウェル英単語と国語Kが総合レベルXS前後まで到達していたため、憲法でも少し余裕を残してMachineを達成できた。しかしローマ字入力に関しては、国語Rでさえも総合レベルXAがギリギリである。メイン種目である応用基本常用語を中心に、全種目が苦手だからである。憲法RはMachineまであと8000ポイントを切ったが、既に条項別練習・通し練習とも更新が難しい。総合ポイントは1日に平均200ポイント程度しか伸びなくなっており、Machine達成は想像以上に厳しい。だが、長文が比較的得意であるという長所を生かし、必要に応じて最適化を行うなどして苦境を打開していこうと思う。

一方、憲法Eや憲法Kはまだまだ伸びる余地があるため、総合レベルXSを狙いたい。


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