なお、一部のデータ(ボスのHPなど)に関しては上記文献とは異なる数値になっていますが、執筆陣の複数回のプレイによって確認を取った数値なので信頼の置けるものです。
また、以下の方々には特にお世話になりました。ここに特記してお礼を申し上げます。なお、掲載順は‘情報を頂いた順’です。
学生時代にはここに入り浸り、飢えた獣のように情報を吸収していました。将来のやり込みの母胎となる基本アイデアの多くはここで育まれたと言えます。
攻略ガイドの書式に関して『ファイナルファンタジーV低レベルクリア攻略ガイド第4版』を参考にさせて頂きました。この作品からは書式だけでなく、低レベルクリアというプレイスタイル、攻略ガイドという発表方法に多大な影響を受けています。
小さなメダルリストに関しては、1992年10月にここで作成されたリストを参考にさせて頂きました。このリストは管理人であった沼田氏のサイトで現在も公開されています。グランバニアのベランダやカボチのよろず屋のメダルは、このリストがなければ到底見つけられませんでした。
スライムレースを利用したコインの稼ぎ方に関して、120倍を当て続ける方法を教えて頂きました。もっとも、そのためのルートはいまだに発見できていないのですが……。
スライムレースを利用したコインの稼ぎ方に関して『10倍技』を教えて頂きました。また、デモンズタワーの炎の石像の回避方法、ラマダ戦の前の呪いの回避方法に関して有益な御意見を頂きました。
1995年に『東京大学ドラゴンクエスト研究会』を設立した時からの盟友です。DQ5、DQ6、SFC版DQ3の低レベル攻略を通して、一緒に様々な戦略や戦術を考えたのが懐かしい思い出です。
上記の『東京大学ドラゴンクエスト研究会』が発展する形で、1996年4月に結成されたサークルです。多数のゲームマニアと巡り会い、DQやFFの最新作が出るたびに情報交換しつつプレイしまくったのはこの上なく楽しい思い出です。また、ここの掲示板やチャットは全国のDQマニアの情報交換の場となっていた時期もありました。
『ひとしこのみ技』の発見、そしてROM解析による様々な攻略データの公開という点では、この方の業績なくしては語れません。特にボスの行動パターンや耐性のデータにはお世話になりました。また、以前メール交換をさせていただいていた時期があり、ゲームの解析、やり込み的な視点から攻略の参考となる様々なご意見を頂きました。
炎や冷気、呪文への仲間モンスターや防具の耐性の調査について、調査方法及びデータを参考にさせて頂きました。
モンスターにボスの経験値を請け負わせて、レベルが上がったら追放するという手法を教えて頂きました。
幼年時代のゲマに関する記述では、この方の情報を参考にしました。何とレベル78まで上げて実際に倒したとのこと。すごすぎます。
SFCバックアップツール『UFO』の存在および使い方を教えて頂きました。これで多数のセーブデータを状況に応じて駆使できるようになったほか、データ消失の危険性がほぼ根絶され、本攻略にもたらした功績は計り知れません。また、賢さの種をクリア後に持ち越す方法について情報提供を頂きました。さらに、今回の攻略ガイド最終版を発行するにあたっても有益なご意見を頂いています。
1999年8月、SFC版DQ3の低レベル攻略を進めていたメンバーにより結成されたサークルです。SFC版DQ3では先頭キャラ防御やローテーション解析による超長期戦など、DQ低レベル攻略に不可欠な様々な戦術が編み出されましたが、これらは今回の攻略にも影響しています。また、メンバーからは直接間接に色々な情報を提供して頂きました。
『改訂第4版』にてオフセット化を実現できたのは、さまざまな印刷知識を一から教えて下さったこの方のおかげです。そして、今回の『改訂第5版』では版下をすべて制作して頂きました。限られた期間で執筆陣の要望を余すところなく採り入れて下さったことについては、いくら感謝の言葉を尽くしても尽くしきれません。
今回のゴンズ戦やゲマ戦の戦術は、ほぼすべてこの方によるものです。『魔神の鎧技』を駆使した美しい攻略法には感動を覚えました。また『死者の盾技』に関しても追加情報を頂きました。
モンスター捕獲レベルの公式「(逃亡可能レベル)−12」を最初に発案された方です。主人公レベル7で仲間にできるモンスターや、ジュエル及びはぐりんを仲間にするのに必要な主人公のレベルといった情報は、すべてこの公式に基づいて決定しています。
遠藤慎悟さんと同様、ゲームの解析という視点からさまざまな情報を頂きました。上記のモンスター捕獲レベルの公式についても、最初に検証されたのはこの方です。また、氏のWebサイトではDQシリーズ全般にわたる広く深いデータが網羅されており、攻略の際に大変参考になりました。
当初は『FF5真っ白クリア』の本のみを購入したことから‘面白いサークル’という評価をしていました。が! その後タクティクスオウガの恐るべきやり込み本を拝見した時には、やり込みの神髄を感じずにはいられませんでした。また、この『参考文献等』の書式については、この本を参考にさせて頂いています。
溶岩原人にメガンテが効くという情報を頂きました。これがヒントになり、数々の強制雑魚をメガンテで消し去る戦術が生まれていったのです。またミルドラース(変身後・中)との戦闘で、マホカンタ状態のキャラのみを馬車の外に出した場合の行動パターンについて情報を頂きました。風神の盾を使用した際にモンスターが仲間にならなくなるという現象についても、氏の情報提供によって初めて判明しました。
ミルドラースのレベル1キャラのみでの攻略をいち早く実行されました。『ミルドラースはレベル1キャラだけで倒せる』という恐るべき一言がなかったら、レベル5の男の子を用いた戦術から進化することはありませんでした。ミルドラース攻略レベルが2001年4月になってから一気に下がったのは、ひとえに氏のおかげです。
ポートセルミの山賊ウルフ×2が逃げるという情報を頂きました。当初はメガンテで爆破する予定だったので、わずかながら時間と手間を省けたことになります。
仕事の時間にもDQ5の戦術が頭から離れない日々もありました。総計70万枚に及ぶコイン稼ぎを、これまた大量に溜め込んだ新聞を読破しつつコツコツと進めていた日々もありました。DQ5をやる気が完全に失せて、タイピングやさくら大戦、タクティクスオウガにはまっていた時期もありました。
特にゲマに関しては詰まりまくり、突破するまでに何と約1年もの歳月を要しました。このゲマ戦の本質は、けい坊さんとMS-06さんの方法をベースに、さらに驚異的な戦術を叩き出すことにありました。今回の攻略の最難関であるこのボス戦において最強あるいは最凶の成果を挙げないことには、低レベル攻略第一人者としての立場がありません。この信念というか邪念が、ピエール1人でダメージを与えていって最終的にしげまるだけ残して倒すという無謀な挑戦に駆り立てたのです。上述の約1年という期間は、限界を知り、敗北を認めることを自身に納得させるための葛藤の期間だったと言うこともできます。
最終的には苦渋の決断の末にけい坊さんの戦術を採用し、2002年10月19日、通算245回目の挑戦でようやく撃破しました。その時には、20分ほど呆然としていたものです。紆余曲折とか艱難辛苦などという言葉ではとても表現できないほどの長い長い挑戦と葛藤を経て、ついに、ようやく、とうとう、この鬼神の如き結果を手中にしたのです。もはや、感動などなく、流す涙もなく、あるのはのしかかる疲労感と、その後の作業への義務感のみでした。まさに精も根も尽き果てており、現代やり込みの基礎知識さんの「もうTオウガやらなくて済むんだ……」という言葉の重みが、自らの経験に基づいて初めて理解できた気がしました。
……DQ5の低レベル攻略の通常の攻略との違いは最大HPが少ないということだけです。攻撃力や守備力は装備を強化すれば十分に上がりますし、戦闘中に使える道具を最大限に活用すればMPを気にする必要もありません。冒険を続けるうちに主人公より強い人間やモンスターが次々と仲間になる一方、ボスの大部分は隙だらけ。G不足の不安も、カジノで時間をかければあっさり解決します。さらに、今回は『ひとしこのみ技』の積極使用により、グランバニア到達以降のモンスター集めが桁違いに楽になっています。
しかしながら、今回の極限低レベル攻略の完遂までの道のりは決して平坦ではありませんでした。メガンテの使用と『ひとしこのみ技』『死者の盾技』『魔神の鎧技』など低レベル攻略に大きく影響を及ぼす技の発見により、戦術の幅が一気に拡大したためです。特にゲマとミルドラースに関しては、『改訂第4版』までの常識が全く通用しない状況で、一から戦術を再構築することになりました。その過程において、nmaさんによるミルドラースのレベル1×6人撃破、けい坊さんによるゲマのレベル1×2人撃破が相次いで達成された時には、正直言って戦慄を覚えたものです。ミルドラースに関してはnmaさんとは違った観点から研究を重ね、何とかレベル1×4人撃破まではたどり着いたのですが……。
2002年2月14日、MS-06さんから衝撃的なメールが届きました。何とレベル1×3人クリアに成功したというのです! 加えて、従来のDQ5低レベル攻略の常識を覆すアイデアの数々も記されていました。女の子を利用した雑魚戦の突破、けい坊さんとは別のアプローチによるゲマのレベル1×2人攻略……。
しかし、特にミルドラースに関して変身前のレベル1×3人撃破が達成されたことで、変身後のパターン1や2の戦術が革新的な進歩を遂げました。ミルドラース戦ではマイナーチェンジを含めれば全パターンで計20通り近い戦術を試しています。変身後のパターンがランダムで決定されるため、変身前との戦闘は実に68回に及びました。攻略レベルを下げる余地がないか、あるいは勝率を高める方法がないか、様々な角度から検討を重ね、思考実験を経て理論を構築し、時間短縮のためにエミュを駆使して調査を行い、最終的に実機で攻略を実現する。この一連のプロセスをこれでもか、これでもかと繰り返した結果、この攻略ガイドに掲載した最終戦術が誕生したのです。
今回の低レベル攻略は生と死を極限まで制御しているのがこれまでにない特色です。特にミルドラース戦では、メガンテという自己犠牲の呪文と、世界樹の葉という究極の復活手段とを積極的に使用しています。他のボス戦でも、ダメージ計算によりギリギリまでレベルとHPを下げることにこだわっています。実際、ブオーン、ゲマ、イブールといった青年時代後半のボス戦では戦闘中にHPが1になることもしばしばありました。もっとも、HPが1になっても0には決してならないということが事前に分かっているため、ミルドラース戦やエスターク戦で体験できるような、いつ死んでも不思議ではないという緊張感は全くなかったのですが……。
逆に、DQ5というゲームは、もはやここまでしなければ楽しめないのかもしれません。一応フォローしておくと、DQ5は素晴らしいゲームです。数回は繰り返しプレイする価値があるでしょう。しかし、低レベル攻略をやりまくって感覚が麻痺してしまったためか、ごく普通の戦闘には何の魅力も感じなくなってしまいました。病気ですね。
今回の累計プレイ時間は『低レベル攻略』部分の戦略、戦術の実機確認だけで150時間を超えています。イカサマ低レベルボス撃破や各種調査に要した分を含めると300時間には達するでしょう。これに『改訂第4版』までの分を含めると、DQ5の低レベル攻略には累計1000時間程度を費やしてきたことになります。1996年7月のレベル19クリア以来、実に7年に渡って断続的にDQ5低レベル攻略を続けてきたことになるのです。時間をかければ良いというものではありませんが、7年間で計1000時間という数字は我ながら常軌を逸しているとしか思えません。
というかこれだけ残業すれば、時給2000Gだとしても200万Gですよ! いや、何も仕事である必要はありません。この時間を自己啓発とか親孝行とか恋愛とかに充てていれば、と思わずにはいられません。半分以上眠りながら(一応マルチタスクしつつ)延々と単純作業を繰り返すとか、ケアレスミスや不運に襲われるたびに怒り狂い、絶叫し、コントローラやSFC本体に八つ当たりするといった、不毛すぎる行為で寿命をすり減らしている間に、一体どれほど有意義な活動ができたことでしょう。DQ5低レベル攻略で失ったものは、決して少なくないのです。
最後に改めて強調しておきます。
まさに、この感想しか浮かびません。
【2003.06.03 dqmaniac】
ドラゴンクエスト5 極限低レベル攻略ガイド
【ドラゴンクエスト5 低レベル攻略ガイド改訂第5版】
初版第1刷 1996年10月4日発行
改訂第5版第1刷 2003年8月15日発行
Web版第1刷 2004年2月26日発行
執筆・編集 dqmaniac・MS-06
デザイン・本文レイアウト 井戸中蛙
発行 極限攻略研究会
本書の著作権は執筆陣に帰属します。執筆陣は、この攻略ガイドを利用したために起こった損害については一切の責を負いません。御意見、御感想などございましたら下記に連絡下さい。
E-mail: dqmaniac[あっとまぁく]yahoo.co.jp
Homepage URL: http://www.geocities.jp/dqmaniac/