大倉〜蛭ヶ岳日帰り(2)



●概要

・大倉発着
・単独
・丹沢塔ノ岳(1491m)、丹沢山(1567m)、蛭ヶ岳(1673m)に登頂
・以上を日帰りで敢行

●動機、準備、感想

蛭ヶ岳登山の動機
蛭ヶ岳登山の準備
丹沢塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳
蛭ヶ岳登山の感想


蛭ヶ岳登山の動機

2014年に入り、シーズン初の登山として、昨年9月の
北岳以来なまりまくった肉体を覚醒させようと考えた。当初は4月初に敢行しようと検討していた。だが、仕事や育児との調整に時間を要した。さらに、4月下旬には風邪をひいたり、なぜか肋骨を痛めたりとアクシデントが続いたこともあり、約1カ月遅れでの決行となった。

丹沢塔ノ岳には過去に7回登った。このうち大倉尾根の登山は6回、下山は7回すべてである。従って、既にルートをある程度知っているという安心感は確かにあった。一方で、7カ月も登山をサボった状況だったため、無理をするつもりは全く無かった。塔ノ岳と丹沢山で天候や体調を勘案し、蛭ヶ岳に挑むか否か判断するつもりだった。

また、ゴールデンウィークはなるべく避けたかった。特に塔ノ岳までは混雑が予想されたためだ。だが、他に決行可能な日がなかなか到来せず、これ以上遅らせるとさらに筋力等の退化が進行するとの焦りもあり、止むを得ず憲法記念日を選択した。天候は晴れ、下界の気温は26度まで上昇するとの予報も、決行に向けた後押しとなった。


蛭ヶ岳登山の準備

基本的には、
2013.8.2の挑戦をベースとした計画を立案した。今回は、7カ月もサボったことによる筋力低下が原因で速度が低下すると予測したため、前回の実績よりもゆとりを持ったスケジュールとした。また、始発に乗車することで、ゆっくり歩いた場合でも日没までに余裕を持って下山できるようにした。さらに、塔ノ岳や丹沢山に予定通りに到着できなかった場合や、天候が急変した場合、そして膝に痛みを感じた場合には、蛭ヶ岳を諦めて下山する予定とした。

今回は真夏の暑さの中を登るわけではないため、水や電解質は前回よりもやや少なめにした。即ち、水2.5リットル、アクエリアスパック1個、ウィダー類2個である。これに限らず、荷物を最小限とすることにも気を配った。下山時の膝へのダメージを可能な限り軽減するためだ。そこで、膝対策としては右膝サポーターのみを持参し、着用した。ストックは不要と判断し、持参しなかった。


2014.5.3(Sat)

丹沢塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳

●登山口到着まで

自宅最寄駅から始発に乗り、電車とバスを乗り継いで7:15には大倉バス停に到達した。この時間帯では、行程のほぼすべての区間で悠々座ることができた。例外は、小田急に乗り換えた直後の二駅区間だけだった。電車内の時間は基本的に睡眠に充て、無駄な消耗を防いだ。

渋沢駅からのバスには長蛇の列が生成され始めていた。だが、祝日向けの臨時便が出ていたらしく、回転は速かった。筆者は当初想定より早い時間のバスに乗車できたが、何を血迷ったかシルバーシートに座るのを躊躇し、後部座席に座ってしまった。このため、大倉到着後にほぼ全員が下車するまで2分も待たされることとなった。この時間帯に登山客(大半は健脚者)以外が乗ってくるはずもなく、このタイムロス回避のためにもとっととシルバーシートに座るべきだった。

●登り:予定と実績

予定前回実績高度場所備考
7:407:357:22300m大倉バス停発 
7:557:537:41 観音茶屋通過
8:108:067:54 見晴茶屋休憩2分
8:358:318:19 駒止茶屋通過
9:008:478:33 堀山の家通過
9:409:169:071300m花立山荘休憩5分
10:009:309:23 金冷シ通過
10:159:459:361491m塔ノ岳休憩6分
11:1510:3510:251567m丹沢山休憩6分
12:0011:0610:55 不動の峰休憩所不動の峰で休憩4分
12:3511:3111:21 鬼が岩通過
13:0511:5411:441673m蛭ヶ岳休憩22分。昼食、写真撮影など

●登り

腕や顔、首、耳の後ろ等に日焼け止めを塗り、軽く準備運動をして、さくさくっと出発。天候は快晴であるため、上は速乾性シャツ1枚のみである。下は一応長ズボンを装備した。

前回と同様、登り始めは速度を抑える。前に人がいると抜きたくなるが、決してペースを速めない。むしろ減速し、自然に追いつき追い越す。指標にしたのは、自らの感覚だ。心拍数が上がりすぎている、あるいはペースが速くて苦しいと感じる前に、減速を心掛けた。登山は久々だったこともあり、観音茶屋までの19分の間で幾度かこういう感覚があった。しかし、この区間を抜けると徐々に体が慣れてきたようで、苦しさは無くなった。その後見晴茶屋で最初の休憩を取るまでは、淡々と登り続けた。

大倉バス停では雲一つない晴天見晴茶屋からの眺望

見晴茶屋〜駒止茶屋の区間で、ガレ場や階段を含む本格的な登りが始まる。ここでも、基本方針は減速としたため、余裕があった。何しろ今回は、塔ノ岳登頂がゴールではない。その後丹沢山経由で蛭ヶ岳までの登りと、最大の難関である大倉尾根の下山が控えているのだ。

堀山の家では何やら花が4分後、冠雪した富士山が!

駒止茶屋でも堀山の家でも休憩の必要を感じなかったため、そして混雑していたこともあり、悠々と通過した。「天まで続く」と形容される階段でも、オーバーペースに陥らず、かつ速度をさほど落とすことなく淡々と登っていった。但し、快晴ということもあり、要所で富士山が綺麗に見えた。このため、写真を撮影すると称して小休憩を入れたことがたびたびあった。花立山荘で5分とやや長めの休憩を取った後、塔ノ岳まで24分で到着した。

花立山荘手前。天まで続く階段まずは塔ノ岳に登頂!

塔ノ岳までの登りで抜いた人数は、158人。抜かれたのは1人だけだった。やはりゴールデンウィークの混雑ぶりは凄まじい。無理な抜き方(瞬間的な加速等)は一切しなかったが、これだけの人数を抜くとそれなりに消耗する。大抵の場合、最適なルートを通行できず、迂回したり急斜面を直登したりするからだ。

塔ノ岳には9:36とそこそこ早めの登頂だった。大倉からは2時間14分であり、2013.8.2に次ぐ自己2位の記録である。要因として、膝の痛みがほとんど出なかった(右膝にやや違和感はあった)ことと、直射日光や高温による消耗が無かったことが挙げられる。また、通勤中に計45分の早歩きを毎日継続していることも、持久力の強化につながっていると思う。前回と違って、バテも無かった。肋骨も全く痛まなかった。登山で使う筋肉は肋骨の痛みとは無関係なのだろうか。なお、ここまでに水0.4リットル、アクエリアスパック0.2個、ウィダー類1個を消費した。

塔ノ岳にはスケジュールより約40分も早く到着しており、天候も体調も良い。迷うことなく、次の目標である丹沢山に向かう。6分と長めの休憩を取り、アクエリアスパックと水で補給することで、体力もある程度回復した。塔ノ岳山頂には既に30人ほどの登山者がいたが、丹沢山に向かう道に入ると人の気配が一気に減った。

塔ノ岳から先は、しばらくの間は下りが続く。帰り道にこれを登り返すのは大変だろうなーと思いつつ、膝に負担がかからないようにクッションを使って下っていく。この時点でも視界は大変良く、前回見えなかった丹沢山までの道のりや山容、まだまだ雪を冠している富士山まではっきりと見えた。要所で写真を撮影しつつ、淡々と進み続けた。

丹沢山へと進む富士山は常によく見えていた

最後の0.9kmは、塔ノ岳までの道のりに比べれば楽勝だった。そして10:25、予定より50分早く丹沢山に登頂した。

まだまだ余裕あり丹沢山に登頂!

丹沢山山頂も20人ほどの登山客で賑わっていた。ウィダーを摂取しつつ、水分を補給しておく。ここまで水0.5リットル、アクエリアスパック0.5個を消費した。

この時点でもまだまだ行ける!という感触だった。よって、迷わず蛭ヶ岳に向かう。但し、前回と同様、正午までに到達できなければ戻ることとした。何しろ、完全にへばってしまうと大倉尾根の下りが地獄と化すことが、容易に予測できたためだ。

蛭ヶ岳方面へ進む不動の峰休憩所。ややへばり気味

今回は、不動の峰休憩所を過ぎたあたりでバテ始めた。不動の峰への登りが想定外に厳しく、登りの途中で立ち止まって呼吸を整えたことが2回あった。事前に地図を見ておかなかった報いだ。一方、この登りを乗り越えた後は目標の蛭ヶ岳が見え始めたこともあり、前回ほどへばらずに済んだ。鬼が岩では休憩を入れずに通過した。鬼が岩から先では、鎖場が登場した。とはいえ、鎖を持たないと通過できない場所は無かった。バランスを崩さないように注意しながら、慎重に下っていった。

鬼が岩手前。蛭ヶ岳が見えた!蛭ヶ岳へ最後の登り

最後は蛭ヶ岳まで一貫した登りとなる。この区間では何度か立ち止まって呼吸を整えつつ、一歩一歩着実に登っていった。前回と違って、木製の階段の上に毛虫はいなかったため、余分な注意を払う必要も無かった。

蛭ヶ岳に登頂!さらに先もあるようで

そして11:44、何とか正午前に蛭ヶ岳(1673m)に到着した。ゴールデンウィークだけあって、山頂にはやはり15人ほどの登山者がいた。塔ノ岳を境に人が激減したのは確かで、塔ノ岳以降で抜いたのは17人、抜かれたのは1人だった。もちろん、全員が大倉からの日帰りということはないだろう。塩水橋等の他の登山口から登ってきた人や、山小屋を利用して1泊2日かそれ以上をかけて到達した人もいるはずだ。1泊2日あれば、丹沢湖にも行けるのだろうか。

大倉から蛭ヶ岳まで、計4時間22分を要した。真夏に登った前回よりも3分遅い。原因は体がナマりにナマっていたことであり、予想外に苦しい道のりとなった。やはり、登山は最低でも月1ペースで継続しないと、どんどん筋肉が衰えていく。

お待ちかね、カップラーメン下山開始前の風景

山頂の蛭ヶ岳山荘で、待望のカップラーメン! いつものように、スープを含め完食した。なお、ここまでで水0.8リットル、アクエリアスパック0.8個を消費した。残りはウィダー2個、水1.7リットル、アクエリアスパック0.2個。ガチな登りはもう無いので、何とかなるだろうと考えていた。

●下り:予定と実績

予定前回実績高度場所備考
13:4012:5212:061673m蛭ヶ岳発 
13:5513:0712:22 鬼が岩通過
14:2513:2912:45 不動の峰休憩所休憩3分
14:5513:5313:121567m丹沢山休憩4分
15:5014:4113:591491m塔ノ岳休憩6分
16:1014:5814:15 金冷シ通過
16:2515:0614:271300m花立山荘通過
16:5515:3214:53 堀山の家休憩2分
17:2015:4615:09 駒止茶屋通過
17:4016:0915:29 見晴茶屋休憩5分
18:0516:2315:47 観音茶屋通過
18:3016:4016:05300m大倉バス停 

※日没は18:30頃

●下り

下山は前回同様、半端なくキツかった。と言っても、前回のように登り返しでへばる事態は減った。想定外だったのは、不動の峰周辺で早くも古傷の右膝の痛みが再発したことだ。その後は、右膝の痛みに耐えつつの辛く苦しい下山となった。なお、肋骨の痛みは下りでも全く無かった。前日、ベッドを上り下りして試した時に、下りでのみ痛みを感じたのだが、気のせいだったのだろうか。

鬼が岩への登り返し丹沢山への登り返し

丹沢山まではトータルで見れば100m以上も高度を下げるため、往路ほどの時間がかかるはずもない。1時間ほどで丹沢山まで戻ってきた。この時点で両膝の違和感が強くなっており、大倉尾根の下山への影響が懸念された。基本方針として、歩幅を小さくして、膝への衝撃を緩和するしかない。とはいえ、膝のクッションが次第に働かなくなっていくのが、はっきりと分かった。

また、2週間前から引きずっている鼻風邪が非常にうざったい。特に下りでは鼻水をすすりながらの行動となり、ポケットティッシュ10枚を消費した。呼吸に差し障るし、時々鼻水をすすり上げる必要があるし、不快なことこの上ない。

なお、膝の痛みの影響でペースが落ちたため、そしておばちゃん(下りが速く登りが遅い)がなかなか道を譲ってくれなかったため、前回バテた「帰路の塔ノ岳への登り返し」ではバテずに済んだ。前回は階段の途中で少なくとも5回は止まったが、今回は減速しつつも止まることはなかった。塔ノ岳に戻った時点で13:59。予定より2時間近く早いとはいえ、この先の大倉尾根の下山にはかなりの不安を抱えていた。ここまで水1.3リットル、アクエリアスパック1.0個、ウィダー1.5個を消費した。

塔ノ岳の山頂には、14時前の時点で約50人もの人が居た。日が明るいうちに下山できるのだろうか。それとも、尊仏山荘等に宿泊してさらに先を目指すのだろうか。

塔ノ岳山頂には推定50人金冷シ付近の大渋滞

塔ノ岳からの下山は、今回のメインテーマの一つだ。右膝の痛みに耐えつつ、ペースを抑え、膝のクッションで衝撃を軽減しつつ下っていく。幸いだったのは、要所で渋滞していたことだ。お蔭で減速を余儀なくされ、時には停止することもあった。膝を痛めた状態では、むしろその方がありがたかった。とはいえ、道の片側が空いている場合や、団体が道を譲っている場合等は、可能な限り抜かせて頂いた。金冷シに続いて花立山荘も通過し、堀山の家でようやく小休憩を入れた。

花立山荘付近。サクサク通過堀山の家の少し先のまったり区間

堀山の家〜駒止茶屋の区間はほぼ平地なので、束の間のくつろぎが得られる。その後は再び、階段やガレ場の下りとなる。実際、前回は駒止茶屋〜見晴茶屋の区間が異様に辛かった。だが、今回は膝の痛みがその前から継続していたこともあり、花立山荘〜堀山の家の区間の方が辛かった。駒止茶屋以降は、階段の段差が低くなるし、ガレ場と言っても岩下りに近いところは無い。膝サポーターのお陰で、何とか耐えつつ下山した。一方、ここまでノーダメージだった足の親指に関しては、今回も駒止茶屋〜見晴茶屋の区間で左足のみ痛めてしまった。

膝を痛めてのガレ場下り見晴茶屋。まだ晴れている

15:29に見晴茶屋到着。前回より40分早い。15:52のバスには間に合わないが、16:22のバスには余裕で間に合いそうだ。よって、前回のように急ぐ必要も無い。このため、5分の大休憩をここで入れた。その後も、膝や足の親指へのダメージを最小限に抑えながら、速度を抑えて下山を続けた。但し、観音茶屋を過ぎてからは、先行する人たちがバス待ちでライバルになる可能性に思い当たり、可能な限り抜くようにした。意識してペースを上げたのは、全行程を通してここだけだった。

ここまで下れば一安心大倉16:09発のバスに間に合った!

そして塔ノ岳→大倉の下山を2時間00分で完了。ここだけで前回から7分遅れた。下り全体では3時間59分で、前回より11分遅い。右膝の痛みに耐えつつの区間が長かったのが響いた。だが、この遅いペースでも、塔ノ岳までで26人、その先で155人抜いた。抜かれたのは、塔ノ岳までで5人、その先で19人だった。また、大倉(というよりも帰宅時)まで水1.7リットル、ウィダー2個、アクエリアスパック1個を消費した。水が0.8リットル余ったが、このくらいの予備を持っておくことは必要だろう。

●帰宅まで

大倉バス停到着が16:05。既に16:09発のバスが到着していた。想定より早い時間だ。祝日ダイヤもしくは、祝日向けの臨時便なのだろうか。約半日ぶりのトイレを済ませ、腕と顔を洗い(靴は大して汚れていなかったため省略)、ある程度サッパリしてからバスに乗車した。座席は既に埋まっていたため、一番前の席の直後にある荷物置き場に荷物を置き、付近で立ちっぱなし。ま、約12分なのでそんなに苦ではない。渋沢駅で真っ先に降車できるメリットの方が大きい。夕食は渋沢駅付近でまた焼肉でも喰おうかなと考えていたが、16時台では早すぎる。結局、予定より2時間早く帰宅し、自宅で夕食を貪り喰った。


蛭ヶ岳登山の感想

最後に今回の収穫と反省をまとめて記しておく。

●今回の収穫

当初予定を大きく上回るペースで、蛭ヶ岳まで登り、そして下ってきた。今年初の登山であり、体がナマっていた割には、健闘したと言えるだろう。

水分と電解質の補給に関しては、ほぼ目論見通りだった。登りではアクエリアスパック0.8個と水0.8リットルを消費した。蛭ヶ岳山荘で注文したカップヌードルも、当然のようにスープ含め完食だった。下りではアクエリアスパック0.2個とウィダー2個、水0.9リットルを消費した。結果的に、水0.8リットルを残しての下山だった。もっとも、これに関しては天候も味方した。快晴ではあったが、気温はさほど高くなく、快適な山行ができた。

筋肉痛はふくらはぎ・すね・太ももに多少あったが、本格的なものではなかった。ここ数回のパターンと同様、2日後がピークで、5日後まで続いた。だが、今回は膝の痛みの方が激しかったため、殆ど気にならなかった。なお、登山前に痛めていた肋骨に関しては、登山・下山中には全く痛まなかった。当日は、筋肉痛や膝の痛みの方が激しかったためと考えていた。これに関しては、後日、実際には胃痛が原因と判明した。

丹沢は財布に優しいという点も良い。交通費は2200円(電車、バス含む)、昼食はカップヌードル500円、行動食はウィダー2個とアクエリアスパックで計350円弱。ペットボトル入りの水は、以前から冷蔵庫に入っていた0.5リットル×1本と、2リットル69円の「熊野古道の水」を利用した。後者はザックの中に入れておき、前者を飲み切ったら随時移し替えていた。費用は合計約3500円に抑え込んだ。

●今回の反省

まずは古傷の右膝の痛みが再発したこと。背景には、丸々7カ月も登山をサボったことによる退化がある。このような状況で、いきなり高い負荷を与えたのは、得策ではなかった。だが、そんな中でも、痛みに耐えて、ペースをさほど落とさずに大倉尾根を下山できた。これは、毎日実行している膝トレーニングの効果であろう。なお、帰宅後は寝返りを打つ時に右膝が激しく痛み、ろくに眠れなかった。この痛みは、一夜明けても継続した。特に、座った状態から立つ時に激しく痛んだ。次回に向けて一層の膝トレーニングを積むとともに、登山・下山自体のトレーニングを継続する必要があるだろう。

次に、不動の峰周辺でへばったこと。一定のペースを刻んで無理なく蛭ヶ岳に到達するはずだったのに、ヘロヘロのバテバテで辿り着くという失態だった。

また、登山は大型連休にやるものではないということを痛感した。特に塔ノ岳までの区間では、あまりの混雑ぶりに閉口した。早め早めの行動を心掛けたが、下山時には渋滞につかまってしまった。

日焼け対策は、富士山やキリマンジャロで使った残りを使用した。「SPF 50+ PA+++」と書いてあるものだ。事前にさくらんとぽかたんに「アネッサの金」を勧められていたが、当日の天気予報を見て、この最終兵器を使うまでもないと判断した。その結果、塗った場所ではほぼノーダメージだった。だが、塗り漏れた場所(シャツのV字ラインのやや内側)は凄まじく焼けた。5月とはいえ、快晴時の太陽をナメてはいけない。この教訓は、次回に活かすこととする。

●総括と今後

次は5月下旬から6月上旬にかけて、昨年計画して行けなかった日光白根山を狙う。混雑する山はこりごりなので、なるべく平日に休暇を取得する方向で。

また、丹沢は東京からアクセスしやすいため、今後もたびたび登ることだろう。特に、蛭ヶ岳日帰りは天候と体調が良ければトレーニングに最適だと思う。仮に悪天候でも、丹沢山あるいは塔ノ岳までで戻れば、それなりの負荷を与えることができる。


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