第8回タイピングサミット:レポート(2016.9.17-9.19)


いつもと同じ時系列の形式にも飽きたので、今回は印象に残った順に記述しようと試みる。

(1) 派遣標準記録の設定と達成状況

参加者としては、強ければ強いほど楽しめると考えている。裏返せば、リハビリが進んでいない状況で参加しても得るものは少ない。このため、表1の通り派遣標準記録を設定した。いずれも全盛期の実力を取り戻すことを前提とし、Twitter上で公開した。ともすれば何かと理由をつけて練習をサボろうとするテメエを徹底的に追い込むという意図もある。

【表1:サミット派遣標準記録】

No.派遣標準記録過去の実績派遣範囲
(a)TW国語Rで
ノーミス総合XS
ノーミス総合XB
通常総合XX
タイピングリレー
(1日目)
(b)TOD2004WORDBOX百人斬り
かなで99体目到達
PS2版TODのWORDBOX百人斬り
かなで99体目到達
かり〜さんとの
TOD対戦
(c)WeatherTyping2の
word.txtでLevel11
同左WeatherTyping3団体戦
(2日目)

(a)に関して、当初目標は「通常記録で総合ZJ」だった。これは、3日目のパネルディスカッション「Zタイパーへの道」への打診を頂いたことに起因する。だが、現在の実力では総合ZJに遠く届かないことが判明した。そこでパネリストとしての参加を辞退し、上記のように目標を引き下げた。ところが、実際には速度が戻らず正確性も中途半端だったため、総合1109000手前で伸びが止まった。

(b)に関して、かつてPS2版TODでは処理落ちをうまく利用し、99体目に到達した。一方、TOD2004では処理落ちが発生しないため、88体目到達に留まっていた。そこで今回は、TOD2004で99体目到達、あわよくばクリアを狙うこととした。しかし、リハビリ初日に90体目に到達という結果は出したものの、以後は伸び悩んだ。なお、これとは別に「裏メニュー」としてKids Modeで年俸アタックのリハビリを実施した。2009年の記録は更新したものの、全盛期の実力には全く届かなかった。

(c)に関しては、団体戦に加えてかり〜戦の対策も意識していた。筆者の環境(2009年に購入したノートPC。Windows Vista)ではWeatherTyping3が鈍重すぎて使用に耐えないため、WeatherTyping2で全盛期の実力を取り戻すこととした。ところが、そもそも練習の時間とモチベーションを確保できず、ようやくWeatherTypingに着手したのは9/1であった。なお、8月末に八号機(Windows10、ノートPC)を新規に購入した。こちらではWeatherTyping3が動作した。しかし、残り3週間でWeatherTyping3の新ワードやサミットワードに適応するのは困難と判断したため、当初予定通りWeatherTyping2を打ち続けた。

……

当初は、上記のうち(b)が最難関と考えていた。ところが意外なことに、8/31に突然達成してしまった。これでTODのリハビリは一定の段階に達したと判断し、以後は(c)にリソースを振り向けた。そして、サミットまで残り1週間となった9/10に、(a)も苦労しつつ達成した。しかし(c)については、Level10.5から先に進める気がしなかった。結局、サミット4日前になってLevel11への復帰は無理と判断し、WeatherTyping団体戦の参加辞退を申し入れた

一方、実用入力とTOLに関しては練習メニューに加えなかった。1日目の団体戦として実施されるタイピングリレーでは、幹事組有利対策として、「幹事組チームを設けて、かつ表彰対象から外す」こととなった。この措置により、モチベーションが激減した。筆者がタイピングサミットに限らずオフ会等に参戦する主な理由は、タイピストとして第一線で闘うことにあるためだ。またTOLに関しては、昨年と同様、TODやTW、WTの時間を削ってまでやり込むモチベーションをどうしても確保できなかった。多少ゲーム慣れしていても、ローマ字入力が遅いと次第に勝てなくなるからだ。ちなみにかな入力では英数字が出現した時に逐一Caps Lockキーを打って入力を切り替える必要があり、これまた勝負にならない。

(2) サミット当日の目標の設定と達成状況

サミット直前に、当日の目標を表2の通り設定した。(d)(e)は、上記の派遣標準記録を満たせば達成可能と考えていた。(f)は、ローマ字に関しては3日目のパネルディスカッションで、かなに関してはWT東西戦とその後のよすとの対戦で、幾多のヒントを得た。

【表2:サミット当日の目標】

No.目標達成度コメント
(d)かり〜さんとのTOD対戦で勝ち越す。×かり〜さんの仕上がり具合が素晴らしかった!
(e)TODローマ字対戦でZタイパーどもをなぎ倒す。Zタイパーとの対戦で勝率8割を超えた。
(f)今後の成長に繋がりそうなヒントを見出す。上記

(3) DC版TODかな入力ガチバトル

(1)(b)の通り、派遣標準記録を設定した。この困難な目標に到達できなければかり〜さんと対戦させていただく資格無し! 今回もかり〜さんとのTODかなガチバトルを熱望しつつもなかなか申し込む気になれなかったのは、リハビリが遅々として進まず、派遣標準記録の達成が見えなかったためである。仮にサミット直前になっても達成できない場合は、かり〜さんに土下座して許しを請うしかないと思い詰めていた。幸いなことにこの目標は達成できたため、サミット当日は例年通りガチバトルを堪能できた。

結果は6勝6敗。但しこのうち1勝は6章でかり〜さんがCONTINUEしたためであって、ポイントのみで勝敗を数えると5勝7敗だ。各章の結果と詳細はDC版TOD:かり〜戦1DC版TOD:かり〜戦2に記載した。

3日目にはよすとのガチバトルも実施した。結果だけ見ると4勝0敗だが、実力で勝ったとは露ほども思っていない。詳細はこちら

(4) Zタイパー狩りの成功と失敗

サミット当日の目標の一つとして、(2)(e)の通りZタイパー狩りを掲げた。理由は、TW国語Rでは逆立ちしても総合ZJに届きそうもないというコンプレックスの克服である。一方で、総合XX止まりのタイピストでもやり込み次第でここまで闘えるということを示したいと考えた。結果的に、トータルで8割以上の勝率を挙げた。だが、「へっへっへ勝ちまくったぜ俺強い」では進歩が無い。そこで、今回の結果を別の観点から分析する。表3に、対戦相手をTWの総合レベルで分類した時の結果の一覧を記載する。

【表3:TOD対戦結果の分析】

対戦相手結果勝率備考
R:総合ZI1勝5敗16.7%オリプス、ぷんだ、cocoa
R:総合ZJ25勝0敗100.0% 
R:総合XX以下22勝0敗100.0% 
K:総合ZJ以上10勝6敗62.5%かり〜、よす

確かに、並のZタイパー(総合ZJ)相手に全勝した点は評価できる。だが、総合ZIの人に対しては1勝5敗と大きく負け越した。さらに、総合ZH以上の相手との対戦が1回も無い! 意識的にそうしたわけではないが、これでは強い相手(paraphrohn、Tak、テル)との対戦を避けたから勝率が高いだけだと見られても仕方ない。来年は意識して総合ZI以上の相手に突撃する

なお、かな入力に関してはTWの総合レベルとTOD対戦の強さが逆転する例がしばしば発生する。上記以外にも、かり〜さんはテルに全勝したらしいし! これに関しては、ローマ字入力と比較してサンプル数が少なく、かつTWが強い人とTODが強い人とが両極端なのが理由だろう。

(5) タイピングリレーとゲリラタイピングリレー

この種目に参加するため、(1)(a)の派遣標準記録を定めた。日本語実用入力ではローマ字入力の方がまだ速く、本番でも(ひらがな文を除いて)ローマ字入力で挑むつもりだったためだ。幸いなことにこの目標も達成できたため、1日目のタイピングリレー本番に挑んだ。詳細はこちら

2日目には、タイピングリレーの課題文を全部打ち切るという無茶苦茶面白そうなタイムアタック大会がぷんだにより企画された。ところが、約1時間かかる見通しなのにもかかわらず12名もの参加希望者が集まったため、急遽リレー形式に変更された。3チームに分かれて、(事前に課題文章を知っている)幹事組も分散したため、心置きなく打ちまくった。チームとしては実力と運が噛み合い、優勝できた。詳細はこちら

(6) パネルディスカッション「Zタイパーへの道」

詳細はこちら。また、筆者自身の回答はこちら

(7) 多言語ゲリライベント

多言語個人メドレーでは14人中3位。丸々4カ月も多言語タイピングをサボった挙句、サミットにもノー対策で挑んだ割には、健闘したと言えるだろう。もっとも、過去の実績にあぐらをかいていたところ、翌日の多言語WT大会では12人中7位と惨敗した。

(8) e-typing大会

詳細はこちら。メイン種目の腕試しでは惨敗したものの、筆者にとって主戦場である総合では3位入賞を果たした。

(9) WeatherTyping大会

(1)(c)の派遣標準記録を満たせなかったため、事前に参加辞退を申し入れた。ところが、当日はたにごん、ひろりんごという2強が相次いで欠席となったため、彼らの穴埋め役として参加することとなった。結果は団体戦で5チーム中5位。個人としてもぱらさんに惨敗。一方、3日目にゲリライベントとして実施された東西対抗戦ではチームとして勝利した。個人としてはぱらさんに惜敗したものの、ギリギリまで食い下がり、ワード数を稼いで東軍の勝利に貢献した。

(10) 朝ラン

2日目の詳細はこちら。3日目の詳細はこちら走りきった後の朝風呂は快感すぎる! メシもうまい! 読者の皆様も来年は是非朝ランに参加しよう!

……

以下、結局いつもと同じ時系列の形式で。


●コンテンツ

[ 結果一覧 ]
[ プロローグ ]

[ 2016.9.17(Sat) ] [ 2016.9.18(Sun) ] [ 2016.9.19(Mon) ]
[ 設営〜サミット開幕 ]
[ タイピングリレー ]
[ 1日目のゲリライベント ]
[ DC版TOD:ローマ字対戦 ]
[ DC版TOD:かり〜戦1 ]
[ DC版TOD:ローマ字対戦2 ]
[ DC版TOD:かり〜戦2 ]
[ DC版TOD:ローマ字対戦3 ]
[ WeatherTyping3団体戦 ]
[ 2日目のゲリライベント ]
[ DC版TOD:ローマ字対戦4 ]

[ DC版TOD:ローマ字対戦5 ]
[ パネルディスカッション ]
[ 3日目のゲリライベント ]
[ DC版TOD:よす戦 ]
[ DC版TOD:ローマ字対戦6 ]
[ 総括と課題 ]


●結果一覧

【表4:DC版TOD対戦結果】

対戦相手結果勝率内容
cocoaさん0勝2敗0.0%2・5章
ぷんださん0勝1敗0.0%1章
オリプスさん1勝2敗33.3%5・6章敗北、3章勝利
かり〜さん6勝6敗50.0%主に前半で敗北、後半で勝利
eighさん1勝0敗100.0%3章
さんれつさん1勝0敗100.0%4章
melanieさん2勝0敗100.0%3・5章
ゆきさん2勝0敗100.0%3・4章
まあ、まったりとさん2勝0敗100.0%1・2章
みねそたさん2勝0敗100.0%1・3章
ヨッシーさん3勝0敗100.0%1・5・6章
へじさん3勝0敗100.0%2・4・5章
よすさん4勝0敗100.0%1・4〜6章
Conconさん6勝0敗100.0%全章
たのんさん6勝0敗100.0%全章
たけぽんさん6勝0敗100.0%全章
ウェルさん6勝0敗100.0%全章
mayoさん7勝0敗100.0%4章+全章

【合計】……58勝11敗 勝率84.1%

※かり〜さん、よすさんのみかな入力、他の人はローマ字入力。
※1章につき1戦とカウントする。
※獲得したポイントにかかわらず、先にCONTINUEした方を負けとする。
 (かり〜戦の6章のみ、ポイントで負けてCONTINUEで勝った)
※両者CONTINUEしなかった場合、獲得ポイントの高い方を勝ちとする。

この3日間で、18人と計69章対戦した。エンペラーは10回撃破。かり〜さんとのガチバトルは計12章にとどまったが、内容は濃かった。また、ローマ字入力でも十二分に闘った。Zタイパー相手に通算26勝5敗(勝率83.9%)は評価できる。1日目も2日目も飲酒タイピングサミットには参加せず、TODが空いたタイミングで打ちまくった。

次に、TOD対戦以外の結果を表5に記載する。こちらは昨年と比較して良い結果だったとは言えない。サミットに向けたリハビリを思うように進められなかったのが、まともに響いた。

【表5:その他の結果】

種目結果
タイピングリレー幹事組チームとして参加(表彰対象外)
WeatherTyping3団体戦5チーム中5位(個人としてもぱらさんに惨敗)
多言語個人メドレー14人中3位
ゲリラタイピングリレーチームとして優勝
多言語WT大会12人中7位
e-typing大会総合3位
WT東西対抗戦勝利(個人としてはぱらさんに惜敗)

※TOL団体戦には参戦せず。


◆プロローグ

今年も、かつて父・信仁さんが主催した「タイピングサミット」の名前を冠して開催することとなった。筆者は過去7回のタイピングサミットにいずれも参加しており、今回も並々ならぬ意欲があった。なお、一昨年の
第6回タイピングサミット、昨年の第7回タイピングサミットの時と同様、幹事組に名を連ねることとなった。

サミットに向けて定めた派遣標準記録や、サミット当日の目標は前記の通り。また、サミット期間中の戦略として、1日目・2日目とも会場に宿泊することとした。生活リズムを朝型に保ち、午前・午後ともタイピングの調子を高めるためだ。また、前回に続く試みとして朝ランを企画した。一方、2・3日目の朝にこれを実施したことにより、結局カード&ボードゲームは削らざるを得なかった。

最後に、今回は3日目に家族旅行に割り込まれかけた。調整の結果、家族旅行の日程を1日後ろにずらすことに辛うじて成功し、サミットに全日程参加できた。


●2016.9.17(Sat)

◆設営〜サミット開幕

8:30に出発するつもりが、家事に割り込まれて15分も遅れる。さらにお茶の水で各停に乗り換えるのを忘れ、快速に乗ったまま飯田橋通過! 四ッ谷まで行ってから戻る羽目になり10分ロス。設営組の集合は9:30なのに、結局10分遅れで到着した。ぽかたんとむなの到着を待って大量の機材を食堂に運び込む。今回は土曜午前だけ別団体に割り込まれたため、会議室が開くまでの間は食堂でPCの設定や受付等、幾つかの作業のみ先に実施した。手順書に従って、粛々と進んでいった。

12時過ぎに会議室に入り、設営第二幕。机&椅子並べ、荷物の開梱、機材のセッティング、ネットワーク設定等を分担して進めていく。全員がやるべきことを把握してサクサクと動いたため、一時間で何とか完了した。ある程度目処がついたところで昼飯。何人か誘ってファーストキッチンに行ったところ、何とmayoが修行僧の如く一人静かに気合を入れていた。いい雰囲気だ。

例年、自己紹介と諸注意に1時間以上を費やしていた。特に昨年はオークションまで実施したため、タイピング開始までの全員拘束の時間がさらに増加し、幹事組の中でも問題となった。そこで今回は、オークションを廃止し、自己紹介も新規参加者に限ることとして大幅な時間短縮を図った。カットされた自己紹介は飲酒サミットの場で実施されたらしい。人数も増えてきたため、この方が良いと思う。

◆DC版TOD:ローマ字対戦

初日の公式イベントであるタイピングリレーは15:00に開始される。また、かり〜さんとのガチバトルは昨年と同様、飲酒サミットの裏で実施することとした。このため、15:00までの時間をTOD野良対戦に充てる。ペンとメモ用紙を常備し、対戦相手、章、スコア、正確性、ワード数をメモするのはいつも通りだ。そしてZタイパー狩りの獲物を捜す。と言っても会場にいる人の大半はZタイパーだ。早速、DC版TODの前でいかにも打ちたそうにしているオリプスさん発見!

結果はいきなり返り討ちに。5・6章で完敗した。TOD慣れが順調に進んでいるようで! 2014.6.21に秋葉原で開催された「我らがまよ姫を取り囲んでぁ〜んする会」で対戦した時よりも確実に強くなっている。5章では雑魚戦終了時点で圧倒的不利になり、マジシャン前半でも差を縮めることができなかった。しかも、ここで無駄にミスしてダメージが蓄積したのが原因で、6章研究室入口で先にCONTINUE。オリプスさんもタワーでCONTINUEしていたものの、ワード数で大差がついて大敗した。しかも、MISSION2でボッコボコにされている動画がいつの間にか配信されていた! なお、4章では結果表示画面直前でTODがフリーズしたため、勝敗は不明。5・6章よりは接戦だったため、是非とも結果を知りたかったが。

 dqmaniacオリプス
4章????(??%, ??words)????(??%, ??words)
5章4555(95%, 22words)5800(96%, 40words)
6章5307(--%, --words)7094(--%, --words)
評価正特C状D他A正B特C状D他A
年俸1億4275万円2億5370万円

◆タイピングリレー

今回の新たな試みの一つ。基本は実用入力だ。但し、英文・和文に加えてプログラムコードやチャット文、果ては二人羽織や糸電話という前例のない種目まで存在する。チーム分けは、基本的にWeatherTypingのレベルに英文タイピングの強さを加味して決定した。

なお、幹事組は事前に課題文章を用意したりテストプレイを実施したりしており、初見ではない。筆者もローマ字入力とかな入力で全文を1回ずつ入力済みだ。このため、完全に初見である他の参加者と同列に扱うのはフェアではない。よって幹事組チームを作って表彰対象から外すという措置を取った。よってモチベーションも緊張感も無く、惰性で淡々と打ち進む。次回は問題を事前に知り得ない立場になって、同じ条件で闘いたい

一応、リハーサルの時間にIMEの設定だけはしておいた。「常に全角に変換」「うとおの同一視」「自動変換長め」等。本番では「ゅぅ」「ょぅ」ミスが多発するも、BSでなく矢印キーで修正し、正誤率での失点を最小限に抑えた。また、ミスに気付いた時にすぐ戻るのではなく、一行打ってミス箇所のすぐ下まで来てから修正することでタイムロスを減らした。糸電話はmelanieさんの完璧な指示に従い、滞りなく終了。目隠し対策として、打鍵は運指範囲の狭いローマ字入力で、かつ正確性最重視で実施した。BSによる修正にハマると、ロスが非常に大きくなるためだ。「paraphrohn」変換時にF9キーを捜すのにやや手間取ったが、melanieさんにここでいいか確認しつつロスを最小限に抑えて成功させた。

◆1日目のゲリライベント

ゲリライベントにも積極的に参戦した。まずはたのんさん、かり〜さん主催の多言語個人メドレー。オランダ語、イタリア語、英語から構成される約800文字の文章(特殊文字を含まない)を正確性重視で打ち抜いて1分40秒。ぱら、テルに続く3位をさくっと確保した。ノー対策の割には健闘したかと! ただ、文章は少なくとも4000文字は欲しかった。800文字では正直物足りない。それに、1回でもコケればもう逆転の余地は無い。

◆DC版TOD:かり〜戦1

この辺で既に夕方になっていた。筆者にとっては、飲酒サミット勢が出撃していった後が本番だ。飲み会の裏で、サミット参戦の主目的であるかり〜さんとのガチバトルを開始した。長文に関してはTOD2004のWORDBOX百人斬りをクリアして臨んだ一方、短文は全くリハビリしていない。果たしてどうなるか。Normal設定で、特に条件を付加せずに全章対戦!

 dqかなかり〜
1章3059(98%, 20words)3052(92%, 27words)
2章3844(93%, 36words)4719(93%, 53words)
3章3722(87%, 19words)3818(95%, 27words)
4章3507(90%, 31words)4320(91%, 42words)
5章4611(94%, 33words)4169(91%, 27words)
6章5342(--%, --words)5467(--%, --words)
評価正特C他A正特C他A
年俸3億5975万円3億1719万円

※6章では研究室入口でかり〜さんがCONTINUE

1章ではかり〜さんの初速が相変わらず鬼だ。ワードの取り合いは必要だが、それだけでは勝てず、毎年敗れている。そこで、前半無意識のうちに噛み合った正確性を後半は意識して維持していく。もちろん、コンボが繋がっているとかり〜さんも意識して初速を高め、ワードを奪取してくる。それでもボス戦途中まで必死に繋ぎ、正確性98%を確保して僅差で勝ちを拾った。むしろ、正確性で500点差をつけてもワード数やBase Pointで優勢を保ってここまで詰めてくるかり〜さんが凄まじい! そして、2章ではかり〜さんの初速と状況判断がますます冴えてくる。MISSIONや後半の8体連打でついた大差をカバーしきれず、正確性も低下して完敗。仮に正確性を98%まで高めても、17ワード差を覆すには至らない。ワードを奪取しなければ話にならない

3章では序盤でミスを連打して正確性98%狙いすら崩れた。よって以後は初速勝負に切り替えるも、ワードを奪われまくる。タワー後半ではほぼ全部取られ、力尽きた。結局正確性もボロボロで、惨敗を喫したと思ったが、なぜか僅差に。原因は1P側プレミアム(MISSIONでダイヤを獲得すると1P側にのみ200点が入る)とゲージ回復だと考えられる。4章でもMISSIONが鬼門だ。土星語・カテゴリーの辞書・鎮静剤黄、いずれが出てもここで差がつく。その後も徐々に差が拡大し、ストレングスでの追い上げも及ばず完敗。

5章でようやく長文を取り始めて優位に立てるかと思ったが、昨年よりも明らかに差が縮まっていた。結果的に雑魚戦ではほとんど差がつかず、マジシャン前半で攻めていかざるを得ない羽目に。その結果、ライフ3個から2発喰らい、あわやCONTINUEかという失態を演じた。一方、かり〜さんもこの状況をチャンスと見て焦っていたようで、ライフ5個から3発喰らっていた。結果的に、辛うじて5章の牙城を守った。5章勝利でライフが2個に回復したのも地味に大きい。6章ではMISSION1手前と研究室入口でイカサマアタックを喰らい、かり〜さんが先にCONTINUE。これで公式ルール上は勝ちだ。ところが! その後MISSION2の後半から脳の疲労により指が止まり、かり〜さんの逆襲を許した。その結果、スコアでは僅差で敗北し、後味の悪い結果に。

昨年と比較すると、全体的に押されていたのは確かだ。かり〜さんの仕上がり具合が素晴らしかった。むしろ筆者の仕上がり具合がよろしくなく、申し訳ない。

◆DC版TOD:ローマ字対戦2

WT3のサミット用英語ワードで幹事組の中でバチバチ対戦して予想外に健闘した。クソワードもテストを兼ねて、というよりも明日の団体戦では(幹事組有利対策として)クソワードを打てないため今のうちに対戦しておく。うっかりQWEのまま突入してしまい、ぱらさんの快速打鍵に歯が立たず圧倒的惨敗を喫した。もっとも、打鍵速度で当社比1.35倍のぱらさん相手に18ワードも取れるのが、クソワードたる所以だ。

【サミット用英語ワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
melanie165498825785
むなすぃ1467971512
dqmaniac285989553053
paraphrohn306088853579

【サミット用クソワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
ウェル4276642357
melanie2289781503
むなすぃ0225860
dqmaniac183429027725
paraphrohn304638338502

夕食は飲みグループ・奇声会グループ・てんやグループに分かれた。飲みグループはゲリライベントが終了した18時過ぎに出撃していった。かり〜さんは筆者とのガチバトル終了後に奇声会(カラオケ)へ。WT3で対戦していた幹事組はウェルさんの提案によりてんやへ。ガチガチな対戦よりも飲みの方が需要が大きかったということかな。ま、タイピングメインの人にとって飲み会はマイナス面も多いと思うので、飲み会以外の選択肢も用意したのは良かったと思う。当然ながらアルコールは控える。この後の対戦に備えて、いつものことだ。

会場に戻った後、melanieさんと対戦。Zタイパー狩りの対象であり、情け容赦なく叩きのめす……つもりだった。だが! 3章で普通にワードを取られまくるし! 終わってみれば僅か96点差であり、あと1ワード多く取られたら負けていた。10ワード差がつくと、正確性ボーナスで多少稼いでも勝利は危うい。正確性重視で勝ちを狙うなら、最低でも正確性を98%に乗せなければ。5章では今度こそ情け容赦なく叩きのめす。大変えげつない結果となった。

さらについ2週間ほど前にZタイパーとなったConconさんと対戦。1章では本サミットで唯一の正確性100%を叩き出した。一方、3章ではmelanie戦とほぼ同様の展開となり、正確性の差で辛勝。やはり、あと1ワード多く取られたら負けていた。3章が僅差となるのは、手を抜いたため上位者を喰いやすい章であるためだ。落穂拾いをしつつクイズで互角に闘えば、他の章よりも勝機がある。

 melaniedqmaniac
3章3610(86%, 34words)3706(97%, 24words)
5章2981(83%, 14words)5442(97%, 46words)
 Concondqmaniac
6章4596(--%, --words)6472(--%, --words)
評価正D特C他A正B特C他A
年俸2億2870万円5億8516万円

 Concondqmaniac
4章2760(82%, 27words)4292(96%, 44words)
1章2241(76%, 23words)3943(100%, 29words)
2章3496(86%, 35words)6215(99%, 59words)
3章3641(89%, 24words)3713(95%, 22words)
5章3440(86%, 19words)5302(97%, 43words)

本日のZタイパー狩りはここで終了。通算8勝2敗はまずまずの結果かと! それだけに、オリプスさんに惨敗したのが目立つし悔しい。

夜は明日の朝ランに備えてとっとと就寝。


●2016.9.18(Sun)

5:00に起床。質・量ともに充分な睡眠を確保し、体力・気力とも満ち満ちている。準備運動を兼ねて食堂の片隅で筋トレをやっていたら、徹夜組のsaminさん、早起き組のウェルさんに相次いで見つかった。

朝ランには同室のウェルさん、Creamさんに加えて、サミット自体には2日目から参加のニルゥさんも合流し、総勢4名に。皇居一周を含む8.6kmを約55分かけてまったりと走りきった。サミットで朝ランを企画する目的は朝走る爽快感を存分に味わってもらうこと、そしてタイピングに好影響を及ぼすことだ。皆を疲れさせる意図は毛頭無いため、そしてCreamさんが最長4kmしか走った経験しかないとのことだったため、LSD気味に走行する。途中でニルゥさんとウェルさんが飛び出したため、ほぼ中間地点となる桜田門からは二組に分かれる。筆者はCreamさんと自転車や筋トレの話をしながらまったりと。降水確率60%の予報にもかかわらず、終盤に小雨がぱらついただけで済み、爽快なランだった。そして走りきった後の朝風呂は快感すぎる! メシもうまい! 読者の皆様も来年は是非朝ランに参加しよう!

◆DC版TOD:かり〜戦2

9:00に会議室に移動する。かり〜さんとのDC版TODガチバトルの前に、お互いの指慣らしを兼ねてWT3で対戦! 結果は5連敗。かり〜さんはワード1でLevel10.6まで上げてきている。一方、筆者は事前のリハビリで10.5を辛うじて一度だけ出した程度であり、歯が立たない。ワード1に加えて、WT3大会用の専用ワードでも完敗だった。専用ワードの対策はテストプレイのみだったとはいえ、情けない。

なお、特にワード1で速度に大差がついたのは、詰まった時の対応の違いによるものと思われる。筆者は、ワードを取れないと見切った時点で次のワードに備えて休養する。これに対し、かり〜さんは詰まっても諦めずに打鍵を継続することが多い。目先の対戦の勝敗ではなく、将来を見据えた姿勢の違いがこういうところに現れる。これが将来の決定的な差に結びつくかもしれない。

【ワード1】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
かり〜305788977217
dqかな265218054284

プレイヤーワード数速度正確性スコア
かり〜305919079845
dqかな285558566161

プレイヤーワード数速度正確性スコア
かり〜305808977560
dqかな275028154931

【サミット用長文ワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
かり〜304769165027
dqかな264658953880

【サミット用短文ワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
かり〜305919382472
dqかな174968937561

程よく指が温まったところで、DC版TODで昨日のリターンマッチを挑む。筆者にとって本番はここからだ。脳と体が覚醒しているはずの午前中に闘うのが良いだろう。昨日とは1P側と2P側を入れ替え、ホーム&アウェー形式で実施した。

 かり〜dqかな
1章2939(89%, 29words)2538(82%, 22words)
2章4694(94%, 42words)3866(87%, 41words)
3章3855(95%, 21words)4265(98%, 25words)
4章3244(87%, 26words)4170(94%, 42words)
5章4342(93%, 29words)4759(92%, 31words)
6章5828(--%, --words)4965(--%, --words)
評価正特C他A正特C他A
年俸3億6951万円3億1611万円

1章ではかり〜さんの初速が爆発する一方、筆者の正確性が超低空飛行となって完敗。正確性ボーナスが昨晩の対戦と比較して700点も下がっては、勝ち目が無い。2章でも正確性が上がらなかったため、一転して初速勝負に出る。MISSIONや子供の父親救出後の室内の8体など、苦手な場所で奮闘し、ワード数ではほぼ互角の展開だった。だが、正確性の200点差に加えて、Base Point(アイテムのライフやゲージ回復)、1P側プレミアム等が積み重なって800点以上の大差がついた。

3章でようやく正確性が戻ってきた。100%狙いこそ早々に途切れたものの、そこそこ繋いで98%を確保する。結果的にその方がワードを取ることができ、ようやく1勝を挙げた。4章でも引き続き噛み合い、予想以上にワードを奪取した。かり〜さんにもそろそろ疲れが出てきたのだろうか。

5章では一転して接戦となった。長文ワードを次々と取られ、正確性も上がらない。AC版スコアアタックで鍛え抜いた貯金もそろそろ尽きたか。マジシャン前半ではお互い6章を見据えて正確性を上げ、昨日よりも引き締まった試合になった。結果的に400点差がついたものの、勝敗は紙一重だ。6章では勝ち越しを狙って攻めまくる。だが、残念なことにまたしてもMISSION2から脳がガス欠状態に陥った。指の動きが止まり、昨日以上にワードを取れなくなった。結果は惨敗。無念! 全章対戦は約40分かかる長丁場となるため、途中で補給も必要か。

◆DC版TOD:ローマ字対戦3

引き続き、ローマ字入力でZタイパー狩りに移行する。まずはAll Z達成者であり明日パネリストとして参加するたのんさんと対戦。昨年は4章以降のみ対戦したが、今年は良い機会なので全章闘った。1章で早くもたのんさんの成長を実感することに。短文強い! こういう強い相手に対してどれだけ正確性を保ちつつワードを奪い取るかが重要だ。2章以降は正確性96%を最低限の目標と定める。3章と5章は正確性を上げやすいためこの目標に届いた。一方、2章と4章ではワード奪取を優先するあまり乱打気味になったことも多かった。

 dqmaniacたのん
1章3490(94%, 28words)2915(91%, 23words)
2章5819(94%, 58words)3901(87%, 35words)
3章5077(96%, 29words)3565(91%, 17words)
4章5099(94%, 44words)2889(88%, 20words)
5章6144(97%, 46words)3685(90%, 13words)
6章7376(--%, --words)5605(--%, --words)
評価正B特C他A正D特C他A
年俸7億1586万円2億4657万円

 ヨッシーdqmaniac
1章2534(88%, 22words)3355(97%, 29words)
5章3853(88%, 26words)4830(97%, 34words)
6章5466(--%, --words)5655(--%, --words)
評価正D特C他A正B特C他A
年俸2億7389万円5億1453万円

続いて、全力疾走であっさりと36秒00を叩き出していたヨッシーさんに「人と闘いたくないですか?」と声を掛けて対戦。ヨッシーさんはTW国語RこそZに到達していないものの、WTではQWEでLevel10を達成しており、速度は当社比1.5倍だ。それに、TODに関しても8000点を軽く超えるスコアを叩き出し、渋谷GIGOのランキングに名を連ねていた。相手にとって不足なし。行くぜ!

1章では初速がそこそこ冴えて勝利。WTの実績が示す通り長文が得意だろうと考え、5章に飛ぶ。実際、前半の長文一本勝負ではほぼ互角だった。じりじりと差が開いたのは、ハイエロ前半以降だ。そしてマジシャン直前にライフ2個vs5個という状況だったため、さらに攻めていく。理想はノーミス打鍵を継続することだが、ヨッシーさんクラスの打鍵速度に対抗するにはライフ3個になるまでは速度重視で臨むことも時には必要だ。6章ではヨッシーさんが本領発揮。長文を中心にかなりのワードを奪取され、最終的にはわずか189点差の接戦となった。確かに1P側プレミアムという要素もあるものの、ワード数はほぼ互角だったと思う。

……

続いてゆきさんと対戦。Zタイパーではないものの、基本常用語でZJを出しており、近い将来総合ZJ達成が予想される。しかもどりすとさんとAC版NORMAL台でカップル1コインクリアを達成済みであり、TODの経験値という観点でも侮れない。前の試合でゆきさんが約40コンボ繋いでいるのを見て、こちらも正確性重視で臨む。残念ながら正確性100%狙いは早々に途切れたが、常に相手のコンボ数を上回るように心掛けた。

 ゆきdqmaniac
3章3437(97%, 16words)4317(97%, 30words)
4章2522(93%, 12words)4922(97%, 48words)

 ぷんだdqmaniac
1章3036(94%, 26words)2401(90%, 19words)
3章????(??%, ??words)????(??%, ??words)

しかしぷんだ相手にはそうはいかない。相変わらずタイピングの練習は一切していない(職場で普通に打つのみ)とのことだが、実力は健在だ。睡眠不足にもかかわらず、正確性・反射神経・打鍵速度の噛み合った理想的な打鍵を展開され、今日唯一の敗北を喫した。続いて3章に飛ぶが、途中でDCがフリーズしたためそこまで。

◆WeatherTyping3団体戦

2日目の公式イベントとして実施された。昨年までとの違いは、オリジナルワードを複数用意したことだ(短文、長文、英文、クソワード)。このうちクソワード以外は事前に公開され、練習を積んだ人が有利になるように(そして幹事組が有利にならないように)した。一方、クソワードは当日初めて打つこととし、事前に内容を知っている幹事組は団体戦で担当してはならないこととした。チーム分けはWTのワード1のレベルをベースとしつつ、英文の実力を加味して決定された。以上により、昨年までのような大将戦や副将戦の要素は薄れ、短文が得意な人、英文が打てる人、未知ワードへの対応能力がある人など様々な人が脚光を浴びる仕掛けを作った。

筆者は前記の通り事前に参加を辞退した。だが、蓋を開けてみるとたにごん、ひろりんごという2強が開始時刻に間に合わず不参加に。そして彼らの穴埋め役として参加することとなった。結果に関してはチームの皆様にごめんなさいと言う他無い。英語ワードでぱらさんが20ワード取る間に10ワードしか取れず、最下位獲得に貢献することとなった。仮に筆者の代わりにたにごんが参加していれば最下位は確実に免れたと思うだけに、申し訳ない限りだ。

チームプレイヤーワード数速度正確性
ATak1059883
Bdqmaniac1064395
Ccocoa655884
Dparaphrohn2069191
Eかめお557884

なお、大会全体では得点2倍のクソワード対決で圧勝したテルチーム(Cチーム)が勝利。また、たけぽんさんのぶっ飛んだ司会進行が印象に残った。 「ワードを確認しまーす。Aチームfxxk! Bチームfxxk! Cチームfxxk! Dチームfxxk! Eチームfxxk! 誰だこんなファイル名をつけたのは! 俺です」

……

WT3団体戦終了後、まあ、まったりとさんに声を掛けられ対戦。TW国語Rの実力は知っていたが、敢えて情け容赦なく、全ワードむしり取るつもりで打つ。相手がTOD初心者の場合や、打鍵速度で明確な差がある場合、対応方法は主に二通りだ。即ち、速度重視か正確性重視か。正確性重視は先程のゆきさんとの対戦で実現したため、今回は速度重視で打ってみたかった。

 dqmaniacまあ、まったりと
1章4041(97%, 41words)1580(76%, 10words)
2章5977(94%, 66words)2614(84%, 18words)

 dqmaniacオリプス
3章3971(94%, 23words)3793(96%, 23words)

続いてオリプスさんに昨日のリターンマッチを挑む。ゲリライベントの裏で対戦したため、3章のみで。正確性で敗北し、ワード数も同じ。それなのに勝利したのはBase Pointの違いによるものだ。ライフ獲得、はみ出し回復、1P側プレミアムのいずれかが勝因だろう。昨日結果が分からなくなった4章でも対戦したかったが、お互いゲリライベントの出番が回ってきたためここまで。

◆2日目のゲリライベント

WT3大会で惨敗した腹いせに、ゲリラ大会に相次いで参戦した。

【e-typing大会】

メインの腕試し(ローマ字短文)部門では3回打って500にすら届かない惨敗。1回目は474(ミス9)、2回目は488(ミス8)だった。両方とも前半でミスを抑えたものの、終盤で崩壊した。3回目は前半でミスを多発したため戦意喪失。指が勝手にミスを連打し、糞のように崩れ続けた。この種目だけならトップ10にすら入らない。それどころか、平均値よりも下だ。だが、筆者の主戦場はあくまでも総合得点だ。他の種目のプレイが解禁された直後に打ち始めて、飲み会の前に全種目を打ち終えた。終わってみれば6種目中4種目で3位以内に入り、総合3位に浮上していた。今回なぜかカットされたかな入力部門があれば、総合2位に上がったかもしれない。

種目スコアCPMミス数順位平均標準偏差
ローマ字単語365365.21013人中10位381.0833.26
ローマ字短文488508.46825人中15位505.0475.51
ローマ字長文534541.98212人中3位483.42117.31
数字307323.78211人中2位233.3671.25
英語単語334334.27012人中3位308.0835.54
英語短文550566.35611人中2位496.0081.76
総合2578--10人中3位2421.10319.06

※総合は6種目打った人のみ対象。

【ゲリラタイピングリレー大会】

昨日のタイピングリレーと違って幹事組が各チームに分散され、ほぼ平等な条件で競えるようチーム分けが考慮されていた。よって心置きなく打ちまくる。だが打鍵途中に、数字が半角文字に変換されたり、ひらがな文が短い間隔で自動変換されたりする超クソ設定になっていることに気付いた。ついでに、かな入力に切り替えるショートカットキー(右Alt+ひらがなカタカナ)も効かない! あり得ねえ! ってことで、冷静にIMEのプロパティを開いて設定し直す。入力切替のショートカットは相変わらず効かないため(右Altが誤って無効化されていたため?)、IMEのプロパティを開いたままにしておいてそこから切り替える。一連の作業に時間を取られた結果、第7区(和文3)と第8区(ひらがな文3)では隣で打っていたかり〜さんとの差が拡大した。職業タイピストとして実用入力を強化しているのんさんとの差もほとんどつかず。だが、このタイムロスは後で必ず取り返せる。逆に、ここで設定を変更しておかないとロスが積み重なって不利になるしストレスも蓄積する。

実際、第11区(ひらがな文4)では正確性重視の実用打鍵を継続し、隣で打っていたかり〜さんとの差を1分近く詰めた。第12区(英文2)のたのんさんが爆発してついに1位に浮上! 続く第13区(和英数混在文)では再びかり〜さんと並んで打ち、1分以上引き離した。第18区(糸電話)開始時点ではほぼ勝利確定という状況だったため、当初は筆者が担当する予定だった打鍵係をヨッシーさんに任せる余裕も生まれた。そしてヨッシーさんの打鍵の正確性が予測よりも遥かに上(ミス率0.2%で全体1位! 驚異的!)だったため、入力指示係の面白さを満喫しつつ安心して見ていられた。最後の和文長文もローマ字入力のまま伸び伸びと打ち抜いて優勝!

【多言語WT大会】

並行してこちらにも参戦。昨日の個人メドレーよりもさらにワードが短く、長文派の筆者には明らかに不利だ。嫌な予感は的中し、1回戦でオリプスさんに敗退。4000文字あれば負けないのに! 続く順位決定戦では、寝ながら打っても楽勝という油断が仇となった。開幕から順調に5ワード連取。6ワード目で詰まりまくったため、取るのを諦めてEscをぶっ叩く。今回は全PCのEsc、Win、左Altを無効化してあるので安心だ。だが! そのEscがなぜか効いてしまうというアクシデントに見舞われ、途中離脱によりまたしても敗退。最終的には12人中7位と惨敗した。

【予選】

順位プレイヤーワード数速度正確性
1オリプス1062894
2dqmaniac660794
3eigh 048489

【順位決定戦】

順位プレイヤーワード数速度正確性
5ヨッシー1049692
6やだ745988
7dqmaniac552292
8かめお545489

◆DC版TOD対戦4

飲み会開始前に到着したへじを捕まえてTOD対戦を挑む。ローマ字入力では第2回タイピングサミット以来ここ13年ほど負け続けている(3月の15周年オフでも敗北した)Zタイパーであり、相手にとって不足は無い。全章打つ時間は無かったため好きな章を選んでもらい、胸を借りるつもりでぶつかる。前回対戦ではお互い退化した状況で臨んで敗れた。今回はへじの退化が上回ったらしく、予想外にワードを取れる。その結果、何と3連勝!

 dqmaniacへじ
2章4376(95%, 45words)4013(92%, 42words)
4章4706(95%, 44words)2936(92%, 22words)
5章5043(95%, 42words)3599(92%, 17words)

 たけぽんdqmaniac
1章3011(96%, 21words)3153(95%, 31words)
3章3226(91%, 20words)4533(97%, 37words)
4章2774(92%, 19words)4429(95%, 52words)
5章3887(93%, 22words)5061(94%, 40words)
6章4812(--%, --words)7036(--%, --words)
評価正特C他A正B特C他A
年俸3億1978万円5億9917万円
2章4323(95%, 41words)4727(94%, 53words)

※6章スコアは年俸と評価、5章スコアから逆算

たけぽんさんと1年ぶりの対戦。次の予定があるとのことだったため、時間のかかる2章を除いて対戦する。昨年は恐るべき正確性をもって全A評価を叩き出されて負けているため、そこを崩すことに専念する。即ち、ワードをむしり取る方針で。同時に、1P側に地道にダメージを蓄積させていく。その甲斐あって、マジシャン直前でライフは2個vs5個という状況だった。ここで1ミスに抑え、あわやCONTINUEという危機を脱した正確性はさすがだ。たけぽんさんは6章でもライフ1〜2個のまましぶとく持ちこたえる。DC版では難関となる研究室入口の3体も、直前のMISSION1で鎮静剤青を引いてしのいだ。MISSION2でもライフが出ず、ライフ1個vs4個という状況だったが、その後エンペラー戦をノーダメでしのぎ切った! なお、6章終了後にまだ時間があったため、先程飛ばした2章でも対戦した。やはり相手の得意とする章を削るのはよろしくない。結果は予想通りの接戦となった。

……

ゲリライベントが終了した後、ほぼ全員がタイピングに関してはお腹いっぱいという表情で、飲酒サミットに出撃していった。筆者はかり〜さん、たのんさんと多言語タイピングの話をしつつ駅ビル2Fでオムライスを食す。

そして速攻で会議室に戻り、たのんさんとタイマン勝負をやりまくる。飲み会組もカラオケ組も22:00まで誰も戻らなかったためだ。まずWT3を、その後はTOLを打ちまくる。英語ワードやクソワード、QWEではなかなか良い勝負だった。ワード1をQWEで打ったのは久々だったにもかかわらず、Zタイパーのたのんさん相手に良い感触だった。未達成のLevel8に挑戦する気になった

【サミット用英語ワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac206019538105
たのん176198931241

【サミット用短文ワード:JIS】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac205169046520
たのん134277621125

【サミット用クソワード】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac203638731595
たのん184078119808

※dq:JIS、たのん:QWE

【サミット用長文ワード:JIS】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac204979547236
たのん4403877029

【ワード1:JIS】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac205809052214
たのん94848318101

【ワード1:QWE】

プレイヤーワード数速度正確性スコア
たのん206508336009
dqmaniac146389026830

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac206679341378
たのん186138732000

プレイヤーワード数速度正確性スコア
dqmaniac206479440604
たのん105458615640

……

今日のZタイパー狩り(一部Zタイパー以外も含む)では何と23勝1敗の戦績を残した。へじ戦の初勝利に加え、昨日惨敗したオリプスさんにも一矢を報いた。唯一の敗北はぷんだ戦。そう簡単には勝てない。

さて、明日は天気が微妙だが、雨が降らなければまた走るぞ!


●2016.9.19(Mon)

まずは朝ラン! 気温23度、曇り。降水確率60%だが雨には降られず! 昨日と同じ皇居一周を含む8.6kmを約43分15秒。信号待ち1分25秒を含む。

昨日のメンバーのうち、ニルゥさんとCreamさんは既にサミット自体から離脱した。ウェルさんはものすごく気持ち良さそうに睡眠中だ。よって今日は単独で走る。良い機会なので、自分のペースを維持した時にどのくらいのタイムを出せるか試す。竹橋までの区間では赤信号で何度か止められるので参考記録とし、本番は皇居一周の5.0kmで測定する。結果は23分40秒。坂道が多いことを考慮すると、まずまずのタイムかと! 但し、昨日よりも確実にガチなペースで、12分も縮めたため、飯田橋に戻る頃には汗だくに。筋肉痛もそこそこ来た。そして朝風呂とメシが至福の時間!

◆DC版TOD対戦5

9:00少し前に寝部屋をさくさくっと撤収して会議室を開ける。今日のメインイベントは、melanieさん主催のパネルディスカッション「Zタイパーへの道」だ。melanieさんとき〜やが会場や配信の準備を着々と進めるのを横目に、まだ対戦していない人を誘ってTODを打ちまくる。

まずはみねそたさんと対戦。この試合では正確性を重視した。1章ではミスが目立ち、98%にすら届かなかった。そこで3章ではさらに正確性重視で臨み、今度こそ98%を確保した。とはいえ、スコアアタック勢としては貪欲に100%を目指していかなくては。

 dqmaniacみねそた
1章3410(97%, 33words)1989(79%, 19words)
3章5288(98%, 46words)2216(72%, 11words)

 dqmaniaceigh
3章3851(95%, 30words)3211(95%, 21words)

eighさんには昨年惨敗した3章でリベンジを狙う。もっとも、今朝4時頃までカード&ボードゲームに興じていたとのことで、昨年のような凄みは影を潜めていた。ちなみにクイズでは「冬山でやっちゃいけないことは?」は出なかった。タイパー登山部としては是非ともこの問題でリベンジしておきたかったのだが。

続いてmayoと対戦。今年5月に総合ZJに到達した活きの良いZタイパーだ。但し、今朝4時までカード&ボードゲームに興じていたとのことで、明らかに眠そうだ。よって好きな章を選んでもらう。対戦というよりも一方的な虐殺となることが予想されたため、選択された4章だけで終えるつもりだった。だが、何とmayoがその後全章対戦を挑んできたため、受けて立つ。その闘争心がある限り、貴女はさらに強くなります! いや実際、当社比1.3倍のトップスピードはもはや決して侮れない域に達している。但し、5章マジシャン前半でライフ3個から2発喰らい、1個になったのが運の尽き。6章研究室入口でCONTINUEさせてしまったのは残念だ。1P側を攻撃するゾンビを放置して2P側を救いに行ったが、速度不足のため失敗した。この辺がまだまだ甘い。

 dqmaniacmayo
4章3907(95%, 39words)2668(82%, 26words)
1章3458(96%, 31words)2427(89%, 20words)
2章5298(96%, 55words)3048(85%, 30words)
3章4816(98%, 32words)2848(83%, 14words)
4章4778(97%, 44words)2801(78%, 23words)
5章5423(98%, 40words)3466(85%, 19words)
6章6935(--%, --words)4203(--%, --words)

※評価と年俸は不明。連打ですっ飛ばしたため

 cocoadqmaniac
2章4719(93%, 49words)4160(96%, 39words)
5章5157(93%, 47words)3406(93%, 14words)

続いて、cocoaさんに対戦を挑まれる。「たかがXXタイパーごときがZタイパー狩りだと? 図に乗るな雑魚め。俺様が返り討ちにしてくれる!」(一部意訳あり)という感じで。もちろん筆者としても対戦は望むところだ。そして、甘んじて公開処刑を受けました。2章では初速合戦に敗れ、5章では長文をほぼ一方的に取られ続けた。総合ZI後半の速度に加えてTOD慣れも進んでいる。AC版で対戦経験を積み重ねた分だけ、昨年よりも確実に強くなっている。

◆パネルディスカッション

今回は議事録担当として参加した。少なくとも国語Rに関してはパネリスト5人とも(そして司会のmelanieさんも)筆者より上なわけで、貴重なノウハウを盗む謙虚に学ぶまたとない機会だ。議事録として残しておかないと自分のためにもタイピング界のためにももったいないと考え、自ら議事録係を志願した。実用タイピングをそこそこ鍛えておくとこういう時に便利で良い。

会場のPCのメモ帳を開き、IMEを適切に設定して、普段の仕事と同様にかな入力でメモを取っていく。確かに実用日本語入力の速度や正確性はローマ字入力の方が上だ。だが、今回は打鍵能力をフルに要求されず、かつ約90分という長丁場となる。それならば、疲労の少ないかな入力を採用すべきだ。さらに、トータルの打鍵数を減らすために幾つか工夫する。

No.工夫意図
1フォーマットの
事前入力
質問が決まっていて、パネリストの回答順も固定なのだから、
質問とパネリスト名、回答欄を事前に入力しておく。
2不要部分のカット枕詞(えーと、あのー、そうですねー、等)や、
結論を先に話さない場合の前振りは、そもそも打たない。
話の核心や結論部分、ネタとして面白いところを重点的に記録する。
3コピペを駆使同じフレーズや、変換に手間取る単語を、
繰り返し打つのは時間と労力の無駄。
4略語も駆使e-typingはエタイ、タイプウェルはTWで十分。
必要に応じて、後で置換するなり注釈をつけるなりすれば良い。
5未知表現への対応無理に変換せず、ひらがなのままにしておいて後で確認する。
今回は「そんさくのていたく」がこれに該当した。
話がどんどん先に進むため、迷って停止している暇は無い。
6打鍵/変換ミス時の対応慌てて直後に修正するのではなく、次の聞き取りに専念する。
但し、後の手間も考えて、余裕ができた時に可能な限り修正する。

こんな感じで議事メモを打っていたら、melanieさんからいきなり質問を振られた。「年齢による衰えを感じたことは?」「年齢を重ねてもモチベーションを維持する秘策は?」という内容は話の流れから何となく推測できたため、普段考えていることをその場でまとめてさくっと回答し、メモにも少し後に追加しておいた。話しつつメモを打つのは無理なので、ここは時間差分業で。

終了後、変なバイアスがかかって修正する前の状態で、幹事組用slackにメモをアップしておく。この後はTOD対戦もあるし、整形するのは後日で良い。

このパネルディスカッションを間近で聞くことで、TW国語R総合ZJ到達のための様々なヒントを得られた。そう短期間に達成できるとは思えず、Intersteno対策との兼ね合いもある。だが、一歩一歩先に進んでいきたい。

◆3日目のゲリライベント

午後、WT東西戦が実施された。昨年と同様に出生地で分けるため、北海道生まれの筆者は東軍となる。しかも事前に申告したLevel11がここでも祟り、副将として西軍副将のぱらさんとガチンコ対決することに! だが、東軍はLevel9〜10の層が厚く、副将戦開始前に大差がついていた。となると、無理に勝利を狙わず、かな入力に有利なワードを確実に取っていけば良い。勝敗はワード数で決まるため、速度や正確性にこだわる必要も無い。Shiftを含む難関ワードで詰まった時には潔く諦めて休養に専念する。その結果、敗れはしたものの9ワードを獲得し、東軍の勝利に貢献した。ぱらさん個人に勝てるチャンスもあった気もするし悔しさは残るが、今の実力ではこんなものだろう。ここで勝利を狙って無理に攻めたら、どこかで大きく崩れて大敗したはずだ。

大将戦はよすとIknowさんの組み合わせとなった。IknowさんはTWの殿堂ランキングで筆者と競っているあの方で、WTでもJISかなでLevel12の実力の持ち主だ。Level14のよすに果敢に喰らいつき、敗れはしたものの17ワードを奪取する大健闘! これはMVPでしょう! それにしても、この対戦ではワードの消え方がえげつなかった。「ジェットコースター」というJISかなでは極めて打ち辛いはずのワードが、タン、ターンと二拍で消滅した。比較的打ちやすい「いちりんのはな」等は一拍だ。会場から驚愕のどよめきが幾度となく上がったのも無理は無い。筆者はJISかな使いとして戦慄を覚えずにはいられなかった。

◆DC版TOD:よす戦

WT東西戦の表彰を終えた直後、よすにTOD対戦を挑む。かり〜戦とは別の意味でアドレナリンが出た。というよりも、猫がライオンを前にした時のようにびびりまくって指が震えた。実に久々の感触だ。それでも、タイピングファイターとしての本能がこの闘いを挑まずにはいられなかった。

 dqかなよす
1章2980(88%, 30words)2461(83%, 21words)
4章3497(85%, 36words)3125(84%, 32words)
5章4243(89%, 31words)4210(90%, 29words)
6章5605(--%, --words)5322(--%, --words)
評価正D特C他A正D特C他A
年俸2億8689万円2億5052万円

1章から正確性を無視した壮絶なワードの取り合いとなった。今思い出しても笑えるほどに指が震えて動かない。唯一の救いは、よすがDC版のShiftワークに慣れておらず、頻繁に詰まることだ。例えばShiftを押しながら打てる文字が限定されており、「〜しょん」では1文字毎にShiftの押し離しが必要となる。もっとも、Shiftを含まないワードも数多く出てくるわけで、当社比1.5倍もしくはそれ以上の爆速で打ち抜かれていくことも一再ではない。

よすに次の予定があるとのことで、全章は打たず4章に飛ぶ。ここでも正確性は完全無視だ。筆者がワードを取れる時は正確に確実に打ち抜いた時だと分かっていても、戦士としての本能が全力闘争を求めて止まない。この傾向は驚くべきことにマジシャン前半でも変わらなかった。マジシャン開始前にはライフ5個ずつあったのに、ライフ1個vs2個になるまで全力で打ちまくった。5章で正確性90%を割り込むのは一体いつ以来だろう。6章はライフ2個ずつで開始した。ローマ字入力ならば研究室入口やエンペラー戦で喰らってCONTINUEの可能性もあったと思う。だが、かな入力トップレベル同士の対戦では、喰らう要素など皆無だった。ストレングスモードの長文が、タン、ターンと二拍で(ワードによっては一拍で)消えていく。負ける気しねえぜ!

結果的にスコアでは全勝だった。だが、実力で勝ったとは露ほども思っていない。いや、むしろ勝敗などどうでもいい。たとえ全章でフルボッコにされたとしても、すがすがしい爽快感と今後の成長に向けた決意だけが残ったことだろう。なお、JISかなであの加速は手の大きさによる要素もあるのかと愚考して、試合終了後に手の大きさを比べてみたが、意外なことにほぼ同じだった。よすにできて俺にできないわけはない(と思いたい)。

◆DC版TOD対戦6

朝のうちに対戦を約束していたウェルさんと全章打つ。1章では開幕でミスを連発するも、その後37コンボ繋がった。むながこれを見て、「ウェル君舐めプされてるんじゃないの?」などと煽ってきた。だが、決してそのようなことはない。自然に打っていたらたまたま繋がった普段からTOD対戦に限らず正確性を重視しているためだ(先程のよす戦のような例外もたまにあるが)。仮に本気で舐めプレイをするなら、99コンボまで繋ぐつもりでやる。なお、かつてW/Hさんが指摘していたように、正確性100%狙いは舐めプレイのように見えて実はスコア面で全力で相手を叩き潰しに行っているという考え方もある。

このプレイで収穫だったのは、2章ハイエロ終盤[PU-]のハイフンを右手薬指で初めて取れたことだ。従来は中指で打っていたため、ミスはしない代わりに遅れることが多かった。今後、薬指で確実に取れるようにして、正確性を保ったまま速度を上げたい。これをマジシャン前半で自信を持ってできるようになるまでにはそれなりの練習が必要だが。また、マジシャン前半ではようやくノーミスで突破した。他の対戦では焦り等が原因で、少なくとも1ミス以上していたと思う。不要なミスをすると自分のライフが減るだけでなく、相手も調子が狂うことがある。このため、普段からノーミス打鍵を心掛けるべきだ。エンペラーはノーダメージで終了。

 dqmaniacウェル
1章3607(97%, 34words)1970(78%, 17words)
2章5826(96%, 62words)2512(81%, 20words)
3章4933(99%, 35words)2582(79%, 11words)
4章5457(??%, ??words)2372(??%, ??words)
5章5585(97%, 48words)3200(87%, 12words)
6章8010(--%, --words)3547(--%, --words)
評価正B特C他A正D特C状B他A
年俸7億2596万円1億3204万円

※4章の正確性とワード数のデータは見落とした。

 dqmaniacさんれつ
4章4916(95%, 56words)1815(77%, 11words)

最後にさんれつさんと4年ぶりに対戦。TW国語Rでは総合XD、常用XAとのことなので、接待プレイ気味で……なんてことはしない! 全力で打ちまくるのみ! なお、2章はむな、3章はmelanieさんが対戦していた。皆さん、さんれつさんと久々の(あるいは初めての)対戦に飢えているようで! という空気を察して、5章はへじと交代した。

…… …… ……

そして16:00過ぎから撤収開始。17:00までに会議室を空ける必要があるため、素早く撤収を開始した。今年もぽかたんが全体を仕切り、皆ができることを確実にこなしてくれたお蔭で、極めて効率的に作業が完了した。

ぱら、ウェル、どらぐ、筆者で軽くパスタを食しつつ反省会のようなものをやって、帰宅の途についた。

今日のTODローマ字対戦は計17勝2敗。並み居るZタイパーをなぎ倒して調子に乗っていたら、cocoaさんに2・5章で惨敗。


◆総括と課題

【新たな試み】

新規に採用した試みは以下の通り。今後もアンケートの結果を参考にしつつ、幹事組で議論を重ねて改善していきたい。

(1) イベント担当に権限委譲

幹事組の中で体制を変更した。即ち、大まかにイベント担当(melanie/paraphrohn/かめお/たけぽん)と管理担当(Pocari/むなすぃ/ウェル/き〜や/dqmaniac)を分離し、イベント担当に実質的に権限を委譲した。その結果、特に必要や希望が無い限り筆者はイベント担当の会議に出席すらしなかった。もっとも、これには個人的理由(七号機の老朽化に伴うSkypeトラブルの多発)もあったのだが。

なお、この権限委譲は、昨年来の「若い世代から積極的に幹事を募り、運営に関するノウハウを徐々に移転していく」方針の一環である。今回も期待以上の成功につながったので、この試みは今後も継続していきたい。

(2) チーム分けは大会ごとに決定

昨年のように3日間同じチームとする場合、チームとしての一体感の高まりというメリットは確かにある。だが、編成する方は大変だ。3日間フル参加する人だけではないし、ドタキャンも発生するため、微調整も必要になる。また、1日目のタイピングリレーには実用入力の実力が、2日目のWeatherTyping3にはWTの実力が反映されるため、考えるべき変数が多くなる。昨年はWTのレベルとTOLの実力の2変数で良かった。だが、今年は日本語実用入力と英語実用入力の考慮も必要となった。そこで、今年は1日目と2日目でチームを分けることとした。

(3) 申し込みとアンケートのWebフォーム化

参加人数の増大に伴い、省力化のために採用した。特にアンケートに関しては、昨年までは手書きであり、記入する側も集計する側も時間と労力が必要だった。だが、タイピングサミットの参加者は基本的に手書きよりもPC入力の方が速い。それに、集計作業もほぼ自動化され、大幅に楽になった。

但し、紙のアンケートよりも回収率が低下した。昨年まではむなを中心に紙を渡しつつ「帰る前にアンケート書いてね〜」と呼び掛けるのが効果的だった。ところが、今年はアンケートを記入しようとしてもPCが(対戦等で使われていて)空いていないことがあった。後日になると記憶も薄れ、面倒にもなる。やはり当日記入してもらう仕組み作りが不可欠だ。

……

筆者は幹事組として、なるべく多くの人と対戦したり話しかけたりするように心掛けたつもりだ。他には各種ワードのテストプレイやパネルディスカッションの手伝いをしたくらいかな。頼もしい仲間に助けられ、負担らしい負担は全く無かった。今後も継続的に改善を検討し、参加者全員が楽しめるサミットにしていきたい。また、サミットに限らず、タイピングで対戦する機会を今後も大切にしていきたい。筆者が幹事組として参加している理由はここにある。

但し、来年はWT団体戦等のワードを事前に知り得る立場からは離脱したい。今回のタイピングリレーのように、競技者として平等な条件で参戦できないのではつまらないためだ。

【イベントの変化】

昨年に引き続き、幹事組で用意する公式イベント(原則全員参加)を「タイピングリレー」「WeatherTyping団体戦」「パネルディスカッション」の3つに絞り込んだ。他はすべて参加者の企画による「ゲリライベント」とし、基本的に小規模で実施した。具体的には以下の通り。

実施日大会第8回第7回第6回
1日目タイピングリレー大会公式
多言語個人メドレーゲリラ
2日目WeatherTyping団体戦公式公式公式
e-typing大会ゲリラ(種目変更)ゲリラ(種目変更)公式(1日目)
ゲリラタイピングリレー大会ゲリラ
WeatherTyping個人戦ゲリラ(多言語)ゲリラ(規模縮小)公式(1日目)
3日目パネルディスカッション公式
WeatherTyping東西戦ゲリラゲリラ
TOL団体戦ゲリラ公式公式
廃止TypingWar大会ゲリラ
TypeRacer大会ゲリラ(規模縮小、1日目)公式(3日目)
バトタイ大会ゲリラ(1日目)
TypeShoot大会ゲリラ(2日目)
グッジョブバージョン大会ゲリラ(2日目)
DC版TOD団体戦公式(2日目)
タイピョエル大会事実上ゲリラ
常設タイプウェル常設
常設TODドリル常設
AC版TODスコアアタック稼動せず

【会場】

会場は相変わらず神。30〜35人規模のオフを実施するなら、ここを上回る場所は思いつかない。安価だし便利だし必要十分な設備が揃っているし。会議室内のTVをそのままDC版TOD対戦に使用できる点も、大変助かる。これがないとレンタルなり持ち込みなり、手間やコストが大きい。さらに、宿泊場所が同じフロアにある点も魅力だ。

問題点は、参加者の増加(今年は1日あたり40人)に伴い手狭になってきたことだ。今後の参加者のさらなる増大に備えて、幹事組で新たな会場を検討中である。だが、抽選の存在およびその時期、費用、利便性、宿泊場所のいずれかがネックとなり、現時点では適切な会場を見出せていない。

【参加コスト】

参加者の増大により、会場費と設備費はほぼ賄えるようになってきた。一方で、PCの故障や新会場の検討に伴い、来年も引き続き財政面の余裕は無い。なお、スポンサーが現れてくれた場合は、参加費の削減よりも、設備や賞品の増強に使いたいと考えている。

筆者は、1日目・2日目とも宿泊するという選択をした。これは、寝部屋を指定することで、睡眠時間を確保する目処が立ったためだ。宿泊コストは参加費よりも高額で、2泊3日となると合計費用は13,900円に達する。とはいえ、一時帰宅するよりも体力的に楽で、かつサミットを満喫できるのは確かだ。

また、今年も飲み会には参加せず、その時間を主にかり〜さんとの対戦に充てた。長いようで意外と短い3日間を有効に使うため、ほぼ最適な選択だったと思う。これを含めTODは計69戦したし、朝ランも実行した。無駄に過ごした時間は全く無かったと言って良い。

【個人的な課題】

参加者としては、強ければ強いほど楽しめるという考えは変わらない。このため、タイピングの実力を維持・増強する努力は欠かせない。特にTOD対戦に関しては、来年もサミットの中心としたい。かり〜さんとのガチバトルは外せないし、ローマ字入力でも全盛期と言える実力で臨みたい。その際には、種目にかかわらず打鍵速度の限界突破が必要と考えている。ポストサミット戦略に「WT2 QWEでLevel8狙い」「TW国語Rで総合ZJ狙い」を掲げる一方、Interstenoオンライン大会への対策を敢えて削ったのはこのためだ。


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