丹沢塔ノ岳リヴェンジ



●概要

・単独登山
・頂上(1491m)まで到達
・膝の痛みを最小限に抑えて登頂&下山

●動機、日記、感想

丹沢塔ノ岳登山の動機
丹沢塔ノ岳登山の日記
丹沢塔ノ岳登山の感想


丹沢塔ノ岳登山の動機

なぜリヴェンジかというと、丹沢塔ノ岳は膝を痛めた最初の山だからだ。2008.6.7の
日光男体山以来、鍼や筋トレなどいろいろ試してきたが、やはりフジヤマの前にもう一度登山訓練を行い、成果を確認すべきだろう。また、今回は単独登山であるため、事前に綿密な計画を立案してその通りに実行した。天候や膝の痛みと相談しつつ、場合によっては途中で引き返す決断も必要となる。フジヤマでも同様の判断を迫られる場面が出てくるだろう。


2008.7.18(Fri)

丹沢塔ノ岳リヴェンジ

●登山口到着まで

まずは地元のコンビニで水+アクエリアス+チョコレートを調達。110+125+103=338Gだった。ちなみにPOCARIにしなかったのは、値段が22G高かったため(笑)。これと、先日購入した冷凍アクエリアスパック(110G)、それに自宅にたまたまあったカロリー補給食が、今回持ち込んだ食糧・飲料のすべてだった。昼飯は山頂の山小屋でカップラーメン! のつもりだったが……。

行きの電車では予想に反してろくに座れなかった。大手町から先は逆方向なので楽できるかと思いきや、そうでもないんですねー。特に小田急! ようやく座れたのは確か相模大野あたりだった。無駄な消耗を防ぐためには、東京〜小田原で新幹線を使った方が良かったかも。

●登り(スケジュール)

※「前回」とは2008.4.26の
第1回アタックを指す。

チェックポイント前回今回
大倉バス停9:208:55
観音茶屋9:409:15
見晴茶屋10:109:29
駒止茶屋10:3510:00
堀山の家10:5510:20
花立山荘11:4511:10
金冷シ不明11:28
塔ノ岳12:3011:47

●登り(詳細)

前回は初心者丸出しのスタートダッシュをぶちかまして後で疲弊したので、今回はそこをまず改善! のつもりが……見晴茶屋まではそれすらも上回るハイペースで登ったようだ。とはいえ決して無理なペースではなく、心拍数上昇はかなり抑えていた。ここまでが速かった要因は次の3つ。

・登山そのものに慣れた(?)
・観音茶屋〜見晴茶屋で、大倉高原山の家を経由せず近道ルートを採用した
休憩時間を短縮した(座り込むことはなかった)

その後駒止茶屋までは前回よりもペースが落ちた。右膝に違和感を覚えたため、意図的に減速したのが原因だ。この辺からストック1本を駆使して、右膝へのダメージを可能な限り軽減した。また、この辺まではひたすら蒸し暑かった。こまめに水分を補給していたのは、むしろ熱中症を回避するためだった。速乾性シャツのおかげで体が冷えることはなかったが、Tシャツと長ズボンは汗だくになった。あと虫が多い! ハエやら蚊やら蜂やらもういろいろと。チンタラ登っているとまとわりついてくる。特にハエ! 何で奴等は眼鏡のすぐ外側を嫌がらせのようにブンブン飛び回りやがるんだろう。

駒止茶屋〜堀山の家〜花立山荘の区間は前回とほぼ同じペース。右膝の違和感が痛みに変わったが、休憩時に座り込むことがなかったため、結果的にタイムロスが相殺された。花立山荘直前の長い階段では、前回は太ももの筋肉がきつかったために大幅減速していたが、今回は右膝の痛みを抑えるための減速だった。なお、この辺からダブルストックを使い始めている。途中で通り雨に3回ほど降られたが、暑さが軽減されるため逆に気持ちいい! 結局持参した雨具を着用することはなかった。

花立山荘〜金冷シ〜塔ノ岳の区間は前回を上回るペースで一気にゴール。この辺で雲の中に入ったため、蒸し暑さも解消されて非常に快適だった。

右膝の状況をまとめるとこんな感じ。

・登山開始後1時間で違和感を覚える
・登山開始後2時間で痛みに変わる
・以後はだましだまし登る

鍼+筋力トレーニングでそれなりに改善したが、一度痛めてしまうとノーダメージで登ることは不可能らしい。しかし無理な力をかけず、場合によっては大幅減速することで、かなり痛みを軽減できる。

●頂上

力を使い果たした感は全くなく、淡々と登頂〜。山頂の石碑やら鹿やらを撮影しておいた。そういえば今回の登山で撮影した写真はこの時の計3枚がすべてだった。理由は次の3つ。

・(特に花立山荘以降は)雲の中だったため眺望が悪かった
・単独登山なので人物写真を撮影する必要がなかった
・暑さ等により、単純に疲労していた

頂上にて。今回も曇り

完全に想定外だったのは山小屋が開いていない!こと。おかげで昼飯を喰い損ねた。一応、登山中にチョコレートを随時補給し、山頂ではそれに加えてカロリー補給食を喰っておいた。ちなみに食事の間は冷凍アクエリアスパックで右膝をひたすらアイシング。これが下山時のダメージ軽減に大変有効だった!

鹿が悠然とでも正面からの撮影は難しい

●下り(スケジュール)

チェックポイント前回今回
塔ノ岳13:1012:07
金冷シ不明12:26
花立山荘13:3012:42
堀山の家14:0513:31
駒止茶屋14:2513:50
見晴茶屋14:5514:31
観音茶屋15:1515:01
大倉バス停15:3515:26

●下り(詳細)

基本戦略は大減速だ。特に頂上付近の急な階段をガンガン下るとか、ありえねー。ダブルストックを駆使しつつ、一段ずつ確実に降りていく。但し日光男体山ほど急な下りではないため、傾斜が緩い区間では歩幅を小さくして距離を稼いでいく。

花立山荘〜堀山の家の区間で、ガレ場との闘いが始まった。雨の影響で滑るのと、足場確保が難しい場所があるのとで、さらなる大幅減速を余儀なくされた。堀山の家〜駒止茶屋はほぼ平地なので楽だったが、以降の区間でも軒並み減速しまくり。そういえば見晴茶屋〜観音茶屋の区間では、大倉高原山の家に寄り道した。ここでは湧き水を利用できる。2008.4.26の第1回アタックでは非常に寒かったためスルーだったが、今回はありがたく利用させてもらった。まずはガレ場で転倒した際に付着した泥を洗い落とし、ついでに腕やら顔やらにぶっかけ、最後に200mlほど水分補給〜。これで計20円也。十分すぎるほど元は取れただろう。近道ルートよりも5分程度遠回りになるが、それだけの価値は十分にある。

大倉バス停到着直後、トイレを済ませ、水場で靴とストックを洗っておく。タワシが用意してあるのがいい感じだ。ここで泥を落としておくと帰宅後の処理が段違いに楽になる。それが終わったら右膝アイシング。既に冷凍アクエリアスパックは完全に融けていたが、やるとやらないでは天と地の差がある。

●帰宅まで

渋沢で座れれば小田急で新宿方向へ向かい、座れなければ小田原に出て新幹線! と決めていたが、首尾よく座れたため行きと同じルートで戻った。結局座れなかったのは大手町から先だけだった。ここは帰宅ラッシュに巻き込まれるので仕方ない。

で。前回と大きく違ったのは下り階段を足踏みせずに降りられること! 前回は右膝の痛みが凄まじく、一段ずつ足踏みしないと降りられなかった。だが今回は単純に歩行速度が倍になるわけで、全然違う。ついでに平地ではストックを使わずとも普通に歩行できた。鍼+筋力トレーニング+アイシングには一定の効果があるようだ。


丹沢塔ノ岳登山の感想

・右膝の痛みは前回(6/7、日光男体山)よりもかなり軽減!
・クソ暑い! 蒸し暑い! 天気(夜に雨の予報)云々よりも熱中症が怖い!
・なんと山小屋が全部休み! 明日からの連休に備えてなのか?
・野生の(?)鹿を計3頭も見た〜〜♪(頂上で2頭、下山時に1頭)
・丹沢は財布に優しい!今日の出費は交通費込みでわずか2500G程度!


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