新タイピング日記

第7回毎日パソコン入力コンクール決勝では破滅的・屈辱的・歴史的・屈辱的惨敗。これをもってタイピング日記を終了し、新タイピング日記を創設する。まずは「タイピングとは何だったのか」を振り返る。


2008.1.8(Tue)

タイピングとは何だったのか7

今後のタイピングについて述べる。

●毎パソ英文

ここ数年間は事実上毎パソ英文に絞ってだましだまし続けてきたが、2007年毎パソ決勝における破滅的惨敗でトドメを刺された。少なくとも毎パソ英文では、勝利する余地はもうないだろう。「一般人に敗退」「行すっ飛ばしで失格」等のさらなる汚点がつく前にとっとと損切りすべきだ。

毎パソ英文では、勝つことにのみ意義があると考えている。初参加の頃は特に実績がなかったので参加することに意義があった。しかし一度でもトップを極めると、勝利で得られるものよりも敗北によるダメージの方が大きい。今回せめて2位に踏み止まっていれば、あと一年頑張ろうという気になったかもしれない。しかし4位とか6ミスとかマジであり得ない。初見一発勝負でノーミスすら出せないという致命的な弱点を全国に暴露したのは、痛恨の大失態だ。

●狙うべき新市場

トップに立てる分野があれば、狙うことがあるかもしれない。但し基本は奇襲参戦であり、今後タイピングの表舞台に出ることはほとんどないだろう。一昔前と違って、参戦する市場を明らかにし、日々のスコアや練習方法を公開し、後進を育成しつつ本番で勝利を収めるという王者の戦略はもはや取れない。ライオンにはライオンの、ネズミにはネズミの、闘い方がある。

●成長の余地

自分自身の成長の余地は、まだある。物理的に限界と思っている記録はほとんどない。例えばTWでは、憲法K以外の全種目で総合レベルを1つずつ上げる成算がある。問題は精神面だ。現時点ではこれ以上記録を伸ばすモチベーションを得られないというのが、最も深刻な問題点だ。

●完全撤退の時期

2007年までに挙げた成果を十分と見て、現時点で損切りするか。それとも中長距離種目を中心に、あと数年しがみつくか。両方アリだと思う。トップに立てる可能性が消滅した、あるいは最善のパフォーマンスができなくなった時点で引退というのは、ごく自然なことだ。引退は美しくなくてはならない。くれぐれも晩節を汚すことがないように。


2008.1.7(Mon)

タイピングとは何だったのか6

タイピングの弊害について述べる。

作業効率向上以外の点で、タイピングが実生活にプラスに寄与することはない。フィジカルでもメンタルでも、マイナス面は多い。

●タイピングの弊害:フィジカル面

代表的なものは、腱鞘炎だ。腱鞘炎もしくはそれに近い症状に陥り、タイピング界から去っていったタイパーは何人か知っている。職業タイピストについてはよく知らないが、きっと人知れず業界を去っていく人が相当数いるのだろう。

筆者は腱鞘炎になるほどの練習をしたことがほとんどない。唯一身の危険を感じたのが2006.3.12に決行した「TW憲法トライアスロン」だが、これが最初で最後だろう。毎パソ英文を1日に38回打ったり、TW国語Rと国語Kを計6時間ぶっ続けで打ったりした程度では、身の危険を感じるほどにはならない。そもそもTW国語Rのような短距離種目では、腱鞘炎になる前に目と腕と指が疲れて打てなくなる。毎パソやTW憲法シリーズのような中・長距離種目では、下手に飛ばすと後半で息切れするため、敢えて速度を落として打つ。このため、腱鞘炎になる余地がない。

とはいえ、丸一日引き篭もってPCに向かい、画面上の小さな文字を凝視し、サルのように同じ練習を続ける状態が、健康上プラスになるとは到底思えない。同じ姿勢のまま長時間過ごすと、筋肉が柔軟性を失う。画面を凝視するため、目にも悪い。PC本体やディスプレイから発せられる電磁波も、体に悪い。せめて、適宜休憩や運動を挟みながらやるべきたろう。

●タイピングの弊害:メンタル面

トップレベルで闘う場合は、こちらの方が深刻だ。上に行くにつれて、思い通りの打鍵ができず、記録も伸び悩む。しかも一つ一つのスランプが次第に長期化していく。特に毎パソ等で実力の遥か上のレベルを目指す練習は良くない。例えば2006年5〜6月に数字で初段を目指す過程では約1ヶ月にわたって伸び悩み、激しい鬱状態に陥った。最終的には、毎パソ数字を見るのも嫌になった。

鬱があるなら躁もある。記録を更新しての躁ならまだマシだ。せいぜい、「キターーーーー!!!!!」と絶叫するくらいで済む。……この時点で世間一般的には狂人に見られるが。

特に深刻なのは、最後のクソミスが原因で更新を逃した時だ。ブチ切れて自分を罵倒し、脳内の毛細血管を数千本単位でぶった切り、胃壁の細胞を数ミリ単位で削り取り、寿命を1ヶ月単位で縮めたことが一体何度あったことか。怒り狂った挙句、東プレRealforce89Uに鉄拳を制裁した回数は、もはや数える気にもなれない。タイピング日記で「鉄拳制裁した」と書いている回数よりもずっと多い。少なく見積もっても数千回に達する。鉄拳制裁は、拳を固めて全力で叩きつける形で行う。発狂度が上がってくると一発では気が済まず、最高で10発くらい連続で殴ったことがある。タイピング日記で「無能!死ね!」「バカヤロー!」などと赤大文字で書き殴っている日には、計50〜100発は殴っている。

……そして、東プレRealforce89Uが想像以上に頑丈なのも確かだ(笑

●タイピング狂からは足を洗え!

断言する。特に完全主義者や短気な性格の人にとって、タイピングは一生やり続けるものでは決してない。適当なところで足を洗うか、性格を変えるか、練習方法を変えるかしないと、そのうち鬱で死ぬか憤死するかのどちらかになるだろう。

筆者のタイピング歴は、鬱と躁の両方を抑える練習方法の模索の連続だった。そしてそのような方法は、結局最後まで見出せなかった。このような状況でタイピングをやり続けるのは、プラスにならない。スポーツ選手のようにメンタルアドバイザを雇う方法も考えられるが、費用対効果を考えるとそこまでしてタイピングの記録を伸ばすことに意義は感じない。今後タイピングを再開するのは、自らメンタルヘルスを勉強し、鬱と躁への対処法を身につけた時になるだろう。

2007.11.23の破滅的惨敗以来、タイピング練習は一切やっていない。そのおかげで鬱も躁もなくなり、メンタル面では快適で安定した状態にある。タイピングからの撤退は、人生からの撤退を意味しない。むしろ、喜びと希望に満ちた人生の始まりでもあるのだ。


2008.1.4(Fri)

タイピングとは何だったのか5

今回は歴史を振り返り、長所と短所について考察する。

●歴史

いくつかは既に執筆した文章があるのでリンクしておく。

美佳タイプの頃(1995年〜2000年)
TODとの出会い(1999年)
かな入力の習得(2000〜2001年)

美佳やTODにハマったのは、当初は記録を伸ばす楽しさや、1コインクリアを目指す楽しさが原因だった。しかし1999年末にタイピング日記を執筆し始めてからは、競えば伸びることもハマる要因になった。特にかな入力に関しては、「TypingAttackかな」での競争や、全国初のTOD1コインクリアという目標があったからこそ、モチベーションを持続できた。

短距離種目に関しては、かなり初期から限界を感じていた。具体的には、2000.3.17のプラタナスさんとのTOD対戦で、4章まで歯が立たず全敗した時からだ。

従って、特に2002年以降は、中長距離種目に重点を移した。中でも毎パソは格好の攻略目標になった。課題文丸暗記やKR混在入力といった策が次々にヒットし、トップ争いの常連となった。2005年以降、美佳テキストやTW憲法通し練習にあれだけハマったのも、毎パソに向けた鍛錬の一環だったためだ。

●長所と短所

筆者の場合、単一の種目のみをやり続けるのはどうしても性に合わなかった。このため、常に複数の種目を視野に入れていた。また、他人がやらないことをやるというのもモットーの一つだった。人と同じことをやるなら、何か一つだけでもその人を上回る成果を挙げなくてはならない。それができないなら、最初からやるべきではないと考えている。

……これらが長所でもあり短所でもある。

結果として多くのソフト、多くの種目で記録を伸ばしてきた。例えばTWでは憲法Eや憲法Kのポイントを稼いで「TW憲法総合ポイント」の全国トップを獲得している。かな入力や憲法など、主流でない種目を敢えてやり込み続けた結果だ。また、「ビジネスキーボードマスター」や「毎パソExpert ∞」では全国初獲得という成果を挙げた。いずれも、英文・和文・数字を同時に鍛えてきた結果だ。

その一方で、ずば抜けた強さを持つ種目はない。これは、同じ種目を継続的にやり込むことがなかったためだ。その最たるものがTW国語Rで総合ZJを達成できていないことだ。この種目には元々苦手意識があった。総合XA、XS、XXに到達した時点でことごとく燃え尽き症候群に陥り、他の種目に逃げたり、年単位でサヴォったりしている。


2008.1.1(Tue)

2008年目標

昨年のコピペで作ってはみたものの、はっきり言ってモチベーション不足だ。まずはモチベーションの回復を算段しなくてはならない。

【毎パソとタイプウェル】

・毎パソ6月大会では和文・数字のいずれかで上位入賞。
・毎パソ11月決勝では和文・数字のいずれかで上位入賞。
・TW憲法総合ポイント339万。
・TW国語Kでミス1%以内ZJ、ノーミスZJ。
・TW国語Kで総合ZI。
・TW英単語でミス1%以内1135000、ノーミスXX。
・TW英単語で総合ZI。
・TW国語Rでミス1%以内XX、ノーミスXA。
・TW国語Rで総合1123000。
・TWオリジナル数字でZC。
・TWオリジナルで総合ZHへ。
・TW殿堂ポイント400万突破。

毎パソ英文からの撤退、そして表舞台からの撤退により、昨年よりは活動を若干縮小する。メインとなるのは毎パソ和文or数字、そしてタイプウェルになるだろう。モチベーションが復活次第、ぼちぼち再開するつもりだ。毎パソ方針は4月の第8回毎パソ概要時に改めて決定する。仮に昨年と同じスキームであれば、6月に決勝出場権を確保し、10月はスルーする。但し、初見文章攻略をより徹底する必要があるだろう。タイプウェルについては選択と集中を行い、挑む可能性のある種目に絞り込んだ。今年も引き続き「ミス制限」「長文」をメインとしつつも、スピード系の目標にも順次挑む。

【その他タイピング】

・TOD2を一通り攻略する。
・TODラリアットの光速の指かなで14000突破。
・TODラリアットの完全人間かなで12000突破。
・TODラリアットのRANK-B縛りで255体撃破。
・TODラリアットの背水の陣で255体撃破。
・TODラリアットの居合斬りで27体撃破。
・美佳テキストでトータル4000ポイント突破。

TOD2体験版はかな入力であっさりとノーコンティニュークリアできた。果たして製品版はどうだろうか。そろそろ発売されるらしいので、一通りプレイしてみようと思う。一方、ラリアットは今一つやる気が沸き起こらない。PCのスペックに依存するソフトで他人とスコアを比較しても意味がないからだ。強いて言えばワードが入れ替わった状態で過去の自分と比較できるくらいか。なお、PS2版TODは高速入力を認識しないため、今後プレイすることはないと思う。TOD2004もラリアットがある以上、プレイする可能性は低い。

美佳テキストの再々攻略については、非常に高いモチベーションが必要である。2005年の再攻略は毎パソ英文向けのトレーニングという意味合いが強かったので、今年もモチベーションを維持するためには新たに強力な動機が必要となるだろう。

タイピング資格関連は、取りたかったものは2006年までに取得済みだ。残っている資格の中で難易度が高いものがあれば挑戦予定。

タイピング技術は向上しているのかどうか、微妙なところである。2007年は毎パソに一極集中して結果を出したが、それ以外ではむしろ退化が着々と進行している気がする。タイピングでも相撲と同様、3年先を見越した稽古が必要だと思うが、こんなことでは先が思いやられる。もはや英文以外の2003年までの貯金は使い果たしたと考えるのが妥当だろう。よって2008年は、ゼロから鍛え直すつもりでやり込まなければ明日は無い。


2007.12.27(Thu)

タイピングとは何だったのか4

今回はタイピング日記に関する小ネタを述べる。

●基本スタンスに関する補足

タイピングそのものが自己顕示欲によるものであったとしても、タイピング日記に関しては違う。自己顕示が目的なら、勝った時の記録だけ残すはずだし、トップから転落した種目について述べることはないはずだ。あれほど幾多の惨敗を綴ったタイピング日記は、他にそう多くないと思う。そもそも始まりがTOD初挑戦時の惨敗で、終わりが毎パソ決勝での惨敗だし(笑

以前も述べたが、日記執筆の際の基本スタンスは自分の記録だ。この基軸が揺るがないので、惨敗を隠すことはなかった。むしろ、赤大文字で「無能!死ね!」と書き殴ることが多かった。一方で、仮にも公開するわけだから、多少は他人の目も意識した。惨敗を自らさらけ出すのはカッコ悪いが、惨敗を隠したことが他の場所で露見するのはもっとカッコ悪い。

●外見の特徴

タイピング日記では、デザインに凝るという努力を完全に放棄している。タイトルを赤文字、強調部分を青文字、無茶苦茶強調したい部分を赤大文字にする以外は、ひたすらテキストを羅列しているだけだ。後で自分が見て分かりやすくするために表を入れたりもするが、それ以上のことはほとんどやっていない。理由は次の2つである。

・デザインに工数を割くと、本体にエナジーを割けなくなる。
・見やすいデザインは、得てして使い勝手が悪すぎる。

一点目。そもそもタイピング練習が主、タイピング日記執筆が従であるべきだ。筆者の場合はタイピング日記執筆の比重がそれなりにあったが、それでも主従関係は逆転し得ない。まして、日記執筆の中でも従であるべきデザインに工数を割くつもりは全くなかった。タイピング日記は基本的にタイピングヲタを対象にしている。極論すれば、分かる奴だけ分かれば良いのだ。もっとも、毎パソで初優勝した頃からはぽかたんの影響で多少は伝道師的な役割も意識するようになったが。

二点目。検討したことがあるのは「箇条書き」「フレーム」「ブログ形式」である。いずれも、使い方によっては、あるいは人によっては見やすいのかもしれないが、自分にとっては使い勝手が悪すぎる。

箇条書きは、内容が数個に集約される場合は良いが、数十個になる場合は意味がない。大項目・中項目・小項目にカテゴライズすれば多少は見やすくなるが、それをやるよりは文章にした方がマシだと考えている。

フレームの欠点は、マウスがないとスクロールがしづらいことだ。筆者は(Wordで描画する時以外は)ほとんどマウスを使わない。その結果、マウスはキーボードの右ではなく、奥に置いている。この状態では、フレームは本ッッッッッ当に使いづらい。キーボードでスクロールする際にはPageDownキーを使うが、フレームがあるとフレーム部分でしかスクロールしない。日記本体をスクロールするには、日記本体をマウスでクリックするか、Tabを連打連打連打しまくって日記本体に飛ぶしかない。こんなウザイことはやってらんねー。

ブログ形式の欠点は、一度に表示される量が少なすぎることだ。5日分読んだら次の画面に遷移しなくてはならないとか、マジで最悪。最低でも半月分はまとめて見たい。また、移行作業が面倒というのも無視できない欠点だ。

●自己検閲

タイピング日記の原文は、自分用の極めて乱雑なメモだ。タイピング練習の合間に、休憩とストレス解消を兼ねて感情の赴くままに書き殴る。これを元に、まず他人が後で見て分かるレベルの文章を作成する。また、公開する前に自己検閲を何度か行う。よく言われることだが、夜遅くに激情に任せて書き殴った文章はろくなものにならない。従って、可能ならば翌日朝に最終チェックを入れてから公開する。

この最終チェックによって公開をストップした文章は数多い。特にタイピングソフト(TW国語R等)の短所を暴露したり、他人(毎パソ等)を批判したりする内容の時は慎重にチェックする。言いたい放題言っているように見えても、自分なりの節度は守ってきたつもりだ。


2007.12.26(Wed)

タイピングとは何だったのか3

●動機4. 全国レベルで対戦できる

ここではTOD(THE TYPING OF THE DEAD)の話がメインになる。筆者はこれほど熱い対戦型タイピングゲームを他に知らない。TOD対戦オフは本当に楽しかった! いや、今でも楽しいが。

自分と同レベルの相手との対戦は、いくら繰り返しても飽きない。しかもそれが全国レベルであれば、尚更興奮する。また、TW国語Rや国語Kなど他のソフトで遥か上位にいる相手をTOD対戦で喰う快感も、なかなかのものだ。もっとも、相手がTOD対戦慣れしてくるとだんだん勝てなくなるが(笑

以前とりまとめたタイピングオフレポート集を見ても、57回中46回、実に80.7%のオフでTOD対戦を行っている。渋谷GIGOとCLUB SEGAに3台ずつ、池袋GIGOに4台のTODがあった古き良き時代が本当に懐かしい。タイピングオフと言えば、飢えた獣のようなTODマニアが集まり、ゲーセンのTOD台を全部占拠して狂ったようにひたすら対戦し、その後も狂ったようにタイピングトークを数時間繰り広げたものだ。TOD2004のネット対戦もそれなりに面白いが、やはりゲーセンなりDC版なり、相手の表情と指捌きが見える状況での対戦が良いと思う。

●動機5. タイピング日記のネタになる

タイピング日記執筆の際の基本スタンスは自分の記録だ。ここで「自分の記録」とは、成果の出ない練習を漫然と行うことではない。事前に立案した戦略に沿って計画的に練習を行い、成果を数字として残すことだ。逆の見方をすれば、タイピング日記を書くことがタイピングのモチベーション維持・向上につながるという一面もあった。つまり、筆者にとってタイピング練習とタイピング日記執筆には相乗効果があり、互いに継続のための重要な動機付けになっていた。

タイピング日記を執筆し始めた頃は、美佳にしてもTODにしても毎日打ちまくるだけで勝手にスコアが上がっていった。従って、あえて戦略を立案する必要はなかった。しかしタイピングスキルやソフト慣れが一定水準に到達すると、そのような漫然とした練習では思うような伸びが見込めなくなる。この頃から、技術向上のために戦略的に鍛錬を行う必要が生じた。具体的には、次の時期が該当する。

・かな入力でTODの1コインクリアを目指す(2000.2〜2001.3)
・タイプウェルでAll Machineを目指す(2001.4〜2001.10)
・タイピングサミット参加を目指してTODを鍛える(2001.10等)
・タイプウェル憲法でAll Machineを目指す(2002.3〜2002.7)
・Dvorakを習得する(2002.5〜2002.6)
・TOD達人としてかな入力を重点的に鍛える(2002.9〜2003.3)
・毎パソ英文に暗記を採用する(2003.9〜2003.11)
・毎パソ英文で内閣総理大臣賞を目指す(2004.8〜2004.11)
・英文を鍛え直すために美佳テキストをやり込む(2005.2〜2005.11)
・毎パソExpert ∞を目指す(2006.4〜2006.10)
・タイプウェル憲法を通し練習中心に鍛え直す(2007.2〜2007.8)
・タイプウェル国語R、英単語、数字を鍛え直す(2007.8〜2007.11)

筆者にとって戦略的にタイピングを行うことは一部を除いて基本的に楽しいものだった。上記の戦略はすべて的中し、成果も得られた。記録が伸びている時のタイピング日記は無理なく継続できるし、タイピングそのものを継続するための力にもなる。

しかし問題点がないわけではない。これについてはまた後日述べる。


2007.12.25(Tue)

タイピングとは何だったのか2

●動機2. 技術向上が業務効率化に直結する

タイピングが実生活に役立ったのはまさにこの点だ。仕事でもプライベートでも、速く正確なタイピング能力が役立つ機会は多々ある。PC作業を行う機会が多ければ多いほど、作業効率向上に寄与する。

仕事では、筆者のPC作業効率は常人の3倍以上だと自負している。他の人がブチ切れて投げ出した作業を引き取って短時間で片付けたことや、数人分の仕事をまとめて粉砕したことも、一度や二度ではない。ここ数年ほとんど残業することなく成果を挙げているのも、ベースとなるタイピング力(速度+正確性)による部分が大きい。

プライベートで最も役立っているのは、同人誌制作時だ。本を1冊作るのは、素人にとっては結構厳しい作業となる。しかしPC作業効率が上がれば、作業時間は激減する。これまでコミケには10年以上サークル参加してきたが、作業量の多さが原因で困ったことはほとんどない。投げ出す時は大抵、「プロマネの失敗」「モチベーションの枯渇」が原因だ。逆に言えば、プロマネがうまく機能し、モチベーションさえ継続できれば、作業量が多くても何とかなる。

他にはRTA大会の実況が挙げられる。DQ知識とタイピング能力の両方を活かせるという点で、非常に楽しい。この楽しさを最初に実感したのが、DQ1〜8を3日でクリアの時だった。今後競技タイピングから離れても、RTA実況は続けていくだろう。

●動機3. 全国レベルでスコアを競える

筆者にとってタイピングとは、DQ5の低レベル攻略と同様、全国レベルでトップを狙える数少ない分野だった。古くは美佳タイプにおけるTypingAttack!があるし、AC版/DC版TOD攻略の草創期や、毎パソの各種目もそうだ。ビジネスキーボードマスター等の資格も似たようなものだ。

というよりも、何らかのランキングが存在しないタイピングソフトを本気でやり込む気には全くなれない。筆者にとってタイピングとは、自分との闘いであると同時に、全国のライバルたちとの闘いでもあった。そこで得られる昂揚感こそが至高の快感だった。ランキングに参加して一時期でもトップに立てば、その実績は歴史として残る。ついでに「世界記録」「全国初」「内閣総理大臣賞」等の枕詞がつくことで、自己顕示欲を十分に満たすことができる。

しかしここに問題点がある。トップの座を維持できれば問題ないが、大抵そうはならない。筆者のタイピング史はトップからの転落の歴史とも言える。そして転落した場合、まず復帰の見込みはない。所詮筆者には永続的にトップに立てるだけの実力がないため、競う世界の裾野が広がれば当然こういう結果になる。そして昂揚感や至高の快感は、敗北感や挫折感へと変化する。

従ってここではビジネスと同様、損切りが不可欠だ。勝てなくなったソフトや種目にいつまでしがみつくのか。そのための努力と効果を天秤にかけて、冷静に見極める必要がある。人生は、勝ち目のない闘いに全力を投入するほど長くはない。約1ヶ月前の毎パソ決勝で4位と惨敗した直後、何の未練もなく毎パソ英文からの撤退を決断した理由はまさにここにある。


2007.12.24(Mon)

冬コミ向けの印刷&製本。終了後にゲーム研究会OBメンバーでゲーセンをはしごしてみたり。筆者は他に見せられるものがないのでTODを。Tachikenさんと組んで、ローマ字入力で2人プレイ1コインを目指したが、無念にもエンペラーでTachikenさんを死なせてしまった。それにしても、丸々1ヶ月もサヴォると明らかに正確性が退化している。


2007.12.21(Fri)

タイピングとは何だったのか1

先週末に罹患した風邪がようやく快方に向かっている。同時に執筆意欲も多少は復活してきた。そこで、新シリーズを立ち上げる。お題は「筆者にとってタイピングとは何だったのか」。

●動機一覧

主に以下の5点が考えられる。

1. 努力の結果としての成長が数字で表される
2. 技術向上が業務効率化に直結する
3. 全国レベルでスコアを競える
4. 全国レベルで対戦できる
5. タイピング日記のネタになる

以下、順に記述する。

●動機1. 努力の結果としての成長が数字で表される

筆者は数字が大変好きであり、数字を見るとヨダレが出る性格だ。努力の結果としての成長も大変好きだ。成長が数字で表される様子を観察していて飽きることがない。タイピングが長期にわたってメインの趣味たりえたのも、まさにこの「動機1」があったからだ。

タイピング練習に採用してきたソフトにも、この要素を含むものが非常に多い。美佳タイプ、DC版TOD、タイプウェル、そして毎パソ。というよりも、努力の成果が数字で表現できないソフト(毎回カンストして同じスコアが出るソフト、タイピング能力よりも運がスコアに反映されるソフト等)を敢えてやり込む意義は全く見出せない。

成長記録出力機能が不十分なタイピングソフトについては、自らExcelシートやテキストファイルを作成して補完してきた。

ソフトExcelシート/テキストファイル
美佳テキスト ・6テキストの時系列練習記録
・6テキストのスコアと合計スコアの時系列成長記録
タイプウェル憲法 ・前文、1章、3〜6章の時系列練習記録
・BTH、WTH、BJO、WJO、総合ポイントの時系列成長記録
・「TW憲法総合ポイント」の時系列成長記録
・全章打ち切りに関する練習記録
タイプウェル ・主要4作の記録と総合ポイントの時系列成長記録(通常、ミス1%以内、ノーミス)
・殿堂ポイント(第一期、第二期)の時系列成長記録(通常、ミス1%以内、ノーミス)
毎パソ ・大会別/種目別の時系列練習記録
・週ごとに練習回数、ノーミス率、N段以上率、棄権率を算出
DC版TOD ・主要ドリルの自己トップ100
打鍵トレーナー ・月ごとの最高スコアの一覧表
・種目ごとの自己トップ100

※時系列練習記録とは、「すべての練習の実行日と記録の一覧」のこと。
※時系列成長記録とは、「更新時の実行日と記録の一覧」のこと。

いずれもExcelシートもしくはテキストファイルに数字を羅列したものである。これをグラフ化しようという発想は、全くない。筆者にとっては数字の羅列の方がよほど理解できる。というよりも、萌える。グラフ化すると他の人には分かりやすいかもしれないが、筆者にとってはつまらない。努力の結果、数字が少しずつ、しかし着実に伸びていく様子がたまらん。

タイピング日記に時々掲載した時系列成長記録の元ネタは、すべて上記のExcelシート群から取得している。筆者にとって、タイピングの練習をすることよりも、結果を記録し分析することの方がよほど楽しかったのは事実だ。但し、時系列以外の分析を行うことはあまりなかった。強いて言えば、毎パソ練習で休日と平日の平均を計算して比較したくらいか。


2007.12.4(Tue)

第7回毎パソ初見

2月Web大会の受付が昨日から開始されたようで、毎パソサイト上でソフトと課題が発表されている。そこで、はいはいやってみましたよ。初見。

結論。

ぷ ん だ は 偉 い !
た に ご ん は 神 !
J i n さ ん は 師 匠 !

種目正解数不正解数得点BS数段級位
和文6310758612級
英文247522721371級
数字17441200532準1級

●和文

厳密には、初見ではない。「甲子園常連校」が「講師円状連衡」と変換されるという情報を事前に得ていただけで大分違う。それでも、毎パソ決勝という過酷な条件に近づけるべく、可能な限り悪条件を揃えた。

・平日帰宅後
・あの破滅的惨敗の日以来、競技タイピングをやっていない
 (丸10日サヴォリ。仕事等の日常的な入力はやっているが)
・指慣らしゼロ
・sanaさんのリクエストにお応えして、かな入力(混在入力でなくて、全部かな入力)

……631文字って何だ。ザコ以下のザコだな。マジでどうしようもねえ。

一言だけ言い訳させていただくと、「東プレRealforceで初見かな入力オンリーはありえねえ!無理!」。かすりミスによる誤認識が怖すぎてスピードを出せない。RK両方打てる人は絶対にRで打つべきだ。「(3年)」「1勝」「2勝」とかマジで無理。F9変換もCapsLockも、初見では大幅ロスに直結する。

ちなみに2回目にローマ字入力オンリーで打ったら760文字(ミス1)、得点873だった。これは初見ではないので比較の対象外だが。

●英文

決勝で1回打っているので2回目だ。とはいえ、11日も前のことなのでほぼ完全に忘れている。

2ミスは one→the だった。We won one game でも We won the game でも英文として意味が通るのでスルーしたようだ。英文読解だけに頼りすぎるとこういう死に方をする。あの惨敗の日にどこで6ミスしたのか、その答の一部を得た気がする。

文字数も全然ダメだった。1枚目終了時点で4分15秒経過とか、終わってやがる。こちらは、継続的に訓練していないとすぐに退化するという好例だ。もっとも、継続的に訓練していても本番では惨敗したわけだが。

●数字

この種目だけは課題を見たことがなかったので完全な初見だ。

出題される数字の桁数のパターンが以前(6月大会)とはビミョウに変わっている。まずは、前半で短い数字が増えたこと。最上段入力を採用する筆者にはかなり不利だ。なぜなら、文字列が短いほどEnter入力でホームポジションを崩される頻度が上がるからだ。しかーし、後半はある法則に気付いて盛り返した。それは!

1セル内に同じ数字が出ない!

36178429とか39.51026といった、桁の大きい数字でもこの法則が当てはまる。例外は「0.0〜」というパターンのみだ。つまり、連打が一切ないということだ! 数字に限らず、同じキーの連打はかなりの減速要因になる。これが出現しないことを一旦見切れば、速度アップにつながる。だが、実際にはこの速度アップが裏目に出て、216384→126384という痛恨の1ミスを犯した。

長い間サヴォっていたのにもかかわらず初見準1級が(まぐれで)出た点は良いが、Jinさんの実力とは天と地ほどの開きがあることも痛感した。

……

ちなみに、毎パソ直前まで打っていたTW数字の効果は全くない。TW数字では2570とか1368といった「昇順文字列」だけが出て、かつ「逆回転」「連打」「特にダブルスペース」「特に行をまたがったダブルスペース」が出ない時をひたすら待つという、クソ同然の単純作業をサルのように繰り返しただけだからだ。毎パソ数字では「連打」こそ出なくなったが、「逆回転」や「降順文字列」が頻繁に出現する。TW数字とは別物だ。

最後に、2月Web大会には参加しない。モチベーションがゼロなので。参加される方には頑張って欲しい。本番で和文2000点や英文4000点が出るのを蚊帳の外から期待している。


2007.11.29(Thu)

今後のタイピング方針

タイピング日記を終了させた瞬間に、モチベーションが少し回復した。練習状況を外部に知られることなく、思う存分奇襲が可能というのはかなりのアドバンテージであることに気付いたためだ。今後は表日記と裏日記を使い分ける必要もない。日記は自分用のメモとして全部ローカルで書き殴れば良い。TW更新時の送付タイミングも、自由に選択できる。

同時に、来年以降の毎パソ参戦方針もほぼ固まった。まず2月Web大会は、タルい上に参戦する意義が無いのでパスだ。初見でどのくらい打てるかは試すつもりだが。

和文どれだけ打ちづらいのか。
英文自宅でリラックスして打ったらどのくらい打てるのか。
数字初見準1級には届くのか。

その後は4月に発表されるであろう第8回毎パソ概要を見て決めるが、基本的にはやる気のないスコアで予選をてきとーに通過するにとどめておく。

タイプウェルについては、最後のオアシスである国語Kに更新の余地があるか来年早々に見極めたい。余地があれば頑張って総合ZIと殿堂ポイント400万でも狙うが、余地がなければ当分やらない。あとはオリジナル。数字17秒台と総合ZHは達成したい。国語Rでも「更新できるかもしれない案」を思いついている。憲法は……モチベーションが上がったら考える。今後も通し練習オンリーで、たまに全文打ち切りという方針で。

TOD2は発売日がまだ見えないが、購入予定はある。発売後、一通りプレイしてみよ〜う。


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