1. NoCD化

最初に断っておくが、筆者はNoCD化により違法コピーの流通を助長する意図は全く無い。TODそしてSEGAには人並み以上の愛着を持っているし、正規品を購入することでSEGAの売上に少しでも貢献したいと考えている。もちろんその根底には、さらなる優れたタイピングソフトを世に出して欲しいという希望がある。

ただ、ソフトを起動するたびに毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回毎回ディスクを読み込ませるクソ仕様ははっきり言ってウザすぎる。ユーザーに対する嫌がらせとしか思えない。違法コピー対策であるならば、1ヶ月に1回、せめて1週間に1回の確認で十分ではなかろうか。それに、ディスクが物理的or論理的に壊れる可能性が無いとは言えないから、個人使用に限るという前提でバックアップを取得しておく必要もあるだろう。以上の理由により、止むを得ずNoCD化の方法を調査し実行している。

なお、具体的な方法はここに書かないし、個別に質問されても回答する責任を負わない。あくまでも自己責任で調査・実行のこと。また、NoCD化を実現しても、今度は毎回HDDを読むのがまたウザイことを付記しておく。

2. データと設定ファイルの保存場所

VS TYPING CLONE以外のデータ（各種設定、記録等）は、WindowsXPでは以下の場所に保存される（WindowsXPをCドライブにインストールした場合）。TODラリアットのインストールフォルダとは違うので注意。

C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\SEGA\THE TYPING OF THE DEAD Typing Lariat\user.bin

VS TYPING CLONEのデータは以下の場所に保存される。

C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\SEGA\THE TYPING OF THE DEAD Typing Lariat\TYPING_CLONE\NNN_YYYY_MM_DD.BIN

NNNは通し番号（000からスタート）、YYYYは年、MMは月、DDは日。最初のデータが2009.2.27に生成された場合は、000_2009_02_27.BINとなる。

データをバックアップしたい時にはこれらのファイルを別媒体に保存すれば良い。例えば別のPCにTODラリアットをインストールした時、当該PCのデータ保存フォルダにこれらのファイルをコピーすれば、以前と同様の状態でゲームを再開できる。また、PCクラッシュ等の理由でOSを再インストールし、上記ファイルが消えた場合にも、これらのファイルを別媒体からコピーすれば最終バックアップ時点からゲームを再開できる。

データを削除したい時にはこれらのファイルを削除すれば良い。次にゲームを起動した時にuser.binが新規に生成され、初期状態からゲームを再開できる。筆者はMINI GAMEの出現条件を調査する時にゲームを初期状態に戻したかったため、この方法を使用した。他には、セキュリティソフト等の影響でゲーム内の動作が重くなり、実力以上のスコアが登録されてしまった時に、当該記録を削除したいというニーズが生まれる。もちろん異常な記録だけでなく、それまでの設定やスコアがすべて消えるため、必要に応じて定期的にバックアップしておきたい。

また、一部の設定情報は以下の場所に保存される。

C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\SEGA\THE TYPING OF THE DEAD Typing Lariat\ToDTL.INI

例えば、フルスクリーンで起動したければ、このファイル内のFULLSCREENを1に設定する。ウィンドウモードで起動するには、0に設定する。

3. バグ一覧

【誤字脱字：ローマ字入力・かな入力共通】

【誤字脱字：かな入力】

【かな入力時のShift】

・「1」「2」「@」「\」をShift押しながら入力できる。本来、Shiftなしでのみ入力できるのが正しい。同じキーに「ぬ」「ふ」「゛」「ー」が割り当てられているのが原因と考えられる。

・「E」「Z」をShift押しながら入力できない。本来、Shiftありでもなしでも入力できるのが（TOD的には）正しい。同じキーに「ぃ」「っ」が割り当てられているのが原因と考えられる。

・「ざ・たいぴんぐ・おぶ・ざ・でっど2005」の「・」はShift押しながら入力できない。本来、Shiftありでのみ入力できるのが正しい。

【その他】

・MINI GAMEのNGワードで、NGではないワードを打たずに放置すると、そのワードの表示が消えたり、ワードボックス内に他のワードが重複表示されたりする。当該ゾンビは最前面に来るが、他のワードを打ち続けている限り喰らうことはない。その結果、同時に見切るべきワードの数が減るため、攻略の難易度が大幅に低下する。一方、他にNGワードが出現するなどして打鍵を停止した場合は、そのワードに問答無用で喰らう。この状態を打開するには、当該ワードを思い出して入力しなければならない。

・MINI GAMEの長文タイムアタック「徒然草」で、かな入力ではターゲットタイムを3級に設定すると入力画面には2分45秒と表示される。だが、実際の3級ボーダーは3分00秒である（結果表示画面にも表示される）。他の級でも、入力画面上の表示と実際のボーダーが異なる。これは、ローマ字入力では4ページ目にある「なほなまめかし。」が、かな入力では3ページ目に収まっていることが原因と考えられる。

・MINI GAMEの光速の指で100体以上撃破した場合、あるいはRank Sを100以上出した場合、結果表示画面でワード数が下2桁しか表示されない。（バグというよりは仕様?）

・EXPERT DRILLの完全人間の結果表示画面で、「正解解打鍵数」と表示されている。「正解打鍵数」の誤りと思われる。PS2版から引き継がれている。

4. 仕様変更一覧

【改善仕様】

→TODは新製品が発売されるごとに口語表現が増え、かな入力泣かせのワード（母音・Shift・「ー」を多数含む）が追加されてきた。今回もその方針は一層強化され、TOD2004と比較すると難易度が明らかに上がった。とはいえ、こういう難易度上昇はタイピングマニアとして歓迎すべきことだ。

・かな入力で「ー」をShift押しながら打てるようになった

→IME等の仕様に合わせたものと考えられる。これにより、「ちゃーじ」等が大変打ちやすくなる（というよりもミス率が大きく下がる）。なお、Shiftを押すことで打鍵結果が変わる文字（あ行、や行、つ、む、め、れ、る、わ、半濁点）を除き、他の文字もShiftを押しながら入力できる。TOD2004では「ぬ」「ふ」「ほ」「へ」「ー」「゛」「れ」「け」「ろ」がShiftを押しながら打つとミス判定になったが、PS2版TODやラリアットではすべてShiftを押しながら打てる。

・ドリル中にPAUSEしてもBGMは最初から流れるわけでなく、続きから流れる

→一部の種目ではBGMが1周したタイミングで撃破数を概算するという攻略法を考えたことがある。DC版ではPAUSEするとBGMが最初から流れるため、この攻略法は通用しない。だが、TODラリアットではどこかで使えるかもしれない。もっとも、画面上に表示される撃破数は250等でカンストしなくなったため、使える場面は限定される。

【改悪仕様】

・ゲーム起動時に毎回CDチェックがある

→非常に煩わしい。せめて1カ月に1回にして欲しい。

・Alt＋Tabで画面を切り替えると勝手にPauseされる

→せめてOPTIONSの設定やiniファイル変更により解除できるようにして欲しい。筆者はTODを打ちながらスコアやパラメータをメモったり日記を書いたりするため、Alt＋Tabによる画面切替が必須である。TOD2004ではPauseされなかったため、この作業がスムーズにできた。しかし今作では、何かパラメータを書き写すたびにいちいちPauseキーで解除しないとならない。仕方がないので、リザルト画面をキャプチャしてmspaintに貼り付け、それを参照しながら日記を書いている。

・ドリル等でPAUSEすると、「平均入力開始速度」に影響する

→途中でメモを取りたい時や、他の作業が発生した時に困る。筆者の場合、Skype会議中にザ・パーフェクトをPAUSEしておいたら、平均入力開始速度が30秒台まで落ち込んだ。

・ドリル「不純物除去」で、ワードが重なって見えない

→ワードが全体的に長くなったのに加えて、ワードボックスが真っ黒なので、重なると全く見えない。Word SizeをNormalに設定してもだ。ワードの後半が見えない場合は推測可能だが、前半が見えないとそれもできない。対策は、5文字相当のワードをすべて覚えるしかない。なお、DC版TODではワードボックスが半透明なので、重なってもワードを読むことが可能だった（極めて見辛いが）。

・ドリルを途中で中止できない

→TOD2003やTOD2004ではAlt＋F3、DC版ではF12やCtrl＋Alt＋Deleteでドリルを中止できたが、今作ではそれができない。唯一の復帰方法は、Alt＋F2でタイトル画面まで戻り、その後当該ドリルを改めて選択することだ。PS2版ではこれすらもできなかったが、ラリアットでこの機能が復活したのはありがたい。

・カーソルの初期位置が固定

→TOD2004のように、前回の操作を記憶するようにして欲しい。TODラリアットでは、Alt＋F2で戻った時に必ずARCADEにカーソルが合う。また、PRACTICEに行った時に必ずDRILLにカーソルが合う。従って、例えばEXPERT DRILLの光速の指を途中で止めてから復帰するまでに「Alt＋F2、P、Enter、→、Enter×3」の8打鍵がいちいち必要になる。

・ARCADEやORIGINALで、当初は1章から順番にしかプレイできない

→一般的なシューティングゲーム等に合わせたのだろうか。

・ゲージ回復時、コンボが無駄になることがある

→ゲージが満タンになってから、ゲージ回復処理が行われるまでの間にタイムラグがある。この間にさらにコンボが蓄積された場合、すべて無駄になる。はみ出した分のゲージが繰り越されることはなく、ゼロからのスタートとなるためだ。例えば、3章で魚が3匹出てくるところで、1匹目でゲージが満タンとなった場合、ゲージ回復処理が行われる前に3匹目まで撃破してしまうと、2コンボ分が無駄になる。対策としてはゲージ回復処理が行われるのを待ってから打つしか無い。だが、これではゾンビの攻撃を喰らってしまう。

5. メニュー構成

6. パスワード集

念のためパスワードは背景色と同じ色で書いているので、必要に応じてドラッグ、ダブルクリック、全選択（Ctrl＋A）等で反転させてご覧下さい。

【プレイ中に出現するパスワード】

※1. ストーリーモードは、ARCADE、ORIGINALを問わない。ORIGINALのBEGINNERでも可。
※2. DAVIDに勝利するのは任意の章で良い。
※3. 百人斬りは、クリアさえすれば4級でも構わない。10分以上かかっても可。

Password Entryから入力済みのパスワードは、上記の条件を満たしても出現しない。逆に、Password Entryから入力しない限り、上記の条件を満たすたびに表示される。

【隠しパスワード】

PC版TOD、英語版TOD、TOD2003/2004のパスワードも有効であるが、一部のパスワードは効果が変更されている。例えばPS2版ではVS TYPING MASTERSを出現させる効果を持っていた「MSMTVSN」は、今作では当該モードが存在しないため、別の効果に変更されている。また、TOD2004まではDrill modeやTutorial modeを全部出現させる効果を持っていた「CNAWEIA」と「KIKMAHP」は、VS TOD CHARACTERSの出現のみの効果に変更されている。

また、パスワードを先に打ち込むことで、通常とは違った進行も可能となる。その結果、思わぬバグ（仕様?）を発見できる。例えばDRILLを一切打たずにパスワードを入力してEXPERT DRILLを出す。この状態で完全人間で3段（6800点）以上を出すと、何と居合斬りが（RANK-B縛りよりも前に）出現する。また、光速の指で3段（6000点）以上を出すと、全力疾走を一切打っていないのにRANK-B縛りが出現する。なお、小脳思考で3段以上を出しても特定のドリルが出現することはない。小脳思考を出してもダメだった。

さらに、上記の方法で居合斬りを出現させて、さらに全力疾走・RANK-B縛り以外の計10個のドリルで3級以上を出すと、その時点で百人斬りが出現する。つまり、百人斬りの出現条件に「全力疾走とRANK-B縛りで3級以上を出す」は含まれないことが分かる。

また、ストーリーモードを一切打たず、VS TOD CHARACTERSを先に出現させてボスを見ても、VS BOSSは出現しない。

7. MINI GAMEに関する調査

8. ATTACKについて

【VS BOSS】

9. PRACTICEについて

【DRILL】

10. プレイ結果

※PCのスペックにより容易にスコアが変動するため、以下のスコアは参考程度。
※2014年以降に更新した種目は背景色を変更。
※「1級ボーダー」とは、「セガワープロ検定1級ボーダー」のこと。（参考として掲載）

【ARCADE】

※1,2章は難易度Normal、かな入力。3〜6章と年俸は難易度Very Hard、かな入力。

【DRILL】

※「1級ボーダー」とは、「セガワープロ検定1級ボーダー」のこと。（参考として掲載）

【かな入力/難易度Normal】

【かな入力/難易度Normal/WORDBOX状態】

※樽、オノ、カエルは通常状態と難易度が変わらないため省略。

【EXPERT DRILL】

【MINI GAME→長文タイムアタック】

【MINI GAME→長文タイムアタック以外】

※上海パネル、THE 記憶、古今東西、ナンバープレートはCOMとの勝敗のみ記録されるため、対象外。

全力疾走以降は1人プレイで出した最高スコア。光速の指はRank Sが69個、Rank Aが5個だった。

【VS BOSS】

11. 参考文献