以下の記述は、iPhone 4S、iOS6.1.2〜6.1.3上で動作するアプリ「FLICK OF THE DEAD」に関するものである。他のハード、他のOSでは試していない。
FODでは、高速フリック時に不認識・誤認識が頻発する。ミスの9割以上は不認識・誤認識が原因で発生する。特に、打鍵速度が速くなるとゲームの処理が追いつかず、不認識・誤認識の確率が幾何級数的に増加する。つまり、結果的に高速入力を認識しないという、タイピングゲームとしてあるまじき仕様となっている。その結果、打ったつもりなのに打てていないという事故が頻繁に発生し、それによりマジシャン戦や正確性ドリルの攻略が極めて困難となる。シナリオモードのスコアアタックでも、後半の章で正確性100%の獲得は至難だ。
特に発生率が高いのは、打鍵する頻度が高い左下キーだ。例えば「だいじょうぶだいじょうぶ」のように、2打鍵以上の文字が連なるワードでは特に深刻だ。例えば、「し+左下」を打っても画面上の「じ」が消えない。この時、「じ」が認識されているケースとされていないケースがある。前者の場合、左下を打つとミス判定になる。また、「よ」を打つと「じ」が消える。ところが、さらに左下を打っても「ょ」は消えない。「ょ」を消すためには、左下が認識されるまでひたすら連打しなくてはならない。打っても打っても進まない。これでは打鍵速度もガタ落ちだ。後者の場合、少し時間を置いて左下を打つと先に進む。だが、「よ」を打つとミス判定になる。マジシャン戦なら即ダメージだ。対策として、プレイ前に他のアプリを全部終了させることと、使用頻度の低いアプリを徹底してアンインストールすることは必須だ。また、アプリが鈍重になった時は、故意に速度を落として1文字ずつ確実に確定させる。遅らせることでリスクが出るが、ミスによるタイムロスよりは遥かにマシである。
次に、右手人差し指のみで打鍵する場合、「い」「う」「ち」「み」の誤認識率は非常に高い。対策としては、スワイプの動きをなるべく大きくするしかない。小さい動きでは、例えば「い」が「お」と認識されるリスクが非常に高い。
メニュー上の名前 | 初期状態 | 内容 |
---|---|---|
Scenario mode | 1〜2章 | AC版のストーリーモードに相当。一部の仕様が変更されている。 |
Drill mode | × | 計9種類のドリル |
Boss mode | × | 計6種類のボスとの対戦が可能 |
Options | ○ | 各種設定 |
Rankings | ○ | Scenario/Drill/Boss各モードのランキング |
Achievements | ○ | 達成項目の確認(章クリアのみ) |
モード | 価格 | 割引価格 | 割引条件 |
---|---|---|---|
Scenario mode 1〜2章 | 85円 | 85円 | − |
Scenario mode 3〜6章 | 450円 | 350円 | 2章をRank Sでクリア(※1) |
Drill mode | 170円 | 0円 | セガのアプリをインストールしてFODポイント(?)を300貯める(※2) |
Boss mode | 170円 | 170円 | − |
合計 | 875円 | 605円 | − |
※1. 他の章をRank Sでクリアしても割引イベントは発生しない。
※2. Drill modeアンロック後に当該アプリをアンインストールしても良い。
文字 | 入力方法 |
---|---|
、 | 右下 |
。 | 右下→左 |
? | 右下→上 |
! | 右下→右 |
を | 下→左 |
ん | 下→上 |
ー | 下→右 |
小文字 | 原音+左下1回 |
ヴ | 「う」+左下2回 |
づ | 「つ」+左下2回 |
他の濁音 | 原音+左下1回 |
半濁音 | 原音+左下2回 |
※他の特殊文字(¥%「」・等)は出ない。
※小文字とは、「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」を指す。
※連打が必要な「ヴ」「づ」「半濁音」が鬼門。
Escに相当するキーが無い。従って、ミスしてもEscして打ち直すことができず、入力速度(ひいてはRank)低下を甘受しつつ打ち切るしかない。逆に言えば、正確性を上げることがスコアを伸ばすための必須条件だ。さらに、「Escしてターゲッティング変更」というテクニックも通用しない。攻撃の速いゾンビや1文字、すぐに消えるアイテム等の位置を覚えることも必須条件だ。
パスワードはなくなった。これにより、WORDBOX攻略の楽しみもなくなった。
基本的に、スマホを机上に置き、右手人差し指で入力する。左下キー(濁点、半濁点、小文字打鍵時)のみ左手人差し指で入力する。これは、役割分担した方が明らかに速く打てるためである。また、左手の余った指(親指と中指)でスマホを固定する。
今後はさらに指の役割分担を進めたい。その方が速度が上がると思う。例えば「なま」は中→人と打つ。あるいは、左手の分担範囲を増やすのも一案だ。特に「い」「う」「ち」「み」等は右手だとホームポジションから遠く、誤認識が頻繁に発生するためだ。
また、筆者はタッチタイプではない。画面上部を見て打つべきワードを暗記し、次に画面下部のみ見て打っている。ミス音が聞こえたら瞬時に画面上部を確認し、打鍵を組み立て直す。これにより、特にドリルモードの入力速度★★★や正確性★★★で、優先すべきゾンビの判別が難しくなる。さらに伸ばすには、タッチタイプをマスターすべきか。
項目 | 設定内容 | 初期設定 |
---|---|---|
シナリオモード難易度 | ★, ★★, ★★★ | ★ |
コンティニュー制限 | 0, 3, 5, なし | 5 |
ライフ上限値 | 1, 3, 5, 9 | 5 |
BGM&SE | ON, OFF | ON |
最も頻繁に変更するのはシナリオモード難易度か。初心者のうちは★、Scenario modeで記録を追求するようになったら★★★に設定するのが最適である。なお、この設定はBoss modeにも影響する。
コンティニュー制限は、仕様調査時を除き、3回に設定している。基本的に、コンティニューするとスコアが伸びないためだ。また、TODと違って、コンティニューしても難易度は低下しない。そもそも、コンティニューするということは、その地点で求められるレベルに到達していないということである。無理に先に進むよりも、入力速度・正確性・反射神経を向上させたり、ゾンビの攻撃順序を把握したりする方が建設的だと考えている。なお、コンティニュー制限はシナリオモードにのみ反映される。
ライフ上限値は、実際には初期ライフ数の設定である。5個以下に設定しても、ゲージ回復やライフ獲得により、最大9個まで増える。但しコンティニューした場合、直後のライフ数はライフ上限値で設定した数となる。初心者のうちは9個に設定しておくのが無難だ。慣れてきたら5個、3個と徐々に減らしたい。一方、スコア稼ぎを狙うなら9個に設定しておくべきだ。なお、ライフ上限値はシナリオモードにのみ反映される。
名称 | ランキング対象 | 掲載順位 |
---|---|---|
シナリオモード総合ランキング | 最終スコア | 1〜25位 |
シナリオモード各章ランキング | 1〜6章スコア | 1〜25位 |
ドリルモードランキング | 計3モードのスコア/タイム | 1〜25位 |
ボスモードランキング | 計6モードのタイム | 1〜25位 |
※同じスコア/タイムの場合は達成日時の古い方が上位となる。同順位にはならない。
AC版TODやDC版TODと異なり、すべてネットランキングである。自己ランキングを保存したい場合や、難易度ごとのランキングを保存したい場合は、自分でメモするしかない。
筆者は2013年3月〜8月に半年間、継続的にFODを打ち込み、一定の成果(シナリオモード総合1位、16種目中11種目単独1位、各モードの仕様解析)を挙げるに至った。しかし、依然として以下の課題が残されている。これらの課題を解決するには、フリック入力の実力(入力速度・正確性・反射神経)を向上させるとともに、ハードウェアやソフトウェアの更新を待ち、不認識・誤認識問題を根本的に解決することが不可欠である。
・2章で、Rank SSSのボーダーを確定させる(予想:4500点)。難易度★★★、正確性100%、全Sに加えて、260文字/分が必要だ。
・4章で、Rank SSSのボーダーを確定させる(予想:3500点)。まずは3400点台を狙う。難易度★★★、ネギ&ペンダント取得、正確性100%は必須で、加えてRank Sを増加させる。雑魚戦でRank S30個獲得は基本だ。ボス戦でS6個A6個として、180文字/分で突破すれば3400に届く。次に3500点台を狙う。今度は全Sに加えて、220文字/分が必須となる。
・4章の正確性計算時、ボスの文字数がカウント対象外か否かを再確認する。具体的には、雑魚戦をノーミスで突破後、ボス戦で故意にCONTINUEする。さらに、ボス戦で3ミスする。ボスの文字数がカウント対象外であれば、正確性計算時の分母が0になるため、正確性の値がおかしくなるはずである。また、最後の雑魚で故意にCONTINUEし、ボス戦で3ミスした場合、正確性は78%、80%、81%、82%のいずれかになるはずである。
・1章で、3000点の大台に乗せる。入力速度360文字/分を叩き出す必要がある。
・3章で、3900点台を出す。このため、スコアアップの案を試す。即ち、タワーで10回稼ぎ、3章全体で47ワード撃破する。具体的には、1章で5コンボ、3章「魚×7」の直後で42コンボ、タワー直前で78コンボに調整する。このためには、序盤で3文字×3撃破後に斧を3個打つ。この時4個打てば、No.18(魚×2)でバグが発生しても問題ない。以後の魚や斧には基本的に喰らわずに進む。例外は、ペンダント(200点)の2つ後の斧投げ雑魚×2のみ。ここは「下→3番目の斧→上」と打ち、ダメージを1発に抑えつつ雑魚を2体とも撃破する。タワー戦では開幕で故意に誤答を選択し、10回稼ぐ。なお、序盤で3文字×3撃破後に斧を4個打った場合は、タワー直前に79コンボとなる。すると、タワー開幕で誤答を選択した際に喰らうのが早いか、ゲージ回復が早いかのギャンブルとなる。筆者の経験では、一瞬ライフが減った後に加算されたことがある。但し、ライフ9個の時に同様の結果になるかは未確認である。
・難易度★/★★/★★★で、5章を更新する。正確性100%・アイテム全取得は必須。右ガレージで「下→斧→上」と打ち、ダメージを1発に抑えつつ雑魚を2体とも撃破する。ここで斧の分のコンボが1増えるため、マジシャン後半で12回目の稼ぎが決まる可能性がある。正確には、最後のゲージ回復が早いか、それとも高速3連失敗によるダメージ(つまりGAME OVER)が早いかのギャンブルとなる。3章タワー戦と違って、2個目の火球を打った後3個目に喰らうまでに時間があるので、ゲージ回復の方が早いと予測される。なお、特にマジシャン後半で、ライフ9個からゲージ回復してライフを無駄にしないように要注意である。
・難易度★★で、総合スコアを22000点台に乗せる。各章の精度を上げ、取りこぼしを減らす。後半の章で不認識・誤認識が発生しないという大前提があるため、本格的な更新狙いはハードウェア・ソフトウェアのアップデート後か。
・難易度★★★で、総合スコアを23000点台に乗せる。こちらは5・6章のノーコンティニュークリアを安定させることが大前提となる。稼ぎがうまくいけば、難易度★★よりも数百点は多く稼げるはずだ。
・正確性で、「ミゴト〜」のボーダーを確定させる(予想:36体)。難易度★★が最もやりやすいか。但し、不認識・誤認識問題が解決されれば、難易度★★★で狙う手もある。
・反射神経★★★で、カンスト値が101以上か否かを確認する。まずは40体を目指す。先は長いが、一歩一歩進むしかない。
・入力速度★★★で、速度260文字/分、タイム30秒切りを目指す。
・入力速度★★で、35秒切りを目指す。入力速度が明確に上がった時に再挑戦するのが効率的と考える。
・正確性★★★で、まず30体を目指す。入力速度が明確に上がった時に再挑戦するのが効率的と考える。
・EMPEROR★/★★で、「ミゴト〜」のボーダーを確定させる(予想:1分55秒)。1分54秒台で「ミゴト〜」、1分58秒台で「選ばれ〜」を確認済みなので、後は1分55秒台を出せば良い。そのためには、鉄球4同時が11回以上来て、かつノーダメージで撃破することがほぼ必須となる。狙って出すのは難しいので、ノーダメージクリアを安定させつつ、試行回数を増やす。
・JUDGMENT★/★★で、「ミゴト〜」のボーダーを確定させる(予想:1分00秒)。1分01秒台で「選ばれ〜」を確認済みなので、後は1分00秒台、0分59秒台を順次出せば良い。とはいえ、現在の実力では余程のワード運に恵まれない限り困難である。実力が明確に上がった時に、試行回数を増やすしかないだろう。
・TOWERで、「通常、血のつながっているのは誰?」の正答で「故郷の父母」の出現を確認する。他の正答・誤答の出現はすべて確認済み。
・STRENGTHで、55秒を切る。打鍵数そしてスワイプ数の少ないワードに恵まれる必要がある。実力が明確に上がった時に、試行回数を増やすしかないだろう。