PS2版TODについて

2012.2.19 公開（以後、調査の進展に伴い少しずつコンテンツ増加）
2012.3.22 TOD2004についての改装に伴い、重複コンテンツを移動

【目次】

1. セーブ時の注意点
2. バグ一覧
3. 仕様変更一覧
4. メニュー構成
5. パスワード集
6. ARCADE、ORIGINALについて
7. MINI GAMEに関する調査
8. ATTACKについて
9. PRACTICEについて
10. プレイ結果
　ARCADE　／ 　ORIGINAL　／ 　DRILL　／ 　EXPERT DRILL　／ 　MINI GAME　／ 　VS BOSS
11. 参考文献

※前作とは、TOD2004を指す。

仕様は、基本的にDC版のArcade modeと同様である。但し、ストーリーモードは、当初は1章しか選択できない。1章をクリアすると2章が、2章をクリアすると3章が出現する。また、2〜5章のうち一度でも出現した章は、次のプレイで最初から選択可能になる。6章に関しては、パスワードを入力することで選択可能になる。

また、DC版やPC版のワードセットとの対応関係は以下の通りである。PS2版のワードセットは、TOD2004とほぼ一致する。

12文字相当以下では平均的に文字数が伸びたため、DC版よりも難易度が上がっている。

TOD2003では長文ワードが「13文字以上相当」として一つにまとめられた。だが、TOD2004やPS2版では、13文字以上相当が再び4群に分類された。但し、DC版や初代PC版と違って、ワードセットは13文字相当以上のワードすべてを含む。例えば、DC版の15〜16文字相当に対応するのは、PS2版の13〜14文字相当だけではなく、13〜14文字相当と15〜16文字相当である。また、13文字以上相当のワード数は13〜14文字相当が一番多く、文字数が上がるにつれて少なくなる。このため、平均打鍵数の上昇カーブはDC版と比較して緩やかになる。特に19〜20文字相当に含まれるワードは6個しかないため、最高難易度に到達しても体感的な難易度はほとんど変わらない。例えばRANK-B縛りを打つと、普段は簡単なワードが続き、ごく稀に最高難易度のワードが登場する。

Arcade modeでは、ほぼすべてのワードが12文字以下である。例外は5章広場のラスト3体（カテゴリーの辞書を取得した場合を除く）、6章エレベーター前、エンペラー剣モードだけだ（かな入力の場合）。このため、DC版と比較すると文字数が多く、難易度が上がる。WORDBOX状態でも、雑魚の大半は12文字以下であるため、DC版よりも難易度が上がる。一方、ボス戦では13文字以上が増加するため、難易度が下がる場合がある。

【ORIGINAL→STANDARD】

仕様は、基本的にDC版のOriginal modeと同様である。当初は1章しか選択できないが、ARCADEと同様にプレイ可能な章が増えていく。また、コインを20枚集めると6章が最初から選択可能となる。

【ORIGINAL→BEGINNER】

仕様は、基本的にTOD2004のKids modeと同様である。ストーリーモードは、当初は1章しか選択できない。

【ORIGINAL→DOUBLES】

PS2版の新モードの一つである。MINI GAMEの陰に隠れて目立たないのが残念だが。USBキーボードを2つ接続し、2人で協力してクリアを目指す。従来の対戦モードとは違って、各ワードが途中で区切られていて、1P側と2P側の担当部分をそれぞれ打たないとゾンビを倒せない。例外は2文字以下の場合だけだ。ライフは共有となるため、どちらかが遅いと2人とも喰らう。その代わり、どちらかがゲージ回復すると2人ともライフが回復する。なお、協力プレイである以上、どちらかが一方的にワードを奪うということはない。リザルト画面では両者WIN!と表示される。点数で差をつけるには、2文字以下のワードを奪うか、正確性を重視しつつRank Sを多く出すしかない。

DOUBLESを1人で打つのは、DC版の対戦を1人で打つよりも数段難しい。ワードの途中まで打ったら隣のキーボードに移動して残りを打つ、ということをひたすら繰り返すためだ。特に、攻撃の速いゾンビが鬼門だ。キーボード間の移動にはどうしても1秒程度はかかるが、その間にゾンビが待っていてくれるわけがない。飛び道具に対しては、両方のキーボードを乱打するしかない。ある程度のダメージは甘受して、正確性最重視でゲージ回復を積み重ねるのが、クリアへの最短距離だ。

スタッフロールも新規に用意されている。最初に出てくるDIRECTORも、最後のEXECUTIVE PRODUCERも、他のどのモードとも違う人だ。MARKETINGとTHANKS TOは人が多すぎるため、1人で突破するのは不可能に近い。

なお、当初は1章しか選択できない。

日本国憲法はタイプウェル憲法を打ちまくっているので文章を頭と指がほぼ覚えている。だが、「恒久の平和を念願し、人間相互の」だけよく忘れる。また、「にほん」でなく「にっぽん」になっていたり、旧仮名遣い（ないやうにする、たたうとする）があったりと、微妙に仕様が異なる点にも要注意だ。

【タイピングマラソンの仕様】

出題される文章の出典は長文タイムアタックと一致するようだが、長文タイムアタックに出ない部分も出題される。なお、記録が1時間前後の場合、1回のトライアルの所要時間は約5分である。

記録を縮めるには、なるべく文章が右端にある時に打ち終え、次の文章を高速に引き出し続けることが肝要だ。そのためには、ある程度文章を覚えたり、推測したりして、次の文章をよどみなく入力し続けることだ。

【NGワードの仕様】

※段階の進行は一定時間経過による。このため、累積撃破数は毎回変動する。
※ゾンビが3体になるタイミングは、125体撃破時か、第四段階終了間際と推測できる。
※ゾンビが4体になるタイミングは、特定数撃破時か、第五段階終了間際と推測できる。
※ゾンビが5体以上になるタイミングは、特定数撃破時か、特定段階終了間際と推測できる。
※OKカテゴリは、出現自体が稀である。1回だけ、第三段階で2つ出現したことがある。
※バグ技を利用して300体撃破した時には、OKカテゴリ数が最大3個、出現ゾンビ数が6体まで増えた。それ以上撃破した時にどうなるかは不明。

怪しいワードは打たずに様子を見る。他のワードを打ち続ければ、喰らうことはない。NGワードならそのうち去っていく。残り続けるものは大抵NGワードでない。ワードがバグり始めたら、打ち切って良い。そのためにも、そのワードを覚えておく必要がある。但し、怪しいワードが2つ以上存在する場合は、どちらか1つを素早く打つ判断を迫られる。両方ともNGワードならそのうち去っていくが、片方がNGワードでなければ喰らうからだ。同様に、怪しいワードとNGワードが同時に出現した場合は、怪しいワードを素早く打つ判断を迫られる。

【ワードシューティングの仕様】

1〜10面の短文ワード（2打鍵以上）はRank Sで200〜207点、Rank Aで100〜105点、Rank Bで75〜80点、Rank Cで50〜55点、Rank Dで30〜35点、Rank Eで25〜30点である。ワードの長さにより、7点の幅がある。1打鍵ワードは撃破してもRankがつかず、得点も10点で固定である。さらに、ごく稀に、点滅しながら画面を左から右に横切る金色のワードが出現する（1ゲームで計6回出現したのが最高）。これはボーナスワードであり、撃破すればライフが1つ回復するのに加えて、500点の追加ボーナスを獲得できる。

1〜3面では、累積基準点（ボーナス面、ボーナス点を除く）が上限に到達した時点でCHALLENGE BONUS（ボーナス面）が開始される。4〜10面では、累積基準点が上限に到達した時点で残り1〜3ワードしか出なくなる。そのワードを打ち切るか否かにかかわらず面が終了し、ボーナス面が開始される。

ボーナス面では1文字軍団が高速に流れてくる。1文字軍団を先頭から順番に読むと意味のある言葉になっている。だが、時々最後の文字を先頭に、他の文字を隠す形で並ぶことがあり、この場合は推測が非常に難しい。全部撃破すると、面に応じたボーナス点が入る。ハイスコア獲得には、全面でボーナス点を獲得することが不可欠である。

11面では長文をRank Sで打ち切れば70〜80点が手に入る。Rank Aだと60〜70点。Rank B以下で打ち切ることはまずない。そこまで遅いと大抵間に合わないからだ。

結果表示画面の各項目の内訳は、次の通り。

最大の割合を占めるのは、10面までの短文ワード撃破に依存する約5万点だ。しかし、この基準点はプレイ内容により大きく変わることはない。途中でGAME OVERにならない限り、Rank Eを出そうがダメージを喰らおうが、誰でも同じ得点を稼ぐことができる。強いて注意点を挙げるとすれば、10面の最後の2ワードで確実にRank Sを出し、約400点上積みすることくらいだ。

最も差がつくのは、ボーナス点だ。ハイスコア獲得には全面でボーナス点を獲得するのが不可欠である。特に10面では、ボーナス点獲得に失敗するだけで3000点のロスになる。この差は、他の項目では取り返せない。

また、BONUS POINTの1文字ワード撃破分に関しては、ローマ字入力が約7000点も有利だ。理由は、次の通りである。ローマ字入力では母音や「N」「-」を除く大半の文字が2打鍵以上であるのに対し、かな入力では五十音すべてが1打鍵である（濁音、半濁音は2打鍵）。このため、ワードが1文字ずつ分解される場合、ローマ字入力の方が2打鍵以上の割合が圧倒的に多くなる。加えて、TODでは1打鍵ワードのRankが表示されず常に10点固定であるのに対し、2〜3打鍵ワードではRank Sで撃破すると55点が入る。この差は極めて大きい。例えば「フクギョウ」を打つ場合、ローマ字入力では「HU」「KU」「GYO」「U」に分解され、合計55＋55＋55＋10＝175点となる。一方、かな入力では「ふ」「く」「ぎょ」「う」と分解され、合計10＋10＋55＋10＝85点となる。

さらに、10面までに点滅ワードが出現したらダメージを喰らってでも優先的に撃破するべきだ。最終スコアに残ライフ数は無関係であるから、GAME OVERにならない限りライフはいくら失っても構わない。一方、11面の長文の得点は、Rank Sを出しても高々80点であり、10面以前の短文と比較しても少ない。難しいワードは敢えて見送り、疲労を回復して次に備えるという選択肢もある。

【全力疾走、RANK-B縛り、カエルの群れ、背水の陣、光速の指の仕様】

仕様は、基本的にTOD2004のBattle modeと同様である。

TOD2004との違いは、処理落ちの発生である。特に光速の指では、ゾンビが2体同時に出現するため、処理落ちが顕著に影響する。かな入力ではShiftと濁点の認識が弱いため、意識して減速する必要がある。Rank Sがギリギリ取れる程度の速度で、いかに詰まらないように打つか、詰まったらいかにリカバーするかが重要だ。また、ゲーム開始直後、1体目で顕著に処理落ちするため、1秒待って打ち始めるくらいでちょうど良い。一方、処理落ちの影響で、多少詰まってもRank Sが出やすいという利点もある。

背水の陣でも処理落ちは発生するが、光速の指ほど顕著な影響は無い。

仕様は、基本的にDC版のBoss modeと同様である。以下、相違点のみ記述する。

初期状態では、何も表示されていない（ATTACK自体が存在しない）。VS BOSSに追加される条件は、ストーリーモードで当該ボスを見ることである。ARCADE、ORIGINALどちらでも構わない。また、当該ボスを撃破する必要はない。最初のワードに喰らい続けてGAME OVERとなっても構わない。一方、ボス直前の雑魚でGAME OVERとなった場合は、当該ボスはVS BOSSに追加されない。また、FIGHT ALLの出現条件は、VS BOSS内にボス全9種類をすべて出現させることだ。

スタッフロールは4種類（ARCADE、STANDARD、BEGINNER、DOUBLES）存在する。ストーリーモードで当該スタッフロールを見ると、VS BOSSに追加される。なお、DOUBLESのスタッフロールはキーボードを2つ接続しないとプレイできない。

【VS TOD CHARACTERS】

パスワード入力により出現する。仕様は、基本的にDC版のVS CPU modeと同様である。パスワード入力直後は、A CITIZENとのみ対戦可能である。任意の章で勝利すれば、より強い対戦相手が出現する（最終的に5人）。前作までは任意の異なる計3章で勝利する必要があったが、今作では任意の1章だけで良い。

【VS TYPING MASTERS】

パスワード入力により出現する。仕様は、基本的にTOD2004のVS Expert modeと同様である。TOD2003からは達人の入れ替えがあったり、一部の達人のパラメータが強化されていたりする。

仕様は、基本的にDC版のDrill modeと同様である。以下、相違点のみ記述する。

【早期終了の方法】

明らかな失敗トライアルや、来客等、早く終わらせたい状況で、DC版と違ってF12等で即終了できないのは大変ストレスが溜まる。電源切断では再起動までに時間がかかりすぎるため、これまたストレスの原因となる。そこで、PS2版の仕様の中で最速で途中終了させる方法を記述する。

ザ・パーフェクトはミスをすれば、不純物除去は町人を打てば、即座に終了する。ミスミス・ショットは2分経過、樽は90秒経過、コインキーパーはコイン落下で終了するため、放置すれば良い。他の大半のドリルは、放置して故意に喰らえば終了する。全力疾走は30体打ち切るまで、フルチャージは51単位チャージするまで終わらないため、コツコツ打つしかない。

【ワード変更、フォント変更の影響】

DRILLのほとんどの種目では9文字以下しか出現しない。このため、DC版と比較すると文字数が多く、難易度が上がる。一方、RANK-B縛りと居合斬りは、最高難易度に到達してからはDC版よりも平均的に文字数が少ないため、記録が伸びる。

特殊キーのドリルでは、フォントの関係で0（ゼロ）とO（オウ）とQ（キュー）の区別がつかない。だが実際には、ローマ字入力でもかな入力でもO（オウ）の出現を確認したことがない。ローマ字入力の樽（英字1文字のみが出現）でも、O（オウ）は出現しない（TOD2003から引き継いだ仕様）。

【カンスト値の格上げ】

RANK-B縛り、ザ・パーフェクト、不純物除去、背水の陣ではカンスト値が250or255から999に格上げされたと考えられるため、やり込み甲斐がある。DRILLを途中で終了できないという改悪仕様も、見方を変えればやり込みの難易度上昇と捉えることができる。ザ・パーフェクトの画面左上の撃破数表示も三桁に格上げされている。自分で数える必要がなくなり、攻略しやすくなっている。実際に999ワード正確に打ち切るのは至難の業だが。なお、オノ・オノ・オノとカエルの群れでは、DC版と違って、カンスト値に到達した時点で自動的にドリルが終了する（TOD2003から引き継いだ仕様）。

【その他、各ドリルの変化】

RANK-B縛りでは、ローマ字入力に限り、ワードの長さが変化するタイミングがDC版よりも1ずつ早い。例えば、8文字相当のワードは6ワード目から出現する。DC版では7ワード目から出現したため、1だけ早くなっている（初代PC版TODから引き継いだ仕様）。

フルチャージでは、DC版と違って、10体目を打ち切ったら即終了ではなく、ゲージがチャージされるエフェクトが入る（TOD2003から引き継いだ仕様）。従って、40秒切りは極めて困難である。

不純物除去では、ローマ字入力に限り、第1〜4ステージで2文字相当が出現する。DC版では1文字相当だったため、ここだけ長くなっている（初代PC版TODから引き継いだ仕様）。

特殊キーのドリルでは、かな入力に限り、「1」「2」「@」「\」はShiftを押しても押さなくても入力できるというバグが存在する。このため、攻略が多少は楽になる。一方で、背水の陣ではこのバグに起因する事故も発生する。例えば「1」で始まるゾンビと斧「!」が同時に出現した場合、後者を打つつもりでShift＋1を打鍵すると前者にターゲッティングするケースがある。Escしても斧にターゲッティングできないため、パニックに陥って斧に直撃されることになる。

カエルの群れでは、最初の18体が「出題ワード数」にカウントされない。999体打ち切った場合、実際の出現数は1000体だが、出題ワード数は982と表示される（TOD2003から引き継いだ仕様）。

背水の陣では、前の画面の斧を残しておいて殺される方法は通用しない。前の画面の斧の方がゾンビよりも速く到達するからだ。また、処理落ちの影響で、DC版と比べて攻撃のタイミングが明らかにヌルい。だが、カンストは至難である。なぜなら、550体を超えるとほぼ確実にフリーズするからだ。筆者はSCPH-70000・かな入力で550体を超えたことが五度あるが、それぞれ593体、559体、571体、599体、575体目打鍵中にフリーズした。また、SCPH-90000・ローマ字入力で試したところ、614体目打鍵中にフリーズした。なお、最初の100体を打つまでに約6分、以後は100体ごとに約7分かかるため、999体打つまでに1時間以上かかる計算になる。

WORDBOX状態では、TOD2004の仕様を引き継いでいる。つまり、一部の種目がTOD2003よりも大幅に凶悪化している。RANK-B縛りは2ワード目からクァールが最高速度になる。ザ・パーフェクトでは12ワード目までの攻撃速度が尋常ではない（13ワード目以降はDC版と同様）。そして最凶の難易度を誇るのが百人斬りだ。こちらに途中までの攻略法を記述する。

【EXPERT DRILL】

パスワード入力により出現する。こちらは最初から3種類すべて表示される。仕様は、基本的にTOD2003のMaster modeと同様である。ワードセットはTOD2003からは大きく変わっているが、TOD2004とはあまり変わっていない。但し、特にローマ字入力では処理落ちが顕著に発生し、高速入力を受け付けない事故が多発する。特にSIやNIのIを受け付けないことが極めて多い。このため、打ったつもりがミス判定になり、焦って喰らうことになる。

光速の指で戦意喪失した時は、放置して喰らい続けるのが一番速い終わり方だ。完全人間では、ミスタイプを連打しまくるのが一番速い。それでも、次のトライアルを開始するまでに約20秒かかる。小脳思考では戦意喪失しても、強制終了させることはできない。13問正解するまで打ち続けるのが結局最速である。

小脳思考では、「Shiftを押さないと入力できない文字は?」に対して「@」は誤答となる。ところが、PS2版ではShiftを押しながら「@」を入力できるというバグがある。このため、Shiftを押しつつ乱打する場合は「@」に当たらないように注意が必要だ。

・SEGA公式サイト

・バグ・改善要望等報告窓口（SEGA）

・ザ・タイピングオブザデッド part4（TODラリアットからの抽出結果一覧）

・Jinさんのサイト（初代PC版TODのパスワード集）

・The Typing of the Dead Cheats（英語版TODのパスワード集）

・Umekkiiさんのサイト（TOD2003/2004のパスワード集）

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