筆者のタイプウェル遍歴:その2(2001.7.19)


●コンテンツ

[タイプウェル国語K:総合レベルXBに到達(2001.4.1)]
[タイプウェル国語K:Machineに到達(2001.5.22)]
[タイプウェル英単語:Machineに到達(2001.7.3)]
[今後の展望(2001.7.19)]


●タイプウェル国語K:総合レベルXBに到達(2001.4.1)

2001.3.5に、タイプウェルシリーズ作者のGANGASさんから「タイプウェル国語K」α版の動作確認を依頼されるという望外の栄誉にあずかった。以後、このソフトをかな入力スピード練習の中心に据えた。

初回挑戦では基本常用語44.6秒(XF)、カタカナ語53.0秒(XJ)、漢字44.3秒(XF)、慣用句47.1秒(XG)で、総合ポイントは1046518(レベルXG)だった。国語R換算ポイントは1047693(レベルXG)で、当時の国語Rネットランキングでは27位相当だった。カタカナ語では苦手文字である「ー」や半濁音が多く、飛び抜けて遅かった。一方、漢字については画面の下半分にかな読みが表示されるため、基本常用語と同じくらい楽だと感じた。「国語R」でもローマ字が表示されるが、見た瞬間に打つべき文字を日本語として認識できるメリットはあまりにも大きい。慣用句にも同じことが言えるが、こちらは長文が多くスペースが少ないため、筆者の未熟なかな入力ではその分だけ遅くなった。

その後、まずはローマ字の自己ベストを目標とし、毎日のように打ち続けた。6日にはXF、8日にはXE、16日にはXDと順調に総合レベルを上げた。また、16日には基本常用語が、20日には漢字が、相次いでXBに突入した。それまで基本英単語と国語R基本常用語でしか達成していなかったレベルに2種目で到達したことは少なからず自信になった。

ところが、19日のネットランキング開始後、たにごんさん、かり〜さん、たけひささん、WIZESTさんが相次いで総合レベルXB以上かそれに近いスコアでランクイン。筆者は当初、「国語Rと国語Kの両方で、統合ランキングトップ10入りを果たす」ことを目標とした。だが、そのためには最低XCが、将来はXBが必要になる。見通しが甘かったことを思い知らされた。

そこで、以後は総合レベルXBを目標とした。だが、XCを目指す時点で壁にぶち当たった。カタカナ語では「フ」「ブ」「プ」に弱く、「アフターファイブ」「ポップアップメニュー」「アダプター」が鬼門だった。さらに、かな入力の特徴である「縦方向の揺さぶり」「小指の守備範囲の広さ」が超えがたい壁に思えてきた(例:「ほね」「しあさって」「パワー」「ならべる」)。だが、限界は練習で乗り越えるしかない。25日には漢字をXA付近まで詰め、総合レベルXCに到達した。国語R換算ポイントでは国語Rの自己記録を上回って「国語R・K統合ランキング」でトップ10入りを果たした。だが、同時にローマ字の方が11位に転落した。

その後も毎日少しずつ更新し続けた。新たな壁も続々と出現したが、やはり毎日練習し続けたのが良かったのだろう。2001.3.31には2時間、2001.4.1には3時間の苦闘の結果、カタカナ語をXC付近、基本常用語をXAに上げ(筆者のタイプウェルプレイ史上初)、ついに総合レベルXBに到達した。13日連続更新は、筆者のタイピング史上でも珍しい。

また、タイプウェル国語KについてもReadMe.txtのスコア計算式をもとに美佳かなとのスコア換算表を作成した。美佳かなには濁音・半濁音や小さい文字が出現しないので、厳密にはその分を差し引いて考えなければならないが、今回は気にせず計算した。


●タイプウェル国語K:Machineに到達(2001.5.22)

2001.4.1には国語Kの総合レベルXB到達とともに、「タイプウェル殿堂」入りを果たした。だが、「総合レベルXA以上」の種目が1つもないのは初回殿堂入り8名中筆者だけであった。そこで、「殿堂」の名に恥じないようXA以上を目指すことを自らに課した。特に国語Kは当時最もXAに近かったため、重点強化項目となった。

だが、総合レベルXB到達までにかなり無理をしたこともあり、その後しばらくの間は伸び悩んだ。スピードも低いが、それよりも正確さや持久力が不足で、最後まで安定して打ち切れない点が課題だった。そこで、しばらくの間気分転換と正確さ向上の一環として補完計画をプレイし、2001.4.15にはようやく4400万点に達した(ネットランキング4位)。タイプウェル国語Kと美佳かなでようやくスランプから脱出したのはその直後、17日であった。

17日には漢字がようやく35秒台(レベルXA)に到達した。一方、美佳かなも「4月中に単語練習500」という目標に向けてランダムを含めたリハビリを始めてから復調し、21日には単語練習506.1を記録した。タイプウェルでもある程度高速を保ちつつ安定して打ち切れるようになり、4月最終週には基本常用語を中心に連日のように更新を重ねた。漢字と基本常用語は相次いで34秒台に突入し、カタカナ語も40秒を切った。また、練習を重ねる一方、「リプレイ機能」で国語Kの上位者4名の打鍵を観察した。その結果、筆者には確かに初速が欠けているが、タイプウェルではむしろワーストスピードの底上げが必要不可欠と感じた。そしてそのためには、トップスピード付近で正確さを維持しなくてはならない。

GW中は思うように練習できず、再びスランプに陥った。その後も仕事疲れで、眠くて思うように練習できない日々が続いた。総合レベルXAを目前にして止まり、気ばかり焦って進歩がない。だが、限界を突き破るには努力をもってするしかない。2001.5.15には国語R換算で、2001.5.22には国語Kで、ついに総合レベルXAに到達した。同時に基本常用語が筆者のタイプウェルプレイ史上初となるXSに到達した。目標設定でやっと選択可能になった「レベル-XX」の文字、そして総合成績画面の「Machine」の文字がまぶしい。

ここまでの練習回数は会社PCで234回(基本50、カタカナ85、漢字52、慣用句47)。自宅PCの分を入れると453回(基本118、カタカナ138、漢字100、慣用句97)。実は英単語や国語Rよりも多い。「タイプウェル殿堂」では、国語KのXA到達により序列が10位から5位に上昇した。さらに上を目指すには、英単語をXAに上げるとともに、オリジナル(ランダム系)の底上げが必要である(現時点で、上位者はすべてオリジナルでMachineレベル)。


●タイプウェル英単語:Machineに到達(2001.7.3)

国語Kと同時に、英単語も継続的に打っていた。2月に始まったMADRIGALさんとの接戦はいつ果てるともなく続いていた。おかげで練習へのモティベーションを持続でき、結果として比較的順調にレベルアップを重ねた。2月中は、苦手単語を消しつつ基本:拡張=1:1という割合で練習を続けた。基本をほぼ毎日打ち、拡張はいずれか1種目を打った。拡張はレベルアップ更新ができたら次の種目に移るという方針であった。当時はまだ基本がXC、他がXE(総合レベルはXD)だったので、このペースで無理なくレベルアップできた。

2001.3.10に行われたオフ会ではyasmさんにお会いして、驚異的な打鍵速度を目の当たりにした。総合レベルXS(当時)という結果は、もちろん才能にもよるのであろう。だが、それ以上に「練習回数2700回」(Escを除く)という人並み外れた努力によるところが大きいということが良く分かった。同時に、筆者もこの先2700回打てば、XSは難しいとしてもXBには到達できそうであり、ひょっとするとXAにも到達できそうだと思えてきた。これが転機となり、3月中旬には108万点台後半に突入した。レベルが上がるにつれて加速度的に速くなる青ドットとの戦いは日ごとに熾烈さを増し、下旬に入って少し伸びが止まった。そういう時は苦手単語練習を行い、指に単語を覚えさせることに専念した。

4月に「タイプウェル殿堂」入りを果たした。その際、国語Kと同様、英単語でもXA以上を目指すことを自らに課した。2001.4.16に最も苦手としていた拡張A-FでXCに突入した。さらに翌17日には、1ヶ月半も伸び悩んでいた基本英単語がついにXAに突入し、同時に総合レベルXBに到達した。その後は拡張G-Pが順調に伸び、25日にはXBに達した。

GW中、打鍵方法に少し改良を加えた。「キーボードを撫でるような感じ」(プラタナスさん)や、「キーボードをなめるようにたたく感覚」(なせさん)のように、余分な力を抜いて速く打つ方法を試した。タイピングのやりすぎでノートPCが破壊寸前の状態になっていたという理由もあった。また、英単語の発音とスペルの違いを指が認識できていなかったため、タイプウェル用に読み方を考えながら打った(pursue=「ぷあすえ」、sunburn=「すんぶるん」、silhouette=「しるほうえって」)。練習を重ねるにつれて指が単語を覚え、認識速度と運指速度の両方が上昇した。

GW明けには再びスコアがじりじりと伸び始めた。この頃は、基本英単語でXSを狙うよりも、拡張の3種目をXB以上に引き上げることを優先した。基本英単語では打鍵速度の限界を感じつつあった。この限界を突破することよりも、まだ限界に達していない種目をレベルアップした方が効率良くスコアを伸ばせると考えた。一方、基本英単語でも少しずつ安定して39秒台を出せるようになり、2001.5.16には38.5秒に更新。しかもミス2(自己最少)というおまけまでついた。

だが、そう更新ばかりが続くものでもない。24日には拡張A-Fを打ちすぎて左腕が筋肉痛になり、以後2週間ほどはベストの力を出せなくなった。また、25日には2月以来何度も抜いたり抜かれたりしてきたMADRIGALさんが一足先にMachineに到達した。正直言って焦らずにはいられなかった。2001.6.6にはMachineまであと860ポイントとしたが、ここからが長かった。

美佳タイプの英単語練習では650前後を安定して出せるようになるなど進歩を実感していた。だが、タイプウェル英単語では大文字や記号が出現するため、基本英単語でXSに到達するには美佳英単語680くらいの力が必要となる。そのため、5月までと違ってスピード重視の練習をタイプウェルでも美佳タイプでも続けた。ところが、6月下旬に入るとミスが増えてきた。英文練習をやる暇がなくなって練習量を落としたためだろう。ミスが増えてはスコアが伸びるはずもなく、力任せで挑んでは途中で玉砕する日々が続いた。だが、総合XAには基本のXSか拡張A-FのXBが必要だと考え、この2種目を重点的に練習した。

2001.7.3に、予想とは違った形で結果が出た。基本のXSも拡張A-FのXBも未達成のまま、拡張Q-Zを40.5秒(ミス11)に更新して、総合ポイントが1100394に。夢にまで見たMachineに到達! ここまでの練習回数は会社PCで344回(基本168、A-F76、G-P49、Q-Z51)。自宅PCの分を入れると417回(基本195、A-F87、G-P70、Q-Z65)。国語Kとほぼ同じ回数でMachineに到達できた。だが、今後XSを目指すにはまだまだ不足だ。今後、練習回数を少なくとも1000回には伸ばしてさらなる飛躍を狙うつもりだ。一方、「タイプウェル殿堂」では、英単語でXAに到達しても序列は5位のままだ。さらに上を目指すには、国語RでXAを目指すとともに、引き続きオリジナルの底上げが必要である。


●今後の展望(2001.7.19)

2001.7.19時点で最も力を入れているのは、実はオリジナルである。国語K・英単語・国語Rは現在の実力ではよほどかみ合わないと更新が難しい。だが、オリジナルではもう少し更新の余地がある。また、オリジナルは他の種目と比べてポイントの伸びが良い。レベルにより違うが、現在の筆者の場合は「小文字のみ」を1秒短縮すると4000、他3種目は2000伸びる。実際、6月以降で4万点以上アップし、総合レベルはXHからXDに上がった。今後はまず総合ポイント108万点台(レベルXC)を、そしてゆくゆくはMachineを目標としたい。

国語Rは、6月以降継続的に打っている。苦戦を続けつつも、ここ1ヶ月半ほどで8000ポイント近く伸ばし、少しずつ総合レベルXBが見えてきている。美佳タイプローマ字単語420文字/分(7月16日達成)のスピードを活かせず、高速な先読みと運指を連続的に行う際に困難を感じている。基本常用語と慣用句は漢字読みに慣れていないし、漢字はローマ字読みに慣れていない(漢字を読むよりはローマ字を読んだ方がまだ速いが)。カタカナ語にはこういう制約はないが、「ー」に苦戦している。

英単語は、練習量を少し落としたが継続的に打っている。現在は伸びが止まっているが、拡張3種目はまだ運指能力の限界に達していないので、数ヶ月先を見据えた練習を積むことで地力を蓄えたい。また、QWERTY配列の伸びが止まった時点でDVORAKに手を出すつもりだ。だが、QWERTYが少しずつでも伸び続けている以上、今はその時期ではない。

国語Kは、国語Rを再開して以来練習していない。だが、今後オリジナルと国語Rの伸びが止まった段階で練習を再開する予定である。2001.7.7の名古屋出張時にかり〜さんと対戦して圧倒的なスピードの違いを体験したことは少なからず刺激になった。目標は総合レベルXSだ。これまでとは比べ物にならないほど厳しい道のりとなるのは確実だが、少しずつでも近づいていきたい。


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