さわやか健康マラソン@夢の島

二度目のフルマラソン完走の準備として、10月からハーフマラソンを月1回走ることにした。果たして今度は歩かずに完走できるのか!? 5時間切りに届くのか!?


2016.10.15(Sat)

さわやか健康マラソン@夢の島のハーフマラソンの部に参戦してきた。

●結果

距離ラップ合計時間
3.097km14:XX14:XX
6.097km14:XX29:XX
9.097km14:XX43:XX
12.097km14:XX57:XX
15.097km14:XX1:12:XX
18.097km14:XX1:26:43
21.097km15:091:41:52

※最終タイムは完走証から抜粋。
※ラップタイムはゴール地点の時計を目視確認したもの。6周目を除いて秒単位までは記憶できず。
※1周3kmのコースを7周する。但し、スタート地点とゴール地点が97m離れている。
※完走122名中11位。

●きっかけ

2017年3月までに二度目のフルマラソンを走るという目標を設定した。準備として、最低でも月1回はハーフマラソンを走ることとした。今回のさわやか健康マラソン@夢の島への参加は、その一環である。昨年と同様、自宅周辺の周回コースで21.1km走るのでは甘えが発生するため、今回も公的な大会に申し込み、自分を追い込むことにした。

また、実はハーフマラソンへの挑戦自体、今回が初めてである。昨年の20km以上のレースへの参加状況は以下の通り。

日付大会名距離タイム
2015.9.26第18回皇居Funラン20km1時間52分21秒
2015.10.31第7回小松菜マラソン20km1時間37分34秒
2015.12.6シンガポールマラソン42.195km5時間19分21秒

即ち、従来の20kmの自己ベストは1時間37分34秒である。これに1km追加して4分18秒で走るのは著しく困難なので、今回の記録の方が上だ。また、フルマラソン時の中間点通過が2時間05分31秒だったが、これは19km手前で歩いたため参考記録だ。

●準備

昨年との大きな違いは、昨年の筆者には絶対的に不足していた経験値を補ったことだ。具体的には、5〜8kmを週3日、即ち月間60km台のランニングをほぼ1年間継続した。怪我により走れなかった期間(12〜2月、4〜5月)を除けば、この練習量をキープした。昨年10月に新調したランニングシューズの総走行距離は600kmを超えたため、今年9月に買い替えた。

練習の量をフルマラソン仕様まで伸ばすことは体力的に厳しく、家庭平和維持の意味でも困難だった。その代わり、質を高めることに注力した。まず、自宅周辺のランニングコースを新規に2種類設定した。このうち1つは、信号待ちをすることなく6.7km周回できるため、メインコースとなった。疲労している場合は終盤の橋をカットして5.3kmに短縮することもできる。さらに、4月以降は週1回、ランニングパートナーとしてKeNoさんと一緒に走ることとした。この練習はLSDと位置付けて、普段の練習(短距離・速度重視)とは別の走力を鍛えることとした。

●当日

まず最寄駅まで約0.7km歩く。ついでに、スタート地点である江東区夢の島競技場までは新木場駅から約0.5km歩いた。準備運動としては十分だろう。

スタート時の気温は約20度、晴れ。日差しが強く、日向にいるとやや痛い感じだ。日焼け止めを塗っていなかったため、少し焼けた。登山よりはマシだが。

会場に到着後、速攻で受付を済ませる。なお、参加賞は受付時に配布された。そういえば開会式では、「各部門で3位以内に入賞すれば表彰対象になる」との説明があった。入賞ラインには遠く届かなかったが。また、今回は荷物預かり所が用意されていた。着替えを済ませ、ランに不要な荷物をザックに詰めて預かってもらう。

なお、「さわやか健康マラソン」という名称の通り、司会もゲスト(ミス沖縄らしい)もゴールテープを持っている人も給水所にいる人もゴール地点付近で「頑張って!」と言う人も大半は妙齢のさわやかな女性だった。制限時間も緩く(ハーフマラソンでは4時間)、親子1.3kmランもあり、ほのぼのとした雰囲気だった。

準備運動を済ませた時点でまだスタートまで30分もあったため、沖縄のマラソンに関する展示を見て回る。ついでに給水も済ませておく。なお、給水場はスタート地点から約200m先、競技場を出る手前にあり、スポーツドリンクと水が用意されている。スタート直後や2周目突入直後(約3km地点)で給水するつもりは無かったため、スタート前に給水できたのは助かった。

ハーフマラソンの部は11:00にまとめてスタートする。申込者は男性157名、女性33名、計190名もいたらしい! 走力もさまざまだ。スタートダッシュをぶちかます人もいれば、ジョギングペースで走り出す人もいる。筆者は普段よりも準備運動の負荷が軽めだったこともあり、最初の3kmは準備運動を兼ねて1km5分ペースでジョギングと割り切っていた。従って、スタート位置は全体の中ほどに陣取った。最前列に並ぶ必要は全く無い。ダッシュしたい人には先に行ってもらった方が良い。但し、後ろに下がり過ぎると後で前の人たちを抜かねばならず、面倒なので程々に。

この大会では1周3kmのコースを7周する。正確には、スタート地点がゴール地点の97m手前にあるため、1周目が3.097kmだ。これに3km×6周を追加して、ちょうどハーフマラソンの距離になる。

●スタート後 1〜2周目

1周目は適切なペースメーカーを見出すことに専念する。実際には混雑している上に道幅が狭い(辛うじて2人並んで走れる程度)ところがあり、抑えていかざるを得なかった。お陰で呼吸は苦しくないし、体も軽い。この段階では、複数のペースメーカーを設定した。すぐ前を走る人と、10mくらい前を走る人だ。スタートダッシュした人は徐々にペースが落ちてくるため、自然なコースをキープしつつ抜き去る。速い人に抜かれた時は、すぐについていかず、10mくらい先行してもらって様子を見る。ペースメーカーになりそうなら距離を保ってついていくし、そうでなければ差が開くに任せる。このようにして何度かペースメーカーを変更した。そして、3kmも走るとだいぶ集団がバラけてきた。

3km過ぎの給水は予定通り通過した。昨年の20km走では5km毎に給水したためだ。そしてこの日の気候では6km毎に給水すれば充分と感じた。給水場を通過することで、すぐ後ろについている人を引き離す効果もある。実際、12km過ぎまではこの方針が機能した。但し17km過ぎでやや喉の渇きを感じたため、15km過ぎでは給水した方が良かったかもしれない。なお、走行中の給水はスポーツドリンクのみとした。シンガポールマラソンでは高温多湿な環境だったためスポーツドリンクと水の両方を給水したが、今回はそこまで補給する必要を感じなかったためだ。

ゴール地点に時計が用意されており、これでスプリットタイムや目標との差分を確認しながら走る。1周目終了時点で14分台、2周目終了時点で29分台だった。ここまでは1km5分弱のペースを刻んでおり、狙い通りだ。普段は6.7kmのコースを1km4分20秒台で走ることが多いため、だいぶ楽に感じられる。但し、15kmを過ぎても同じペースを維持できるか、そして膝の痛みが発生しないかという懸念は常に存在した。このため、無理にペースを上げずに抑えていく。

●3〜4周目

6km過ぎで最初の給水を済ませた。立ち止まることもなく、若干減速しつつスポーツドリンクを飲み干して先に進む。9kmまではペースメーカーを時々変更しつつ、自分のペースを保つことを心掛けた。序盤にオーバーペースに陥った人がちらほらと落ちてくるので、遠慮なく先行させて頂いた。

なお、4周目の折り返し点(約10.5km)で、トップの人が後方300mくらいにまで追い上げてきているのに気付いた。先導のスタッフが自転車で「トップの方が間もなく通過しま〜す」と連呼している。その差はみるみるうちに詰まってきた。

3周目終了時点で43分台、4周目終了時点で57分台だった。1km4分50秒ペースをキープしている。タイムがやや短縮されたのは、1周目が3.097kmと若干長かったためだろう。

●5〜6周目

12km以降は一人旅が多くなった。周回遅れの人を時々抜き去るくらいだ。筆者と同じペースで走っている人はほとんど見かけなくなった。逆に、ごく一部の例外を除いて、抜かれることもなくなった。

5周目前半(約12.5km地点)で、トップの人に周回遅れとなった。筆者は1km5分弱で走っていたため、トップの人は1km4分弱といったところか。あっという間に抜き去られたため、追いかける気にもなれなかった。ま、こちらは自分のペースを守るのみ。なお、2位以下の人に対しては周回遅れにならなかったと思う。

15kmの給水をカットしたのは、振り返れば失敗だったかもしれない。やや気温が高いこと、そして消耗していたことを考慮すると、ここで補給しておくべきだった。実際、15km手前では給水するか否か直前まで迷った。確かにペースメーカーとしていた人を抜き去ることはできたものの、この人には7周目で抜き返された。

精神的に一番キツかったのは6周目だ。この景色をあと2回ずつ見ないとゴールに辿り着かないのかという思考に陥ると、絶望感に襲われた。従ってなるべくそのようなことは考えないようにして、一歩一歩着実にペースを刻むことだけを心掛けた。なお、心配していた膝の痛みは6周目に入っても出なかった。シンガポールマラソンでは14km過ぎで左膝が笑う、というよりも崩れる感触があったため、5周目に入った時点で警戒していたのだが。但し、同じ橋を往復7回つまり計14回も渡るため、少しずつ確実にダメージが蓄積されていった。6周目の復路(約17.2km地点)では足がついていかず、前につんのめりそうになった。

5周目終了時点で1時間12分台、4周目終了時点で1時間26分43秒だった。つまり1km4分50秒弱のペースを18km過ぎまで保っている。ラストスパート次第では、1時間40分を切れる可能性も出てきた。

●7周目

最後の周であり、精神的には6周目よりも楽だった。だが、肉体的にはキツかった。この景色を見るのもあと1回! この苦行もあと2km、あと1kmで終わる! と念じながら走っていた。せめてラスト1kmはスパートしたかったが、残念ながら体がついていかなかった。なお、7周目突入直後に、15km過ぎの給水で抜き去ったペースメーカー氏に抜かれ、じりじりと引き離された。

ラスト1周は1km5分強かかったため、トータルで1時間40分切りには届かず。膝のトラブルこそ無かったものの、太ももやらふくらはぎやらが張りまくって力が入らず、ラストスパートどころではなかった。

最後は周回遅れの人を何人か抜き去りつつゴール。スタート・ゴール地点周辺は陸上競技場のトラックなので、大変爽快に走ることができる。タイムは1時間41分52秒だった。7周目でややペースダウンしたのは残念だが、今の実力では仕方ないだろう。むしろ、1km4分50秒弱のペースを18km過ぎまで維持した点は評価できる。なお、ゴール時点では余力がほとんど残っていなかった。フルマラソンに向けて、一抹の不安を感じた

●ゴール後

まずは完走証を受け取る。記載されているのは氏名と参加部門、ゴールタイムだけだった。ゼッケンにチップが付いていたため、3km毎のラップタイムも記載されていると思ったのだが。なお、後日Webサイトに掲載されたリザルトも、ゴールタイムの記載だけだった。その後整理運動を兼ねてしばらく歩き回り、ついでに給水を済ませる。まだ走っている人の走路を妨げないように注意しつつ、スポーツドリンク3杯を飲み干した。7周目に入ったところで筆者を抜いていった人も同じように給水していたため、少し会話する。何と先週フルマラソンを走ってきたらしい! しかも、普段のトレーニングは10kmを週3回とのことで、筆者の約1.5倍だ。終盤のスタミナや走力が残っているのも当然だろう。

そして帰宅の途についた。会場から新木場駅までの約0.5kmと、自宅最寄駅から自宅までの約0.7kmの徒歩は特にキツさを感じなかった。確かに太ももやふくらはぎは張りまくっていたが、歩行に支障をきたすほどではない。膝の違和感も無かった。この時点では、膝回りを鍛えてきた成果がようやく出てきたかと達成感に浸っていた。なお、シャワーは省略して帰宅した。速乾性の登山用シャツと登山用下着、短パンを装備していたため、不快感は全く無し。

ところが、それから数時間経過して寝ている間に左膝が痛み始めた。翌朝の練習では、1km6分ペースを6.6km保つのがやっとだった。翌々日にようやく痛みが消えた。一方、太ももとふくらはぎの筋肉痛は翌々日がピークだった。10km以上の長距離走を約10カ月もサボったツケが、こういうところに現れた。但し、昨年よく痛めていたハムストリングスは全く問題無し。

●今後に向けた改善点

1km4分50弱のペースを18kmにわたり維持し、結果としてハーフマラソンで自己ベストを出したことは少しだけ自信になった。フルマラソンでこのペースを保てばサブ3.5達成となる。だが、現在の実力では到底無理であることもはっきりと分かった。ここから先は距離を踏む練習をしないとどうにもならない。そこまでの時間とモチベーションを確保できない以上、たまにハーフを走る程度が身の丈に合った楽しみ方だろう。

とはいえ、2017年3月までに二度目のフルマラソン完走という目標を設定した以上、30km、40kmとステップアップしていく必要がある。それに、ハーフマラソンでも1時間40分は切りたい。そのためには、練習にも工夫が必要だ。特に、より長い距離を走る必要がある。確かに、いきなり負荷や距離を増すのは故障の原因となるので避けるべきだ。だが、今後筋力が備わってくるに従って徐々に練習をレベルアップさせる必要があるだろう。

なお、周ごとのラップタイムは記録しておきたかった。7周もあると記憶しきれないため、次回はペンを用意しておいて秒だけでも手に書いていくべきか。但し、スマホを持って走るという選択肢は今のところ考えていない。重量増が気になるためだ。


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