dqmaniac的タイピング用語集



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●あ行

・青転(あおてん)

タイプウェル国語K/Rや憲法で、目標設定を上回って青ゲージが出現すること。特に憲法では、長い章の後半で逆転して青ゲージが出ることもある。だが、青ゲージを見た瞬間に更新を意識して焦り、崩れることもよくある。筆者は「目標:自己ベスト-2.0秒」に設定し、よほど調子が良くない限り青が出ない設定にしている。

・赤転(あかてん)

タイプウェル国語K/Rや憲法で、目標設定を大幅に下回って赤ゲージが出現すること。特に憲法では、長い章の前半で黄ゲージが蓄積した挙句、後半で赤ゲージが出ることもある。いずれにせよ、出た瞬間にかなり萎えることは確かだ。

・足長おじさん(あしながおじさん)

美佳テキストの種目の一つ。6テキスト中最も長く、持久力が要求される。と言っても、上級者になると3分台で打ち切れるようになるため、毎パソ英文に比べればはるかに楽だ。むしろ、短期決戦の要素も含む中距離種目と言えるだろう。

・アジャスト(あじゃすと/adjust)

もともとはスポーツ用語で「調整」を意味するらしい。

キーボードに合わせて指の動きを微調整し、適応すること。例えば毎パソ英文で東プレRealforce89Uを、和文と数字で富士通FKB8720を使う場合、それぞれのキーボードの特性を理解し、指の動きを微調整する必要がある。

また、和文の変換についても会社と自宅でOSやIME等の環境が違うため、それぞれに適応する必要がある。

・暗記(あんき)

毎パソ英文・和文の攻略法の一つ。ハイリスクハイリターンな策であり、万人向けではない。即ち、生半可な暗記では大会当日の緊張感の中で全然違う文章を打ってしまうリスクがある。一方、完璧に暗記していれば「画面←→紙」という無駄な視点の移動がなくなるため高速化につながる。筆者は第3回毎パソの都大会からこの策を採用した結果、英文のスコアとノーミス率が飛躍的に向上した。

英文の暗記はある程度の英語力がないとかなりきつい上、頭と指に定着させるには2週間くらいかかる。一方、和文の暗記は母国語だけあって非常に楽であり、頑張れば2〜3日で終わる。

なお、2006年度の第6回毎パソからは決勝大会が初見課題で行われることになったため、必然的にこの攻略法は使えなくなった。但し、6月大会・10月大会・2月Web大会では依然として有力な方法である。

・暗記保持練習(あんきほじれんしゅう)

毎パソ英文・和文を暗記しても、全く打たなければ1週間で完璧に忘却する。しかし、他の種目を優先させる等の理由で、暗記した種目を本格的に打つ時間がないことはよくある。そこで、暗誦やイメージトレーニングを行ったり、1日1回テキストファイルに打ち込むなどして、暗記を保持すること。毎日続ければずっと記憶を保持することができる。筆者はこれを利用して複数種目に参戦し、一定以上のスコアを叩き出している。

・e-typing(いーたいぴんぐ)

初速と正確性が同時に重視される。筆者はこのタイプのゲームが大変苦手であり、ほとんど打つことはない。特に腕試しは運試しとしか言いようのない悪魔的な難易度を誇り、一度たりとも600を超えたことがない。

仕方がないので他の種目に活路を見出そうとしたが、かなも英語も数字も伸び悩んでいる。

→2015年8月、ついに腕試しで608を記録し、10年間破れなかった600の壁をブチ破った! これが他種目にも好影響を及ぼし、英語659、長文695、数字439と軒並み更新を果たした。

・一般人(いっぱんじん)

「タイパー」「タイピスト」に対して、そうでない人を指す言葉。学校や会社でタイピングのスピードを自慢している人でも、大抵はこのレベルから抜け出せないでいる。接待でTOD対戦に誘うのは良いが、くれぐれも公開処刑しないように(笑

・犬(いぬ)

「dogstation」のこと。アーケードで遊べるタイピングゲームの中では異色の存在。タイピングゲームというよりはむしろ、犬を育てたい人向けのゲームである。「犬ボール」など、タイピング能力が高くてもクリアが困難なミニゲームがあるため、タイパーorタイピストの間では評価が低い。

・いぬうち(いぬうち)

「dogstation」のPC版。今回はタイパーorタイピストの使用に耐える作りになっている。特に「ボールあそび」や「おさんぽ」の難易度は高く、最高レベルに到達するのは上級者でも至難だ。

なお、このサイト内ではいぬうち関連の情報をこちらに蓄積している。

・Intersteno(いんてるすての)

速記業界を中心とした国際的な情報処理連盟らしい。オンラインのタイピング大会を毎年開催している。2015年からは日本語部門も追加され、最大17言語で参戦可能となっている。日本からは、取りまとめ窓口の全日本タイピスト連合を通して参加できるようになった。

さらに、オフラインのタイピング大会を隔年で開催している。ここでは多言語で参加することは(一部種目を除き)できないが、タイピングに加えて校正やレポート作成、聴解筆記等の複数の種目に参戦できる。

・WeatherTyping(うぇざーたいぴんぐ)

ローマ字入力(QWERTY, Dvorak)とかな入力(JISかな, NICOLA)のような、異なる入力方法での対戦が可能なソフト。最大4人まで同時対戦可能である。使用ワードを自由に変更できる点も良い。

・「う」と「お」の同一視(うとおのどういつし)

毎パソ和文をかな入力で打鍵する場合、有力な攻略法の一つ。IMEのプロパティの「オートコレクト」タブで設定する。この状態では例えば「高校」を「こおこう」と打鍵することができ、「こうこう」と比較して左手人差し指の負担が激減する。但し、前後の文脈により、この方法を使わない方が良い場合もある。

・運指(うんし)

タイピングにおける指使いのこと。もともとはピアノ用語だろうか。タイピングで最初にこの用語を当てはめたのはJinpeiさんだったと思う。

→タイピングソフトでは、2000.3.25発売のDC版TODのTutorial Modeに「運指トレーニング」とある。これが最初だろうか。

・MSDOSコマンド練習(えむえすどすこまんどれんしゅう)

美佳タイプの英単語系練習に存在する、高速種目の一つ。出現単語が限られており、かつ打ちやすい単語が多いため、やり込めば英単語練習よりも高い記録が出る。筆者はDISKCOPYなどいくつかの単語の高速化・最適化を検討することにより、400文字/分、500文字/分、600文字/分、700文字/分、800文字/分の壁を次々と突破してきた。

・MP Trainer(えむぴーとれいなー)

Roadさん制作の、毎パソ対策ソフト。毎パソソフトに欠けている機能が多数追加されており、使い勝手が非常に良い。また、2006〜2007年頃はこのソフトと毎パソ課題を使用した大会がRoadさんのサイト上で開催されており、毎パソの準備として有用であった。

・FKB8720(えふけいびー8720)

富士通製のキーボード。毎パソの公式キーボードではないが、非常に打ちやすい。東プレRealforceほどの軽さはないが、かすりミスの発生がほとんどないため、かな入力や最上段数字入力で威力を発揮する。但し、高速打鍵の認識はやや弱い。英文では-sionや-tionが決まらないため、少し減速する必要がある。また、高速ローマ字入力には不向きである。

・追い風参考記録(おいかぜさんこうきろく)

元々は陸上競技(特に短距離競走)用語か。タイピングでは、PCで動作するソフトを打つ時に発生する。特にセキュリティソフトやWindowsUpdate、MicrosoftUpdateの影響で、PCの動作が極めて緩慢になり、タイピングソフト内の時間経過が遅くなることがある。その結果、本来の実力とはかけ離れたスコアが出た場合、追い風参考記録として扱う。

もっとも、筆者はそのような記録が自己ランキングに残るのも嫌なので、PCの動作が緩慢になった瞬間にソフトを強制終了させることがほとんどである。それでも追い風参考記録が残ってしまった場合、タイプウェルの場合は記録の削除ツールを使う。TODの場合は事前に記録ファイル群をバックアップしておき、追い風参考記録が入ってしまったら記録ファイル群を削除後にリストアする。

・応用英単語(おうようえいたんご)

タイプウェル英単語の「基本英単語」のこと。「基本」と銘打ってあるものの難易度は高い。大文字、Shift文字、そして改行が辛いのは拡張種目と同じだが、この種目が辛いのは「短い単語が多い」つまり「スペースが多い」こと。また、スピード種目であるために卓越した動体視力が要求される(特に改行時)。

・応用常用語(おうようじょうようご)

タイプウェル国語R・国語Kの「基本常用語」のこと。「基本」と銘打ってあるものの難易度は非常に高い。国語Rでは「繰り返し単語」(ぼちぼち、ぴちぴち、そわそわ等)が打ちづらい。国語Kでは時々出現するカタカナ語(スパゲッティ、ワールドカップ等)で詰まることが多い。また、スピード種目であるために卓越した動体視力が要求される(特に改行時)。

・All Z(おーるぜっと)

タイプウェル主要4種目(オリジナル、英単語、国語R、国語K)すべてで総合レベルZJ以上に到達すると得られる称号。もはやここまで来ると神の領域か。筆者も最後に残った国語Rを総合ZJにして、いつか達成したい。ちなみに打鍵数を考えると、難易度は「O<K<E<R」だ。

・All Machine(おーるましーん)

タイプウェル主要4種目(オリジナル、英単語、国語R、国語K)すべてで総合レベルXA以上に到達すると得られる称号。どんな状況にあっても高速に打ち抜ける技量を持っていると認定される。その価値は、「オールラウンダー」(4種目すべてで総合レベルSS以上)の比ではない。筆者はたにごんさん、MADRIGALさんに次いで3番目に達成。

・オズの魔法使い(おずのまほうつかい)

美佳テキストの種目の一つ。6つあるうちの最初のテキストということもあり、プレイ人口が多く平均スコアも比較的高い。筆者も「鏡の国のアリス」に次ぐスコアを記録していた。

・オフ(おふ)

(1) 「オフ会」のこと。普段はネット上で(=オンラインで)会っている人とリアルで(=オフラインで)会い、対戦することからこう呼ばれる。モティベーションアップには最適な手段。

(2) 「オフシーズン」のこと。普段から狂ったように打ちまくっているため、年に数度はタイピングから離れる期間が欲しくなる。

・折り返し点(おりかえしてん)

タイプウェルでは、次のレベルまでに必要なポイントは概ね1万である。そのうち半分を稼ぎ終えることを、「次のレベルへの折り返し点に到達」と言う。例えば総合ポイントが1115000に到達した時、「総合レベルXXへの折り返し点に到達した」と言う。


●か行

・鏡の国のアリス(かがみのくにのありす)

美佳テキストの超スピード重視種目。会話文(つまりダブルクォーテーション)が少ないため加速しやすく、文章が短いため比較的落ちにくい。トップレベルになると2分台で打ち切り、700台のスコアを出すことが可能だ。筆者は2分台の打ち切りには成功しているが、700にはまだ届いていない。

・かすりミス(かすりみす)

東プレRealforceで頻繁に発生する。本来打つべきキーの周囲のキーに少し触れただけで認識されてしまい、ミス判定となること。特にかな入力で濁点を打つ時に右手薬指が「わ」に触れる事故や、最上段数字入力でマイナスを打つ時に隣の「^」キーに触れる事故が高い確率で発生する。対策としては当該のキーを物理的除去すること以外にない。だが、キーによっては除去することでかえって指が穴にはまり込んでロスすることもある。この意味で、かな入力や最上段数字入力は富士通FKB8720等の他のキーボードで打つのが良いだろう。

筆者は毎パソ和文に関しては暗記して東プレRealforce89Uで300回以上練習を行い、かすりミスをほぼ完全に封じ込めた。但し初見課題でかすりミスを防ぐ自信は全くない。

・神降臨(かみこうりん)

実力と運がかみ合い、理想的な状態の打鍵を行うこと。但し、トライアル終了時までこの状態を保つのは至難だ。大抵の場合、終盤に心拍数が上昇して一気に崩される。

・空振り(からぶり)

打つべきキーを捉えられないこと。例えばタイプウェルの場合はミス音で気付くが、打ち直すまでに少なくとも0.3秒程度のロスになる。また、毎パソの場合は暗記していてもなかなか気付かない。行末チェックを徹底しても、結果的に変換後の文字数が同じになる場合は気付くのが難しい。対策は地道な練習の繰り返し以外にない。

・garyzo(がりぞー)

知る人ぞ知る、タイプウェルオリジナルの「のみ」の夜時間に出現するボーナス文字列。日本語として認識できるため、この文字列に限り認識速度および打鍵速度を大幅に上昇させることが可能となる。この種目が完全なランダムではなく単語であることを示す好例と言える。なお、昼時間ではqoulame、foxrin、gareon等が有名だ。

・キータッチ2000(きーたっちにせん)

タイピング系公的資格の1つ。と言っても10分間に2000文字打ち切れば良いので、難易度は低く、一般人でもかなりの確率で合格できる。タイパーorタイピストなら、時間が余るのが当たり前(筆者は5分で打ち切れる)。余興としてノーミスクリアに挑戦するのが唯一の楽しみ方か?(これは難易度が高い)

・キーロガー(きーろがー/key logger)

毎パソ数字の攻略に必要不可欠。打鍵結果を逐一ファイルに保存するため、ミスの原因調査に役立つ。但し、打鍵速度が速すぎると正確に拾ってくれないことがあるし、キーロガーを発動することで毎パソソフトの動作が重くなるという弊害もある。毎パソ数字でも英文や和文と同様、結果表示の際にどこでどのようにミスったかを採点の際に明示して欲しい。

→2007年4月にリリースされた第7回毎パソ用のソフトでは、よう〜やく数字のミス箇所を表示してくれるようになった。Norton Internet Security 2007導入後はキーロガーを即座に消し去ってしまうため困っていた(そしてMP Trainerを採用していた)のだが、これにて一件落着。

→と思いきや! いざ練習を開始したところ、「ミス箇所は表示されるがミスの内容は表示されない」ことが判明した。要するに、「2899」をミスったことは分かるが、「289」と打ったか「2889」と打ったか「2899[」と打ったかまでは分からない。これでは対策のしようがない。

・キターーーーー!!!!!(きたーーーーー!!!!!)

記録を大幅更新した時の歓喜を表現するために頻繁に用いられる。なぜ「行った」でなくて「来た」なのかは諸説あるが、恐らくは「(運が)来た」「(神が)来た」のような主語が省略されているのだろう。

・急性疲労症候群(きゅうせいひろうしょうこうぐん)

毎パソ等の中・長距離種目で、突然腕や指の動きが乱れ、ミスや硬直を連発して一気にペースダウンすること。大抵の場合、1つのミスが原因でこの状況になる。立て直すには、まず精神面の再建が必要であり、続いて肉体の疲労の回復を待つしかない。しかし、高々5分間しかない毎パソ課題でこの状況に陥ると、たとえ立て直せたとしてもロスが大きすぎるため、挽回はまず無理である。なお、タイプウェル等の短距離種目でも、長時間打ち続けると同様の状況に陥る。

・休養(きゅうよう)

フィジカル面では腱鞘炎や眼精疲労、メンタル面ではモティベーション低下や鬱状態を回避するため、休養は極めて重要である。なお、休養とはタイピングへの悪影響を抑え明日の好結果につなげるために戦略的かつ積極的に実施するものであって、無計画なサボリとは根本的に違う。

2007年以前の筆者は休養の重要性を理解できていなかった。このため、疲労時や蚤の後であっても退化防止練習と称して練習していた。しかし2009年以降は休養を効果的に採り入れることにより、成果を出した。

※類義語:休腱日

・駆逐(くちく)

タイプウェル等で、レベルの低い記録をTOP15圏外やTOP99圏外に追い出すこと。また、タイプウェル憲法では、例えば条項別練習の記録をすべてXX以上に引き上げた時に、「XS条項を駆逐した」のように使う。

※類義語:追い出し、殲滅

・憲法全文打ち切り(けんぽうぜんぶんうちきり)

(1) タイプウェル憲法K、憲法R、憲法Eのいずれかを、途中休憩なしで全章打ち切ること。長文の能力というよりは持久力が試される。ちなみに難易度はK<R<E。まずは1時間切りを目指してみよう。筆者の目標は、Kで30分切りである。

(2) 2007年4月からRoadさんが開催していた「長文大会」で、和文(日本国憲法)もしくは英文(日本国憲法英訳版)を60分の制限時間内に全文打ち切ること。タイプウェル憲法と異なり、ミスしたらBSで修正しなくてはならないし、和文に関しては変換も絡んでくる。なお、フレーズ登録等の卑怯な技は通用しないが、毎パソと違ってIME等の学習機能は使用可である。筆者は「IME初期化辞書使用」「学習機能不使用」という条件(要するに毎パソと同じ条件)下で、和文を48分09秒で打ち切っている。英文は53分46秒。

・憲法トライアスロン(けんぽうとらいあすろん)

タイプウェル憲法R→K→Eを連続して全文打ち切ること。各種目の全文打ち切りとは一線を画す持久力が必要であり、リタイアや腱鞘炎を防ぐために十分な準備が欠かせない。筆者は恐らく世界初となる2時間切りを達成した。が、その後この発狂レベルのマゾ行為に挑戦した人は(筆者の知る限りでは)いない。このまま空前絶後の記録になってしまうのか(笑

→2011年にテルさんが挑戦し、1時間37分台という壮絶な記録を叩き出したとのこと! しかし彼に続く挑戦者は相変わらず存在しないようだ。

・公開処刑(こうかいしょけい)

ゲーセン等で、他の人が見ている前で対戦相手をコテンパンに叩きのめすこと。相手がタイパーorタイピストなら別に構わないが、一般人の場合は多少は手加減してあげましょう。もっとも、相手が「対戦」を挑んできた場合はその限りではないが。

・硬直(こうちょく)

脳内で思い描いていた運指と実際に動かした指が異なる等の理由で、指が動かなくなり、打鍵が停止すること。打鍵停止時間の他に、運指を立て直す時間も必要になるため、1回の硬直が原因で5秒くらいロスすることもある。長文種目ならまだ立て直す余地があるが、タイプウェル等の短文種目では事実上即死だ。

・幸福な王子(こうふくなおうじ)

美佳テキストの種目の一つ。会話文が多いが、比較的短いため「若草物語」よりはスコアが伸びやすい。

・国語R換算ポイント(こくごあーるかんさんぽいんと)

タイプウェル国語Kに2002年まで(Ver1.1.5まで)搭載されていた機能。国語Kに出現した単語をすべてローマ字入力で打ったと仮定した場合の打鍵数を算出し、それを国語Rの正規打鍵数である400文字と対比することで、国語R換算タイムと国語R換算ポイントを算出する。これにより、国語Rと国語Kのタイムや総合ポイントを比較することが可能となる。

ところがその後のバージョンではこの機能が削られ、現在は残っていない。これは、「国語Kと国語Rのポイントを同列に比較することに無理がある」「国語R換算タイムが異常な値になる未解決バグがある」「ランキング管理を楽にする」という理由によるものだったと思う。

筆者は(異常値が出ない限り)国語R換算ポイントを一つの指標としている。普段の練習はもちろん最新版で行うが、Ver1.1.5も残しておいて国語R換算ポイントの算出用に使っている。

・誤爆(ごばく)

タイピングソフトで練習時に、誤って特定のキーに触れ、その後の入力に致命的な影響を及ぼすこと。

例えばタイプウェルの「大文字小文字」「すべてのキー」打鍵時にCaps Lockキーに触れると、以後大文字と小文字が逆転する。また、右Altに触れた場合は、メニューが開いたり、ショートカットが発動したりすることがある。筆者は美佳タイプの「全段」で「Alt+Space+X」(ウィンドウの最大化)が発動という現象を経験したことがある。当時は何が起きたか分からず、強制終了させていた(笑

毎パソ和文では、かな入力で「っ」を打鍵する時に左手小指がCtrlに触れると「Ctrl+Z」(直前の操作を元に戻す)が発動し、約100文字が一気に消えることがあるので要注意。また、「ね」「、」打鍵時に変換キーに触れると、意図しないタイミングで変換され、変換結果が狂う。

・混在入力(こんざいにゅうりょく)

毎パソ和文攻略法の一つとして編み出した方法。毎パソ和文ソフトではローマ字入力とかな入力の両方が使用可能であることに着目し、文章全体をローマ字入力で打つ部分とかな入力で打つ部分に分けて高速化を目指す。例えば「平成22年8月24日付」は明らかにローマ字入力の方が速いため、ここだけローマ字入力にする、という具合である。なお、入力切替には「Ctrl+Shift+カタカナひらがな」というショートカットキーを用いる。

親指シフトやDvorakが解禁されれば、さらに選択肢が増えて高速化できるんだろうなぁ。


●さ行

・最終行(さいしゅうぎょう)

タイプウェルや美佳タイプ、美佳かなにおいて、ミス爆死の温床。最終行突入時に更新がかかっていると、びびったり焦ったりしてミスや硬直を連発し、大きくロスして更新を逃すことが多い。それだけに、最終行の緊張感を耐え抜いて更新した時の喜びは非常に大きい。

・最適化(さいてきか)

標準的な運指では打ちづらい文字列を、敢えて別の指を用いることで高速に打てるようにすること。最初に提唱したのはKeNoさんだったと思う。

例えば「UNを中人」「YU, HUを人中」「OPを中薬」は万人が採用する価値があると思う。「DEを人中」「KIを薬中」は合う人と合わない人がいるが。

かな入力でも「なみ」「やく」「なん」「ぽ」等に最適化の余地がある。(それぞれ中人、中人、中人、薬小で打つ)

・先読みした文字を先に打つ病(さきよみしたもじをさきにうつびょう)

読んで字の如し。先読みを重視するあまり、現在打っている文字への注意がおろそかになる現象のこと。この病気のおかげで何千回煮え湯を飲まされたことか。

・サブマリン(さぶまりん/submarine)

タイプウェル等で、本当は更新しているのだがその情報を隠しておくこと。理由は主に2つか。

(1) ターゲットとしている人を抜き去る
(2) 単に記録送信を忘れたり、面倒だったりしただけ

なお、隠していた更新情報をネットランキングに反映させ、明らかにすることを「浮上」「放出」などと言う。

・サミット(さみっと/summit)

父・信仁さん主催でかつて開催された「タイピングサミット」のこと。ご自宅が会場となり、2泊3日前後にわたり開催されるという性格上、ごく限られたメンバーのみが招待される。やることは、思う存分対戦対戦対戦! 対戦というからには当然TOD中心だ。また、招待の対象となるには単に速いだけでは不可で、普段から父・信仁さんとの交流がある人が中心。

→2012年以降、Pocariさんを中心に年1回ペースでサミットが開催されている。2013年の第5回タイピングサミット以降、基本的に来る者は拒まずという方針に変更された。但し、会場のキャパシティの問題もあり、1日あたりの定員は最大40人程度である。

・参戦(さんせん)

タイピング界のネットランキングに新規に参加したり、新たな種目に参加したりすること。ネットランキングの本質はイベントやお祭りなどでは決してなく、競争であり戦争であるということが、この表現から窺える。

・惨敗(ざんぱい)

(1) TODやWeatherTyping等の対戦で、大差で敗北すること。MADRIGALさん相手に2章4000点差とか……。

(2) タイピングソフト等で、納得できない結果を出すこと。なお、「納得できない」レベルは人により違う。例えば筆者にとっては毎パソ課題で1ミスでもしたら「惨敗」だし、タイプウェル国語Kの応用常用語で28秒台後半を出そうものなら「惨敗」である。

納得できないレベルがさらに上がると、「屈辱的」「歴史的」「衝撃的」等の枕詞が追加されることになる。

・シーケンス(しーけんす/sequence)

タイピング時の、打つべきキーの並びのこと。「sion, tionというシーケンスは打ちやすい」「unnnunのunというシーケンスは打ちづらいが、最適化すれば楽になる」のように使う。

※類義語:文字列

・実用タイピング(じつようたいぴんぐ)

乱打を避け、正確性と安定感を重視する打ち方。日本語(漢字かな混じり)の場合は変換効率も絡んでくる。なお、タイプウェルなど速度重視のソフトで「実用タイピング」という表現を使うのは、速度が出ないことの裏返しでもある。

・Shift押しっぱなし(しふとおしっぱなし)

かな入力では、これができるか否かで入力効率が大きく異なる。例えばIME2003以降(?)ではShiftを押したままで「ジョーク」「りょくち」「ステーション」等を入力可能である。しかしタイピングソフトの中にはこの仕様に対応していないものもある。例えばDC版TODでは未対応であるため、いちいちShiftを押したり離したりしなくてはならない。

その後、TOD2004では「ょく」「ょん」が、ラリアットではさらに「ー」「け」「゛」等が、Shiftを押したままで入力できるように修正された。特に正確性種目(完全人間、ザ・パーフェクト等)でスピードを追求する場合は、これらの仕様を確実に把握しておく必要がある。

・Shiftの押し間違えの修正(しふとのおしまちがえのしゅうせい)

毎パソ和文をかな入力で打鍵する場合、有力な攻略法の一つ。IMEのプロパティの「オートコレクト」タブで設定する。この状態では例えば「授業」を「じゅぎょぅ」と打鍵することができ、「じゅぎょう」と比較してShiftの負担が激減する。「じゅぎょぅ」は、「ゅ」以降でShift押しっぱなしにできるのが大きい。

さらに、「を」を「わ」で入力することでShiftの負担を減らすこともできる。例えば「冷水を浴びせた」は「れいすいわあびせた」を変換すれば良い。但し、前後の文脈により、この方法を使わない方が良い場合もある。

・集中打(しゅうちゅうだ)

更新を狙えそうな種目がある時に、その種目を集中的に打ちまくること。十分にポテンシャルが蓄積されていれば更新できることもある。但し、更新できなければ悔しさと疲労感のみが蓄積される。

・十段以上率(じゅうだんいじょうりつ)

毎パソ和文の成長を表す指標の一つ。もはや和文の十段は最終目標ではなく、通過点でしかない。従って、最終的には十段以上率を9割以上に引き上げるのが目標となる。

・出題数字一覧表(しゅつだいすうじいちらんひょう)

毎パソ数字の攻略に役立つ資料の一つ。横軸にページ、縦軸に出題数字を配置し、全28ページ分をExcelの1シートにまとめておく。練習中にミスったセルについては着色していき、ミスの傾向調査に使う。また、ページ毎の文字数を数えておくと後で役立つ。

・省エネ練習(しょうえねれんしゅう)

様々な理由で、タイピングに時間を割けないのに結果を出さなくてはならないことがある。こういう時には、必要最小限の練習を可能な限り毎日続けることが肝要だ。例えば毎パソ英文であれば1日2回、10分でいいから毎日打ち続ける。本気モードの練習と比較すると華麗なスコアの伸びは望めないが、それでも1ヶ月継続すればそれなりに伸びる。

・昇順文字列(しょうじゅんもじれつ)

タイプウェル数字では、1368、2570等の昇順文字列が出やすい時間帯と、その逆に降順文字列が出やすい時間帯がある。この時間帯はPCの時刻に依存するため、昇順文字列(もしくは降順文字列)に慣れている場合は時刻を設定してみる価値がある。

・除去(じょきょ)

タイピングソフトにおける誤爆を防ぐために、特定のキーのキートップをキーボードから物理的に取り去ること。マイナスドライバー等で簡単に取り外せるので、誤爆に悩んでいる人は実践してみよう。筆者の使用している東プレRealforceからは、CapsLock、前候補変換(次変換)、カタカナひらがな、右Altを除去済みである。毎パソ数字を打つ時には、[ ] キーも除去する。

・睡眠率(すいみんりつ)

タイピングで良い記録を出すには、脳と指が覚醒していなければならない。まして睡魔に襲われているようでは記録など望めない。だが現実には時間的制約があり、そのような状況下で打たざるを得ないこともしばしばある。そういう時に「睡眠率99%」などと使う。

・ストローク数(すとろーくすう)

打鍵数のこと。毎パソ和文では少しでも打鍵数を減らす努力が欠かせない。例えば「8月24日付」を打つ時に、馬鹿正直に「〜にちづけ」と打つよりも「〜ひづけ」と打った方が、かな入力では1ストローク、ローマ字入力では2ストローク減る。一つ一つの削減効果は微々たるものだが、文章全体では10ストローク、20ストロークの差になってくる。

但し、ストローク数が減っても最上段や最下段に振られるなどして打鍵時の負担が増しては意味がない。そのような場所では、敢えてストローク数の多い方法を選択することもある。

・Zタイパー(ぜっとたいぱー/Z typer)

タイプウェル主要4種目(オリジナル・英単語・国語R・国語K)のいずれかで総合レベルZJ以上に到達した人をこう呼ぶ。もはや1種目でMachineを達成してもさほど驚きの対象にはならないが、Zレベルに到達できるのはごく限られた人だけであり、まだまだ稀少価値がある。なお、憲法シリーズのみでZJ以上に到達した人は2011年8月現在いないが、こちらはむしろ「Zタイピスト」と呼ぶべきかもしれない。ちなみに筆者は国語KとオリジナルでZレベルに到達している。

→2007年に入ってから、憲法E・憲法K・英単語でもZレベルに到達した。これで、残りは国語Rと憲法Rだけになった。難しいのはここからだが。

・戦績(せんせき)

タイピングソフト(特にタイプウェル)の練習履歴のこと。タイピングを極めてくると、「成績」などという生易しい言葉では到底語り尽くせない。

・全日本タイピスト連合(ぜんにほんたいぴすとれんごう)

Pocariさん、むなすぃさんが中心となって結成したトップタイピストの集団。目的は「目立つ! 安くなる! 団結心! 思い出!」というスローガンの下、毎パソで暴れ回る(=上位を独占する)ことである。公式サイトはこちら

・全文打ち切り(ぜんぶんうちきり)

(1) タイプウェル憲法全文打ち切りのこと。

(2) 毎パソ課題の全文打ち切りのこと。本番で達成したのはたにごん(第3回決勝で英文B3285文字ノーミス)ただ一人であり、もはや伝説となっている。その後の毎パソ英文で文字数が約7000にまで増加したのはこのためだ。なお、和文Aでは文章が短く漢字含有率も低いため、kurimansが練習で何度か達成したらしい。


●た行

・退化(たいか)

何らかの理由で数日続けてタイピングができなかった場合は、間違いなく実力が下がる。その時の状態を称して「退化」と言う。

・退化防止練習(たいかぼうしれんしゅう)

コンディションが悪い時(眠い時、風邪の時など)に記録更新はまず望めない(無駄な緊張感がなくなるため記録が出ることもたまにあるが)。しかし、練習しなければ必ず退化するため、それを防ぐために最低限のメニューのみをこなすことがある。この練習を「退化防止練習」と称する。

・大規模オフ(だいきぼおふ)

chuuichiさん主催で年1回行われていたオフ会。その名の通り、多数のタイパー/タイピストが参加する。もともとはWeatherTypingロビーで知り合った人が中心らしいが、実際にはTOD対戦や美佳テキスト、日本語長文など多種多彩な種目で大会が実施されるため、WeatherTypingから離れている人でも参加する意義がある。

・タイパー(たいぱー/typer)

主にタイピングソフト特化型の人をこう呼ぶ。特定のタイピングソフトでは(ワードを覚えているため)極めて強いが、専門外のソフトや実用タイピングには概して弱い。

・タイピスト(たいぴすと/typist)

(1) 入力を生業とする人の総称。昔は英文をタイプライターで入力するイメージが強かったが、最近はいろいろな需要がある。テープ起こし、字幕作成、PC要約筆記、などなど。速度ももちろんだが正確性や持久力、日本語能力(or英語力)も要求される。時事問題に関する知識や特定の専門分野の知識が必要になることもある。

(2) 主に実用タイピング重視の人をこう呼ぶ。タイプウェル等では「タイパー」に一歩を譲るが、変換込みの和文や、大文字・記号の多い英文では実力を発揮する。

・Typing Attack(たいぴんぐあたっく)

tkgSさんが運営する、美佳タイプ&美佳テキストのランキングサイト。残念ながら、2004年以降は機能していない。昔はここでの切磋琢磨がこの上なく楽しかったのだが……。

・Typing Attackかな?(たいぴんぐあたっくかな)

tkgSさんが運営する、美佳かなのランキングサイト。こちらはかろうじて機能していたが、2011年現在は機能していない。

・タイピング日記(たいぴんぐにっき)

日々のタイピングの練習成果を書き綴る日記のこと。更新が続いている間は無理なく書けるが、伸びが止まった時に書き続けることは難しい。筆者の日記が長期間続いたのは、常に複数の種目を打ったり、新たな資格に挑戦するなどして進化を続けてきたためである。

2007年11月、毎パソにおける屈辱的惨敗を機に、そのタイピング日記も更新を停止した。その後のタイピングに関して、ローカルでは書くこともあるが、公開するつもりはない。

・TYPE ATTACK(たいぷあたっく)

Typing Attackが機能しなくなってから久しいが、2007年3月末に至ってついに、美佳タイプ&美佳テキスト作者の今村さんのサイトで公式ランキングが開催された。Typing Attackにおける熱い切磋琢磨の時代は戻ってくるのだろうか。

・タイプウェル(たいぷうぇる/Typewell)

ここを見ている人には、もはや説明不要かと。このソフトのランキングは、まさにタイピング界のスターへの登竜門である。このような素晴らしいソフトを生み出し、タイピングの普及活動に邁進されている坂口友樹さんに感謝!

なお、このサイト内ではタイプウェル関連の情報をこちらに蓄積している。

・タイプウェル・グランドスラム(たいぷうぇる・ぐらんどすらむ/Typewell grand slam)

タイプウェル全7種目(オリジナル、英単語、国語R、国語K、憲法E、憲法R、憲法K)すべてで総合レベルXA以上に到達すること。All Machineに加えて卓越した長文能力と持久力が必要である。一応、筆者が最初の達成者である。

・打鍵トレーナー(だけんとれーなー)

1分間の打鍵数を競うものが主流。ワードは設置者が自由に設定できる。ミスペナルティを設定したり、打鍵時間を変更したりすることもでき、毎パソの練習としても使える。

・溜め打ち(ためうち)

WeatherTypingのシングルプレイの有力な攻略法の一つ。このソフトのシングルプレイでは初速が不要であることを最大限に利用する。即ち、ワードが表示されてもすぐに打たず、指の動きをイメージするなり練習するなりしてから一気に打ち抜く。但し、対戦では初速が必要となるため、この攻略法は全く役立たない。

・短文派(たんぶんは)

反射神経が鋭く、短文勝負なら負けない、というタイプの人をこう呼ぶ。とにかく先手を取られるので、初速の遅い人にとって短文派は鬼門だ。もっとも、裏を返せば長文に弱いということである。

・長文大会(ちょうぶんたいかい)

2007年4月からRoadさんのサイトにて開催された、MP Trainerを用いた大会。通常の大会(毎パソ課題使用)とは異なり、60分という制限時間内に「円周率2万桁」「日本国憲法」「日本国憲法英訳版」のいずれかを打ち切るという内容だ。最高位の「ランクS」を取得するにはノーミスでの全文打ち切りが必須であり、難易度は非常に高い。筆者は数字・和文・英文の3種目とも全文打ち切りに成功しているが、ノーミスは全く見えない。

・長文派(ちょうぶんは)

長文になればなるほど強くなるタイプの人をこう呼ぶ。初速で遅れても、中盤から終盤にかけて加速し、一気に盛り返して逆転する。もっとも、裏を返せば短文に弱いということである。筆者はこのタイプ。

・殿堂(でんどう)

(1) タイプウェルの殿堂のこと。タイプウェルオリジナル、英単語、国語R、国語Kの4種目の総合ポイントを殿堂ポイントに換算し、一定値(64万点)を超えると「殿堂入り」が認定される。具体的には、いずれか1種目で総合XX(オリジナルは総合ZI+α)を達成するか、いずれか2種目で総合XA(オリジナルは総合XX+α)を達成するか、全4種目で総合XC(オリジナルは総合XA+α)を達成することで殿堂入りに届く。ちなみに、オリジナルに関しては高レベルになると総合ポイントのインフレが発生するため、殿堂ポイント換算の際には-2%の補正がかかる。

(2) 筆者のサイト内でも「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」1コインクリアの殿堂および「ルパン三世 THE TYPING」1コインクリアの殿堂を開催している。殿堂入りの条件は、TODはノーコンティニュークリア(難易度VERY EASYでも可。全章プレイしなくても可)、ルパンは「難易度HARDでのノーコンティニュークリア」である。

・動体視力(どうたいしりょく)

タイプウェル攻略に必要不可欠な能力。いくら指が速く動いても、読めなければ打てない。特に改行時は視点の移動が間に合わないため、筆者は推測しながら打っている。推測を間違えたら爆死するしかなく、非常にストレスのたまる作業である。

・到達不可能位置(とうたつふかのういち)

タイプウェルの「到達可能位置」のこと。各種目を上位8ラップ(オリジナルは上位5ラップ)の合計値で打ち切ったと仮定して、総合ポイントを算出する。一定以上の練習を積んでいる場合、これは到達可能位置では決してない。「将来到達できる可能性のある位置」というのは大いなる誤認識だと思う。そう思っているうちはまだまだ練習が足りない。

・特進(とくしん)

(1) 本来の意味は、軍隊や警察で殉職した人に対して行われる特例措置のこと。例えば少佐が殉職した場合は少佐→中佐→大佐、巡査が殉職した場合は巡査→巡査部長→警部補、となる。ちなみに現在は2階級特進が限度だったと思う(戦前は4階級特進なんてのもあったようだが)。

(2) タイプウェルで記録を2レベル以上更新すること。2レベル更新したら「2階級特進」、3レベル更新したら「3階級特進」である。なお、5レベル以上更新した時は「爆進」という表現を用いることがある。

・トップスピード(とっぷすぴーど/top speed)

タイプウェルで、潜在的な打鍵能力を表す数値。筆者は国語R・英単語・国語K・オリジナル数字のすべてでトップスピード1000(打鍵/分)の壁を越えられず、ワーストスピードを上げることで進化するしかなかった。なお、タイプウェル憲法ではトップスピード1000(打鍵/分)を上回ることがある。こちらは文章をある程度暗記しているからだろう。

→2007.8.27、ついにTW国語Rの応用常用語でトップスピード1000の壁を撃砕した! これがきっかけとなって、TW国語Rの総合ポイントも再び伸び始めた!

→2007.10.13、TW英単語の応用英単語でもトップスピード1000の壁を撃砕した!

・ドュ(どゅ)

「Laキーボードュ」。アーケードではTOD、ルパンの次に評価の高い(?)タイピングゲーム。いやこれはタイパーの視点での感想であって、一般人が見ればこのゲームが一番とっつきやすいのかもしれない。

難易度は非常に低いので、タイパーorタイピストなら初見で1コインクリアできて当たり前だ。分からない問題は、英語ならばしばらく待つと正解が表示されるし、理科や社会は四択を全部打てばどれか一つは正解なので、焦る必要はない。

但しスコアアタックを狙うとなると話は別だ。全問題の正解を暗記し、ノーミスクリアを連発するのが大前提となる。


●な行

・内閣総理大臣賞(ないかくそうりだいじんしょう)

実はタイピングの世界でも獲得可能だ。毎日パソコン入力コンクールで、英文の部・和文の部で最も優れた結果を出した者に対して授与される。但し同一人物の複数回受賞を防ぐため、詳細は審査委員会が決定することとされている。

→2006年の第6回毎パソでは、「第4部英文Bの1位」「第6部和文Bの1位」が受賞するという規定が明確化され、同一人物の複数回受賞も可能となった。

→2007年の第7回毎パソでは、「第5部和文A中学生の部の1位」「第6部和文B高校生の部の1位」が受賞するという規定に改悪された。要するに小学生以下や大学生以上はいくら頑張っても、たとえ中学生や高校生を上回るスコアを獲得しても、内閣総理大臣賞は獲得できなくなったわけで。英文の参加者に至っては、いくら頑張っても文部科学大臣賞止まりである。

・殴り込み(なぐりこみ)

タイピングの大会に参加すること。特に、十分な実力を有する人が大会に参加して上位を占める行為を指す。

同じようでもオフ会に参加する場合は、この表現は使わない。仲間内のイベントに「殴り込み」というのも変な話だからだ。

※類義語:暴れ回る

・日本語読み(にほんごよみ)

タイプウェル国語Rの各種目で、画面上部に表示される日本語を読んで入力すること。日本語とローマ字の対応が完璧にできていれば、一般にローマ字読みよりも有利である。但し難読漢字を読めないとかなりの減速要因となる。

※対義語:ローマ字読み

・人間工学的に無理(にんげんこうがくてきにむり)

通常運指では非常に打ちづらいシーケンスを称してこのように言う。最適化で対処できることもあるが、中にはいかんともしがたいものもある。分かりやすい例では「ぽろっぽー」。ローマ字入力でもかな入力でも人間工学的に無理!

※類義語:凶悪

・脳内バッファ(のうないばっふぁ)

先読みしたワードを短期的に記憶しておく脳内の領域のこと。特に美佳やタイプウェルでは、ワードがある程度ランダムに出題されるため、次に打つべきワードを先読みする必要がある。ところが、更新がかかった時や、ミス等が原因でタイムロスした時は、そのことで頭がいっぱいになり、記憶したワードを忘れることがある。この状態を「脳内バッファが尽きた」と表現している。

なお、毎パソ等の暗記種目では長期記憶のための領域が使用されるが、焦った時には記憶が飛ぶことがある。これも同じ現象と捉えるべきか。

・ノーミスMachine(のーみすましーん)

タイプウェルで単にMachineに到達するだけでは物足りない! という人には是非挑戦して欲しい。まずはミス1%以内で、そして最終的にはノーミスで、Machineを達成したい。

なお、タイプウェル憲法でノーミスMachineとなると全く別の世界になる。まさに変態(誉め言葉)。

・ノーミス率(のーみすりつ)

毎パソの成長を表す指標の一つ。一般に、文章や出題数字を暗記すればノーミス率は向上する。そこからさらに高速化するには、スピード練習とノーミス練習を交互に実行する。どちらを優先すべきか判断する指標の一つとして、ノーミス率を用いる。当然ながら、本番直前にはノーミス率が100%に近くなるよう調整しなくてはならない。

・蚤(のみ)

飲み会のこと。筆者はこれが大嫌いである。そもそもアルコールも受動喫煙も大嫌いだし、長時間拘束される上に金まで飛んでいく。さらに、アルコールは明らかにタイピング(特に動体視力と反射神経)に悪影響を及ぼす。まさに百害あって一利なしだ。


●は行

・爆死(ばくし)

何らかのタイピングソフトを打鍵中、ミスに気付かなかったことが原因で先に進めなくなること。気付いた時には大量にミスが蓄積された上にタイムも大きくロスしているため、特に短距離種目では致命的であり、基本的に中止するしかない。一発勝負の場では、大抵の場合は敗北確定である。

・爆進(ばくしん)

タイプウェルで記録を大幅に(=目安として5レベル以上)更新すること。5レベル更新したら「5階級爆進」である。もっとも、一気にこれだけ更新するということは、既存の記録がヌル過ぎたことの裏返しでもある。

※類義語:特進

・爆発(ばくはつ)

何らかのタイピングソフトで、記録を大幅に更新すること。その度合いとその時の気分により、「大爆発」「特大爆発」などと表記されることもある。

・パスカル練習(ぱすかるれんしゅう)

美佳タイプの英単語系練習に存在する、高速種目の一つ。出現単語が限られており、かつ打ちやすい単語が多いため、やり込めば英単語練習よりも高い記録が出る。筆者にとってはprocedureが打ちづらいため、MSDOSコマンド練習よりも記録が低くなる傾向にある。

・パソコンスピード認定試験(ぱそこんすぴーどにんていしけん)

タイピング系公的資格の1つ。正確性よりもスピードが要求される。また、この試験の特長は「初段」の認定であり、ワープロ検定1級とは桁違いにレベルが高い。筆者は2006年7月に受験し、日本語・英文ともに初段を獲得した。日本語はともかく英文の初段ボーダーは楽勝すぎるので、将来二段、三段が認定されるようになればいいなー、と思っている。

・HHKB(はっぴーはっきんぐきーぼーど/Happy Hacking KeyBoard)

PFU製のキーボード。毎パソの公式キーボードとして採用されている。無刻印キーボードは一見の価値がある。だが、普段106キーボードを使い慣れた人にとっては、キー配列に戸惑うかもしれない。また、かな入力者にとっては「む」「ろ」等がとんでもない位置にあるため鬼門。キーの軽さは東プレと並び秀逸であるし、コンパクトな設計思想は理解できるが、せめて106キーボードと同様のかな入力ができる設計にして欲しい。

※「Professional」以外には、かな入力ができるキーボードもあるらしい。また、上下左右の矢印キーも独立して存在する。

・バトタイプ(ばとたいぷ)

ブラウザ上で、匿名のネット対戦が可能。もちろん本HNでも可。ローマ字入力VSかな入力の対戦と、CPU相手の対戦が可能である。なお、単語と単語の間にスペースがあるように見えるが、打鍵時には不要である。このことを知っておくとかなりスコアが違ってくる。

・パンプアップ(ぱんぷあっぷ)

元々はトレーニング用語か。タイピングでも、特に短距離種目を連続して打鍵すると腕が張って動かなくなることがある。その状態を「パンプアップした」と言う。

・ビジネスキーボード(びじねすきーぼーど)

タイピング系公的資格の一つ。特に日本語(900文字/10分)、英語(3000文字/10分)、数値(1200文字/5分)の3種目でSランク(ノーミスで全文打ち切り)を達成すると得られる称号「ビジネスキーボードマスター」は非常に難易度が高い。それぞれの部門で長文力(or持久力)+卓越した見直し能力が必要だ。それだけに、タイピストを名乗るならば是非とも取得しておきたい。ちなみに、難易度は「数値>英語>>>>>日本語」。筆者は2005年1月に全Sを達成し、全国初の「ビジネスキーボードマスター」獲得者となった。

なお、同じようでも全Aだと「タイピストなら誰でも取れる」程度の価値しかないので要注意。

・左手殺し(ひだりてごろし)

ローマ字入力で言えば「わざわざ」「あざわらう」等、左手(特に薬指と小指)に負担が集中する単語のこと。

※対義語:右手殺し

・100の質問(ひゃくのしつもん)

A.Yuzoさん制作の「タイパー達への100の質問」のこと。自分で回答するのも他人の回答を見るのも面白い。タイパーorタイピストなら是非回答を! 筆者の回答はこちら

また、らいおさむさんが「タイプウェル国語R使用者に50の質問」を公開している。筆者の回答はこちら

2011年に入り、A.Yuzoさんのサイトが消えたため、多くの人の回答が閲覧できなくなった。そこで、cocoaさんが「新・タイパー達へ100の質問」を作成した。筆者の回答はこちら

・フォートラン練習(ふぉーとらんれんしゅう)

美佳タイプの英単語系練習に存在する、高速種目の一つ。出現単語が限られており、かつ打ちやすい単語が多いため、やり込めば英単語練習よりも高い記録が出る。筆者にとってはEQUIVALENCEが打ちづらいため、MSDOSコマンド練習やパスカル練習よりも記録が低くなる傾向にある。

・不思議の国のアリス(ふしぎのくにのありす)

美佳テキストの種目の一つ。概して打ちやすいが、比較的長い。また、ラスト付近の難所、"ORANGE MARMALADE" の攻略が鍵となる。ここで詰まって10ポイント以上ダウンしたことが一体何度あったことか……。

・風呂(ふろ)

(1) タイピングに疲れた時のリフレッシュ手段として、これ以上のものはない。風呂上がり直後は血行が良くなり、記録が出ることも多い。

(2) 切羽詰まってくると風呂の時間も有効利用することを考えるようになる。毎パソ英文を暗唱したり、指の動きを活性化させたり。

・変換(へんかん)

日本語実用入力で、かなを入力後に変換キー(スペースキー)を1〜数回押すことにより、目的とする漢字かな混じりの文を作成すること。打鍵能力と並んで重要となる能力である。いくら打鍵が速くても、変換に手間取っているようでは実用入力で役に立たない。変換を極めるには次の二通りの手段が存在する。

(1) 初期化辞書での変換パターンを暗記する。IME等の日本語入力システムでは学習機能を常にオフにしておき、単語ごとに何度変換したらどんな結果になるかを暗記する。特に毎パソ和文では「学習機能のオフ」「単語登録の禁止」が大会参加条件となっているため、この能力を鍛えることが不可欠である。

(2) 辞書を鍛える。自分がよく使う言葉は一発変換できるように、日頃から変換パターンを一定にしておく。同音異義語に関しては単語登録を駆使して、一発変換できるようにしておく。毎パソが登場する前のワープロ競技会では自分のワープロや辞書を持ち込んでの参加が一般的だったため、この方法が主流だったらしい。

・変態(へんたい)

不可能とも思われる領域に達した人に対する誉め言葉として使うことが多い。「若草物語650オーバー」「タイプウェル憲法3章ノーミス打ち切り」「RANK-B縛りカンスト」「不純物除去カンスト」などなど。

・ボーナス文(ぼーなすぶん)

毎パソ和文や美佳テキスト等の長文種目の中で、「Shiftが少ない」「ホームポジション外の文字が少ない」「-tionなど打ちやすいシーケンスが多い」「一発変換可能」等の理由で、タイムロスを抑えて高速に打てる文のこと。ミスや硬直を回避してワーストスピードを上げるのも重要だが、ボーナス文をノーミスで一気に打ち抜くトップスピードを磨くのもそれに劣らず重要だ。

・ポテンシャル(ぽてんしゃる/potential)

記録更新の可能性のこと。特定の種目に関して、質・量ともに充実した練習を重ね、いつ打っても更新できそうな状態に達した時、「ポテンシャルが溜まっている」のように使う。タイピングの世界で最初にこの概念を提唱したのはDAYDREAMさんだったと思う。


●ま行

・毎パソ(まいぱそ)

「毎日パソコン入力コンクール」の略。長文を安定してノーミスで打ち抜ける力が要求されるため、実用タイピング志向の方には是非挑戦をお勧めする。英文、和文、数字等様々な部門があり、さらに小学生、中学生、高校生、シニア、一般に分類されている。筆者は主に英文一般の部に参加していた。

→2007年4月に発表された第7回毎パソ概要では、「シニア」が消えてしまった。シニアの方は一般の部で頑張ってください、ということらしい。

→2008年4月に発表された第8回毎パソ概要では、全国大会の参加資格が高校生以下のみに制限されてしまった。また、6月大会と10月大会の英文や数字のランキングではトップスコアを獲得しても高校生の下に名前が掲載されるように改悪された。

→2012年4月に発表された第12回毎パソ概要では、「シニア」が復活した。しかし相変わらず、全国大会の対象は高校生以下のみである。

・毎パソExpert(まいぱそえきすぱーと)

2006年度の第6回毎パソから登場した資格。英文・和文・数字すべての部門で初段以上を獲得すると最上位の「∞(Infinity)」を獲得できる。そのボーダーラインは英文が2800点(ノーミスで2333文字/5分)、和文が1350点(ノーミスで1125文字/5分)、数字が2600点(ノーミスで2166文字/5分)である。筆者は2006年10月にこの条件を満たし、全国初の獲得者となった。

難易度は「数字>>>>>和文>>英文」。幸いなことに、第6回毎パソからは6月大会・10月大会・2月Web大会でも段位が認定されるようになったため、英文と和文は暗記すれば比較的容易に到達可能である。しかし数字の難易度は非常に高く、ビジネスキーボードSランクとほぼ同等の実力が要求される。

なお、英文・和文・数字すべての部門で1級以上を獲得すると「Grade1」を獲得できる。これもやはり「数字1級」の条件がきつく、筆者以外に達成者は現れていない(2007年9月現在)。

2008年4月に、段位認定基準が大幅に易化した。特に数字の難易度が高すぎたためと考えられるが、英文や和文まで子供向けに基準を下げたため、毎パソExpertの価値はゴミに等しくなった。

・Machine(ましーん)

タイプウェルで総合レベルXA以上に到達すると得られる称号。タイピング能力の証明の1つであるが、もはや国語Rでは達成者が3桁に達しており、珍しくも何ともない。目立ちたければZタイパーになるか、All Machineを達成するべきだろう。

・美佳かな(みかかな)

「美佳のタイプトレーナー:カナ編」の略。要するに美佳タイプのかな入力版。タイプウェルと比較すると濁点・半濁点・Shift文字の練習ができないという弱点はあるものの、ランダム練習と単語練習をセットで実行すれば間違いなく実力向上に寄与する。

ちなみに筆者が24歳にしてかな入力を始め、TODで1コインクリアできるまでに成長できたのは、このソフトのおかげである。

・美佳タイプ(みかたいぷ)

「美佳のタイプトレーナー」の略。これも、ここを見ている人にはもはや説明不要かと。詳細なレベル分けと記録の分析という点ではタイプウェルに及ばないものの、シンプルさを追求した作りと初心者向けのとっつきやすさは最高。上級者にとっても記録の追求という楽しさを味わえる。このような素晴らしいソフトを生み出した今村二朗さんに感謝!

ちなみに筆者がタイピングの道に入ったのは、このソフトのおかげである。恐らく同年代の他の多くのタイパー&タイピストも同様であろう。

なお、このサイト内では美佳タイプ・美佳かな・美佳テキスト関連の情報をこちらに蓄積している。

・美佳テキスト(みかてきすと)

「美佳のタイプトレーナー:テキスト入力編」の略。要するに美佳タイプの英文入力版。ミスしたらBackspaceで戻らなければならない点が実用的だ。筆者はこのソフトで400文字/分、500文字/分、600文字/分とステップアップした。この貯金が、毎パソ英文攻略において大変役立っている。

・右手殺し(みぎてごろし)

ローマ字入力で言えば「ちゅうい」「ぽろっぽー」等、右手に負担が集中する単語のこと。

※対義語:左手殺し

・ミスするくらいなら打つな!(みすするくらいならうつな!)

KeNoさんの至言、「ミスするくらいなら喰らえ!」をもじり、全日本タイピスト連合で合言葉として採用されたキャッチフレーズ。毎パソもTODスコアアタックと同様、ノーミスで打ち抜けてボーナス点を稼ぐ必要がある。特に最後でミスするとBackspaceが間に合わず一気に数百点のロスになることから、ラスト5秒は減速し、ラスト1秒は打たないくらいの慎重さが求められる。

・ミス制限練習(みすせいげんれんしゅう)

正確性の低さが原因で伸び悩んでいる時や、毎パソ等を意識して正確性を向上させたい時に、正確性を意識して練習すること。筆者の場合、美佳タイプ・美佳かなならミス一桁、タイプウェルならミス1%以内、TODなら正確性98%以上を目標とすることが多い。

タイプウェルではミス上限設定機能を有効に活用し、「ミス1%以内最高記録」「ノーミス最高記録」を目指して練習すると良い。

・モティベーション(もてぃべーしょん/motivation)

一般的な日本語表記は「モティベーション」である。だが英語表記ではmotivationであり、発音は「マティヴェイシャン」に近い。筆者にとっては「ヴェ」を「ベ」と表記するのはさほど抵抗感が無いが、「ティ」を「チ」と表記するのはものすごく違和感があるため、敢えてこのような表記にしていた。「エネルギー」を「エナジー」と書くのと似た理由。

で、タイピングにはモティベーションが重要である。これがあれば結果を出せるし、無ければ結果もついてこないと思ってほぼ間違いない。だから毎パソやオフ会では、何らかの強制的な手段によって事前にモティベーションを上げておく準備が欠かせない。


●や行

・ヤケクソスパート(やけくそすぱーと)

ミスや硬直が原因で大幅にタイムロスしてしまい、普通に打ち進んでも記録が望めないと分かった時点で、猛然と高速打鍵を開始すること。逆転に成功して記録が出ることもあるし、中盤〜終盤の持久力強化にも実は役立つ。

※類義語:決死のスパート

・有効練習率(ゆうこうれんしゅうりつ)

タイピングの練習の効率を表す指標の一つ。「打ち切り時間の合計÷総練習時間」で定義する。例えば1時間のうちに毎パソ和文を8回打ち切った場合は、打ち切り時間の合計が5分×8=40分、総練習時間は1時間だから、有効練習率は約66.7%となる。一般に、長文の練習では有効練習率が上がり、短文の練習では(Escばかりが増えるので)下がる。TW国語R等の短距離種目になると、10%前後にまで下がる。


●ら行

・乱打(らんだ)

ミスを恐れずトップスピードで打ちまくること。特にTODの百人斬りで、体勢を崩された時に周囲のキーもろとも叩きまくって無理矢理突破すること。また、タイプウェルでスピード重視の練習をしている時や、国語Kカタカナ語などで決死のラストスパートをぶちかます時に、故意に余分なキーを打ち、打鍵停止リスクを回避することがある。

例えば「せる」「われる」を入力する際に、キーボード上で小指をスライドさせて「せれる」「わせれる」と打つ。また、「そわそわ」を「そわわそ」と打ちそうになった場合、「そわそわそわ」と打てばロスを最小限に抑えることができる。

……間違っても、実用タイピングでこんなことをやってはいけない(笑)

・Realforce(りあるふぉーす)

東プレ製のキーボード。毎パソの公式キーボードとして採用されている。タイパー&タイピストの間で最高峰との評判を得ている。約2万円という投資に見合う価値は十分にある。ポイントはキーの軽さ。最初のうちはキーに触れただけでミス判定となって正確性が落ちる。だが、鍛錬を重ねるとそれを補って余りあるスピードを得られる。そしてこのキーボードで正確性を磨くと、速度と正確性の両方が鍛えられる。

使いづらい点は、Winキーや右クリックキー(106キーボードだと右Ctrlの左隣のキー)がないこと。前者はCtrl+Esc、後者はShift+F10で代用しよう。

※注:最近はWinキーを含むモデルも販売されているらしい。

・リカバー(りかばー/recover)

ミスや硬直で崩された状況から立て直すこと。最初からミスも硬直もしないのが一番良いが、万一の場合に迅速に立て直せると安定感が上がる。

・リハビリ(りはびり/rehabilitation)

退化したタイピング能力を取り戻すためにはリハビリが必要である。若いうちは2〜3日がむしゃらに打つだけで元の実力を取り戻せることが多いが、年をとってくると頭を使わなくてはならない。筆者はミス制限練習を採用している。

・ルパン(るぱん/Lupin)

「ルパン三世 THE TYPING」の略。タイパーの評価は、アーケード向けタイピングゲームではTODに次いで高い。全般的にTODよりも難易度が低いが、一部の面ではワードが動きすぎて画面の外に消えることがあり、ある程度の慣れが必要である。なお、難易度に関してはゲーム開始時に「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種類を選択できる。

上級者にとっては次のような遊び方がある。

(1) スコアアタック。ノーダメージノーミスクリアが大前提なので、途端に難易度が上昇する。

(2) 難易度HARDで1コイン。面選択の順序がポイントとなる。実は、6面を最初に打ってしまえばかなりの確率で成功する。

(3) 難易度HARDで1面から順番に打っていって1コイン。(2)と比較すると6面の難易度が飛躍的に上昇する。筆者は、6面長文とのヒリツクような闘いを味わいたいので、大抵はこの方法でプレイする。

・連続ノーミス記録(れんぞくのーみすきろく)

毎パソ課題の攻略で用いる指標の一つ。基本的に、連続ノーミス記録が伸びるのは良いことだ。しかし、さらなる成長のためには一時的に正確性を犠牲にして速度を上げなくてはならないこともある。筆者の連続ノーミス記録は27である。成長期であれば、連続ノーミス記録が10を超えたら速度重視に転換して良いと思う。

・ローマ字読み(ろーまじよみ)

タイプウェル国語Rの各種目で、画面上部に表示される日本語ではなく、下部に表示されるローマ字を読んで入力すること。難読漢字対策として編み出された苦肉の策だが、極めればこちらの方が速くなる場合もある。但し、筆者の動体視力ではh,k,tを瞬時に区別するのが至難だし、改行時にはとっさに読めないことも多い。筆者は「漢字」のみローマ字読みを採用し、「基本常用語」「カタカナ語」「慣用句・ことわざ」は日本語読みである。

※対義語:日本語読み

・6分間練習(ろっぷんかんれんしゅう)

かつてYAMEさんが提唱した、毎パソの有力な攻略法の一つ。通常の時間制限は5分間だが、敢えて1分余分に打鍵する。これにより、課題文終盤の練習不足解消や、持久力の強化というメリットを得られる。筆者は主に和文で、十段ライン(1500文字)以降を高速化するために採用している。

但し、1分余分に打つため暗記の範囲も増え、負担がかかる。また、本番対策として、5分経過の直前に打鍵を止めて最後のミスを防ぐ訓練を別途実行する必要がある。


●わ行

・ワーストスピード(わーすとすぴーど/worst speed)

タイプウェル更新の鍵となる数値。ミスや硬直によるタイムロスを減らせばワーストスピードが上がり、更新に直結する。

・ワーストラップ(わーすとらっぷ/worst lap)

タイプウェルの1回のトライアルの中で最も遅いラップのこと。この値が速いと更新に結びつくことが多い。

・ワード(わーど/word)

タイピングソフトに表示される問題文のこと。これが限られているソフトでは、問題文を暗記することで飛躍的なスコアアップが可能となる。TODなどワード数が1万を超えるものについても、やり込んでいくうちに指がワードを覚えてしまうことがよくある。

・ワード運(わーどうん)

大抵のタイピングソフトにおいて、打ちやすいワードが多数出るか否かは運次第である。実際には擬似乱数に基づいて出題順番を決定していると考えられるが、仮にそれを解析できたとしても攻略に結びつけることは難しい。なぜなら、ワードの数が非常に多いためである。

ハイスコアを叩き出すために必要なのは、最終的にはワード運である。特にタイプウェルのような短距離種目では、ワード運の良し悪しによりスコアが決定的に違ってくる。

・ワープロ検定1級(わーぷろけんていいっきゅう)

(1) 「日本語文書処理技能検定1級」のこと。タイピング系公的資格の1つ。昔は最難関の資格だったが、ビジネスキーボード登場で完全にその座を明け渡し、2005年度をもって実施終了となってしまった。入力科目は日本語のみであり、しかも高々800文字/10分をミス1%以内でクリアすれば良い。ビジネスキーボード日本語Sランク(900文字/10分、ノーミス必須)と比較すると明らかに簡単だ。

むしろ大変なのが、入力以外の種目だ。殴り書きのメモからビジネス文書を作成する種目や、マニアックな四字熟語を回答させる種目など、相応の準備が必要だ。受験料は約1万円と非常に高額なので、一発で合格できるよう万全に準備しておきたい。筆者は2005年の最終実施回に受験し、一発合格。

(2) 「ワープロ実務検定1級」のこと。タイピング系公的資格の1つ。試験内容は「日本語文書処理技能検定1級」と似ているらしいが、受験料が極めてリーズナブルという特長がある。

・若草物語(わかくさものがたり)

美佳テキストの最難関種目。会話文と固有名詞が多いためShift対策が鍵。この文章で650以上出せる人は変態としか思えなかったのだが……。


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