大倉〜蛭ヶ岳日帰り(3)



●概要

・大倉発着
・単独
・丹沢塔ノ岳(1491m)、丹澤山(1567m)、蛭ヶ岳(1673m)に登頂
・以上を日帰りで敢行

●動機、準備、感想

蛭ヶ岳登山の動機
蛭ヶ岳登山の準備
大倉〜丹沢塔ノ岳〜丹澤山〜蛭ヶ岳
蛭ヶ岳登山の感想


蛭ヶ岳登山の動機

2019年に入り、シーズン初の登山として、昨年8月の
由布岳+鶴見岳登山以来なまりまくった肉体を覚醒させようと考えた。当初は5月初に敢行しようと検討していた。だが、仕事や育児との調整に時間を要したため、約1カ月遅れでの決行となった。都合の良いことに連続休暇を取得でき、天候の良い日、しかも平日を選択できたのが非常に大きかった。

丹沢塔ノ岳には過去に11回登った。このうち大倉尾根の登山は10回、下山は9回経験している。蛭ヶ岳への日帰り登山も2回実施した。従って、既にルートをある程度知っているという安心感は確かにあった。一方で、10カ月も登山をサボった状況だったため、無理をするつもりは全く無かった。塔ノ岳と丹澤山で天候や体調を勘案し、蛭ヶ岳に挑むか否か判断するつもりだった。

また、梅雨の時期はなるべく避けたかった。ぬかるみを理由に蛭ヶ岳挑戦を諦める事態が予想されたためだ。だが、晴れ時々曇り、降水確率10%以下、下界の気温は26度まで上昇するとの予報を見て、決行した。


蛭ヶ岳登山の準備

基本的には、
2014.5.3の挑戦をベースとした計画を立案した。確かに、10カ月もサボったことによる筋力低下が原因で速度が低下するという懸念はあった。だが、ランニングで鍛えているため登りは問題無いと判断し、前回よりもゆとりを持ったスケジュールとはしなかった。当日は、前回の実績タイムのみを持参し、参考にした。

また、以前とは違う最寄り駅から始発に乗車することで、渋沢6:48発の始発バスに間に合わせた。即ち、ゆっくり歩いた場合でも日没までに余裕を持って下山できるようにした。さらに、塔ノ岳や丹澤山に予定通りに到着できなかった場合や、天候が急変した場合、そして膝に痛みを感じた場合には、蛭ヶ岳を諦めて下山する予定とした。

今回は真夏の暑さの中を登るわけではないため、水や電解質は抑え目にした。即ち、水2.5リットル、ウィダー類3個である。これに限らず、荷物を最小限とすることにも気を配った。下山時の膝へのダメージを可能な限り軽減するためだ。また、ランニングタイツ下を着用し、膝サポーターの代わりとした。


2019.6.13(Thu)

大倉〜丹沢塔ノ岳〜丹澤山〜蛭ヶ岳

●登山口到着まで

自宅最寄駅から始発に乗り、電車とバスを乗り継いで7:00には大倉バス停に到達した。この時間帯では、行程のすべての区間で悠々座ることができた。電車内の時間は基本的に睡眠に充て、無駄な消耗を防いだ。

●登り:予定と実績

20132017実績高度場所備考
7:357:077:09300m大倉バス停発 
7:537:257:27 観音茶屋通過
8:067:387:40610m見晴茶屋通過(少し先で水補給)
8:318:008:02900m駒止茶屋通過
8:478:168:16960m堀山の家休憩3分
9:168:438:471300m花立山荘通過
9:308:538:571360m金冷シ通過
9:459:059:081491m塔ノ岳休憩3分
-9:269:291461m日高通過
10:359:519:521567m丹澤山休憩4分
11:06-10:18 不動の峰休憩所通過
11:31-10:39 鬼が岩休憩2分
11:54-10:581673m蛭ヶ岳休憩24分。昼食、写真撮影など

※2013とは、2013.8.2の蛭ヶ岳挑戦時のデータを指す。
※2017とは、2017.4.16の丹澤山+鍋割山挑戦時のデータを指す。
※実績時間は腕時計で計測。デジカメのファイル作成時間も参考とした。
※高度は国土地理院の地図の目視による概算。

●登り

腕や顔、首、耳の後ろ等に日焼け止めを塗り、軽く準備運動をして、さくさくっと出発。天候は快晴であるため、上は速乾性Tシャツ1枚のみである。下はランニングタイツ+短パンとした。その速乾性や伸縮性は2年前に体感済みだ。また、目は雪山用サングラス(通常の眼鏡の上に装着するタイプ)、頭はランニングキャップで防御する。

大倉付近。よく晴れている見晴茶屋の手前。呼吸を整えつつサクサク通過

ランニングタイツの効果か、それともここ4年近く継続してきたランニングの効果か、足取りは軽い。オーバーペースに陥らないように注意しつつ、軽快に登っていく。観音茶屋、見晴茶屋、駒止茶屋はいつものように通過した。見晴茶屋の少し先で、給水で1分休憩したのみだ。堀山の家で最初の休憩を入れた。ここまで1時間07分であり、前回よりも2分速い。大休憩を入れる必要性を感じなかったため、タイムのメモと水分補給を済ませたのみですぐに出発した。塔ノ岳まで休憩1回で登りきる場合、どこで休憩するかは試行錯誤の余地がある。

今回は平日であり、前回と違ってトレイルランナーに後ろにつかれることは無かった。また、人を抜くことも少なかった。このため、自分のペースを守って登ることができた。ガレ場を突破し、階段を登りきり、視界が開けてきてもまだ足の動きは軽快だ。花立山荘に向かう「天まで続く」と形容される階段でも、決して楽な道のりではなかったものの、さほどペースを落とすことなく登りきった。

階段も淡々と天まで続く階段。止まらずに

花立山荘でも休憩を入れず、さくっと通過した。前回と違ってトレイルランナー相手に頑張ることが無かった分だけ遅くなっており、塔ノ岳まで2時間を切るのが微妙になってきたためだ。その後も、平地に近いところで呼吸を整えつつ、階段やガレ場では乳酸が蓄積しない程度のペースを維持していく。その結果、最後まで軽快な足取りを保つことができ、塔ノ岳まで1時間59分で到達した。前回に続いて二度目の2時間切りだ。

塔ノ岳に登頂。富士山は雲の陰に休憩もそこそこに先に進む

塔ノ岳までの登りで抜いた人数は29人。抜かれたことは無かった。平日を選択し、かつ始発バスに乗車したことで、混雑を回避できた。前回並みにタイムが良かったのは、抜いた人数が半減し、消耗が少なかったことも要因だと思う。なお、ここまでに水0.3リットル、ウィダー類0.8個を消費した。

天候も体調も良い。迷うことなく、次の目標である丹澤山に向かう。休憩も3分で充分だ。塔ノ岳山頂には既に数名の登山者がいたが、丹澤山に向かう道に入ると人の気配が一気に減った。

塔ノ岳から先は、しばらくの間は下りが続く。膝に負担がかからないようにクッションを使って下っていく。この時点でも視界は比較的良く、丹澤山までの道のりや山容、山小屋らしい建物、まだ雪を冠している富士山まではっきりと見えた。要所で写真を撮影しつつ、淡々と進み続けた。

丹澤山に向かうのもこれで五度目であるため、どこがどれほど厳しいか、ルートの概要が分かっていたのがプラスに作用した。数箇所に存在するやや急な登りにも足を止めることなく、軽快に登りきった。

丹澤山は常にはっきり見えていた丹澤山まで2時間43分

丹澤山までの行程も快調そのもので、前回記録を1分上回る2時間43分で到達した。二度目の3時間切りである。休憩を最小限に抑えたことで、前回の自分を逆転できた。

丹澤山山頂にも既に1名の登山者が居た。ウィダーを摂取しつつ、水分を補給しておく。ここまで水0.4リットル、ウィダー類1.2個を消費した。

この時点でもバテはほとんど無く、「まだまだ行ける!」という感触だった。迷うことなく、蛭ヶ岳に向かう。今回はここからが違った。

蛭ヶ岳へ。まずは手前の不動の峰が目標前回までキツかったこの登りも軽快にクリア

不動の峰休憩所までの登りが厳しいことは、前回までの経験と、前回導入した地図読みにより分かっていた。だが、足取りは軽快そのものだ。ややペースは抑えたものの、登りの途中で立ち止まって呼吸を整えることは無かった。不動の峰休憩所、不動の峰を横目で見つつ、鬼が岩で水飲み休憩を2分取ったのみでどんどん先に進んだ。目標の蛭ヶ岳がみるみるうちに近づいてきたため、モチベーションも上昇し続けた。鬼が岩から先では、鎖場が登場した。とはいえ、鎖を持たないと通過できない場所は無かった。バランスを崩さないように注意しながら、慎重に下っていった。

不動の峰の少し先。蛭ヶ岳が見えた!蛭ヶ岳がどんどん近づき、テンション爆上げ

最後は蛭ヶ岳まで一貫した登りとなる。この区間でようやく太ももに疲労を感じた。写真撮影と称して何度か立ち止まったが、そう長い間ではなかった。ランニングの効果と、ランニングタイツの効果を実感しつつ、淡々と登り続けた。

鬼が岩鬼が岩を下から見た図

そして10:58、蛭ヶ岳(1673m)に到着した。山頂には数名の登山者がいた。塔ノ岳を境に人が激減したのは確かで、塔ノ岳以降で抜いたのは2人、抜かれたことは無かった。もちろん、全員が大倉からの日帰りということはないだろう。塩水橋等の他の登山口から登ってきた人や、山小屋を利用して1泊2日かそれ以上をかけて到達した人もいるはずだ。

蛭ヶ岳へ、最後の登り5年ぶりの蛭ヶ岳登頂

登山靴のつま先付近(親指付け根の出っ張ったあたり)が靴底からまともに衝撃を受けて早い段階で痛み始めた。登りは問題ないが、下りが厳しい。下山時の困難が想定された。とはいえ、水が減った分だけ荷物の重量が減るため、だましだまし歩けば何とかなるだろう。

大倉から蛭ヶ岳まで、計3時間49分で到達した。2013.8.2の記録を一気に30分更新し、4時間を切った!

5年前には無かった「ひるカレー」の幟

山頂の蛭ヶ岳山荘で、待望のカップラーメン! いつものように、スープを含め完食した。何と写真を撮影する暇も無く、速攻で胃袋にすっ飛んでいった。なお、ここまでで水0.6リットル、ウィダー類1.2個を消費した。残りは水1.9リットル、ウィダー1.8個。地図を見る限りガチな登りはもう無いので、何とかなるだろう。

山頂の蛭ヶ岳山荘で、先着してひるカレーを食していた人と少し会話した。北側から入山し、蛭ヶ岳経由で丹澤山まで行って戻ってくるとのことだった。大倉から4時間を切って到達したことを話すと驚いていたようだった。何かデジャヴを感じた。そういえば2013.8.2の挑戦では筆者が驚く側だった。

●下り:予定と実績

20132014実績高度場所備考
12:5212:0611:221673m蛭ヶ岳発 
13:0712:2211:36 鬼が岩通過
13:2912:4511:57 不動の峰休憩所通過
13:5313:1212:181567m丹澤山休憩3分
--12:431461m日高通過
14:4113:5913:001491m塔ノ岳休憩3分
14:5814:1513:131360m金冷シ通過
15:0614:2713:211300m花立山荘通過
15:3214:5313:44960m堀山の家休憩3分
15:4615:0913:59900m駒止茶屋通過
16:0915:2914:15610m見晴茶屋通過
16:2315:4714:26 観音茶屋通過
16:4016:0514:42300m大倉バス停 

※2013とは、2013.8.2の蛭ヶ岳挑戦時のデータを指す。
※2014とは、2014.5.3の蛭ヶ岳挑戦時のデータを指す。
※日没は19:00頃

●下り

蛭ヶ岳山荘で会話した人に遅れること10分、筆者も下山を開始した。下山に使う筋肉はここ10カ月鍛えていない。力尽きる前に、ヤバい場所を突破する必要があった。それに、西の方から灰色の雲が大量に迫ってきており、早め早めの行動を心掛けた。

下山開始。雲が増えてきたので早めに鬼が岩手前。さくさくっと通過

右膝の違和感は登りの丹澤山付近で既にあった。下りでは本格的な痛みに変わりつつあったが、行動速度に支障をきたすほどではなかった。膝のクッションを効果的に使い、衝撃を和らげつつも、階段も平地も速度をさほど落とさずに下山を遂行した。

一方、登りでの消耗が少なかったため、下山でも前回のように登り返しでへばる事態は減った。また、ここ5年で明らかに木道の整備率が上がった。ぬかるみや歩きにくい場所にピンポイントで設置されているため、無駄な消耗が激減した。

ここ5年で木道が増え、歩きやすい不動の峰を通過。早くも丹澤山が見えた

丹澤山の手前。下りでは絶景

丹澤山まではトータルで見れば100m以上も高度を下げるため、往路ほどの時間がかかるはずもない。蛭ヶ岳山荘で会話した人を不動の峰の手前で抜き去りつつ、56分で丹澤山まで戻ってきた。この時点でも大休憩の必要性は感じなかったため、メモと給水だけ済ませてさくさくっと出発する。

丹澤山を通過。雲がいよいよヤバいフキらしき群生。そしてここにも木道が

ぬかるむ場所には木道が塔ノ岳が見えた!

前々回バテた「復路の塔ノ岳への登り返し」ではバテずに済んだ。階段の途中でやや減速したものの、止まることはなかった。塔ノ岳に戻った時点で13:00。前回より1時間近く早い。とはいえ、この先の大倉尾根の下山が一番キツいのだ。ここまで水0.9リットル、ウィダー類2.0個を消費した。

塔ノ岳からの下山。まず、ボーッとしていたらいきなり方向を間違えた。あるはずの階段が無く、まったりとした砂利道が続いている。これってヤビツ峠に向かう道じゃなかったっけ? と気付いて慌てて戻る。2分のロスで済んで良かった。

塔ノ岳からの下山は、今回のメインテーマの一つだ。行動開始から7時間経過前に難所を突破する方針で、バカ尾根をひたすら下る。ランニングタイツの効果が発揮されたのはここから先だった。それなりに疲労が蓄積しているはずなのに、脚の動きは快調そのものだ。右膝の違和感およびつま先付近の痛みに耐えつつ、ペースを抑え、膝のクッションで衝撃を軽減しつつ下っていく。金冷シに続いて花立山荘も通過し、堀山の家でようやく小休憩を入れた。脚の疲労が少ないため、休憩する必要が無い。結局、塔ノ岳から先の休憩はここだけだった。

堀山の家〜駒止茶屋の区間はほぼ平地なので、束の間のくつろぎが得られる。

13:59に駒止茶屋到着。なかなか快調だ。15:22どころか、一本前の14:52のバスに間に合う可能性が出てきた。但しトイレや靴洗いの時間は確保したい。そこで、休憩を入れずに進み続けた。とはいえ、ここまできて怪我をしたくはなかったため、膝や足の親指へのダメージを最小限に抑えながら、下山を続けた。

駒止茶屋以降は再び、階段やガレ場の下りとなる。但し階段の段差が低くなるし、ガレ場と言っても岩下りに近いところは無い。右膝の違和感はますます強くなってきたが、痛み始めることは無かった。ランニングタイツのお陰で、何とか耐えつつ下山した。毎回痛めていた足の親指に関しても、今回は靴を替えたためかノーダメージで済んだ。

雨が降る前にゴール!

そして塔ノ岳→大倉の下山を1時間42分で完了。ここだけで2013年の記録を17分更新した。下り全体では3時間20分で、2013年の記録を28分更新だ。塔ノ岳までで4人、その先で29人抜いた。抜かれたのは、観音茶屋から先のトレイルランナー1人だけだ。やはり平日は人が少なく、快適だ。また、大倉まで水1.1リットル、ウィダー類3個を消費した。水は1.4リットル余った。帰宅途中の電車で飲んだ分を合わせても1.3リットル残っていた。前回ほど暑くなかったためだろう。もっとも、給水不足だった可能性もある。このくらいの予備を持っておくことは必要だろう。

●帰宅まで

大倉バス停到着が14:42。既に14:52発のバスが到着していた。約半日ぶりのトイレを済ませ、手と腕と顔と靴を洗い、ある程度サッパリしてからバスに乗車した。夕食は渋沢駅付近でまた焼肉でも喰おうかなと考えていたが、15時台では早すぎる。結局、予定より3時間早く帰宅し、自宅で夕食を貪り喰った。


蛭ヶ岳登山の感想

最後に今回の収穫と反省をまとめて記しておく。

●今回の収穫

当初予定を大きく上回るペースで、蛭ヶ岳まで登り、そして下ってきた。今年初の登山であり、体がナマっていた割には、健闘したと言えるだろう。古傷の右膝の痛みも再発しなかった。特に下山の負荷を抑えたためだろう。また、毎日実行している膝トレーニングの効果であろう。但し、次回に向けて一層の膝トレーニングを積むとともに、登山・下山自体のトレーニングを継続する必要がある。

大倉から蛭ヶ岳まで、登山を始めてから11年間、ずっと4時間を切れなかった。なぜ今回はあっさりと切れたのか。決して楽な道のりではなかったが、特に花立山荘までの「天まで続く階段」と、不動の峰への登り、そして蛭ヶ岳への最後の登りという本来一番苦しいところで脚への疲労が極めて少なかった。

要因は幾つか考えられる。

(1) 平日を選択した。また、渋沢駅6:48発の始発バスに間に合わせた。その結果、登山道があり得ないほど空いていた。

(2) 4年近く地道に積み重ねたランニングの効果も間違いなくあるだろう。

(3) 休憩の極小化。塔ノ岳まで2時間を切るペースで行くなら、休憩は1回で充分だ。今回は堀山の家で3分休憩したのみだった。蛭ヶ岳まで4時間を切るペースで行くなら、これに加えて塔ノ岳、丹澤山の計3箇所で充分だ。また、今回は各休憩の時間も減らした。塔ノ岳、丹澤山での大休憩を小休憩に変更した。

……だが、これだけでは下山も速かった理由の説明がつかない。そこで考えらえるのが

(4) 木道整備率の増加。滑りやすいところやぬかるみ等を回避でき、無駄な消耗を防ぐことができた。

(5) ランニングタイツ下を装備していたこと。膝を中心とする脚全体への無理な動きを抑制し、怪我や故障を防ぎつつ効率良く登山・下山を進める機能は間違いなくあると思う。但し、今回は暑い季節だったため、ランニングタイツ上は装備しなかった。

日焼け止め+サングラス+ランニングキャップで日焼けによる消耗も抑えた。曇っていた時間が多かったとはいえ、これらの対策無しに臨んだ場合は凄まじく焼けたことだろう。

水分と電解質の補給に関しては、ほぼ目論見通りだった。登りでは水0.6リットル、ウィダー類1.2個を消費した。蛭ヶ岳山荘で注文したカップヌードルも、当然のようにスープ含め完食だった。下りでは水0.5リットル、ウィダー類1.8個を消費した。結果的に、水1.4リットルを残しての下山だった。もっとも、これに関しては天候も味方した。快晴ではあったが、気温はさほど高くなく、快適な山行ができた。特に下山時は雲が多く、体力の消耗を抑えることができた。

丹沢は財布に優しいという点も良い。交通費は2080円(電車、バス含む)、昼食はカップヌードル500円、行動食はウィダー類3個で計500円弱。ペットボトル入りの水は、以前から家に保管していた0.5リットル×1本と、2リットル69円の「熊野古道の水」を利用した。後者はザックの中に入れておき、前者を飲み切ったら随時移し替えていた。費用は合計約3000円に抑え込んだ。

●今回の反省

筋肉痛はふくらはぎ・すね・太ももに来た。特にふくらはぎが重症で、2日後がピークで、5日後まで続いた。10カ月もの長期にわたり登山をサボった報いだろう。

●総括と今後

今年は8月上旬に利尻岳登山を予定している。その準備として、7月中旬を目処に、もう一度別の山で訓練したい。なるべく平日に休暇を取得する方向で。調整が困難な場合は、ランニングの継続をもって訓練に充てる。

また、丹沢は東京からアクセスしやすいため、今後もたびたび登ることだろう。少し調べた限りでは、蛭ヶ岳から檜洞丸までの往復を加えて大倉から日帰りで往復するという凄まじいルートもあるらしい。さらにトレーニングを重ねた上で、天候と体調に恵まれれば是非とも挑戦してみたい。


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