筆者のタイプウェル遍歴:その9(2010.6.18)


●コンテンツ

[タイプウェル国語K:総合レベルZHに到達(2010.3.17)]
[タイプウェル国語K:ノーミス総合レベルZIに到達(2010.6.18)]
[タイプウェル国語K:ミス約1%以内総合レベルZHに到達(2010.6.29)]


●タイプウェル国語K:総合レベルZHに到達(2010.3.17)

【到達点ごとの指標】

種目 XA到達時XS到達時XX到達時ZJ到達時ZI到達時ZH到達時
達成日 2001.5.22 2002.3.20 2003.1.23 2003.3.1 2009.10.22 2010.3.17
基本 33.942秒32.580秒30.118秒27.885秒25.780秒24.390秒
カタカナ 39.417秒36.409秒34.432秒32.879秒30.838秒28.375秒
漢字 34.554秒32.120秒30.531秒29.093秒27.874秒25.999秒
慣用句 38.134秒36.204秒33.955秒31.400秒29.483秒26.797秒
総合ポイント 110001111101071120846113085811402451150049
国語R換算 110049411092001123974113164711416111150617
旧総合 333768434400703462887347321635393203549124
殿堂1 431069244312894454822446799945488944558698
殿堂2 78968014327331773917208725639403694462724

※日付はタイピング日記のもの。以下同様。

【到達点ごとの累計練習回数】

種目XA到達時XS到達時XX到達時ZJ到達時ZI到達時ZH到達時
基本11813530145410151612
カタカナ1381923994797181221
漢字100144262345547985
慣用句971643304137931178
合計4536351292169130734996

2009年10月の練習再開後、合計310回の練習で総合ZIに到達した。だがその後総合ZHに到達するまでに、合計1923回もの練習が必要だった。TW国語Kのみをこれだけ打ち込んだことはかつてない。総合ZI到達時は練習の質を重視したが、その後は量も必要だった。また、基本常用語の伸びが1月末に止まったことで、他の種目に負担がかかった。特にカタカナ語は6行目までZIペースというトライアルが幾度となくあったため、更新を狙っては爆死を繰り返し、2月以降の練習回数が膨らんだ。

【総合ZHへの軌跡】

日付総合P換算P 基本カタ漢字慣用備考
2009.10.2211402451141611 25.780秒30.838秒27.874秒29.483秒基本ZH、総合ZI
2009.10.2311406951141611    29.033秒 
2009.11.911407021141728  30.831秒   
2009.11.1011411741141728 25.544秒    
2009.11.1111414311141728  30.574秒   
2009.11.1211430171142642  29.786秒 28.235秒カタカナZJ
2009.11.1311432731143614 25.416秒    
2009.11.1711433331144439 25.386秒    
2009.11.1811433561144608   27.851秒  
2009.11.2011438231145048  29.511秒27.659秒  
2009.11.2711440911145406   27.391秒  
2009.11.2911443881145406   27.094秒  
2009.12.111448201145828 25.170秒    
2009.12.211449281145828 25.116秒    
2009.12.611452561147520 24.952秒    
2009.12.711462551147732   26.625秒27.705秒慣用句ZI
2009.12.1111463271148189  29.439秒   
2009.12.1611473911148815  28.375秒  停滞開始
2010.1.2811476491148958 24.823秒    
2010.1.3011485151149109 24.390秒    
2010.2.111486741149365   26.466秒  
2010.2.711489171149871   26.223秒  
2010.2.911489171150095     換算ZH
2010.2.1911498251150150    26.797秒 
2010.2.2211499711150617   26.077秒 また停滞
2010.3.1711500491150617   25.999秒 漢字ZH、総合ZH 

※国語R換算ポイントのみ更新した日は除く(2010.2.9以外)。

11月中はまずカタカナ語、続いて漢字で更新が来た。総合ZI到達前に敢えてこの2種目を打たず、総合ZI後に備えた戦略が功を奏した。基本もじりじりと伸び、2009.12.6には24秒台突入を果たした。ここで総合ZHへの折り返し点に到達した。慣用句は2009.11.12以来ほとんど伸びず、一時的に優先順位を落としたが、2009.12.7にZI突入。さらに2009.12.16にはカタカナ語で1秒以上の爆発更新を果たし、総合ZHが見えてきた。しかしここからが停滞の始まりだった。年末年始は旅行等により約2週間ものサヴォリ期間があり、この影響で伸びが止まった。

ようやく更新できたのは1カ月以上も経過してからであった。年始に正確性の鍛錬を行い、それをベースに速度を上げるという地道な作業の繰り返しの結果であった。基本常用語を24秒台前半に更新した後、漢字を少しずつ更新した。しかしZHは出そうで出なかった。さらにカタカナ語でも何度かZIチャンスが来たが、終盤の崩壊によりことごとくフイにした。2月後半以降は基本常用語の速度を指に馴染ませた状態でカタカナ語を打つようにした。これでカタカナ語ZJの確率が飛躍的に高まったが、更新には届かなかった。慣用句はごく稀にしか更新できず、また更新する時は爆発が多かったため、練習を継続すべきかどうかという悩みを抱えた。地道に練習を重ねた結果、26秒台という思ってもみなかった爆発が来たが、総合ZHまであと30ポイントというところで伸びが途絶えた。一番痛かったのは、基本常用語が2月以降伸び悩んだことだ。トップスピードも1100の壁を打ち破れず、ここでまた速度の壁にブチ当たった。

さらに約1カ月。漢字を微更新してZHに乗せ、長きにわたった闘いが終結した。

【ミス3以内記録の推移】

日付総合P 基本カタ漢字慣用備考
2009.11.291140149 26.151秒32.220秒27.094秒28.235秒漢字ZI、総合ZI
2009.12.41141951 25.250秒   基本ZH
2009.12.71142420   26.625秒  
2010.1.241143640  31.000秒  カタカナXX
2010.2.91143972   26.293秒  
2010.2.111144018 25.227秒    
2010.2.221144234   26.077秒  
2010.3.141145301  29.933秒  カタカナZJ

ミス3以内(約1%以内)での総合ポイント1145000到達と、ノーミスでの総合ZI到達を、通常記録での総合ZHのフラグの一つと位置付けていた。

漢字のミス3以内記録は、通常の記録とほぼ並行して更新した。この種目はミスを抑えないとスコアが伸びないことが多いため、必然的にミス制限記録も伸びた。一方、他の種目は忘れた頃に更新がやってきた。相変わらず最初からミス3以内を狙って出したことはほとんどない。ノーミス狙いが崩れた時は大抵ミス4を超えるためだ。前半ノーミスで抜けた時に後半意識して出した記録と、タイムロスを抑えるつもりで打っていて最後までミス3以内に気付かなかった記録がほとんどである。

【ランキング順位の推移】

日付総合P順位殿堂P殿堂順位
2009.10.10113719724381095827
2009.10.24114024522394036927
2009.11.14114301721407054027
2009.11.28114382318411079628
2009.12.5114492818416784527
2009.12.12114625518423930726
2009.12.19114739117430315026
2010.2.6114867415437834125
2010.2.13114891715439296324
2010.2.27114997115445782923
2010.3.20115004916446272423

2009年10月の練習開始後、10週間で7人抜いた。さらに2010年に入ってから2人抜いた。しかし最後でもたついてランクダウンし、画竜点睛を欠いた。なお、順位には全然納得していない。せめて上位1%以内(つまり9位以内)には復帰したい。だが、そのためには総合レベルZG到達が必須となる。

一方、殿堂では苦戦を強いられた。特に11月までは、TW国語Kの伸びに伴い殿堂ポイントを30万近く伸ばしたのにもかかわらず、ランクダウンを余儀なくされた。しかしその後はじりじりと順位を上げ、最終的に5人抜いた。

【練習方法】

今回の特徴は、全種目を並行して練習したことだ。総合ポイントを大きく伸ばすには、基本常用語と慣用句の集中打のみでは限界がある。4種目の並行練習は時間的にも体力的にもかなりの負担になった。だが、結果的に全種目を満遍なく伸ばすことができ、単一の種目にかかる負担が減少した。

また、最終的に定着した練習方法は、次の通り。

1. 指慣らし(TOD2004/2003完全人間。10〜15分程度)
2. 基本、カタカナ、漢字、慣用句の順に一巡
3. 二巡目で更新を狙う
4. 三巡目で更新を狙う(更新を狙えそうな種目のみ集中打することもあり)
5. 約1時間経過するか、もしくは脳や指が疲労したと感じたらTW終了
6. クールダウン(TOD2004/2003完全人間。10〜15分程度)

ウォーミングアップを行い、二巡目と三巡目にピークを持っていく。また、練習終了後には必ずクールダウンを行う。これによりTWという短期決戦により消耗した肩や腕、指を徐々に回復させ、故障を防ぐ。いやそれよりも大きいのはメンタル面だ。TWを1時間打鍵すると、大抵の場合は更新により激しい躁状態になっているか、更新失敗により激しい鬱状態に陥っている。このため、精神を徐々に落ち着かせる作業は必要不可欠だ。タイピングもスポーツと似たようなものだ。メンタル面の制御の重要性は今更強調するまでもない。

【練習時の工夫】

今回の練習期間の大半は晩秋〜冬だったため、寒い日や疲れている日、モチベーションの上がらない日が数多く存在した。特に打ち始めてから数分〜30分程度の間は、指先が冷えきっていたり体が寝ていたりする。上記のように指慣らしを実行しても、体が目覚めないことも多々ある。そのような時に効果的だったのは、前屈とドーピングだ。前屈に関しては、
2007.11.20に数字で自己ベストを出した時に効果を発揮したことを思い出して採用した。脳と指先に物理的に血を集めることで、一時的には明らかに睡眠率が低下することを実感できた。また、TWを打ちまくってパンプアップした腕を休養させる手段としても効果的だ。ドーピングに関しては、2008年以降始めた登山からヒントを得た。まずは体を内部から温めるために湯を投与した。また、短期的なエナジー源として糖分(クッキー、チョコレート等)を投与した。冷え切った体を素早く温め、タイピングでベストパフォーマンスを発揮できる状況を作るために、このドーピングは極めて有効だった。以前採用した風呂に近い効果は間違いなくあると思う。

また、過去の筆者は休養の重要性に気付いていなかった。それどころか、1日のサヴォリが3日の退化に直結するという信念すら抱いていた。長期間のサヴォリの直後に更新できるというのは幻想であり、真面目に練習していないだけだと思っていた。だが今回の練習過程を振り返ると、確かに長期間のサヴォリの直後には退化が激しく、元の力を取り戻すためのリハビリ期間も長い。だが、リハビリを地道に継続すれば必ず元に戻る。少なくとも34歳という年齢ではまだ本格的な退化に至らないようだ。また、短期の休養はむしろプラスになると実感した。例えば疲労時などは退化防止練習を無理矢理実行するよりも、休養に充てた方が精神衛生上はるかに良い。サヴォリ期間が1〜2日であれば、元の力を取り戻す期間も短くて済む。筋トレでは休養により超回復を促すという考え方があるが、タイピングにもこれは当てはまるのではないかと考え始めた。

【その他の総括】

多くの時間をかけ、苦しんで到達した。練習効率向上よりも意地と執念、根性で無理矢理達成した感がある。最終段階では実力以上のスコアを求めてワード運を待つという不毛な単純作業を繰り返すこととなり、精神衛生上極めて良くなかった。ストレスのはけ口となった東プレRealforce89Uは、鉄拳制裁のみにとどまらず書くに堪えない暴行を受け、見るも無残な姿になった。キーボードの完全破壊が先か、TW国語Kの総合ZH到達が先か、最後まで分からなかった。また、年末年始、1月中旬、そして2月末から3月初にサヴォリ期間が存在し、更新時期の遅延と焦りにつながった。

しかしその過程ではいくつかの指標が改善され、励みになった。まず速度に関しては、基本常用語と漢字でトップスピード1000の壁を突破した。特に基本常用語のトップスピードは最終的に1075.5まで伸びた。これは国語Rや英単語、オリジナル数字の自己記録をも上回り、全TWシリーズ中の最大値である。正確性に関しては壁を乗り越えるための訓練を継続した。特に2010年に入ってからは、王道であるミス制限練習を採用し、ミス3以内、ミス2以内、ノーミスのそれぞれの記録を大きく伸ばした。同時にTOD2004TOD2003の完全人間も打ちまくり、29体ノーミス撃破で12500点突破という成果を得た。

また、更新や総合ZH到達に向けていくつかのフラグを設定した。代表的なのは、TOP15圏内を0.5秒以内に詰めることだ。特に漢字では2月前半にこのフラグを3回立てて、そのたびに更新を実現してきた。他の種目でもこの指標が励みになった。さらにやり込めば、TOP99圏内を1.0秒以内に詰めることもフラグになり得ると思う。また、到達可能位置を総合ZFに乗せることも一つのフラグと考えていた。実際には1169263で止まったが、総合ポイントが伸びない時も到達可能位置がじりじりと伸び続けたのは救いだった。さらに、国語R換算ポイントを総合ZHに乗せることも従来と同様にフラグとして機能した。

最後に、細かいことだが「文字・画面サイズ設定」を最大にしたことが間違いなく寄与した。国語Kに限らずタイプウェルでは、文字を認識できずに打鍵が停止することが圧倒的に多い。特に改行時の誤推測は深刻だ。しかし文字サイズの変更はこの致命的なボトルネックをある程度解決した。

【今後のTWプレイ方針】

基本常用語ZGとカタカナZIの壁は破りたい。しかし、2〜3月中は記録狙いをやりすぎたという反省もあり、実力の向上を念頭に置きたい。すなわち正確性と安定性を上げる練習だ。ノーミス総合ZI、ミス1%以内総合ZH、そしてTOP15やTOP99の詰めが指標となるだろう。

国語K以外ではオリジナル総合ZH、英単語総合ZIが目標だ。その先にあるのが「殿堂Group No.2 ψ(プサイ)」到達だ。またTW憲法の積み残しも片付けたい。諸事情により、TWを打ち込めるのは6月までであり、そこまでに可能な限り稼ぎたい。もちろんモチベーション維持が大前提となる。何らかの理由でモチベーションが低下したら、更新はそこで止まるだろう。


●タイプウェル国語K:ノーミス総合レベルZIに到達(2010.6.18)

【ノーミス記録の推移】

日付総合P 基本カタ漢字慣用備考
2009.12.131130723 27.219秒35.246秒26.655秒32.938秒漢字ZI、総合ZJ
2010.1.91134141  33.219秒 31.547秒カタカナXS、慣用句XX
2010.1.101135035  32.905秒 30.967秒 
2010.1.131135234  32.706秒   
2010.1.201135279    30.922秒 
2010.1.211135758  32.227秒   
2010.1.231137146 26.525秒    
2010.1.241138373  31.000秒  カタカナXX
2010.6.171138957 26.233秒    
2010.6.181140270    29.609秒慣用句ZJ、総合ZI

※日付はタイピング日記のもの。

2009.12.13のノーミス総合ZJ達成は運による部分が極めて大きかった。基本常用語の記録は2003.12.9に会社PCで偶然出したものだし、漢字も2009.12.13にノーミスなど全く狙わずに出した記録である。従って、ノーミス総合ZIを狙うにあたり、狙ってノーミスを出せるようにすることが先決だった。

2010年1月、ちょうど通常の記録が総合ZI後半で伸び悩んでいたこともあり、ノーミス練習を採用した。この時点では、大きく遅れていたカタカナ語と慣用句を中心に攻略した。その結果、1月中にカタカナ語は約4秒、慣用句は約2秒も詰めることに成功した。一方、基本常用語に関しては、2003年の記録を狙って塗り替えることを目標とし、2010.1.23についにそれを達成した。同時に、通常とノーミスで分かれていたリプレイファイルをようやく統合することができた。だが、ノーミス総合ZIまであと2000を切ってからが長かった。

2010年6月、今度は通常の記録が総合ZH前半で伸び悩んだ。そこで再びノーミス練習を採用した。比較的速度に余裕のある基本常用語と慣用句のみを集中的に練習し、再開からわずか2日で総合ZIに到達した。


●タイプウェル国語K:ミス約1%以内総合レベルZHに到達(2010.6.29)

【ミス3以内記録の推移】

日付総合P 基本カタ漢字慣用備考
2009.11.291140149 26.151秒32.220秒27.094秒28.235秒漢字ZI、総合ZI
2009.12.41141951 25.250秒   基本ZH
2009.12.71142420   26.625秒  
2010.1.241143640  31.000秒  カタカナXX
2010.2.91143972   26.293秒  
2010.2.111144018 25.227秒    
2010.2.221144234   26.077秒  
2010.3.141145301  29.933秒  カタカナZJ
2010.3.261145318   26.060秒  
2010.4.151145655    27.898秒慣用句ZI
2010.4.161149136 24.002秒28.902秒   
2010.5.251149383  28.655秒   
2010.6.31149676    27.605秒 
2010.6.291150208  28.123秒  総合ZH

※日付はタイピング日記のもの。

総合ポイント1145000までは、通常記録での総合ZHのフラグの一つと位置付けていたこともあり、比較的すんなりと到達した。その後は漢字の更新が止まったが、他の3種目では忘れた頃に更新がやってきた。2010.4.16のカタカナ語は正確性に注意して打ったが、基本常用語と慣用句に関してはタイムロスを抑えるつもりで打った。最後までミス3以内に気付かず、結果を見て驚いたことが多かった。

一方、2010.6.29のカタカナ語は狙って更新した。ノーミス練習を継続してノーミス総合ポイントを5000程度更新した直後ということもあり、3ミスするまで攻めることができるという意識で打った。もっとも、ラスト3行はミス3以内すら諦めてスパートしたらうまくハマったのだが。


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