前半の章は、もはや勝負にならない。3章では正確性100%を出すつもりだったが、ミスした時点で勝負あり。だが、4章以降は状況が変わっていく。長文派の筆者の本領発揮だ。加えて、4章は土星語&ストレングス、5章は長文一本勝負&マジシャンという稼ぎどころでしっかり稼ぎ、勝利! マジシャン前半ではTO-YAさんをコンティニューに追い込むというおまけまでついた。だが、同じようでも6章は勝てない。短文多すぎ! タワーやMISSION2でそこそこ稼いだが、エンペラー戦で再び突き放されて勝負あり。ちなみに、6章ではタワーでTO-YAさんが自爆しまくるなどして、2回ほどコンティニュー。それでも最終スコアでは惜敗だった。
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この頃ふちけんさん登場。ふちけんさんと言えばルパンの鬼である。よって早速ルパン対戦。まずは指慣らし程度に、難易度NORMALで。ちなみに筆者は難易度NORMALではまず打たない。ぬるすぎて打つ気もしないからだ。だが対戦ではなぜかNORMALが主流だ。ライフを温存したい気持ちは分かるが……タイパーならHARDでやろうぜ!
ふちけんさんは確かに正確性と状況判断が素晴らしい。コンボを的確につなぎつつ、落穂拾い戦術を駆使してワードを取っていく。3体出てきた時に2体取られたことが何度かあった。また、5・7面はワードを暗記している方が圧倒的に有利ということもあり、ワード数では完全に負けていた。だが、1・2・4・9面できっちりコンボをつないでスコアを稼いだ筆者が、最終スコアでは上回った。
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昼食前にシンイチさんと2戦目。今度は筆者が1P側、シンイチさんが2P側で。前半の章は正確性、後半の章は安定感を重視して勝利を重ねていく。マジシャン前半を抜けたところでライフが5個と4個。エンペラー前で3個ずつ。当然、ノーコンティニュークリアを狙うが……6章エンペラーで3発食らい、同時にコンティニュー。無念。2人で1コイン、行けると思ったのにっ!
dqmaniac | シンイチ | |
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1章 | 3329(98%) | 3095(92%) |
2章 | 5404(99%) | 4327(89%) |
3章 | 4204(98%) | 3811(92%) |
4章 | 3684(93%) | 3078(97%) |
5章 | 5535(98%) | 3831(89%) |
6章 | 5823(--%) | 4294(--%) |
評価 | 正B他A | 正D特B他A |
年俸 | 12億1110万円 | 3億1821万円 |
その後CLUB SEGAに戻り、かな入力でスコアアタックを披露。やはり見られているとプレッシャーがかかるが、気分の高揚もある。6章前半で62コンボ、後半で52コンボつないではみ出し回復は計4回。MISSION1は事前1ダメージで7体撃破。エンペラー戦では高速4連スカシを1回決め、剣モードは4回撃破。第2形態で余裕があればストレングスモード&タワーモード待ちをやるつもりだったが、ポコポコと3発も立て続けに食らったので、後は流してクリア。結局スコアは8402で、Pocariさんの記録にわずかに及ばず4位。この時点でランキングの1・2・4・5・6位を占めた。8位が沙羅菜さんの7410だから、この3日間でランキングのボーダーが1700点も上昇した。なお、ネームエントリー時の職業は「タイピングファイター」にしたが、「エキスパート」でも良かったかもしれない。次からそうしよう。
次にシンイチさんが1コインクリアに挑戦。TOD2004のノーコンティニュークリアは経験済みということであり、かなりの確率で達成可能と見ていた。マジシャン前半でライフ2個というピンチに陥ったが、5章ボーナスとゲージ回復で4個に戻したので、後は問題なし。1コインクリア達成おめでとうございます。1コインクリアの殿堂に掲載させていただきました。
次、TO-YAさん、シンイチさんとルパン連戦。やはりルパンは難易度HARDだよな? 本当は1面から順番にやるべきだが、ここはノーコンティニュークリアを狙うべく順番を変更した。要するに6・7・8面の前にはライフを100付近にしておくのだ。そして難易度HARDでは、5・6・7面のワードに慣れている筆者の優位は動かない。例えば5面では相手が先頭のワードを打っている間に筆者は2番目と3番目を打ち切ってしまう。7面は百人一首のようなもので、1文字見えた時点で正解が見えたことも何度かあった。
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その後はTOD連戦。まずはふちけんさんと全章対戦をやって全勝。この対戦では正確性を重視しつつ可能な限りワードを奪うという、二律背反する条件を両方満たす方針で。5章でコンティニューに追い込み、かつ筆者は平均正確性98%以上をキープしてこの日初めての全A評価。次にTO-YAさんと再戦し、何と1・3・4・5章勝利! 1章では正確性100%を叩き出して勝利。3章では100%狙いこそ失敗したが、TO-YAさんが正確性を無視して乱打で来てくれたのでかえって助かった。正確性ボーナスで稼いで勝利。4・5章の戦略は午前中の対戦と同じ。しかし4章は土星語で稼ぎまくったのにもかかわらず、その後正確性が落ちたため薄氷の勝利だった。
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シンイチ | dqmaniac | |
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1章 | 2876(95%) | 3402(98%) |
2章 | 4233(93%) | 5263(97%) |
3章 | 3689(89%) | 3692(94%) |
4章 | 2662(88%) | 4581(98%) |
5章 | 3767(90%) | 5482(98%) |
6章 | 4814(--%) | 5988(--%) |
評価 | 正C他A | 正B他A |
年俸 | 6億3278万円 | 11億2146万円 |
沙羅菜さんとはルパンでかな→ローマ字と対戦。かなは接待プレイ、ローマ字は対戦だったが、難易度NORMALでは死にようがない。8面で自爆技を使われたら多少はヤバイくらいか。ローマ字では正確性とワード慣れがほぼ互角だが(筆者はNORMALでほとんど打たないのでワードを覚えていない)、反射神経と動体視力で上回っており、負けはない。
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沙羅菜さんはカラオケ終了後に帰宅し、残った面子はTO-YAさん宅へ。それにしても、東プレRealforce4台を並べた対戦環境は、サミットを彷彿とさせる迫力がある。そしてTO-YAさんとシンイチさんの眼がギラつき、昼間筆者に叩きのめされた復讐に萌え……じゃなかった、燃え上がる。筆者は毎パソ英文でもまた〜りと打つつもりだったが……勝ち逃げは許さん、とばかり即対戦開始と相成った。
TO-YAさんもシンイチさんも、東プレRealforceの方が正確性が上がるなどとあり得ない発言をしているだけあって、ゲーセンでの不調ぶりが嘘のようなタイピングを披露していた。2人ともハードパンチャーだが、東プレRealforceでは高速打鍵をしっかり拾ってくれるし、筆者が苦手にしている「Realforceでの連打」もハードパンチャーならば何の苦もないようだ。実際、TO-YAさんには全章敗北した。5章と6章で1回ずつコンティニューさせたし、正確性はキープしていたので年俸では上回ったが、ワード数ではボロ負け。シンイチさんには1・3・6章敗北。2章も勝ったとはいえギリギリ。初速と打鍵速度で負けていたので正確性を重視したのが功を奏した。だが、3章ではタワーでほとんど全部取られ、正確性100%狙いも失敗して敗北。ただ、5章ではマジシャン前半でコンティニューに追い込むことに成功。この後のTOD2004対戦は……眠くなったこともあり、恐れをなして逃げました(爆)
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……
TO-YAさんにはとんでもないものをいろいろと見せていただいた。光速の指は指慣らしのつもりと言いつつ13700点台、全力疾走は詰まりまくっても軽々と33秒台、そしてVS Expertモードのあきうめさん相手に500点差に迫る大健闘。CPUはあり得ない初速で短文をむしり取って来るが、TO-YAさんもクイズや長文を中心に対抗。中盤から終盤にかけての加速を生かして長文を取っていく。また、CPUの行動パターンを完璧に把握して、取れるワードを確実に奪っていく。同時に、打鍵の激しさも印象に残った。あのハードパンチャーぶりは、Takさんをも上回る。今後正確性が身についてくれば、あきうめさんに追いつくことも決して不可能ではないだろう。
この辺でタイピングも一段落つき、ふちけんさんの東方永夜抄(シューティング)を拝見。これもヤバ過ぎ。筆者がプレイしたら1面で確実に瞬殺されるであろう弾幕を、紙一重で見切ってかわしていく。ふちけんさんによれば上には上がいるらしいが、筆者から見ればまさに神の領域。
朝食をいただいた後、ふちけんさんと5章だけ対戦して勝利(スコア6686対3803、正確性98%対88%)。その後は時間があまりなかったので速攻でキャナルに向かい、シンイチさん、TO-YAさんと連戦。やはりゲーセンではかなり有利に闘える。シンイチさんにはまたしても全勝。昨日は4時くらいまでぷよぷよをやっていたとのことで、きっと指が眠っていたのでしょう(笑)。筆者は2時頃に力尽きたのと、今日の対戦が念頭にあったのとで先に寝たのだが、どうやら正解だった。
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11:30頃沙羅菜さん到着。帰りの飛行機に間に合うかどうかビミョウなタイミングだったが、最後にもう一度だけ「かな入力でのカップル1コイン」に挑む。達成できれば筆者にとっても沙羅菜さんにとっても初の快挙となる。それどころか! ひょっとすると全国初の快挙!? 問題は、沙羅菜さんがかな入力を始めてから約半年であり、実力はまだ「セガワープロ検定3級」ということ。普通に1コインクリアできる人にとっても難しいカップル1コインを、この状況で達成するには……?
筆者が1P側、沙羅菜さんが2P側でプレイ開始。これは沙羅菜さんが2P側の視点に慣れていることと、6章MISSION1で1P側がダメージ確定であることによる。1章の目的はボス直前のライフを譲ることのみ。極論すれば、1章は斧処理だけやっていれば良い。1章勝利のボーナスライフさえ、譲っても構わない。よって途中でわざとミスして正確性を98%に落とす。だが……沙羅菜さんの手に余るワードを打っていたら正確性ボーナスだけで勝ててしまい、結局ボーナスライフは筆者に入った。しかしこの程度のズレは2章以降で軌道修正できる。
2章は簡単な章であるように見えるが、カップル1コインを狙う場合は戦略的に極めて重要だ。第一に、冒頭の車とMISSION直後の鍵、そして子供と父親を確実に助けて、普段打ち慣れているルートに誘導する。第二に、ライフはすべて譲る。第三に、この章から攻撃の速いゾンビが出てくるので、そこだけは2P側のワードを取りに行く(普段は自分の目の前のワードだけ取る)。第四に、筆者はゲージ回復を温存するためにあえてミスをする。同じようでもエセ技を使うとダメ。下手すると食らうからだ。
3章。正規ルートを進んでいれば2P側を素早く攻撃してくるゾンビはいないので、斧処理に注意していれば問題ない。MISSIONは交互に打って良い。ライフは譲る。難関はタワー後半3回目。ここは腕の見せ所なのだが……「ふぃくしょん」が出てダメージ。この時点で沙羅菜さんのライフは3個。少しヤバイ。
4章。ここも正規ルートを進んでいればほぼ問題ない。アイテムの部屋の直前のライフを譲り、直後に土星語ゲット。もちろん取らない方が安全だが、ここは個人的趣味で取る。土星語+斧は全部しのぎ切る自信があるし。MISSION直後の人は確実に助ける。その後は2P側を速攻するゾンビが増えてくるので、時々2P側のワードを取りに行く。ストレングスは全力で。油断すると食らう。
5章。冒頭のガレージの3体が辛い。ここで自己犠牲技の出番だ。即ち、2P側を攻撃するゾンビを速攻で2体潰す。その間に筆者はダメージ確定だが、この時点でライフは4個ずつになるのでこれで良い。逆の結果になるよりははるかにマシだ。左側のガレージの2体も同様。ただ、先ほどの場所で一発食らっていれば難易度が下がるので、ここでもう一発食らうことはない。アイテムは運良くライフだったが、ここでライフが出ると直後に長文連打が来る。ここは全部奪い取る。ラストの3体がきつく、確かここで沙羅菜さんにダメージが行ったが、まだライフは4個ずつ。その後ハイエロまでは一直線。
ハイエロ直後の2体は連携が必要。沙羅菜さんが上を打って動きを止め、筆者は下→上と速攻。同じようでも上→下だと、下が確か2P側攻撃なのでわずかに失敗の可能性が高い。次の2体も難しい。ここもライフ数によっては自己犠牲技を使うところだが、この時点で4個ずつだったので上→下。1発食らってライフは4個と3個に。そしてマジシャン直前。沙羅菜さんが左上、筆者は左下→右下→右上と打ち抜けてノーダメージ撃破! ……と思いきや、直後の内臓「さ」「て」のどちらかを打つのが一瞬遅れてダメージ。この時点でライフは3個ずつ。もったいない。マジシャン前半はお互い集中力を高めてノーダメージ撃破。ローマ字入力でもそうだが、沙羅菜さんの長所はマジシャン前半が異様なほどに安定していることだ。ここで食らったらもはやカップル1コインは絶望だが、ノーダメージで切り抜けたことで希望が見えてきた。後半の高速3連は連携しても良いが、基本的には筆者が全部打つつもりで。かな入力だとこれでも安定する。5章勝利でボーナスライフが入り、ライフは4個と3個。まだビミョウな状況だ。
6章。もはやワードを譲り合っている余裕はあり得ない。躊躇したら即ダメージ確定だ。よって斧に注意しつつ、全ワード奪い取る。できればここでゲージ回復したいが、気ばかり焦ってミスを連発し、なかなか届かない。こうなったら速度重視で行くしかない。MISSION1は1体目で硬直して失敗。ここのダメージは計算の範囲内なので、これで良い。ダメージは1P側に来るので、事前に1P側のライフを増やしておけば良いだけの話だ。研究室入口の3体は上下から挟み撃ち。MISSINO1をクリアしていると左のゾンビが速攻で1P側を攻撃してくるが、失敗したのでそれはない。研究室のアイテムは鎮静剤。タワーからMISSION2まではまたしても全ワードむしり取る。タワー直後の3体も意外と攻撃が速いので、速攻で全部取るつもりで。そしてMISSION2のクリアアイテムは……ダイヤモンド! ライフは3個ずつ。ここはライフが、せめて鎮静剤が欲しかったのだが……。
これが何を意味するかというと、最強エンペラーの攻撃をダメージ2発以内に抑えてしのぎ切らなければならないということだ! ゲージ回復も絶望であり、速度重視で打ちまくる以外に、勝利への道はない。ここまで来たらカップル1コインを達成するか、2人同時に死ぬかのどちらかである。天国と地獄はまさに紙一重。そしてこの時点でライフ数を2人とも3個以上にするのが、ライフ戦略の神髄だ。この条件を満たすためには、5章冒頭から緻密に計算しておかなければならない。そしてこの戦略はほぼ完璧に機能している……後は全力でエンペラーを撃破するのみ!
高速4連は1・3・4番目を筆者が、2番目を沙羅菜さんが担当。筆者のかな入力がもう少し速ければ全部打っても安定するが、悲しいかな、そこまで速くはない。そしてよりによって2番目に打ちづらいワードばっかり出て、速攻で2発食らう。残りライフ1・1! まだエンペラーの攻撃が15回くらい残っているのに、しのぎ切れるのか?
剣モード、そして第2形態は筆者の実力にすべてがかかっている。時には正確性と安定感を重視し、時にはミスを量産しつつ力ずくで、1発ずつ確実に撃退していく。己のかなTODプレイを凝縮し、すべてをこの一戦にぶつけるのだという集中力と気合がほとばしる。第2形態では残りHPをカウントしつつファインセーブを連発。あと3発というところまで追い詰めてからは、マジで指が震えた。ヒリツクようなプレッシャーと、カップル1コイン達成への執念が、筆者の内面で壮絶な死闘を繰り広げる。そして……残りライフ1・1という状況で、15回くらい連続してエンペラーの猛攻をしのぎ切ったんだよおおおおお!!!!! 第3形態のクイズは何を打っていたか覚えていない。放心状態でてきと〜に打っていた。ローマ字での1コイン達成時(2000.2.14)、かなでの1コイン達成時(2001.3.21)と同様の、心地良い達成感を満喫しながら……。
dqmaniac | 沙羅菜 | |
---|---|---|
1章 | 3118(98%) | 2658(79%) |
2章 | 5356(94%) | 3401(87%) |
3章 | 4571(96%) | 2631(81%) |
4章 | 4424(94%) | 2107(87%) |
5章 | 6329(97%) | 2720(83%) |
6章 | 7896(--%) | 2690(--%) |
評価 | 正B他A | 速C正D特C他A |
年俸 | 15億0395万円 | 7014万円 |
その後筆者はふちけんさんと帰宅の途についた。飛行機を使えば自宅まで約4時間半。福岡は物理的にも心理的にも決して遠くない。今回は出張のついでだったが、いつかまた、ふらっと出かけることがあるかもしれない。