補完計画との出会いや練習方法について、ポイントは次の通りである。詳細は「新世紀エヴァンゲリオン タイピング補完計画」についてに記述した。
・正確さを重点的に、スピード・反射神経も同時に強化 ・決定的な弱点であった「ホームポジション外の文字」を克服 ・美佳かなやDC版TODとの複合的な鍛錬により、かな入力の停滞を打破 |
補完計画をかな入力で打つ場合、ホームポジション外の文字を正確に打たないとスコアが伸びない。全部で27あるレッスンをほぼ均等にプレイする方針で、10月中に正確さを身に付け、かつ「ホームポジション外の文字」を克服できたのは大きかった。
ネットランキングでは2000.10.4の初回登録時は131位だった。2000.10.31には27位まで上昇。その後も地道にスコアを伸ばし続け、2000.11.10にはトップ20入りを、2000.12.2にはトップ10入りを果たした。そして2000.12.11時点では8位にまで上がっている。もっとも、大変なのはここからだが……。
そして美佳かなやDC版TODの記録も並行して伸びていった。
1級達成日 | ドリル名 |
---|---|
2000.7.28 | 樽、オノ・オノ・オノ、カエルの群れ |
2000.8.8 | 背水の陣 |
2000.8.10 | RANK-B縛り |
2000.8.24 | 全力疾走 |
2000.10.1 | ミスミス・ショット、不純物除去、コインキーパー |
2000.10.3 | フルチャージ |
2000.10.5 | 居合斬り |
2000.10.28 | ザ・パーフェクト |
2000.10.29 | 百人斬り |
百人斬りは10月に入ってから約30秒詰めた。さらに、11月以降で約20秒詰め、3分台突入も少しずつ見えてきている。長文を打ち切れずにやられることがまずなくなり、建物から出た直後の雑魚×3+斧には「雑魚→雑魚→雑魚→斧」、内臓飛ばしゾンビ×2には「ゾンビ→ゾンビ→内臓→内臓」で対処できるようになった。だが、まだ1文字の武器や内臓にやられることが多い。今後はこういうミスをなくしていくことが課題だ。
まずは2000.11.4に、難易度Normalでクリアを目指したところ、9クレジットを要した。翌5日には少し軌道修正して7クレジットでクリア。この時点ではマジシャンで3回、エンペラーでほぼ2回コンティニューしていた。これを何とかしなければ5クレジットクリアは不可能だ。そこで、ボスモードを使ったマジシャン・エンペラー特訓を開始した。マジシャン前半戦では正確さ、マジシャン後半戦とエンペラー戦ではスピードが要求される。筆者にはそのどちらも不足していたため、★3で既に苦戦し、★4以降にはほとんど歯が立たなかった(11月中はマジシャン★4と計100戦して前半に40勝、後半に全敗)。だが、やはり練習の成果はそれなりに現れ、マジシャンについてはコンティニュー1〜2回で抜けられるようになった。また、5章中ボスや6章雑魚に食らうダメージも目に見えて減り、2000.11.19には6クレジット、2000.11.25には5クレジットでのクリアを達成した。
なお、トレーニングモードでは2000.11.19にセガワープロ検定1級を達成した。とはいえ、これは実力と言うよりもむしろ作戦の勝利である。すべてのワードを、初速を落として心の準備をしてから一気に打つことで半ば無理矢理に達成した。今後は自然に打っても常に1級を取れるようにしたい。そしてその頃にはアーケードモードやボスモードでも1級を達成していることだろう。
だが、見方を変えればこれは「ホームポジション外の文字」に関して今までにも増してハイレベルな正確さを身につけるチャンスかもしれない。確かに最初のうちはホームポジション・下一段を中心に全体的に崩された。さらに、全段では右手小指の位置を矯正しようとして今度は最上段の「へ」が打てなくなるという弊害も生じた。単語練習では「けつろん」「むめい」あたりが難関となった。それでも1週間、2週間と使い続けるうちに少しずつ指が慣れていった。
まずは2000.10.5にようやく318を記録し、2000.8.18の記録を上回った。補完計画とDC版TOD、美佳かなによる複合的な訓練が功を奏し始めた瞬間であった。その後も記録・アベレージ双方が順調に伸びていき、2000.10.25には350を、2000.12.11にはついに400を超えた。
そして2000.12.11時点ではTyping Attackかなの総合第2位、ランダム練習総合トップである。
種目名 | 2000.8.24 | 2000.12.11 | 増加率(%) |
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ホームポジション | 286.0 | 352.0 | 23.1 |
上一段 | 333.0 | 393.0 | 18.0 |
ホームポジション+上一段 | 268.0 | 326.0 | 21.6 |
下一段 | 279.0 | 340.0 | 21.9 |
ホームポジション+下一段 | 225.0 | 273.0 | 21.3 |
ホームポジション+上一段+下一段 | 248.0 | 301.0 | 21.4 |
最上段 | 234.0 | 276.0 | 17.9 |
全段 | 230.0 | 289.0 | 25.7 |
単語練習 | 313.0 | 406.8 | 30.0 |
……ご覧の通り、単語練習の伸びが目覚ましい。これは、他の練習は基本的に1日1回ずつしかしていない一方で単語練習は2〜3回は打っていたのと、補完計画、DC版TODの効果であると思われる。次に伸び率が良い全段に関しても、陰の重点練習項目として1日に2回打つことが多かった。ランダム練習も、軒並み2割程度の伸びとなっている。伸び率でなく伸びた数字で比較すると、「ホームポジション」「上一段」「下一段」の3種目が特に良い。上一段は、英字の上一段の記録(400)をそろそろ抜きそうである。
一方、「ホームポジション+下一段」「最上段」については全段よりも記録が低く、苦手種目になりつつある。そこで、今後しばらくの間は「ホームポジション+下一段」を全段の代わりに重点強化項目と定め、1日に2〜3回打っていくつもりだ。「最上段」については、実はまだ各指が役割を把握していない。だが、基本を忠実に守ってミスを減らせば、300到達もそう遠い日ではないだろう。
そのためには、美佳かな・補完計画・DC版TODを駆使した複合的な鍛錬をさらに継続する必要がある。とはいえ、今のところ「鍛錬」と言ってもさほど苦痛を感じているわけではない。楽しみながらタイピング強化ができるうちは、記録はさらに伸びていくだろう。
美佳かなに限れば、そろそろ苦手単語の対策をする時期かもしれない。「あわてふためく」「いやおうなしに」「あけてもくれても」あたりが苦手単語に含まれるので、集中的に練習して抵抗なく打てるようにしたい。そうすることで、美佳かなの安定度が上がるだろう。
ランダム練習については、まだまだレベルアップの余地がある。例えば「上一段」は、感触では450程度までは伸びそうだ。他の種目についても、さらに伸ばす余地がある。英字ランダムでは330〜421.1、平均380程度に達している(2000.12.11現在)ためだ。今後は、英字ランダムに追いつくだけではなく、さらに上を狙っていきたい。
他にも、これまでの練習で弱点がいろいろと見えているので、それぞれ対策を講じたい。TOD攻略の難関となるマジシャン対策としては、さらに継続してボスモードをやり込み、前半・後半ともダメージ1程度で抜けられるようにしたい。また、ホームポジション外の文字(ほへけむろ)や濁音・半濁音にもある程度慣れてきたが、まだまだ一流レベルには程遠い。美佳かな単語練習や補完計画で特定のワードの高速な打ち方を身につける一方、ランダム練習やDC版TODで日本語全般の高速かな入力を会得すべく鍛えていきたい。