北岳



●概要

・単独
・広河原発着(大樺沢左俣コース)
・登山口基点で日帰り

●動機、感想

北岳登山の動機
北岳登山の準備
北岳登山の感想

●登山日記:目次

日付概要
2013.9.27(Fri)夜行バスで前泊地まで
2013.9.28(Sat)北岳登山 〜広河原発着日帰り〜


北岳登山の動機

北岳とは、
富士山に次ぐ日本第二位の高峰である(3193m)。日本百名山の一つでもあるため、早い段階で登っておきたかった。今回は、関東圏からアクセスしやすい広河原登山口から登ることにした。付近には日本第四位の間ノ岳(3189m)もあるが、ここまで行くと日帰りが困難となるため、今回は断念した。農鳥岳(3026m)や西農鳥岳(3051m)も含め、将来は是非登りたい。


北岳登山の準備

●日程・交通手段

今回も単独のため、事前に最適な日程を選択できた。即ち、夏山シーズンおよび学生の秋休みがほぼ終了する9月末〜10月初である。本当は21日(土)に登るつもりだった。だが、シルバーウィークの影響で夜行バスが満席となっていた。このため、1週間延期せざるを得なかった。

さらに、日帰りという要素を組み込んだ。今回は残念ながら、公共交通機関のみを使用しての日帰りは断念せざるを得なかった。というのは、広河原発の最終バスが16時台と非常に早いためだ。これに間に合うように登山と下山を敢行するには、始発のバスもしくは乗合タクシーに乗り、6時台に広河原に到着するのがほぼ唯一の選択肢となる。そして、6時台に広河原に到着するのは、東京からでは始発に乗っても不可能だ。従って、車を使うか、前泊するか、夜行バスを使うしかない。自家用車を持たない筆者にとって最もリーズナブルな選択肢は、夜行バスであった。

当初は毎日あるぺん号を検討していた。ところが、単独で参加するには催行5日前以降に電話するしかなく、この時点で条件が不利になる。また、実際に電話したところ、9〜10月の芦安方面のバスはすべて満席との回答だった。Webサイト上では「催行決定」「残席わずか」などと記載されているのにもかかわらずだ。そこで、やや値段は上がるが南アルプス登山者バスを選定した。

また、下山後は14:00の奈良田行きのバスに間に合わせたかった。これは、自宅に戻らず、妻の実家(静岡方面)に向かうためだ。但し、14:00のバスに間に合わないと、奈良田で終バスに接続できず、翌朝まで足止めを喰らう。このとんでもなく大きなロスを回避するには、広河原16:15発の甲府行きのバスに乗り、甲府経由で行くしかない。これまた約2時間もの遠回りとなるため、なるべく避けたかった。一方、14:00までに下山するには相当素早く行動しなければならない。焦って下山すると事故につながりかねない。そこで、この16:15のバスを保険として、2時間15分の余裕を持つと考えることにした。

必然的に、ルートは標準コースタイムが最短となる大樺沢左俣ルートの往復となった。八本歯のコル付近から傾斜がキツくなるが、短時間で効率良く高度を稼ぐことができる。というよりも、他のルートを選択した場合、14:00までに下山を完了する自信は無かった。

●装備・持ち物

先月の富士登山時(御殿場口)と同様とした。1カ月遅いことによる気温の低下分は、富士山との高度差(583m)により相殺できると考えた。また、前回と同様、基本的に昼間の行動となるため、山頂付近の低温にも夏山用フリースと雨具で十分に対応可能と判断した。また、今回もストックを持参しなかった。ここ数回ストックを使ったことは無いためだ。もっとも、下山終盤で両膝が笑ってペースダウンしたことを考えると、ストックはあった方が良かったかもしれない。

一方、水は3リットル持つこととした。左俣ルートには山小屋が無いためだ。少し遠回りすれば北岳小屋や肩の小屋があるが、寄り道すると14:00までの下山が困難となる。従って、山小屋はあくまでも緊急時(天候急変時等)の利用のみと考えることにした。実際には1.5リットル余った。この1.5kgの重量が、登り・下りともに遅れの一因だったかもしれない。だが、高山病対策や傷口洗浄用も踏まえて、ある程度の余裕を持つことは欠かせない。

●高山病対策

北岳は富士山よりも高度が低いとはいえ、3000m峰である。一方、筆者は2000mよりも高い山に登ると頭痛が出る。まして今回は短時間で高度を上げるため、なおさら高山病にかかるリスクが高い。

そこで、今回も頭痛薬「バファリン」を持参した。筆者の過去の3000m級の登山では、行動を続けている限り高山病の症状は頭痛だけで済んだ。吐き気や下痢、悪寒といった症状が追加されるのは、山小屋で横になった時だ。そこで、頭痛が出た時点で(目安として八本歯のコル周辺)頭痛薬を投与して頭痛を封じ込める。その後体調を見ながら一気に山頂まで到達し、即下山すれば、高山病そのものを抑え込めるという見通しを立てていた。この対策が効かなかった場合は、言うまでもなく即下山するしかない。また、他に下山を決断する条件として、「天候が悪化した場合」「ペースが遅すぎる場合」を検討していた。

●訓練

2カ月前に蛭ケ岳、1カ月前に富士山に日帰りで登頂した。両方とも行動時間が長く、今回の北岳登山に向けて手頃なトレーニングとなった。

●登山届

山梨県警のサイトから提出できる。今回は単独登山で、しかも初めて登る山であったため、事前に提出しておいた。


2013.9.27(Fri)

夜行バスで前泊地まで

新宿発の夜行バスに乗車。座席は狭いが、運良く隣の席が空いていたため、ゆったりと仮眠する。速乾性Tシャツ+半袖シャツではやや寒かった。双葉SAで下車した時にはさらに寒い! なお、前回の反省を踏まえ、出発直前にコンビニおにぎり6個を買い込んでおいた。

仮眠地である「天笑閣」到着時点でさらに寒く、夏山用フリースを装備した。それでも寒く、何度も目覚めることに。とはいえ、バスの座席ではなく、畳の部屋に座布団+ブランケットで仮眠できるのは大変ありがたい。


2013.9.28(Sat)

北岳登山 〜広河原発着日帰り〜

あまりにも寒いため、スマホのアラーム時刻の前に起き出した。速攻でトイレを済ませておく。次にトイレに行くのは恐らく下山後だろう(実際、その通りだった)。そして昨日購入しておいたコンビニおにぎり3個で腹ごしらえ。さらに、防寒対策として雨具の上を装備する。行動開始までは、ここまでしないと寒い。

●登り:予定と実績

場所高度予定実績コメント
広河原1520m6:356:33 
1時間30分地点  7:30通過
二俣2210m8:457:57休憩4分
八本歯のコル2870m10:159:21少し進んでから休憩3分
吊尾根  9:59休憩1分
山頂3193m11:0510:18休憩12分。写真撮影等

※高度はビミョウに違うかも。以下同様
※時刻は腕時計で計測。デジカメのファイル作成時間も参考とした。
※1時間30分地点とは、「広河原 約1時間30分、二俣 約1時間」の立て札がある場所。

●広河原(1520m)〜山頂(3193m)

広河原にはほぼ予定通り到着した。高度は約1520mで、早朝ということもあり相当寒い。それに、ほぼ同時に3台のバスで到着した約100人もの大集団に呑み込まれる意思は全く無かった。従って、軽く準備運動をした後、素早く行動を開始した。

登山口付近から見た大樺沢登山口付近のつり橋からの眺め

10分も歩くと体が温まってきたため、雨具上、夏山用フリース、半袖シャツをザックに放り込む。以後はほぼすべての区間で、速乾性Tシャツ1枚で行動していた。同時に、今後のことを考えて日焼け止めを塗っておく。但し、この時点では樹林帯の中に居たため、かなり適当に塗っていた。ここでの塗り漏れ(首の後ろ、腕時計周辺)が、後で悲惨な日焼けを招くことになる。

登山者はそれなりに多い沢を渡る橋が幾つもある

これらの作業をしている間に、約20人に抜かれていった。中には筆者より速い人も居るが、9割以上の人は筆者のペースよりも遅い。仕方なく、前の人にぴったりとついて進み、休憩スペース等で隙を見て抜くことを繰り返した。ところが、熊鈴を盛大に鳴らしている爺さんがなかなか道を譲ってくれない。そこで、これ幸いとペースメーカーにさせて頂いた。彼の歩行速度は筆者の約95%で、全く休憩することなく一定のペースを刻んでいく。これならば、無理に抜く必要は無いと判断した。実際、最初の一時間は心拍数が上がることもなく、軽快に登り続けた。今思えば、ここで無駄な体力の消耗を防いだのが14時までの下山に寄与した。

この方が序盤のペースメーカー1時間30分地点。広河原から二俣まで2時間30分以上らしい

1時間ほど経過し、ようやく彼が道を譲ってくれた。その後少しだけペースアップしつつ、休憩せずに登り続ける。最初のチェックポイントである二俣には、7:57に到着した。標準コースタイム2時間50分のところを1時間24分。悪くないペースだ。この時点でスケジュールに対して48分ものリードを奪ったことが、以後の精神的余裕につながった。

なお、二俣到着直前になって、やっと日向に出た。それまでは速乾性Tシャツ1枚だと肌寒かったが、これでようやく温まった。だが同時に、凄まじい紫外線が降り注ぎ始めた。この時点では全く気にしていなかったが。日焼けはこれだから怖い。

二俣付近。北岳と左俣ルートが見える八本歯への道しるべ

二俣からは、左俣コースを取り、八本歯のコルを目指す。大樺沢は見た目にも大変分かりやすい。7月上旬までは存在するという雪渓は既にほとんど消滅しているため、夏道を登っていく。夏道には赤や黄色のペンキで正解ルートが記されている。だが、沢が見えている以上、ルートを見落とすとどうしても沢寄りのコースを選択してしまう。その結果、正解ルートに復帰するために滑りやすい砂礫の道を強引に登る羽目になり、消耗することになる。

ルートは比較的分かりやすいわずかに残った雪渓

高度を上げるに従って、登山道には岩が増えていった。沢の上部に到達すると、岩登りに近い道も出現した。さらに進むと、木製のハシゴが次々と現れた。仮にこのハシゴ群が無ければ、相当難易度の高い岩登りを連続してこなさなくてはならないだろう。実際、右手に見える北岳バットレスと呼ばれる場所は、クライミングで有名な場所の一つらしい。

振り返ればそれなりに登ってきた北岳バットレスを横目に。既に紅葉が始まっている

ハシゴは基本的に三点確保しつつ登っていく。高度感があり、滑落したらただでは済まないと思われる。手すりは片側にしか無いため、場所によってはハシゴの桁を持って登る。このハシゴロードは予想よりも遥かに長く続いた。ようやくすべてのハシゴを突破し、八本歯のコルに到着したのは、9:21のことだった。二俣からここまで1時間27分。相変わらず予定を上回るペースで快調に進んでいる。

北岳名物のハシゴロードまだまだ続くハシゴロード

八本歯のコルでは規模の大きい中高年グループが休憩していたため、さくさくっと通過した。しばらく進むといい感じの休憩ポイントが幾つかあったため、そのうちの一つで休憩を入れた。天候に恵まれたため、この稜線からは富士山がはっきりと見えた

八本歯のコルを通過(撮影は下山時)富士山が見えた!

八本歯のコルから北岳山頂まで、300m以上も標高を上げる。既に3000m前後の標高に達しているため、無理にペースを上げるとすぐに息が上がる。さらに、岩登りや木製階段が長く続く場所が複数存在し、容赦なく体力を奪っていく。従って、基本方針は減速とした。この区間で数名に抜かれたが、抜き返す余裕はもはや無い。

岩場を登っていく岩場の次は階段

吊尾根を過ぎ、そこそこ高度感のある岩場を通過していく。バランスを崩すと数百メートル滑落するような場所もあり、気を抜けない。さらに、一泊二日で北岳登頂を果たしたと思われるグループとのすれ違いも増えてきた。基本的に疲労しているので、こちらが譲ることが多かった。だが、「あと20分」という標識から10分以上進んでからは、先に行かせてもらうこともあった。

山頂までもう少し山頂付近の岩場

10:18、ようやく山頂に到着。山頂からは富士山がよく見えた他、アルプスの山並みが一望でき、大変贅沢な眺望だった。標高差約1670mを3時間45分で登りきった。水は500ml、ウィダー類は2個(うち山頂で0.5個)消費した。休憩と補給をもう少し多めに取っても良かったかもしれない。

山頂に到着山頂から眺める富士山

●下り:予定と実績

場所高度予定実績コメント
山頂発3193m11:2010:30 
吊尾根  10:44休憩1分
八本歯のコル2870m11:5011:10休憩2分
  11:54休憩3分
二俣2210m12:3512:18休憩5分
1時間30分地点  12:47通過
  13:14休憩4分
広河原1520m14:0013:47 

※高度はビミョウに違うかも。以下同様
※時刻は腕時計で計測。デジカメのファイル作成時間も参考とした。
※1時間30分地点とは、「広河原 約1時間30分、二俣 約1時間」の立て札がある場所。

●山頂(3193m)〜広河原(1520m)

山頂で写真撮影や補給を済ませた後、10:30には下山を開始した。予定より50分早い。登りのタイムを鑑みると、3時間30分あれば余裕で下山できると思われた。つまり、14:00のバスには何とか間に合いそうだ。

山頂から見下ろす北岳バットレス間ノ岳方面。来年以降挑戦だ

吊尾根までの岩場と、その先の階段は問題なく通過した。だが、続いて現れた岩場の下りでは膝に無理な力がかかり、予想外に消耗した。なるべく歩幅を小さくしつつ、それができない場所では両手を駆使して下っていく。八本歯のコルまで40分を要した。

階段を軽快に下山この岩場の下りで膝を消耗した

休憩もそこそこに、木製ハシゴを次々と下っていく。登りでは約30分を要した区間だが、下りでは約12分で突破した。確かに、滑落しないように慎重に降りる必要があるし、登りの人とすれ違うための待ち時間も時々発生する。だが、登りで感じた苦しさは全く無く、その分だけ速く進める。待ち時間も、膝の休憩にはちょうど良い。

問題は、木製ハシゴの区間を抜けた後だった。まだ苦手意識のあるガレ場の下りが延々と続く。なるべく歩幅を抑え、膝への負担を最小限にして下っていく。それでも、ガレ場が1時間も続くと消耗は避けられない。

ハシゴ区間。高度感があるガレ場が延々と続く

加えて、次のチェックポイントである二俣がなかなか遠かった。11:54にはそれらしい地形の場所に到達し、まだスケジュールと比較して40分もリードしていると安心した。ところが、実際には二俣はさらに先であり、到着したのは12:18のことだった。この時は気付かなかったが、スケジュールに対するリードは17分にまで縮まっていた。

二俣を過ぎた頃から、両膝が笑い始めた。このため、バランスを崩した時に膝の踏ん張りが効かず、大変危険な状態に。ガレ場は下山終盤に入ってからも延々と続いたため、膝への衝撃を抑えることができず、ダメージがどんどん蓄積していった。幸いなことに転倒は無かったが、足を滑らせて体勢を崩したことは数知れず。いずれも減速した状態だったため、転倒する直前で停止した。だが、このようなことを続けていると当然ながら消耗する。それにしても、現在の登山靴は2008年3月に購入したものであるが、そろそろ靴底が摩耗しているのだろうか。そう疑いたくなるほどに、面白いように滑りまくった。特に砂地では、相当減速していても勝手に滑りまくる状況だった。

二俣を過ぎてもガレ場が続く1時間30分地点を過ぎてもガレ場が続く

終盤では足のあちこちが痛み出す始末で、予定外の休憩も入れた。「だりー」「しんどいー」と何度つぶやいたか分からない。ガレ場は減ってきたが、代わりに沢を渡る場所が増えた。滑ると大変危険な状況だったため、大幅に減速しつつゴール。本格的に歩けなくなる前に、何とか下山を完了した。登山口から二俣まで、登りは1時間24分で突破したのに、下りでは1時間29分を要した。下りではそれだけ消耗していたということだ。

膝が笑うとこういう橋でも減速要ようやく広河原付近まで戻ってきた

下りはトータルで3時間17分。登りと大して変わらない時間を要した。水は800ml、ウィダー類は1個消費した。そして、14:00発の奈良田行のバスにギリギリ間に合った。

●下山完了後

奈良田で85分待ちを喰らった。ここには温泉があるらしいが、バス停からは3分ほど登る必要がある。足を中心に疲労が蓄積していたこともあり、妻の実家まで辿り着いてからシャワーを浴びた方がマシだと考えた。85分の暇潰しとしては、スマホを取り出して日記を書いたり新聞を読んだり。残り30分というところで電池残量が10%を切ったため、以後は座ったまま仮眠していた。

ちなみに、奈良田からはバスで身延駅まで行った。だが、実は途中の下部温泉駅で下車した方が30円だけ得で、しかも下部温泉駅で余裕時間を持つことができた。これに気付いたのは、甲府方面に向かう人たちが下部温泉駅で下車した後だったが。今後、間ノ岳や農鳥岳、西農鳥岳に登る際には、心に留めておきたい。


北岳登山の感想

●今回の収穫

日本第2位の高峰である北岳に無事登頂し、下山した。しかも、7時間14分という、当初予想を上回るタイムで戻ってきた。当初は難しいと思っていた14:00発のバスにも間に合った。

高山病の症状は、初期症状の頭痛を含めて全く出なかった。宿泊地の標高がそこそこ高かったためだろうか。また、高度2500m以上の場所への滞在時間が短かったこと、高気圧に覆われて良く晴れていたことも原因か。

前回の課題であったシャリバテに関しては、朝食のコンビニおにぎり3個のお蔭で発生しなかった。残りの3個は下山中にどこかで食べて補給する予定だったが、疲労のため固形物を摂取する気力が無かった。というよりも、ウィダー類3個でほぼ補給できていた。

●今回の反省

まずは足へのダメージ。八本歯のコル付近の岩場で膝を酷使し、その後もガレ場下りで消耗した。その結果、二俣以降の下山で両膝が笑う結果となった。足の踏ん張りが利かなくなり、ソフトに着地することができず、その結果足への衝撃が増すという悪循環にハマった。膝だけでなく、両足の親指の外側も痛めての下山となった。これは大変危険な状況である。仮に同じ現象が奥穂高岳〜西穂独標の区間で発生したら、滑落に直結するだろう。以上を踏まえ、日々の膝トレーニングの質と量を見直す時期にきているのかもしれない。現在は両足スクワット20回×2セット、片足スクワット8方向1周ずつを基本としている。また、平日は通勤中の早歩きを約45分実施している。だが、下山(特にガレ場)に特化したトレーニングは明らかに不足している。根本的な解決策としては、山行の頻度を月2回以上に高めることだ。

さらに、下山時には気に留めなかったが、右足の膝下3箇所に水膨れが発生していた。右膝サポーターの締め付けがきつかったためと思われる。というよりも、膝回りの筋肉が強化されて足が太くなったのが原因だろうか。

また、今回新たに浮上してきたのが、靴底が摩耗した可能性だ。下山終盤では靴底の滑りを止めることができず、何度か転倒しかけた。自宅と最寄駅の往復など、アスファルト上もそれなりに歩いているのが原因か。帰宅後に目視しただけではよく分からなかったが。

そして日焼け。首の後ろへの日焼け止めの塗り方が甘く、ヒリヒリとした痛みが3〜4日続いた。その後は皮がベロリとむけた。速乾性Tシャツ1枚になった時に適当に塗っただけだったのが原因だ。

最後にバテ。八本歯のコル付近から、少し登っては立ち止まるというペースに陥った。序盤でスローペースを保った割には、最後まで一定のペースを刻むことができなかった。

●総括と今後

これで、日本第一位と第二位の高峰に登った。第五位の槍ヶ岳にも2009年に登頂済みだ。次は、第三位の奥穂高岳、第四位の間ノ岳に登りたい。いずれも3000m峰であるため、既に降雪がある。3000m級の雪山を歩く技術は身につけていないため、挑戦は来夏になるだろう。


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