Weather Typingについて



Weather Typingとは
筆者の記録
歴史
スコア計算
速度と正確性の定義
公式ワードセットについて
最適化
その他攻略
対戦時の戦術
その他の小ネタ


●Weather Typingとは

Weather Typing(WT)は、モルタルコさんが開発されたタイピングソフトである。QWERTYとJISかな等、異なる入力方式で最大4人(WT3.2.1では5人)の対戦が可能である。さらに、ワードは公式に用意されているセットの他、自作することも可能である。これらの特性から、大規模なオフ会(タイピングサミット等)において団体戦、トーナメント等にしばしば採用される。また、特に公式ワード1に関してはシングルプレイでも対戦でも頻繁に用いられるため、やり込んでいる人が多い。ワード毎に
最適化を検討し、習熟度を上げることで、初見時を大きく上回るスコアを叩き出すことも可能である。

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【概要】

・原則として30ワード打鍵し、スコアを競う。スコア計算方法は後述。
・WT2の自己ランキングは入力方法、ワードファイル別にTOP50まで。WT3.2.1はすべて混在で、少なくともTOP10400まで。
・WT2の公式ワードセットは1,2,3の3種類が用意されている。自作もできる。
・各ワードセットは前半と後半に分かれており、ランダムに組み合わせて多数のワードを生成する。
・WT3.2.1ではワード4(1,2,3混在±α)と英語ワードが公式ワードセットに追加された。
・対戦では、原則30ワード先取した時点のワード数もしくはスコアで勝者を決定する。
・対戦相手を探すためのロビーが用意されている。


●筆者の記録

【JISかな】

ワード記録速度正確性日付
111598378998%2017.11.15
210104369497%2017.9.18
39396963998%2017.8.31
49850868496%2017.9.10

[参考:WT2の記録]

ワード記録速度正確性日付
111274976798%2014.11.26
29144063596%2013.11.4
39105763995%2013.11.24

【QWERTY】

ワード記録速度正確性日付
18291484698%2017.10.29
27427576597%2017.8.21
37286174398%2017.8.20
47387576197%2017.8.19
英語7375974599%2017.8.20

[参考:WT2の記録]

ワード記録速度正確性日付
17820479898%2016.10.12
27119873497%2002.9.26
37105072598%2002.9.26

【iPhone】

ワード記録速度正確性日付
132817218100%2013.6.6
233666224100%2013.7.6
330301202100%2013.6.6


●歴史

【JISかな】

年月ワード1それ以外の成果
2002/9Level7.0ワード2でLevel7.4
2002/11Level8.1ワード2でLevel8.2
2002/12 ワード3でLevel8.0
2003/5Level9.0 
2004/9Level9.1 
2009/12Level9.7 
2013/10Level10.1ワード2でLevel9.0
2013/11Level10.2ワード2,3でLevel9.1
2014/8Level10.5 
2014/9Level10.8 
2014/10Level10.9 
2014/11Level11.2 
2016/9リハビリ。Level10.5 
2017/8リハビリ。Level10.5WT3.2.1を本格導入。ワード2,4でLevel9.5、ワード3でLevel9.3
2017/9リハビリ。Level11.2ワード2でLevel10.1、ワード4でLevel9.8
2017/11Level11.5 

【JISかな以外】

年月入力方法ワード1それ以外の成果
2002/9QWERTYLevel7.4ワード2,3でLevel7.1
2013/6iPhoneLevel3.2ワード3でLevel3.0
2013/7iPhone ワード2でLevel3.3
2016/9QWERTYLevel7.8
2017/8QWERTYリハビリ。Level7.2ワード2でLevel7.4、ワード4と英語でLevel7.3
2017/10QWERTYLevel8.2 


●スコア計算

・QWERTY、Dvorakの場合、スコア=速度(文字/分)×正確性(%表示)
 例)QWERTYで速度700、正確性90%の場合、スコア=700×90=63000

・上記スコアには、JISかな1.5倍、NICOLA1.6倍の補正がかかる。
 例)JISかなで速度700、正確性90%の場合、スコア=700×90×1.5=94500

Level=スコア÷10000(小数点以下第二位を切り捨て)
 例)QWERTYでスコア63000を出した場合、Level6.3
 例)JISかなでスコア94500を出した場合、Level9.4
 ※WT2では小数点以下第一位を切り捨てて、整数値で表示された。

・ワード数30以外を選択した時や対戦時は、上記スコアに「取得ワード数÷30」を掛ける。
 但し31ワード以上打っても30ワードの扱いとする。
 例)QWERTYで速度700、正確性90%で25ワード取得した場合、スコア=700×90×25÷30=52500
 ※30ワード先取で勝利した場合は、上記の計算式をそのまま適用する。

……

JISかなの場合、スコア計算の手順は以下のように推測できる。但し、各ワードの打鍵時間を解析するには、他に見えている数字(各ワードの速度/正確性、総合速度/正確性、スコア)から逆算するしかない。

No.計算対象計算式単位端数処理
1各ワードの打鍵時間-少なくともミリ秒+2桁まで取得。
その後、分単位に換算
2各ワードの速度正解打鍵数÷打鍵時間文字/分小数点以下切捨て
3各ワードの正確性正解打鍵数÷総打鍵数%小数点以下切捨て
4総合速度総正解打鍵数÷総打鍵時間文字/分小数点以下切捨て
5総合正確性総正解打鍵数÷総打鍵数%小数点以下切捨て
6スコア総合速度×総合正確性×1.5-総合速度は小数点以下第三位切捨て
総合正確性とスコアは小数点以下切捨て

WT2ではスコア計算時に総合速度の小数点以下は切り捨てられていた。一方、WT3.2.1では小数点以下第二位まで反映されるようになった。即ち、WT3.2.1ではWT2と比較して、JISかなでは最大148点、QWERTYでは最大99点、スコアが上がる


●速度と正確性の定義

各ワードの速度=各ワードの正解打鍵数÷各ワードの打鍵時間
各ワードの正確性=各ワードの正解打鍵数÷各ワードの総打鍵数

総合速度=総正解打鍵数÷総打鍵時間
総合正確性=総正解打鍵数÷総打鍵数

※総打鍵数=総正解打鍵数+総失敗打鍵数
※打鍵時間はワード毎に少なくともミリ秒+2桁まで取得
※速度、総合速度は小数点以下を切り捨てて整数で表示。
※正確性、総合正確性は小数点以下を切り捨てて整数で%表示。例えば1ミスでもすると正確性は99%以下になる。
※JISかなでは、Shift文字、濁点、半濁点は1打鍵と数える。
 例えば[ゃ][ゅ][ょ][っ][を]は1打鍵、[が][ぱ]は2打鍵である。

【検証方法】

JISかな・ワード1で検証する。2ワードだけ打ち、3ワード目を打つ前にEscで終了する。正確性に関しては、故意にミスして変化をつける。総合速度と総合正確性は、2ワード終了時点で表示される。各ワードの速度と正確性は、[記録→詳細]で確認できる。

No.ワード速度正確性正解打鍵数失敗打鍵数打鍵時間(分)
1あきためいぶつおんせんやど4761001500.0315
2なつかしのたそがれ301901010.0332
合計386962510.0647

※濁点も1打鍵と数えると仮定する。
※打鍵時間(分)=正解打鍵数÷速度

2ワード目を[なつかしのたそがれ]と打ち、故意に1ミスする。2ワード目単体の正確性は90%と出た。これが9/10なのか、10/11≒90.9%の小数点以下切り捨てなのかは不明だ。また、全体の正確性は96%と出た。これが24/25なのか、25/26≒96.2%の小数点以下切り捨てなのかも不明だ。一方、速度は明らかに単純平均でない。また、総打鍵数÷総打鍵時間で求めると26/(15/476+11/301)≒382.4となり、上記の結果と一致しない。一方、総正解打鍵数÷総打鍵時間で求めると25/(15/476+10/301)≒386.4となり、上記の結果と一致する。即ち、速度の計算で用いられるのは総打鍵数でなく総正解打鍵数であることが分かる。

次に、正確性の定義式を導出する。

まず[やまもとさんはあなほり]を[やまもとさんはあなほり]と打つ。正解打鍵数11、失敗打鍵数1、総打鍵数12だ。正確性は91%と出た。これが10/11≒90.9%の小数点以下四捨五入か、11/12≒91.7%の小数点以下切り捨てかは不明だ。

次、[しずおかよいとこほうもんしゃ]を[しずおかよいとこほうもんしゃ]と打つ。Shift文字が1打鍵と仮定すると、正解打鍵数15、失敗打鍵数1、総打鍵数16となる。正確性は93%と出た。これが14/15≒93.3%の小数点以下切り捨てか、15/16=93.75%の小数点以下切り捨てかは相変わらず不明だ。但し他の例と総合すると、後者が採用されている可能性が高い。

次、[やまなしなのにひややっこ]を[やまなしなのにひややっみみみみみみこ]と打つ。Shift文字が1打鍵と仮定すると、正解打鍵数12、失敗打鍵数6、総打鍵数18となる。正確性は66%と出た。これは明らかに12/18≒66.7%の小数点以下切り捨てだ。つまり、正確性=正解打鍵数÷総打鍵数(小数点以下切り捨て)である。また、Shift文字は1打鍵と数えることも判明した。仮に[っ]が2打鍵とすると、正確性は13/19≒68.4%となって矛盾する。正確性=1−失敗打鍵数÷正解打鍵数だとしても、7/13≒53.8%となって矛盾する。そもそもこの式を用いると、失敗打鍵数が正解打鍵数を上回った時に正確性がマイナスになる。経験上、このようなことは無い。

続けて2ワード目も打つ。[げんていばんまいなーしょうひん]を[げんていばんまいなーしょうひぬふあうえおやゆん]と故意に8ミスする。

No.ワード速度正確性正解打鍵数失敗打鍵数打鍵時間(分)
1やまなしなのにひややっこ132661260.0909
2げんていばんまいなーしょうひん167681780.1018
合計1506729140.1927

2ワード目単体の正確性は68%と出た。つまり正確性は17/25で計算されており、上記の推論を裏付ける結果となった。また、濁点は1打鍵と数えることも裏付けられた。さもないと正確性は17/23≒73.9%になるはずだ。総合正確性は29/43≒67.4%となり、上記の結果と一致する。

総合速度は、総正解打鍵数÷総打鍵時間=29/0.1927≒150.5となり、上記の結果に一致する。なお、132と167の単純平均を小数点以下四捨五入した結果にもたまたま一致する。似たような速度と正確性で2ワード打ったためか。

最後に、極端な例で検証する。

No.ワード速度正確性正解打鍵数失敗打鍵数打鍵時間(分)
1わざわざれでぃーふぁーすと5391001600.0297
2しんわになったやまとなでしこ171651580.0877
合計264793180.1174

1ワード目はノーミスで、2ワード目は故意に8ミス追加して打ち切る。2ワード目単体の正確性は15/23≒65.2%、総合正確性は31/39≒79.5%となり、小数点以下を切り捨てれば上記の結果に一致する。

総合速度は31/0.1184≒264.1となり、上記の結果に一致する。また、総合速度はより低い方の速度(上記の例では2ワード目の171)に近い値になる。詰まりまくった時に総合速度が大きく低下するのはこのためだ。

また、速度が総打鍵時間をベースに算出される以上、短文で多少詰まって速度が低下しても、全体への影響は軽微であることが分かる。長文で詰まりまくるのに比べれば、タイムロスが小さいためだ。逆に、[さがなす][めかこい]等で爆発的な速度を出しても、全体への影響は軽微である。

【経験則とそれを裏付ける推論】

[表:経験則とは]

・タイムロスの被害が甚大であり、これをいかに抑えるかが最重要
・1回の失敗が速度に大きく響く
・詰まってもロスを最小限に抑えることが重要
・タイムロスを挽回するのは非常に大変
・余程ワード運に恵まれない限り、後半にかけて速度はじりじりと低下する
・対戦では、ワードの途中で放置するのは最悪
・詰まった場合は正確性重視で即座に立て直しを図るべき

WTではタイムロスの被害が甚大であり、これをいかに抑えるかが最重要だ。焦ってさらにミスを積み重ねるのは最悪である。乱打はほどほどにして、シングルプレイでは溜め打ち、対戦では正確性・安定性重視で耐えるしかない。

まず、1回の失敗が速度に大きく響く。例えば1回の失敗で速度が50低下という事態が、経験的にも頻繁に発生する。

簡略化のため、各ワードの長さ(正解打鍵数)がすべて同じであると仮定する。仮に15ワード目で詰まった場合、打鍵時間が大きく延び、その結果速度も低下する。14ワード目まで速度800で打ち続けていたのに15ワード目で速度400を叩いた場合、15ワード目の打鍵時間は単純に2倍となる。すると15ワード終了時点の速度は以下の通り800から750まで低下する。この結果は経験則にほぼ一致する。

正解打鍵数×15÷(打鍵時間×14+打鍵時間×2)=(正解数÷打鍵時間)×15÷16=800×15÷16=750

※打鍵数=各ワードの打鍵数。すべて同じと仮定する。
※打鍵時間=14ワード目までの各ワードの打鍵時間。単位は分。
※つまりこの例では、打鍵数÷打鍵時間=800

同様に計算すると、15ワード目に速度500or600を叩いた場合は、15ワード終了時点の速度はそれぞれ769、782となる。つまり、詰まってもロスを最小限に抑えることが重要だ。また、29ワード目まで速度800で打ち続けた後に30ワード目に速度400を叩いた場合は、30ワード終了時点の速度は774となる。つまり、終盤まで速度を保った場合は、多少詰まっても総合速度への影響は比較的小さいことが分かる(喪失感は非常に大きいのだが)。

一方、タイムロスを挽回するのは非常に大変である。上記の例で、仮に速度1000を連発して取り戻そうとすると、1ワードにつき打鍵時間は0.8倍になる(0.2倍分だけ取り戻せる)から、速度400に落ち込んだ分を取り戻すには5ワード必要となる。速度1200を連発しても、3ワード必要だ。平均速度800の実力で速度1000を5連発(もしくは速度1200を3連発)するには、驚異的なワード運が必要である。これはもはやあり得ない。従って、余程ワード運に恵まれない限り、後半にかけて速度はじりじりと低下すると考えて良い。

対戦では、相手が先に打ち切った場合はその時点でこちらの打鍵時間の計測も止まると考えられる。詰まり続けた場合は速度のみならず正確性も大きく低下するため、最悪である。特に、相手も自分も詰まり続けた場合、なすすべなく時間のみが経過し、甚大なロスになる。さらに、ワードの途中で放置するのも最悪に近い。確かに正確性はそれ以上悪化しない。だが、タイムロスによる速度の低下は甚大だ。一方、立て直して正確性重視でワードを打ち進めると、そのワードは取れないかもしれないが、ロスを最小限に抑えることができる。この観点からも、詰まった場合は正確性重視で即座に立て直しを図るべきだ。脳や腕が疲弊していてそれすらもできない場合は、相手が速やかに打ち切ってくれるのを期待するしかない。また、次のワードを放置して1回休止するという判断もアリだろう。この場合は時間が計測されず、ロスにならない。


●公式ワードセットについて

公式ワードセットはデータフォルダ(Win10では例えばC:\[Username]\AppData\Roaming\配下)にxml形式で格納されている。これをtxt形式に変換し、Excelに整理する。まず目につくのはワード数だ。以下の通り、ワード2はワード1と大して変わらない。一方、ワード3は約2倍、ワード4は約5倍となっている。対照的に、英語ワードは少ない。難関ワードの存在やワードの長さを無視してワード数のみで考えると、難易度は「ワード1≒ワード2<ワード3<ワード4」だ。

また、ワード4はワード1,2,3の混在±αなので、ワード1の次に攻略しやすいと考えていた。だが、実際にはワード1の比率はかなり低い。数の少ないワード2を先にやり込むのもアリだ。

[表:各ワードセットに含まれるワードの数]

ワードセット前半後半
英語100131
ワード1355253
ワード2360264
ワード3768685
ワード416561475

さらに、全ワードをExcelに半角カナで入力し、打鍵数の平均値を求めた(xmlファイルには全角かなで読みが格納されているため、マクロ等で半角カナに変換しても良い)。その結果、平均打鍵数は「ワード1<ワード4<ワード2<ワード3」である。初速を考慮しない場合、一般に短文の方が速度を稼ぐことができる(但し途中で詰まると短文ワードの方が影響が大きい)。このため、ワード4がワード1の次に攻略しやすい。なお、以下の表に示すのはShiftの効果を含まない値である(Shift文字も1打鍵と数えている)。Shift文字を2打鍵と数えると、ワード4の後半がワード2の後半よりも長くなる。

[表:各ワードセットの平均打鍵数]

ワードセット前半後半
英語12.5510.44
ワード16.706.11
ワード27.736.35
ワード38.056.74
ワード47.486.33

※英語以外はJISかなで打鍵。

なお、ワード4は「公式ワード1〜3+新規ワード、入力困難ワードを削除」と説明されている。このうち新規ワードは、前半207個、後半302個追加された。後半の方が多いのは、全体としてバランスを取るためと考えられる。一方、削除されたワードは極めて少ない。前半部分では[ざ・たいぴんぐ・おぶ・ざ・][べすと・おぶ・ざ・]の2個のみだ。他には[・]を含むワードから[・]のみ削られる例が目立つ。例えばワード2に存在する[きんぐおぶ・]は、ワード4では[きんぐおぶ]に修正されている。一方、後半部分では[F/K][どぅーどぅー][まつざかぎゅう][ばいお・はざーど][・・・][K-1せんしゅ][むしょくのしょうねん(18)][むしょくのちゅうねん(42)]の8個が削除された。代わりに、[あふぃりえーたー][すぷらっしゅ][すろーろりす][はしびろこう]等の打ち辛いワードが多数追加されたため、全体として難易度は上昇している。


●最適化

WeatherTyipngの攻略の際、最適化を避けては通れない。特にワード1やワード2のシングルプレイに関しては、ワード数が比較的少なく、かつ溜め打ちが可能なので、最適化を検討し習熟することで大きく伸びる。以下、筆者が採用している最適化をまとめる。

[表:JISかなの最適化(以前から採用していたもの)]

文字列標準運指最適化具体例
おや人人人中やおや、おやかたひのまる、おやつは
んな人人人中みんながだいすき、そんなこんなで、おんなのいじ
なん人人中人なんどみても、なんちゃって、なんでもいいから、そうなん
なみ人人中人なみなみならぬ
みな人人人中みなもに
やく人人中人やくたたずな、みゃくはく
くま人人人中くまもと、くまさん、あくま
小小薬小たんぽぽ、いっぽうてき、きりたんぽ
゛わ小小小薬かがわ、かながわ、でんわにでたら、びんわん、ふくしまであじわった
わ゛小小薬小わざわざ、ひっさつわざ、かんせつわざ、でんしゃでさわぐ、おもわず
ぬ/たいぬもあるけば、はつたいけん、たいきけんとっぱ

[表:JISかなの最適化(WT向けに新規に採用したもの)]

文字列標準運指最適化具体例
すき人人中人すきのおおい、すきをうかがって
すか人人中人すがすがしい
はか人人中人ばかばかしい
うは人人中人うはうは
うか人人中人うかつな、すきをうかがって、ほうかごの
うえ人人中人へいのうえの
こう人人人中まっこうくじら、こうべと、こうめいな、しこうせい、ごうう、がっこう、ぶんごう、
こうきゅうおしぼり、こうがくれき
やん人人中人えりちゃん
まん人人中人やるきまんまん、じしんまんまん、ふまんののこる、18さいみまん、しょうねんまんが
みも人人人中いみもわからず
くな人人人中ざんこくな、やんばるくいな
小小薬小ぜんせは、かぜかおる、ぜんこくてきに、かぜによくきく、すごいぜさいたま
゛せ小小小薬めざせ
小小小薬げひんな
おも右人右人左人右親おもむろに(むろは小指を滑らせる)、おもわず、おもいもよらない、
おもったより、おもいやりのある、おもいでの
右人左人おーらをまとった
みやざき、みやぎ、みわくの、やみつき
かもん!
ひえらるきーのていへん、ひきだしのなかに
ねらわれ中薬小小親人中薬ねらわれた限定。溜め打ち必須

最適化しない方が良い場合もある。代表的なのが、最適化すると後に響く場合だ。この意味で、最適化はなるべく文末で使いたい。文頭で使う場合は、一拍置いて脳と指をリセットする方向で練習し、慣れてきたら一気に打つようにする。文中で使うのは、よほど慣れた場合を除いてはお勧めしない。また、最適化に集中するあまり、他の部分でミスを連発するようでは本末転倒である。但し最適化によるメリットが明らかに上回る場合は、リスクを取って攻める。

[表:JISかなの最適化(未完成/失敗例)]

ワード未完成/失敗例
かうんたー[かう]を中人で取ると[た]が打ち辛い
わたしのおはこは[はこは]を中人中で取ると後に響く
こばるとの[こは]を人中で取ると後に響く
ちゃ、ちゅ、ちょ[ち]を薬で取ると後に響く
だめだめ[め]を親で取ると後に響く


●その他攻略

【JISかな:Shift押しっ放し】

いちいちShiftを押したり放したりするのは明らかに無駄だ。Shift押しっ放しでも突破できる部分を見極めて、タイムロスと消耗を少しでも減らしたい。

分類具体例
英語、記号 BOSS、ICBM、SNEP、DNA、RNA、BGM、MAX、[AB]型、UV、WC、DJ、FX、!!、!?
Zじく、あれ[、Y]のあたい、こら[!Zじく]
ハイフン絡み れで[ぃー]、き[ゅー]とな、[どぅーどぅー]、ぷろごるふ[ぁー・]
その他 こうち[ゃを]、ち[ょっ]と、し[ょっ]かく、[きゃしゃ]、その[しゅんかん、]、
さ[っきょくか]、み[ゃく]はく、なんだ[っけ?]、ふら[っしゅ]、ふ[ぃくしょん]、
[はぁはぁ]、せいじ[ゃくを]よぶ
こみ[ゅにてぃ]
⇒[ゅにてぃ]でなく[ゆにてい]と意識する。[てぃ]は加速ワードに変わる。
要注意 [Tしゃ]つ
⇒[つ]や半濁点等、Shiftを押すと結果が変わる文字に注意

【JISかな:個別に対策すべき難関ワード】

読めないワード、誤読するワードは暗記する。Shift文字は直前で一拍置く。右手殺しや左手殺しは、脳内で区切り方を変えてみるとうまくいくこともある。いずれも、難関なのだから個別に対策・練習するしかない。

分類具体例
読めない もでるのろじい、すろーろりす、はしびろこう
⇒筆者の語彙には無かったため、練習しなければランダム文字列と同じ。
誤読 りくりえーしょん
⇒[れくりえーしょん][くりえーしょん]と誤読し、即死した。
凶悪なShift うらじょうほう、しょうじょ、ひめじょおん、はるじょおん
⇒後2者は[お]までShiftが残ると即死。[お]手前で一拍置く。
右手殺し おちゃ/で/もの/まん/ね、あなほ/り
左手殺し まつざ/か/ぎゅう、だまされ/たと/おもって、おねえさん、やまの/たもと、はっと/とりっく
その他/複合 ぱちんこに/の/めり/こむ

【溜め打ち】

WeatherTypingが他のタイピングソフトと一線を画するのは、シングルプレイでは初速が一切不要ということだ。それどころか、初速を意識すると入力不可能時間に引っ掛かって即死することすらある。そこで、ワード表示後にいきなり打つのではなく、まず日本語を読み、日本語として認識する。同時に、どこで区切ればうまく打てるかを考える。さらに、キーボードに触れない範囲で指を動かしてみて、詰まりそうな部分や減速しそうな部分、加速できそうな部分、最適化できそうな部分を特定する。これらの部分を重点的に練習した後、本番を打つ。

・メリット:初速の不利を補うことができる。日本語誤認識によるミスを根絶できる。以上により、シングルプレイでは記録の大幅な更新を狙える。

・デメリット:リプレイに間抜けな待ち時間が追加される。また、対戦では使えない。溜めている間に相手が打ち切ってしまうためだ。

【入力不可能時間の利用】

ワードが出題されてから約0.3秒(?)の間は、入力を受け付けない。反射神経が鋭すぎる場合、この制限に引っ掛かることもある。この仕様は、前のワードの最後に余分な文字を打ち込んだ時に、次のワードに影響しないようにという配慮の元に実装されたと考えられる。実際、筆者はワードの末尾で焦って乱打することがよくあるため、この仕様には幾度となく助けられている。

【苦手ワードの連続出題の利用】

きちんと調べたわけではないが、詰まったワードは直後にもう一度出題される確率が高いと思う。結果として、苦手ワードが連続して出題され、幾度となくEscを余儀なくされている。苦手ワードの練習が目的なら、この仕様(?)をうまく利用できるかもしれない。だが、スコア狙いの時には邪魔以外の何物でもない。苦手ワードが連続して出題された場合、そのまま突っ込んでも失敗する確率が非常に高い。従って、「溜め打ち」を最大限に利用する。即ち、まずは一度停止し、休息と練習を充分にこなしてから再開することを強く推奨する。

29ワード目に打ちやすいワードが出現した場合、正確性を保ちつつ故意に速度を落とすとという攻略法も考えられる。30ワード目に同じワードを出題させることで、打ち辛いワードが出現するリスクを抑え、かつ最後にスコアを引き上げるというメリットを得られる。また、記録を狙う場合、ラスト2ワードでは極度の緊張状態に陥っていることが多い。その結果、最後の最後でミス爆死という失態を非常に多く経験している。この攻略法を用いることで、ラスト2ワードを打ち始める前に精神を落ち着かせるという効果もある。


●対戦時の戦術

【三つのタイプの把握】

一般論として、主に三つのタイプがある。対戦の条件に合わせて使い分けるのが理想である。

・初速型:素早く打ち始めて、短文を中心に根こそぎむしり取る。速度はある程度重視するが、正確性は気にしない。仮に正確性が50%まで落ち込んでも、相手よりも多くのワードをむしり取れば勝てる。短文が多い時や、取得ワード数で勝敗を決定する時に極めて有効である。

・速度型:長いワードの中盤以降で加速し、相手を抜き去ることでワードを取る。速度向上を主目的とした最適化を採用する。長文が多い時に極めて有効である。取得ワード数で勝敗を決定する時に有効である。

・安定型:正確性を上げ、得点を高める。同時に、詰まることによるタイムロスを減らし、結果的に速度も上げるとともに、相手が詰まった時にワードを確実に取る。正確性向上を主目的とした最適化を採用する。長文が多い時や、獲得ポイントで勝敗を決定する時に有効である。但し、ワードを取らないとポイントを稼げないため、正確性・安定性を重視しつつもある程度攻める必要がある。

【正確性の回復】

正確性の縛りのある対戦を行う場合、あるいはポイントで勝負を決める場合に有効である。序盤で焦って正確性90%前後まで崩されても、中盤以降で回復する手段がある。それは、敢えて相手にワードを取らせつつ、ノーミス打鍵を継続することだ。これにより勝負の決着は遅くなる。だが、正解打鍵数を稼ぐことで正確性算出式(正解打鍵数÷総打鍵数)の分子を増やし、正確性を例えば95%まで回復することが可能となる。もちろん、正確性を上げることで初速や速度がある程度犠牲になるため、その分だけワードを取れなくなる。このことを念頭に置いて、相手と自分のワード数を常に把握する必要がある。

【不利なワードを打たずに放置】

JISかなでQWERTYの相手と闘う場合、JISかなに有利なワード(≒Shift文字や母音の少ないワード)を確実に取る。不利なワードを取りに行くか否かは、対戦の条件(特に正確性の縛りがある場合)と相手の実力を勘案して決定する。

実力が同程度、もしくは少し上の相手と闘う場合、一部の不利なワードを打たずに放置するのは有力な選択肢である。これにより、速度と正確性の低下や、脳や腕の消耗を防ぐことができる。特に、正確性の縛りがある場合に有効である。ここで不利なワードとは、以下を含むワードである。特に相手がQWERTYの場合、下記の多くはむしろ加速ワードなので、先に打ち切ってくれる。ワードの後半が不利な場合、見た瞬間に見極めるのが難しいため、覚悟を決めてそのまま打つしかない。

[表:本番で出現したら打鍵せず放置すべきワード]

ワードセットワード
1うちゅうりょこうちゅうに
1ちょうえき35ねん
1きょうとでであった
1じぇっとこーすたー
1しゅうきょうてきな
1しょうじょと
1びしょうじょ
1ちょういちりゅう
1にゅうよくちゅうに
1それいじょうはいえない※
3べすと・おぶ・ざ・
3ざ・たいぴんぐ・おぶ・ざ・

※ワードの後半なので、瞬間的に見極めるのが困難。

但し相手もJISかなで、かつ同様の戦術を採用している場合、お見合いが発生した挙句、結局ワードを取り合うことになる。

まず対CPU戦で感触を掴んでから対人戦で試すと良い。CPUは打ち辛い部分も一定の速度で、かつ正確性ほぼ100%で打ち抜いてくる。例えばCPUのJIS550に安定して勝てるなら、速度600を出す人間に勝機がある(人間はCPUと違ってミスをするため)。但し、人間は特定のワードで初速が速く(あるいは遅く)なったり、特定のシーケンスで打鍵速度が速く(あるいは遅く)なったりする。このため、相手の得意なワードを捨てつつ相手の苦手なワードで勝負する、という闘い方も可能となる。


●その他の小ネタ

【記録アップ時のコメントの入力方法】

WT2ではアップロード手前の画面で入力できた。WT3.2.1では、自己ランキングのコメント欄に先に入力しておけば、アップロード時に反映される。なお、同点の記録であれば後からコメントを追加して再び登録できる。

【音消し設定】

WT3では、インストールフォルダ直下のWeatherTyping.xml内のSoundの設定を0に変更することで音消しができる。WT2では設定画面で「音を鳴らす」のチェックを外すことで可能だ。なお、音消し練習が必要なのは、
Realforce Typing Championshipのオフライン会場では周囲の雑音が凄まじく、たとえPCの音量を100に上げてもミス音が全く聞こえないためである。


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